北極圏の街ノルウェー「トロムソ」への誘い
ノルウェーのトロムソは北極圏に入って350kmほどの所にある小さなトロムス島を中心とする島々と本土とを合わせた自治体です。ラップランドで二番目に大きな都市として有名なトロムソでは、白夜やオーロラといった北極圏特有の絶景が楽しめます。今回は、トロムソへの行き方やおすすめの観光情報の他、ベストシーズンをご紹介します!
ノルウェートロムソの気候
北極圏トロムソの夜空に立ち昇ったオーロラ:bangbang:️
— visitnorway-jp (@visitnorwayjp) October 19, 2017
海に映って神秘的です。
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:copyright: František Tóth Photography pic.twitter.com/OPimXWbPoh
ノルウェートロムソは亜寒帯湿潤気候に属し、秋から初冬にかけて降雨が多い都市です。北極圏では珍しく永久凍土が見られないことから、トロムソの気候は、北方海洋性気候と呼ばれることもあります。トロムソは、ノルウェーの中でも、降雪の多い土地として有名ですが、潮流の影響で比較的暖かく、北極圏の中では気温は高めです。
トロムソでは、極夜と呼ばれる薄明の時期があります。11月下旬から1月中旬まで続く極夜は、冬至の日でも、数時間は薄明があり完全に真っ暗になるわけではありません。一方、白夜はおよそ5月中旬から7月下旬まで続きます。トロムソはオーロラ観測で人気の観光地になっています。続いてはオーロラ観測についてご紹介します。
ノルウェートロムソで見るオーロラ
オーロラが描き出す光のカーテンは、見るものの心を奪うほどの絶景です。トロムソは、高い確率でオーロラが観測できる街として有名です。また、ノルウェーの中でも北極圏に位置していながら潮の影響で比較的暖かいので、絶景を求めて、世界中から観光客が集まります。オーロラ観測所もあり、人々の生活圏内でオーロラが見れるのです。
トロムソだけでなく、絶景を求めてフィンランド国境近くまで行く、オーロラ・チェイサー・ツアー等に参加して観測するのもおすすめです。有名なのは、ノルウェーのArctic Explorer社などが催行する観光ツアーで、ツアー代金には、オーロラを観測するのに必要な防寒具のレンタル料なども含まれています。
ノルウェートロムソでのオーロラ観測ベストシーズンは?
トロムソのオーロラ - ノルウェー北部 pic.twitter.com/cH1gS31KiU
— トラ太郎 (@toratarous1) October 23, 2017
ノルウェートロムソでのオーロラ観測は、日照時間の短い秋後半から冬、そして初春頃までです。ノルウェーの観光サイトでは、10月、2月、3月がベストシーズンとされています。天候によってオーロラが見える範囲や見え方も変わってきます。9月から11月のトロムソは、まだ雪も少なく比較的寒さも気にならない天候が続きます。
雪が多く降り始める12月からは寒気の影響で、空が澄み切ってオーロラの輝くドラマチックな北極の絶景を長時間楽しめます。降雪が増え、すっかり雪景色になった2月から3月のトロムソでは、日中時間が長くなりますので、昼は一面銀世界の絶景を楽しみ、夜にはオーロラ観測をすることができるでしょう。続いてはトロムソへの行き方です。
ノルウェートロムソへの行き方
トロムソへの行き方は、成田・名古屋・関西空港から、フィンランド航空を利用し、ヘルシンキ経由でオスロまで移動します。そこから別の便に乗り継ぎノルウェーの首都オスロへ向かいます。日本からヘルシンキまでは約9.5から10.5時間、1日1便が運航しています。ヘルシンキからオスロまでは約1.5時間です。
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— トラベルメディア「Traicy」 (@traicycom) October 6, 2017
次にオスロからトロムソへの行き方です。オスロ発着の便は、いくつかの航空会社が選べますが、スカンジナビア航空(SAS)を利用するのが便利です。SASは、運賃設定がLCC並みに安く、北欧の主要都市を結んでいるのでおすすめです。ノルウェー・エアシャトル(Norwegian)もありますが、欠航も多いので注意が必要です。
飛行機以外の行き方としては、ノルウェーの首都オスロからトロンハイム経由で列車を使ってボードー駅まで行き、そこから、フッティルーテン(沿岸急行船)に乗り換えてトロムソまで行く行き方です。「沿岸急行船」の名の通り、ノルウェーの絶景と言われるフィヨルドや北欧の島々を見ることもできるのでおすすめです。
ノルウェートロムソで発行されている「北極圏到達証明書」とは?
