スイティエン公園はホーチミンの珍スポット！見どころまとめ！

皆さんはスイティエン公園をご存知でしょうか？ベトナムの一大都市、ホーチミンにあるこちらのスイティエン公園は“世界の有名遊園地12選”にも選出されたことのある世界的に知られた人気のテーマパークです。今回はそんなスイティエン公園で人気のアトラクションや見どころ、さらにはホーチミンからの行き方など、詳しくご紹介します。

ホーチミンにあるスイティエン公園はベトナム国内で最大級であるのみならず、東南アジア随一のテーマパークとして知られています。それだけではなく、「世界の有名遊園地12選」になんと日本のディズニーランドと肩を並べて選出されたことがあるほど、世界的にも高く評価された人気のテーマパークとなっています。

ちなみにホーチミンはベトナムの最大都市だけあって、スイティエン公園の他にもう一つダムセン公園という名の遊園地もあります。しかしこちらは規模は広いものの、緑が生い茂る自然豊かな公園は、外国人観光客というよりは現地の人が訪れる憩いの場所となっています。ですのでホーチミンで遊園地を訪れるならそちらではなく、スイティエン公園の方が断然おすすめです。

東京ディズニーランドや世界的に名高いその他のテーマパークと肩を並べて「世界の有名遊園地12選」に選出されたスイティエン公園ですが、もし東京ディズニーランドのような洗練されてスタイリッシュなテーマパークを想像して訪れると、スイティエン公園はその期待をおそらく良い意味で大きく裏切ってくれることとなるでしょう。

スイティエン公園の様相は他の世界のテーマパークとは大きく異なり、その見た目から何から全てがあまりにも“カオス”。アトラクションあり、プールあり、そこまではよしとして、仏像がいたりハリーポッターがいたりととにかく支離滅裂で不可思議。しかしそれがかえって観光客を惹き付けているようです。

スイティエン公園がここまでカオスになった理由(？)というのも、スイティエン公園は元々はお寺によって作られたたものだからということだそう。また現在スイティエン公園があるホーチミン郊外の地はベトナム戦争時には革命軍の拠点となっており、林と沼以外には何も存在しない荒涼とした土地だったとのことです。

一見支離滅裂としたように見えるスイティエン公園ですが、至る所に見られるのは仏像や仏教と関連があると思われる奇怪なオブジェ。しかし、スイティエン公園は元々お寺によって作られたものというだけあって、一応ですがテーマは仏教となっているとのことことだそうです。

またスイティエン公園は仏教だけではなく、ベトナムの伝承や歴史などもテーマとなっています。“スイティエン”という名もベトナム語で“妖精の泉”との意で、なんでもスイティエン公園が建設された林中の泉には7人の女神が宿っている、と伝承で伝えられており、スイティエン公園はそれに基づいたネーミングなのだそうです。

そんな何もない土地に突如として建設されたカオスすぎるテーマパーク、スイティエン公園ですが、その広さは105ヘクタールもあるとのこと。ディズニーランドとディズニーシー両方を足しても及ばないほど広く、東京ドームにすると22個分に及ぶ広さとなっており、混沌とした空間の中で一日たっぷり遊ぶことが出来ます。

とにかく広大で混沌としたスイティエン公園ですが、その内部はいくつかのエリアに分かれています。アトラクションが豊富に揃う遊園地エリアやプールエリア、さらにはワニが釣れるエリアなど、スイティエン公園のパークの外側からは想像もできないような様々なアトラクションに訪れる方は驚かされること必至でしょう。

アトラクション自体もさることながら、広々としたスイティエン公園内は入り口から何まで不可思議なモニュメントで溢れ、一歩足を踏み入れれば度肝を抜かれること間違いなし。それでも仏教やベトナムの歴史をテーマにしているので、目を凝らしてみてみると、奇妙はオブジェ達が何か意味を持っているかのように見えてくるかもしれません。スイティエン公園を訪れる際はカメラの持参は必須です。

それではここからはスイティエン公園で人気のアトラクションや見どころをご紹介します。複数のエリアに分かれているスイティエン公園内には衝撃的なアトラクションが目白押し。うさん臭さたっぷりですが、一度訪れればやみつきになってしまうかもしれません。そんなスイティエン公園を訪れる際にはもちろんカメラの持参は必須です。

スイティエン公園のアトラクションの中でも最も衝撃的なものの一つがこちら「ワニ釣り」。釣り針の先に肉をくくりつけてもらい、そこら中ワニだらけの釣り堀の中へ投げ入れるとさあ大変。ものすごい勢いでワニが食いついてきてとても釣るなんて言うどころではありません。

釣り堀の中に一たび落っこちでもしようなら、こちらが命を失いかねない獰猛なワニ達が食らいつく様は衝撃を通り越して恐ろしいほど。ちなみにワニ園内ではワニ革の財布や靴などのお土産も売られているので、そちらも併せてスイティエン公園を訪れた記念にご購入されてみてはいかがでしょうか。

スイティエン公園の中でもワニ釣りと並び人気が高く、スイティエン公園のシンボルともなっているのがこちらのプール。広々としたプールの背後には謎の巨大な人物が控えており、爽やかな日差しが降り注ぐプール内で泳いでいるだけでも、ここがスイティエン公園であるということを思い知らせてくれます。

ちなみにこのプールの背後に控える巨大な顔にはモデルがおり、かつてのベトナムの初代国王だとのことです。しかしながら国王の周囲、プールの脇にはベトナムの歴史とは何の関連もなさそうな奇怪な化け物のようなオブジェが無数に並んでおり、国王と化け物の謎のコラボレーションは衝撃的の一言です。

