魔女の宅急便の舞台はクロアチアやスウェーデン！モデルになった場所を紹介

皆さんご存知、国民的アニメ"魔女の宅急便"。この映画を見て「こんな綺麗な街が本当にあるの?」と思った方も多いはず。描かれていた美しい「海の見える街」の舞台となった国は、スウェーデンやクロアチアの街並みだと言われています。これを見たら絶対行ってみたくなる!素晴らしい景色を写真と共にご紹介していきます。

公式での発表では、スタジオジブリのHPで「ここが舞台ですと公式に表明できる作品は多くありませんが」と前置きしながらも、魔女の宅急便ので"大いに参考にした場所"として、「スウェーデンのストックホルムと、バルト海のゴトランド島ヴィスビーの街」と発表されています。

そのスウェーデン王国は、北ヨーロッパにあり日本から飛行機で約13から15時間かかる国です。面積は日本よりやや広いのですが、総人口は東京23区と同じくらいです。スウェーデンといえばIKEAやVOLVOやノーベル賞?オシャレで高級感もあって知的なイメージのある国ですよね!魔女が住むにはピッタリです。

スウェーデンの首都であり、14の島からなるストックホルム。北欧を代表する世界都市でもあり、「水の都」や「北欧のヴェネツィア」と言われています。ずっと昔から時間の止まっているような美しい街並みは、魔女の宅急便だけではなく数々の映画の舞台やモデルとなっています。こんな素敵な所に住めたら…なんて憧れてしまいますね。

アニメの中で、キキが住む街を探しながら飛んでいる映像はまさにこの写真のまま。キキの言う通り「海に浮かぶ街」ですね。またその際の決め手となった「素敵な時計台」。時計番のおじさんに「この街に魔女はいますか?」と聞いたシーンが連想されますね。

ガムラスタン (Gamla Stan)は「古い街」という意味の旧市街。石造りの建物が並び、スウェーデンの歴史を感じさせる空間です。この写真の看板は、エンディングで出てきたキキのお店「魔女の宅急便」ウォールサインのモデルかしら?全てがオシャレなこの旧市街は、地元の方はもちろん観光客にも親しまれています。

この落ち着いた色合いの街並みが素敵!新しい物を建てるより、古い建物を維持するほうが難しい事でしょうから、沢山の方の手によってこの街並みが維持されているのですね。この街への愛を感じます。両手に買い物袋を抱えて、ウィンドウショッピングをしていたキキを思い出します。

パステルカラーの建物に囲まれているストールトルゲット広場は、ガムラスタンの中でも中世の面影が残る中心部です。近くには大聖堂があり、そこはストックホルム最古の教会です。そしてノーベルミュージアムも近くにあり、そこでしか買えないノーベル賞のメダルチョコがお土産に人気だそうですよ。

「魔女の宅急便」の中での、飛行船が時計台にぶつかってしまうシーン。その時にキキがブラシで飛ぼうとする時の広場がストールトルゲット（Stortorget）広場ではないでしょうか。そしてその飛行船がぶつかる時計台は、ストックホルム大聖堂やストックホルム市庁舎がモデルになっているのではないかとも言われています。

隠れた名所と言われている場所「モーテン・トローツィグ・グレン(Marten Trotzigs Grand)通り」。ドイツ教会の南側にあるこの通りは、道幅が約90cmしかないストックホルムで最も狭い小路として観光名所となっています。落書きが沢山あるのが少し残念に思ってしまうのですが、とても素敵な所です。

入り口には「81」と書いてあります。ここも「魔女の宅急便」の中に登場します。初めてとんぼが飛んでいるキキを見て、キキに話しかけたのに「ついてこないで!」と言い放ってホウキに乗って飛んで行ったシーン。その裏路地が、ここをモデルにしたのではないかと言われています。

