ベンタイン市場！かわいいお土産を探そう！ナイトマーケットもおすすめ！

ベンタイン市場は、ベトナム最大都市ホーチミン市中心のバスターミナルなどがある場所に位置している観光名所で、初めてホーチミンに来た人は必ず寄ると言われています。伝統的な巨大建築物の中に細かく区切られた1500以上の店がひしめき合い、ここに来ると日用品や食料品をはじめ大抵のものが手に入ります。詳しく見ていきましょう。

ホーチミン市は、南北に細長いベトナムの南の端っこに位置します。ハノイとホーチミン間は600キロも離れているため陸路だと移動するのに丸二日はかかります。人口数や都市の形態からするとホーチミンが首都ではないのかと思いがちですが、長い歴史の中での植民地化やベトナム戦争の結果、ハノイが首都に制定されました。

人口数から言っても800万人のホーチミンと700万人のハノイ、という違いがあります。また、ホーチミンのある南ベトナムの方が土地が肥沃であるという利点もあってホーチミンが繁栄しました。しかし、度重なるフランスや中国の植民地化やベトナム戦争の影響で、ベトナム全土が北ベトナムに統合されたためハノイが首都になりました。

元々は南ベトナムの首都であったサイゴンを、ベトナム建国の父･ホーチミンの名を採ってホーチミン市としたものです。政治の中心地は首都ハノイであり、経済の中心地はホーチミン、という棲み分けがされるようになりました。肥沃な土地柄とオープンな気風から経済の繁栄をもたらしたホーチミンがベトナムを牽引していると言われます。

ホーチミンを観光する場合、ドンコイエリアとベンタイン市場周辺エリアというのが2大観光エリアと言われています。ドンコイエリアというのは、市民劇場やサイゴン川があるエリアでドンコイ通りもあります。一方ベンタイン市場のエリアは町全体が市場を中心にして四方に広がっていると言えます。現地の人々の生活圏でもあります。

住所:Đường Lê Lợi, Bến Thành, Quận 1, Hồ Chí Minh, ベトナム 電話番号:28-3829-9274

旅行者に便利なバスルートとして、空港と市内中心部を循環する49ルート、空港とサイゴンバスステーションとを往復する109ルート、の2本のバスルートがあります。なかでも49ルートのバスは大抵の人気観光地を通るので安心です。ベンタイン市場も通ります。約30分おきに出ます。チケットは4万VDN、乗り場そばのチケット売場で購入。

ベンタイン市場の営業時間は年中無休の7時から22時になっていますが、市場内は18時頃になると閉め始める店が出てきます。それ以降は市場の両脇に屋外レストランとか露店の屋台とかが並ぶナイトマーケットの方に移行します。屋台のB級グルメの品揃えがすごくて、しかもおいしくておすすめ。雑貨屋さんの屋台も充実してます。

ベンタイン市場の中は一日中大変な活気です。混雑に紛れて買物をするのはちょっと、という方はなるべく朝の早い時間に行くと良いでしょう。朝の売場はまだ仕込みや準備の段階ですが、この時間帯だと観光客は少なく、地元の飲食店の人が仕入れに来たり普通の主婦が買物に来たりしていて、案外閑散としていておすすめだということです。

昼近くになると、俄然観光客の数が増えて混雑してきます。ショップの売り子さんのアピールもすごいので、相手のペースに乗ってしまうと大変なことになりますので、うまくかわしましょう。また、混雑に乗じたスリの被害に遭わないように気をつけましょう。帰りのタクシーは要注意、ぼったくられるそうです。公共交通の利用がおすすめ。

慣れない観光地では昼ご飯を食べる場所を探すのも一苦労ですね。その点、ベンタイン市場の中のフードコートなら大抵の種類の食べ物屋さんが揃っているので、何を食べるかを決めるのにも手短で済みます。なるべくうまく値段交渉をして、自分の食べたいものを安く食べて、ゆっくり市場内を探索するのがおすすめです。

