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曲阜の観光紹介!孔子廟以外にも見所あり!各所の交通状況やアクセスも紹介!

曲阜の観光紹介!孔子廟以外にも見所あり!各所の交通状況やアクセスも紹介!
投稿日: 2017年11月28日最終更新日: 2020年10月8日

曲阜って難しい地名です。中国山東省西部の都市で日本風に読むと「きょくふ」中国語の読みの発音は「チュイフー」となります。曲阜は孔子生誕の地であり孔子廟があることでも知られており、孔子一族の墓がある孔林もあります。「論語」で知られる孔子の足跡を辿ってみましょう。

中国の名所曲阜はどんな場所か見てみよう見出し

曲阜は中国山東省の南西部にある都市です。周代・春秋時代の魯の国の都でした。孔子の生誕の地として世界的に知られています。中国政府指定の「国家歴史文化名城」の称号が与えられています。また、1994年にはユネスコの世界遺産にも登録されました。世界に誇る孔子生誕の地を交通事情なども含めてじっくり覗いてみましょう。

名所曲阜をめぐる歴史の変遷見出し

曲阜の地は、周の時代武王の弟が魯公となって以来873年の長きにわたって魯国の都であり続け、華北平原の政治・経済・文化の中心都市的存在でした。しかし漢代になると魯県が置かれ、その後隋代に曲阜と改められました。魯国の都であった曲阜も、大運河の開通による交通の便に勝る済寧にとって代わられ地方の一都市となってしまいました。

名所曲阜へのアクセス見出し

青島流亭国際空港経由でのアクセスです。青島流亭国際空港(TAO)から(バス)1時間20分で青島北駅着、青島北駅から(新幹線)2時間半で済南着、そこから(車で2時間9分)で曲阜となります。新幹線は、動車(D)と高鉄(G)があります。済南から曲阜までは、車で2時間9分(164.7km)でG3京台高速・G3とG3京台高速・京福高速・G3を経由です。

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観光名所曲阜は孔子の生誕の地見出し

中国の曲阜は周代における春秋時代の魯国であるわけですが、孔子生誕の地としても認知されています。春秋時代における魯の国は800年以上連綿と続いたわけですが、後に文聖あるいは大成至聖先師と呼称される孔子が現れます。孔子の思想は儒教と呼ばれて、後の時代に数千年に渡り中国や東アジアに影響を及ぼすことになりました。

孔子について学ぼう見出し

孔子は、紀元前552年9月28日‐紀元前479年3月9日に存在した、中国の哲学者であり儒家の始祖(また、政治家)でもありました。氏は孔(子というのは先生の意味)で、諱(いみな:中国の死後の称号、身分の高い人の実名)は丘、字(あざな:中国男子の成人後の名)は仲尼(ちゅうじ)といいます。つまり、孔子という呼び方は尊称であるわけです。

現在の中国山東省曲阜(紀元前552年の魯国)に生まれた孔子は、70歳を過ぎていたと言われる軍人戦士の父と16歳の巫女であった母の間に生まれました。父亡き後家計を支えるためにさまざまな仕事に従事しつつ礼学を修めたそうです。19歳で結婚、使えた君主に付き従って斉に亡命。魯国に帰国後は詩書のまとめや弟子の教育に専念しました。

孔子は哲学者? 政治家?見出し

普通私たちが孔子について語るときに、哲学者とか思想家とかを念頭に語るのですが、しかし、国に仕える人つまり政治家としての部分を排除することはできません。魯に仕え52歳のときには中都の宰(長官)に取り立てられています。そして、その功により最高裁判官である大司寇及び外交官に任官されますが、政治改革に失敗して失脚します。

孔子と論語

孔子と言えば論語ですが、失脚した孔子は自分の思想を理解してくれる主君を求めて、弟子ともども諸国を巡遊しますが69歳の時に魯に戻り、詩書などの古典研究をまとめたりしますが74歳で逝去。孔子の死後、弟子たちによって彼の教えがまとめられたのが「論語」でした。孔子には3500人の弟子がいたそうです。儒教の始祖です。

孔子の弟子たち

唐の720年以降、孔門十哲(顏淵(顔回)・閔子騫・冉伯牛・仲弓・宰我・子貢・冉有・季路(子路)・子游・子夏)に曽子を加えて重要な弟子として、孔子廟に祀るようになったようです。しかし南宋の1267年になると、顔回・曽子・子思・孟子の四聖が特別な存在とされるようになりました。顏淵・冉伯牛・閔子騫は孟子によって三聖人と称えられています。

