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ニジェールとその魅力
ニジェールの上に有るジェリア、ニジェールの下に無いジェリア pic.twitter.com/DC0k5tn8QN
— きなふぁ 夏のrails修行編 (@kinaphar) August 13, 2017
日本から遠く離れたアフリカ大陸に位置する、ニジェール。貧困や子供の教育の機会が乏しいことで有名となってしまっている国ですが、実は観光として訪れたい場所もたくさん持ち合わせている国なのです。魅力的な世界遺産や野生動物や恐竜の化石など、首都のニアメにもおすすめがたくさん。貴重な体験ができるニジェールに是非行ってみませんか?
ニジェールってどんな国?
【ニジェール】アガデス歴史地区
— (株)ファイブスタークラブ (@5starclub) November 13, 2016
サハラ砂漠の南の端に位置するアガデスは、サハラ砂漠への玄関口として知られる。遊牧民のアイール族のスルタン国が成立し、トゥアレグ族が都市に定住した15世紀から16世紀にかけ発展。 pic.twitter.com/dDYnWA07jt
正式名称、ニジェール共和国は西アフリカの内陸部に位置しており、その国土をリビア、チャド、ナイジェリア、ベナン、ブルキナファソ、マリ、アルジェリアに囲まれています。ニジェールは西アフリカで国土面積が最大の国ですが、その国土の80%ほどがサハラ砂漠に覆われています。また国内には、国名の由来となったニジェール川が流れています。
あれ、君芸能人の誰かに似てる・・・似てる、ニテル、ニテル
— ぜんざい しる子【公式】 (@coohelix) August 14, 2017
ニジェール!
それここ! pic.twitter.com/WxCICFZXHm
ニジェールはその歴史の中でフランスの支配を受けていました。そのため公用語はフランス語です。また、ニジェールはその独立に至るまで、いくつかの民族が一つの州として生活を共にしていたことから、各民族が築いてきた独特な文化を見ることができます。暑く乾燥しているのがその気候の特徴で、観光の際も熱射病などに注意が必要でしょう。
ニジェールの最大都市で首都ニアメとは
ニジェールの首都ニアメは、ニジェール川北岸にある人口およそ100万人からなる国内最大の都市です。フランスによる支配を受けるまでは、とても小さな町でしたが、その後に発展し、政治や経済また文化の中心となっています。国立博物館に出かけたり、人々の生活をここで見ることができ、人々のフレンドリーな雰囲気を味わうことができるでしょう。
ニジェールのニアメ観光地1:Musée National du Niger(国立博物館)
首都ニアメに来た際、是非訪れたいおすすめスポットは国立博物館です。ここでニジェールの歴史や文化を学びましょう。ニジェールの歴史を西アフリカの最大民族の一つであるハウサ族の建築を見ながら知ることができます。加えてここでは、ニジェールの民族の民族衣装も展示されており、ファッションから見るニジェールの文化も面白いです。
国立博物館に来た際、見逃してはいけないのは恐竜の骨の展示です。ここでは、ニジェールのアガデスという場所で発見された恐竜の化石を見ることができます。また、100万年ほど前に生息していたクロコダイルの骨もここで見ることができ、歴史や古代に生息していた動物が好きな方には必ず訪れてほしいおすすめの場所となっています。
ニジェールのニアメ観光地2:Grand Marche(マーケット)
首都ニアメで開催されるこのマーケットではニジェールの人々の生活を見ることができるでしょう。地元の方の買い物の中心地となるこのマーケットにはたくさんの方が訪れいつも活気にあふれています。ニジェール国内で5番目に大きい規模のこのマーケットは敷地はとても広く、ごちゃごちゃとしているので迷わないように注意してくださいね。
野菜やフルーツなども売られていますが、このマーケットがおすすめな理由は蝋を使用し染めるろうけつ染めの生地です。アフリカンな模様が特徴なこの生地たちはアフリカンファッションが好きな方にはたまらないはず。いくつか購入してお土産にするのもいいですよね。素敵な工芸品が見つかるマーケットですがスリが多発しているのでご注意を!