ベンタイン市場の中での買物の仕方は、売り子さんと値段交渉をして金額が決まってからお金を払います。言い値で買うととんでもない高額の買物になってしまいます。中には日本語で話しかける売り子さんがいるようですが、売り子さんの甘言に騙されないように値段交渉をしてから買いましょう。納得のいかない買物はしないのがベストです。

一説によると、値段交渉はうまくすると60%近くまで負けさせることができるそうです。英語はあまり通じないようなので、日本語で行きましょう。なお、値段の基準が分かりにくい時には、ドンコイ通りなどで下見をして置くといいでしょう。ベンタイン市場は高い、という意見もあるようですが、交渉次第で結果的には安い買物ができます。

ベンタイン市場へ来る目的が、ベトナムの雑貨を探すこと、という観光客も多くいるくらいベトナムの雑貨は人気があります。店を一軒一軒渡り歩いてお気に入りの雑貨を見つけて、値段交渉をして手に入れる、という楽しみ方もあるようです。キュートな雑貨に目がない人たちにとって、ホーチミンは格好の雑貨の穴場ですね。

ベンタイン市場内にはアパレルショップも多くあります。値段交渉次第で相当安く買えるのがTシャツだそうです。価格の割にクオリティも高く、お土産に悩んだらTシャツを買う、というベテランもいるみたいです。荷物としてもかさばりませんし、案外おすすめのお土産になりそうですね。雑貨とともに人気上昇中です。

ベンタイン市場の中でも、またナイトマーケットでも、外国人観光客の人気が高い既製品のアオザイを扱う店が増えているそうです。本来アオザイは注文で採寸して作るものなのですが、既製品であることを納得の上でお土産として買うのもおすすめです。サイズは表示よりちょっと大きめがいいみたいです。

老舗の手製サンダル屋さんです。手製と言っても多種類揃っている中から、板の部分やストラップの柄やサイズを選ぶとその場で作り上げてくれます。英語ペラペラのグエンおばちゃんが一人でやっている小さな店ですが、ベトナム伝来のサンダルとして人気が高いようです。お土産として間違いないおすすめの一品ですね。

市場内でディスプレイがかわいいと観光客の評判を呼んでいるナッツ屋さんです。何軒かあるようです。食べ物のお土産としておすすめです。日本などで買うナッツ類はけっこうな値段がしますので、観光土産としてのナッツ類もあり、だと思います。鮮度を気にする必要もありませんし、男女を問わず喜ばれるのではないでしょうか。

ベンタイン市場のナイトマーケットは毎夜開催しているので、いいですね。時間帯は18時半頃からぽつぽつとテントが建ち並びはじめ、19時半から20時くらいにはすべてのお店が開いて行き交う観光客で賑わうようになります。ナイトマーケットの時間帯にはベンタイン市場の方はすでに閉館していますので中には入れません。要注意です。

ナイトマーケットにある屋台食堂です。このナイトマーケットには、ベトナム料理からシーフード料理まであらかたの料理が揃っている、ことで知られています。値段は観光価格ですが、レストランで食べるより若干安めです。ホーチミンでは、「夜はどこに行こうか」と迷わずに、とりあえずここに足を運んではいかがでしょう。

ナイトマーケットの屋台には、シーフードは貝･魚･海老･カニ･牡蠣など豊富に揃っています。調理法はベトナムで定番の調理法であるタマリンドで和える一品で、多少酸味にクセがありますが慣れるとおいしい、おすすめの味です。しかし、注文の際は必ずkg単位の値段を訊いておきましょう。ホーチミン名物の「333」ビールもお忘れなく。

おもちゃ箱をひっくり返したような、という形容は普段よく聞きますが、まさしくベンタイン市場を表している言葉に感じられます。それくらいなんでもあって、価格も交渉次第という面白さ。閉店後に開かれるナイトマーケットの屋台でも同じような状況が展開されて、さらに興味の幅が広がります。上手なコミュニケーションでお目当ての品をお安くゲットしましょう。