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ウズベキスタンの治安まとめ!テロの心配は?国の基本情報や情勢など!

ウズベキスタンの治安まとめ!テロの心配は?国の基本情報や情勢など!
投稿日: 2017年9月22日最終更新日: 2020年10月7日

中央アジアに位置するウズベキスタンは、ブルーグリーンのモスクなど麗しい世界遺産を有する美しい国です。アフガニスタンやキルギスなど社会情勢が不安定な国に囲まれていますが、ウズベキスタンの治安は平穏です。現在の情勢や治安、そして魅力ある観光スポットをご紹介します。

中央アジアの穏やかな国・ウズベキスタン見出し

ウズベキスタン共和国は中央アジアで最も人口の多い国です。首都タシケントを中心に、かつてオアシスとして栄えた大都市が残っています。ブルーモスクが印象的な世界遺産を有するイスラム国家です。ウズベキスタンを取り巻く社会情勢や治安、テロ、また観光地の魅力をお伝えします。

ウズベキスタンってどんな国?治安や情勢は?見出し

中央アジアに位置するウズベキスタンは、北と西をカザフスタン、南をトルクメニスタン、東をキルギスとタジキスタンに囲われた海のない国です。南の一部はアフガニスタンと接しています。聞くだけで治安に不安を感じてしまう地域です。1991年9月1日、旧ソ連から独立しました。面積は日本のおよそ1.2倍、約3千万人が暮らしています。

オアシスに似た肥沃な大地で農業を行い、残りは広大な砂漠と険しい山々が広がっています。街や観光スポットは南東に集中し、旅行中の移動は少なめ、都市部は治安もいいです。2016年に長年独裁政権だった初代大統領が亡くなったときも、治安の悪化や情勢不安はなく、穏やかな国です。公用語はウズベク語で、英語はほぼ通じません。

ウズベキスタン観光の見どころ!世界遺産もあり!シルクロードの交差点! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
ウズベキスタン観光の見どころ!世界遺産もあり!シルクロードの交差点! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
アラブの雰囲気を感じれる観光地ウズベキスタンには、世界遺産をはじめ数々の伝説や歴史あふれるスポットなど数多く点在しています。地球上とは思えないような青い幻想的な世界を生み出す「ウズベキスタン」で、1度は襲ずれてほしいおすすめ観光スポットを紹介していきます。

ウズベキスタンの治安状況見出し

外務省発表のウズベキスタンへの渡航レベルは1「充分な注意が必要」です。しかし、東のキルギス、タジキスタンとの国境地帯では、レベル3「渡航中止勧告」で治安云々の話じゃありません。またアフガニスタンとの国境地帯では、レベル2「不要な渡航の制限」の箇所があります。中心地はとても穏やかな国ですが、国境への接近は控えましょう。

しかし、首都タシケントなどの都市部の治安はいたって平穏です。治安上、一番注意すべきはつり銭のぼったくり、次にスリなどです。そのスリも、ヨーロッパより少ない印象だそうで、物乞いや売り子の姿もありません。夜でも、現地の家族が夕涼みや食事に出かけ、子どもは日本人観光客が珍しいらしく楽しそうに話しかけてきたりします。

ウズベキスタンを取り巻く社会情勢とテロ見出し

ウズベキスタンでは、2004年にタシケント市内で連続自爆テロが起き治安に不安のあるときもありました。しかし近年はテロ事案等はなく、また外国人を標的とした誘拐事件も起きていません。街中に驚くほど警察官の姿を見かけ、治安維持への絶え間ない努力が感じられます。ちなみに警察官を写真に撮るのは禁止されています。

イスラム過激派組織の存在とウズベキスタンの奇跡の治安

一方で、アフガニスタンではタリバンなどのイスラム過激派組織によるテロ事案が多発していますので、治安が良くても不足の事態はありえます。さらに1990年前半には一部イスラム過激派組織が、キルギス、タジキスタンとの国境付近にイスラム国家樹立を目指していました。以上のことから国境付近の情勢と治安は未だ不安定です。

増えるテロ被害国・何が起きても不思議じゃない危機意識を持つ

そして、近年無視することができないのが、ISIS(自称イスラム国)です。世界中の治安を脅かしています。シリア、チュニジア、バングラディッシュといった国々では、日本人が犠牲となる事件やテロが起きています。旅行前に日本大使館の場所と連絡先を確認するとともに、旅行中も治安、テロ情勢等の情報収集に努めましょう。

ウズベキスタンの環境問題見出し

首都タシケントの近くに、アラル海という湖が存在します。かつてウズベキスタンの重要な水源だったアラル海は、綿花栽培のために急激に縮小し、いまや5分の1ほどになってしまいました。塩分濃度が異常に上がり、今では魚も住むことができない死海です。ウズベキスタンは治安とともに環境問題が重要な課題なのです。