北極圏到達証明書だぴょん! pic.twitter.com/HXZB1cahlV
— こくぴょん2世@就職サポーター (@kokupyon_the2nd) March 1, 2015
これまでご紹介してきた通り、ノルウェーのトロムソは、北極圏内にある都市です。フィンランドのサンタクロース村等と同様、トロムソでも「北極圏到達証明書」が発行されています。お値段は50NOK。購入できる場所は、トロムソの街の中心部にある観光インフォメーションセンターです。旅の記念にぜひ購入したい一枚です。
ノルウェートロムソでおすすめの観光1:北極圏水族館
#Polaria, #Tromso's domino-like aquarium. Photo fromhttps://t.co/jWSywWiUQY: I inexplicably failed to take one myself#Travel #Norway #Art pic.twitter.com/BKhox79ssI
— Burford's World (@BurfordsWorld) November 2, 2016
ノルウェートロムソでおすすめの観光1は、北極圏水族館(ポラーリア)です。外観を見ると、一瞬「え?」と目を疑うような斬新な外観の建物がトレードマークの水族館は、世界最北の水族館として人気の観光スポットになっています。ドミノ倒しのような独特な外観ですが、中身は普通の建物です。インスタ映え間違いなしです!
入館料は、大人120NOK(1,800円)で、北極圏に生息する海洋生物や北欧の海洋調査に関する展示の他、北極海のパノラマ映像などが楽しめます。世界の絶景と呼ばれるフィヨルドや、吹雪の吹き荒れる北極海で暮らす生き物たちが、迫力ある映像で映し出されます。北極海の生態系を学びながら回れる水族館と言えるでしょう。
水族館の目玉は、ヒゲアザラシたちのプールです。時間帯によっては餌やりが行われ、飼育員に餌をおねだりするかわいいヒゲアザラシが見られます。ゆっくり回っても、2時間もあれば見られる小さな規模の水族館ですが、実寸大のシロクマが冬眠しているコーナーがあったり、ちょっとした仕掛けがあちこちにあって楽しめます。
住所:Hjalmar Johansens gate 12, 9296 Tromsø 電話番号:77-750100
ノルウェートロムソでおすすめの観光2:トナカイレース
トロムソでは、2月初めにサーミ族のナショナルディを祝う「サーミウィーク」というイベントが開催されます。このイベントの見どころは、何といっても街のメインストリートをトナカイが駆け抜ける、トナカイレース(Reinkappkjøring)。イベントでは、サーミの伝統料理で、トナカイや野菜の入ったのスープも販売されます。
トナカイレースのコース周辺は有料エリアになっていて、通りの各入口でスタッフが集金をしています。現金でもカードでも支払いOKで、大人は一人150NOK(2,250円)です。通りの北側がスタート地点、南側がゴールになっており、全長210mのコースをトナカイが時速50kmから60kmで駆け抜けます。迫力のレースは一見の価値ありです!
ノルウェートロムソでおすすめの観光3:犬ぞり体験
ラップランドの山小屋での生活を始めたティンヤ。最も近い町まで290㎞ほど離れ、フィンランドのラップランド北部を拠点に、ハスキー犬40頭と馬数頭とともに、犬ぞりサファリのビジネスをしながら自然とともに過ごす生活。 pic.twitter.com/QvoBoJQKGs
— 夢みる世界りょこうbot (@xxmilkytail80) October 24, 2017
トロムソに行ったらぜひ体験してもらいたいのが、北国名物犬ぞりです!各ホテルから犬ぞりツアーが出ており、参加者には、防寒服やブーツもレンタルしてくれます。犬ぞり体験ができる雪原へは、車で30分ほどです。着替えをしている間に、スタッフの方がそりの準備をしてくれます。そりにに繋がれた犬たちは走りたくて大興奮!
寒さにも負けず元気いっぱいに走る犬たちに引かれて、30分ほど大雪原の中を走ります。犬ぞりは思ったほど寒くなく、頬を切る風も爽快です。雪に覆われた山々や、遠くにトロムソの街並みが見渡せる絶景ポイントもあり、観光客に人気です。犬ぞり体験の後は、頑張ってそりを引っ張ってくれたワンちゃん達との記念撮影もおすすめです。
ノルウェートロムソでおすすめの観光4:北極教会
ノルウェートロムソでおすすめの観光4は、北極教会(Ishavskatedralen)です。北極教会は、1965年にノルウェーの建築家ヤン・インゲ・ホーヴィによって建てられました。オーロラとトロムソの冬をイメージして作られた近代的な外観とヨーロッパ最大と言われている巨大ステンドグラスが観光客にも人気です。
住所:Hans Nilsens vei 41, 9020 Tromsdalen 電話番号:47-680668
ノルウェートロムソでおすすめの観光5:ストールシュタイネン
ノルウェートロムソでおすすめの観光5は、ストールシュタイネン(Storsteinen)。大きな石という意味の岩山は、標高421m。麓からケーブルカーで4分の絶景スポットです。頂上からは、トロムソの街だけでなく、フィヨルドも見渡せます!壮大なパノラマが楽しめるストールシュタイネンは、オーロラ観測でも人気のスポットです。
住所:Sollivegen 12, 9020 Tromsø 電話番号:77-638737
北極圏の街トロムソを満喫しよう!
北極圏の街、トロムソの観光情報はいかがでしたか?オーロラや大雪原等の絶景が楽しめるトロムソは、ノルウェー北部で最大の都市であり、文化の中心地でもあります。古来より「北欧のパリ」と呼ばれたトロムソは、現在では学術都市としても知られています。文化の香り漂う街で、日本では味わえない北国体験をぜひ満喫してください。
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