ニジェール第二の都市アガデスとは
中央ニジェールに位置する、国内第2の大きさの都市である、アガデス。サハラ砂漠の中に位置するこの都市は、地中海沿岸と西アフリカを結ぶサハラ交易で14世紀ごろから栄えました。今日のアガデスはウランの輸送の中心都市となっています。モスクなどの歴史的な遺産が見ることができるため、アガデス歴史地区として世界遺産に登録されています。
ニジェールのアガデス観光地1:Agadez Grande Mosquee(グランド・モスク)
アガデスの一番のおすすめスポットはやはりモスクでしょう。このモスクを含んだ歴史地区は2013年に世界遺産に登録されました。ニジェールでは80%ほどの人口がイスラム教徒です。これはイスラム教のモスクに当たりますが、中東などで見られるモスクとは異なりこの泥で作られた独特な見た目から、観光客が集まるおすすめのスポットとなっています。
その砂漠に位置している土地のため、材木やセメントは合理的ではなく、泥壁が選ばれたことがわかります。この地がサハラ交易として栄えたことや、このアイルと呼ばれる地域の特徴である泥壁の使用が評価され世界遺産に登録されました。またモスクにある高さ27mにも及ぶミナレットにのぼることでアガデスの街を一望できるのもおすすめの理由です。
ニジェールのアガデス観光地2 : ティゲディットの恐竜の化石
ニジェールは恐竜平原ともいわれるほど、歴史の中で恐竜の化石が確認されてきました。アガデスから行くことのできるティゲディットというこの平原では保存状態の良い恐竜の化石が地面に広がっているのをみることができます。特に、体長18mにもなるジョバリアと呼ばれる首長竜は1997年に発見されて以来大切に保管されているのを見ることができます。
ニジェールの砂漠テネレ地区とは
"Old well in the Sahara desert" pic.twitter.com/2CNKtapC63 * Free gifts, & help #animals too! See: https://t.co/LT5v0c0fmD * Please RT
— Elephant Baby Rescue (@AnnieBrownVol) August 14, 2017
テネレ地区はアイールとテネレの自然保護区として世界遺産登録されている砂漠地区です。この世界遺産にはアイルと呼ばれる山脈地域とテネレと呼ばれる砂漠地域という二つの異なった地形が集結していることが特徴となっています。貴重な動物が生息しているのもその特徴の一つで、リムガゼルなど絶滅の危機にある動物もこの乾燥地域にいます。
【ニジェール】アイールとテネレの自然保護区
— (株)ファイブスタークラブ (@5starclub) July 16, 2017
ニジェールの中央、アイール山地の一部とテレネ砂漠からなるアイールとテネレの自然保護区は、総面積7万7,000㎢に及ぶアフリカ大陸最大規模の自然保護区である。 pic.twitter.com/ujo6rWLpjl
アイールとテネレの自然保護区は、アフリカ最大級の保護区域となっており、その大きさは773万6000ヘクターにもなります。特にこのテネレ地域の砂漠は北アフリカの民族であるトゥアレグの言葉で何もないところを意味しており、その言葉から広大な砂漠の姿を伺うことができます。周りになにもない砂漠地帯は日本では見ることのできない景色ですよね。
ニジェールの砂漠テネレ地区の観光地1:アラカウ
テネレ地区に来たら、その延々と続くサハラ砂漠を見てその美しさを肌一杯に感じましょう。このアラカウと呼ばれる地域はテネレ砂漠の中でも最も美しいと言われている砂漠です。地平線上まで続いていくその砂丘の連なりを見ているとその砂漠の大きさに圧倒されること間違いないです。
ニジェールの砂漠テネレ地区の観光地2:テネレの木
テネレの木、なかなか面白い話だ。 pic.twitter.com/4J7XeEo5zi
— サン・アラド・ルノー・ジェルジンスキー (@Ld1nUzOSGLrTZmu) July 30, 2017
テネレの木はテネレ砂漠の中央にぽつんと一本だけ立っていた不思議なアカシアの木です。他の木から200㎞以上も離れていたところに立っていたことから最も孤立した場所に立つ木として知られています。これはリビアのドライバーによって倒されてしまったため、現在見ることができるのは金属製の木の代わりのモニュメントを見ることができます。
Stargazing in the Sahara Desert [via https://t.co/GBof5UbeR6] pic.twitter.com/U8LRGbToxW
— UK Crafts Directory (@ukcraftsdir) August 13, 2017
このテネレの木は、かつてこの地区が緑に囲われた地域であったことを証明します。サバンナアカシアと呼ばれるこの木はその根が地下36mまで届いていたことが知られています。現在見られるのはこの実際の木ではないですが、その歴史や木がここにあった理由を聞くとなんだか行ってみたい気になりませんか?
ニジェールの砂漠テネレ地区の観光地3:テネレ砂漠で見る塩のキャラバン
このテネレ砂漠を訪れる方におすすめなものは塩のキャラバンです。この地域はファシと呼ばれる街の塩田で生成された塩を運ぶためのキャラバンのルートであったのです。そのためこの地域一帯で塩を運ぶ人々のラクダでの移動を見ることができるのです。このキャラバンはアザライと呼ばれ、この地で生活するトゥアレグ族によって行われてきました。
現在はこの地域が世界遺産に登録され、保護区の対象となったことや、キャラバンルートの変更、輸送機関を変更したことなどによって、アザライを見ることができる機会が減ってしまいました。多くの荷物を乗せたラクダが人々と砂漠の中を闊歩していく姿は美しく、見たいと思う方も多いはず。冬の間はまだアザライを見るチャンスがありそうです。
ニジェール観光の際は安全に気を付けて!
ニジェールはマリとチャドの国境沿いである北部から国の大部分にかけて日本政府から退避勧告が出されています。そのため現時点で渡航はできないでしょう。また、イスラム・マグレブ諸国のアル・カイーダによる外国人の誘拐事件も発生しています。旅行計画の際は現地の情報を頻繁に確認し安全を確保した旅を遂行するようにしてください。
ニジェール観光を楽しもう!
ニジェールはいくつかの世界遺産やその独特の民族文化、恐竜の化石が見れる考古学的な面からしても多くの方を魅了する観光地であることが言えるでしょう。そこでできる経験はきっと思い出に残る素晴らしいものになることに違いありません。また首都のニアメなどでも人々はフレンドリーなので、旅の中で素敵な出会いが待っているかもしれません。