ついつい見た目にばかり目が行ってしまうこちらのプールですが、プールとしてもその設備はかなり充実したものとなっています。プール内には波のプールやウオータースライダーなどもあり、暑い日の休日には多くの人で賑わっています。年間を通して暑いベトナムでのひと時を過ごすのにはもってこいかもしれません。

とにかく支離滅裂なスイティエン公園ですが、中でも意味不明なのはハリーポッターのアトラクション。仏教のテーマパークになぜハリーポッターの展示があるのかその理由は不明ですが、建物の外観はなんだか本格的です。ここだけ見るとここベトナムでハリーポッターの世界観がどう再現されているのか期待が高まります。

こちらのハリーポッターのアトラクション、館内がどうなっているか気になるところかと思いますが、中はお化け屋敷になっています。館内にはヴォルデモートと一応ハリーポッターもいるものの、その他のハリーポッター要素は極薄。USJのような再現度の高いハリーポッターの世界を期待して行ってはいけません。

館外にはハリーポッターでもお馴染みの奴隷妖精らしきオブジェもありますが、何かが原作とは違っています。余談ではありますが、ホーチミン市内には「Ba Cay Choi」(三本の箒)という名のハリーポッターをテーマにしたカフェなんかもあります。きっとベトナム国民の間でもハリーポッターは大人気なんでしょう。

昨今テーマパーク等のシネマで4Dは度々見かけられますが、ここスイティエン公園のシネマには4Dなんて生ぬるく感じてしまう8D、さらにはなんと衝撃の9Dまでもが存在します。9Dの世界観となるとどこまですごいのか最早想像がつきませんが、勇気のある方は一度試されてみてはどうでしょうか。

スイティエン公園内を散策して疲れたら、足湯で疲れた足を休めてみるのもどうでしょうか。スイティエン公園内のあちこちにある足湯内にはびっしりとドクターフィッシュが泳いでおり足を綺麗にしてもらうことが出来るので、お疲れ気味の観光客には人気となっています。

こちら「Snow Castle」の館内はその名の通り一面雪に覆われており、ソリ遊びが出来るようになっており、年間を通して気温の高いベトナムでは現地人に人気のよう。館内を歩き回り、涼しいところでアトラクションを楽しみたくなったらこちらも訪れてみてはいかがでしょうか。

とにかくうさん臭さ満載のスイティエン公園ではありますが、元々お寺が作ったテーマパークだけに、館内のあちこちにはお祈りが出来るスポットがあります。雑多なオブジェやアトラクションが立ち並ぶ中で少々目が疲れてきたら、お祈りスポットに入って心を落ち着けてみてはいかがでしょうか。

一見すると怪しげなアトラクションばかりが並ぶスイティエン公園ですが、一応遊園地らしいアトラクションもあります。その代表が観覧車。しかしスイティエン公園オープンから20年近くが経過した今、こちらの観覧車はあちこちが錆びつき、乗り込むと常にギシギシと軋む音が聞こえてきます。よほど勇気のある方以外おすすめは出来ません。

スイティエン公園内に複数存在するエリアの中には、子供向けのアトラクションばかりが並ぶエリアもあります。ここスイティエン公園には多くの家族連れも訪れており、お化け屋敷やジェットコースターなどが怖いという方や子供連れの方は、こちらのエリアを訪れてみてもよいでしょう。

スイティエン公園でアトラクションを楽しむ際には、入場料と別途でアトラクションごとに料金を支払わなければなりません。しかしそのお値段も5000ドン程度(日本円で25円程度)ととにかくお安いので、気になるアトラクションが見つかれば迷わずどんどんトライされてみることをおすすめします。

世界的にも有名なテーマパークであるにも関わらず、こちらスイティエン公園は平日にはかなり閑散としています。園内で人気のあるアトラクションやプールなどをとにかく遊びつくしたい方なら、平日にスイティエン公園を訪れればアトラクションから何から貸し切り状態のような中で遊びつくすことが出来ておすすめです。

「世界の有名遊園地12選」に東京ディズニーランドと共に選出されたスイティエン公園ですが、その入場料は破格。大人は90000ドン(日本円で約450円)、子供は45000ドン(約230円)となっており、ディズニーランドとは比較になりません。ただ、入場料は年々値上がりしているので、行かれる際には値段が変わっている場合も考えられます。

気になるホーチミンからスイティエン公園までの行き方です。ホーチミンからスイティエン公園までの行き方は、バスを利用した行き方が簡単。その際の行き方はホーチミン市内のベンタン市場前のバス亭で19番か53番のバスで着くことが出来、バスに乗る際には“Suoi Tien”と書かれているものを目印にするとよいでしょう。

ホーチミンからスイティエン公園まではタクシーでの行き方もあります。ただホーチミンの中心地からスイティエン公園まではタクシーで40分～1時間程度かかるため、タクシーでの行き方よりもバスでの行き方の方がスイティエン公園までお安く行けておすすめの行き方となっています。

「世界の有名遊園地12選」にまで選ばれてしまったカオスすぎるテーマパーク、スイティエン公園。オブジェや外観が奇怪なだけではなく、とにかく園内にある全てのものが常軌を逸しています。ホーチミンからの行き方も簡単ですので、ベトナムを訪れる際にはそんなカオスな世界観に足を踏み入れてみてはどうでしょうか。