中心街にある大通りクングスガータン（Kungsgatan）の道路にかかるこの陸橋。なんともオシャレな石の陸橋です。クングスガータンとは「キングス・ストリート」という意味で、ストックホルムでのメインストリートの一つです。

アニメの中では、初めてキキが街に降りる際、バスにぶつかりそうになって「飛び出しちゃダメじゃないか!あやうく大事故になるところだ」と警官に怒られた場所のモデルとなったところと言われています。この後にトンボとの出会いがあるんですよね。陸橋の向こう側からほうきに乗ったキキが登場してきそうですね。

ジブリ公式でも発表されているように、魔女の宅急便での街並みのモデルとなったゴットランド島・ウィスビー。バルト海に浮かぶスウェーデン最大の島です。ハンザ同盟都市の歴史的な町並みは、1995年にユネスコの世界遺産へ登録されています。旧市街を囲む石の城壁は約3.5kmあり、殆ど完全な姿で今も残っています。

冷戦期は一般人の立ち入りが制限された一種の閉鎖都市となっていたヴィズビー。そのまま廃墟や古い建物が残った街並みは、中世にタイムスリップしたような空間です。観光で行くのであれば、6月から8月の夏期シーズンがおすすめ。そこを逃すとヴィスビーから観光スポットへのバスが極端に少なくなったり、ロープや鎖で立ち入りが禁止されている場合があります。

ヴィスビーは「薔薇の都」と呼ばれ、街のいたるところにバラの植え込みや生垣が見られます。素敵な色合いの建物と、キレイな石畳と、美しいバラの組み合わせはまるで映画のセットの様。ヴィスビーはフォトジェニックなところばかりで、どこを切り取っても絵になりますね。

2階の建物は、キキがおそのさんに借りているお家のように見えませんか?右側に階段があって…なんて想像してしまいます。ヴィスビーはスウェーデン人の間でも観光地として人気が高く、各国からこの素敵な街並みを見にやってきます。夏期の観光と羊を中心とした農業で成り立っているので、穏やかで落ち着いた雰囲気なのですね。

トンボの自転車を改造した「人力飛行機」に二人で乗って、芝生に転げ落ちていくシーンを思い出すこの風景。二人の笑い声が聞こえてきそうです。さらに向こうの方に飛行船が見えたらもう完璧ですね!実際にヴィスビーでは自転車をレンタルする事ができるので、トンボの気分で颯爽と走るのも気持ちよさそうですね。

真っ青な海に浮かんでいるこの島はクロアチアのドゥブロヴニク。1979年に世界遺産に登録された旧市街は「アドリア海の真珠」「地上の楽園」ともいわれ、美しい街並みを見ることができます。公式ではないのですが、ここも魔女の宅急便のモデルになった１つではないかと言われています。

ドゥブロヴニクはクロアチア最南部に位置しており、日本からの直行便はありません。ヨーロッパ内の都市にて乗り換えが必要で、飛行時間は約14から16時間程度です。クロアチアの観光シーズンは４月頃～９月迄。この期間だけしか運行しないフェリーや飛行機などもあります。

このオレンジ色の屋根が印象的な街並みはまるで絵に描いた様な美しさ。魔女の宅急便は、キキが空を飛ぶシーンも多く見られます。この上からの風景も素敵なドゥブロヴニクは、モデルにするのはピッタリの街だったのではないでしょうか?

ちなみに、クロアチアは日本と同じくらい治安も良く(海外に行く通常の警戒は必要ですが)親日家でもあるので日本人としては行きやすいですね。公用語はクロアチア語ですが、英語も通じます。魔女が住んでいそうなこんな素敵な街並みを、ゆっくりと味わいたいですね。

「魔女の宅急便の舞台になった」と言われている様々な場所をご紹介してきましたがいかがでしたか?キキが選んだ「海に浮かぶ街」は本当に現実に存在していました。魔女の宅急便の世界に入り込める街へ、皆さんも行ってみてはいかがでしょうか?