止まらぬ水質汚染

綿花栽培やそれ以前の農地政策は旧ソ連時代に開始しました。当時の政治と治安の悪質さをうかがわせます。この政策で引き起こされたのが多くの環境問題です。まずは水。化学物質の混入と高い塩分濃度のため、水道水は飲むことができません。しかし店ででるドリンクが水道水使用か否かわかりません。そのため体調を崩す人が多いのです。

地球規模の大気汚染

ウズベキスタンの農業は、塩害で壊滅的な打撃を受けました。非効率な灌漑システム、排水システムのため今も未解決です。アラル海の塩分や塵を含んだ砂嵐によって、大気汚染も地球規模で拡大しています。1990年前後から世界的な環境問題として認識され、今も解決に向けた取り組みが続いています。

治安だけではなく体調の変化に注意見出し

ウズベキスタンの環境問題は、観光客も無視できません。水道水のほか、生の食べ物などが体調不良の原因にもなります。汚れた空気で体調を崩す可能性もあります。薬のほかマスクや消毒液、バンドエイドなど、医療面でも対策をしておきましょう。海外旅行傷害保険への加入も備えになります。治安だけでなく体調も常に気を配ってください。

ウズベキスタンの医療レベルは経済困難のため低く、SOSインターナショナルヘルスマップでも医療レベル危険地域です。救急車到着まで1時間以上かかることも。かかりやすい病気は、食あたりのほか、サルモネラ菌、赤痢などの下痢症、熱中症などです。生野菜や加熱不十分の肉、魚、また屋台での飲食は避け、体調管理に充分注意しましょう。

ウズベキスタンの宗教と治安見出し

ウズベキスタンの宗教はイスラム教で、そのうち90%がムスリム同胞団の系統です。ムスリム同胞団と言えば、イスラム過激派組織の中枢ですから、治安を損なう危険なイメージそのものです。しかし、ウズベキスタンの都市部は治安が良いですし、恐怖感につながる宗教色は感じません。

治安とはまた別?宗教上のルールを守ろう

イスラム教は服装に厳しいですが、都市部はそうでもなく、ウズベキスタン出身の女性もミニスカートを履いたりしていたそうです。しかしごく稀に、熱心な信者が、女性がズボンを履いていると怒る場合があるようです。特にモスクは、ミニスカートやショートパンツでは入場できないので、マキシスカートなどの格好がおすすめです。

服装は治安、宗教ルール、体調を守る最重要ツール

男性も、膝が見えるズボンはNGです。夏は日中40度まで上がるウズベキスタンですが、現地の信仰を尊重した服装の選択が必要です。さらに夜は冷え込み、季節によってマイナスになることもあります。体調を守るためにも服のバリエーションは豊富に用意したほうが良いです。服は治安、体調、宗教ルールを守る重要ツールです。

タシケントの観光スポット!中央アジア最大の都市!飛行機情報も! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
タシケントの観光スポット!中央アジア最大の都市!飛行機情報も! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
ウズベキスタンの首都である「タシケント(タシュケント)」は、世界で一番古い都市で、中央アジアで最大の都市です。タシケントは、近代的な建物が並ぶ美しい街があり昔からある旧市街もあり、観光におすすめです。タシケントへの行き方や観光スポットをご紹介します!

ウズベキスタンの世界遺産1「ヒヴァのイチャン・カラ」見出し

ヒヴァのイチャン・カラは、観光地であるとともに、封建的イスラム都市国家を知る上での貴重な資料です。イチャン・カラとは、城壁に囲われた市街地のことで、無傷なのはここヒヴァのイカンチャラだけ。高さ7~8m、厚さ5~6mにもなる圧巻の城壁の門をくぐれば、シルクロードの時代にタイムスリップしたかのような感覚が味わえます。

観光の目玉は土色の街並みに映えるブルーグリーンのミナレット。また、昔は死者を城壁に埋葬していたそうで、一部見える人骨がちょっとホラーな見所!穏やかなウズベキスタン人がレトロな街並みで笑顔で暮らす、治安の良い街です。

ウズベキスタンの世界遺産2「ブハラ歴史地区」見出し

かつて、サーマーン朝やブハラ・ハン国の首都として栄えたブハラ歴史地区。その歴史は深く、ザラフシャン川下流域に存在したオアシスが基になっています。旧市街地が観光遺産となっており、世界的に珍しい木製のモスクもあります。

日干し煉瓦の古い建物が現役のブラハ歴史地区は、モスクも多いです。モスクの頭がポコポコと並ぶモスクメドレセ群は、中でバザールが行われており、旅行で訪れるのにおすすめです。また、ラビハウス広場では中央の池を眺めながらランチができてこちらもおすすめです。

ウズベキスタンの世界遺産3「シャフリサブス」見出し

シャフリサブスは、ウズベキスタンの英雄「アミール・ティムール」の生まれた場所として有名です。シャフリサブスとは「緑の町」という意味で、かつてはキシュ(心休まるという意味)と呼ばれ、緑豊かなオアシスでした。今は、遠くにザラフシャン山脈を望む静かな町です。

シャフリサブスへ旅行に行ったら訪れたい観光スポットは、アク・サライ宮殿です。かつて青と金色に輝いていたであろう宮殿は、英雄ティムールが遺した最大の建物です。宮殿跡の公園には巨大なティムール像が立っています。英雄の出生地だけに、歴史的な建築群が多い観光名所です。

ウズベキスタンの世界遺産4「サマルカンド・文化交差路」見出し

抜けるような青空とモスクの色から「青の都」と呼ばれるサマルカンド。あまりの美しさにサマルカンドブルーとも称される印象的な青の世界です。青のタイルは、中国の陶磁器とペルシャの顔料が出会って生まれたそうです。ここが「文化交差路」として、シルクロードの要所だった時が目に浮かびます。

観光のメインはなんと言っても「レギスタン広場」です。こちらはウズベキスタンの中でも特に観光地化され整備されていますから、治安状況はいいですし、とにかく常に人がいます。夕暮れには3つ並ぶメドレセ(神学校)のライトアップが始まり息をのむ美しさ、万感の思い極まる景観です。

サマルカンド観光旅行の魅力!サマルカンドブルーは青の極み!治安は? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
サマルカンド観光旅行の魅力!サマルカンドブルーは青の極み!治安は? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
サマルカンドのおすすめ観光スポットをご紹介!ウズベキスタン最大の観光都市であり、モスクや歴史的建造物のサマルカンド・ブルーが非常に美しい街並みは世界遺産にも登録されています。抜けるような青空の「青の都」サマルカンドの観光情報をお届けします。

ウズベキスタンの隠れた観光スポット「ナボイ劇場」見出し

首都タシケントにある「ナボイ劇場」、実は日本人が建てた劇場です。戦後シベリアで捕虜となり絶望の淵にあった日本人兵士が、決して諦めず故郷の桜を再び見る日を夢見て建築しました。1966年の大地震でも倒壊せず市民を守る屋根となりました。今その外壁には、確かに日本人が生きた証が綴られています。

ウズベキスタン料理を堪能しよう見出し

ウズベキスタン料理で有名なのは「プロフ」。お肉、人参、玉ねぎなどをご飯と一緒に炊いた炊き込み料理です。メインは肉料理。宗教上豚肉はほぼ登場せず、また鶏肉は高級だそうで、牛肉か羊肉が多いです。少々油っこいのでお茶と一緒にいただくのがベストです。治安上夜の外出も大丈夫ですが、体調のため屋台での買い食いは注意です。

ウズベキスタンのお土産を買おう・ただし治安注意報発動!見出し

ウズベキスタンのお土産と言えば、イスラム教らしい幾何学模様のデザインの刺繍や、美しいブルーグリーンで色づけされた陶器などが人気です。ちょっとお高いですが絨毯も有名。ブラハで有名なコウノトリのはさみもおすすめです。露店をしてても盗みがないって、治安の良い証拠ですよね。

お土産買うならバザールへ!ここにきて治安に要注意?!

ウズベキスタンのバザールは、買い物でありつつ観光の一つです。お土産から屋台から香辛料、ナッツ類など、さまざまなものが並ぶバザールの雰囲気を楽しみましょう。しかしここで治安注意報!つり銭をぼったくられるので注意!またスリが最も多いのもバザールです。警戒心マックスで行きましょう。

買うだけではなく作る思い出も!スザニ作成体験

スザニとは色鮮やかな刺繍の布で、昔は嫁入り道具の一つでした。お店によっては、オーダーに合わせて作ってくれたり、体験できたりします。また、陶器の絵付け体験ができるところも。ウズベキスタンの爽やかな青で自分だけのお皿を作り、お土産にするのも一興です。

ウズベキスタンへの行き方見出し

ウズベキスタンへ旅行に行くにはビザが必要です。観光は30日までで手数料2500円です。空の便は、成田から週2日、直行便があり、約10時間のフライトです。各観光地は鉄道やバスで移動できますが、駅にタクシーの客引きが多いので注意です。治安の関係上空港内の撮影はできませんので気をつけましょう。

ウズベキスタンの治安は穏やか・世界遺産を楽しもう見出し

テロが多発する昨今、もはや完璧に安全、治安良好な国はありません。そんな中ウズベキスタンは、中央アジアにありながら平穏さと平和を尊ぶ治安の良い国です。古来から気高きブルーグリーンのモスクと、そこで交わる人々の心根の優しさに触れる旅になるはずです。治安と体調に充分注意して、シルクロードの足跡を辿りましょう。

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