儒教について

孔子の春秋時代は諸子百家と呼ばれる学派がありましたが、その中のひとつ儒家が孔子の思想を教える学派であり、後に儒教となったものです。目上を敬い親を敬いなさい。上級層の人間になるためには学問をして人物を磨きなさい。自分を抑えなさい。という比較的為政者に都合の良い教えと言えます。東アジアは儒教圏ということになります。

曲阜名所観光の移動手段見出し

曲阜市内は徒歩で観光やアクセスするのに都合のいい都市です。交通手段はバスやタクシーなども簡単利用でき、路傍で三輪タクシーを拾うこともできます。市内観光の交通として8路線のバスの利用が可能で、1、2、5、6番バスは繁華街エリアや三孔などの有名な名所を通ります。画像のような観光馬車も交通手段としてあります。

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曲阜の観光名所の三孔とは?見出し

三孔というのは孔子に関係する名所である孔子廟、孔府、孔林を総称した呼び方です。1994年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されました。最近の中国では、孔子よ再び、の機運が盛り上がってきているようです。2500年の時代の流れの後にさらに人々の心の中に生き続けている偉大な孔子・論語・儒教に感銘を受けます。

住所:Shendao Rd, Qufu Shi, Jining Shi, Shandong Sheng, 中華人民共和国 電話番号:537-448-6500

曲阜の観光名所の孔子廟見出し

孔子廟は現地では孔廟と呼ばれている孔子を祀る祭殿であり霊廟です。孔子の没後も儒教の教えを守った皇帝たちによって構築されてきた廟所は、紫禁城、岱廟と並ぶ中国三大宮廷建築と言われています。孔子廟は儒教の総本山としての信奉を集め、廟内に孔子と四配(顔子・子思・曽子・孟子)の木像及び「論語」が納められています。

孔子廟へのアクセス

孔子廟と孔府は城壁の内側にあります。1994年にユネスコ世界遺産に登録されました。孔子廟の所在地は三孔のアクセスで記述しましたが、交通アクセスはK01のバスに30分ほど乗りますと、孔廟南門(kong miao nan men)というバス停に着きますので、そこで降ります。

曲阜の観光名所の孔府見出し

孔府は孔子の直系の子孫が代々住み、なおかつオフィスとしていたところです。封建社会の貴族型荘園の典型と言えます。480以上の建築物を有していて、中国では明の皇帝宮殿、清の皇帝宮殿に次ぐ規模です。麒麟のような動物は天界の神獣「貪」。麒麟が吉祥の象徴であるのに対し「貪」は非常に貪欲。この図は自己の貪欲が災いを招くの意。

孔府へのアクセス

孔府も孔子廟と同じ城壁内にあります。ルートとしては、孔子廟見学の後に廻ることになります。交通アクセスは、孔廟の出口から通り(この通りにいろいろな店があったりして面白そうです。)を真っ直ぐに徒歩で数分行ったところが入口ですが、壮麗な孔子廟に比べて生活の場であったことを感じる佇まいですが、堅牢な建物は立派です。

曲阜の観光名所の孔林見出し

孔林は「至聖林」とも呼ばれています。約10万の墓があるといわれる孔家(孔子とその代々の一族)の墓地です。一家族の墓地としては世界最大規模のものであるようです。この中に孔子の墓があります。石碑には「大成至聖文宣王墓」と刻まれています。200万㎡の広さと言われる広大な敷地なので取捨選択をして回ることをおすすめします。

孔林へのアクセス

孔廟や孔府のある城壁からはちょっと離れています。アクセスには1.5㎞くらいあるでしょうか。情緒のあるリキシャなどで足を延ばすのもいいかもしれません。とても広いので、カートに乗って回らないと全部は無理です。ただ土を盛っただけの墓から門構えの墓まで、さまざまです。孔子の墓は、格別の装飾もなく質素なものです。

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まだまだある曲阜の観光名所見出し

かつて魯国の都であった曲阜は、現在でも多くの観光客を引き寄せる地域です。メインとなる孔子廟を中心として最近さらに観光地化が進んでいます。交通手段も万全でアクセスし易くなっています。三孔の他にも、歴史上に登場する孔子の弟子たちの廟や儒教の寺院など、中国の長い歴史の一端を覗き見ることができます。

孔子や儒教に関連した霊廟見出し

三孔(孔廟、孔府、孔林)以外にも孔子及び儒教に関連した霊廟やゆかりの廟などが山東省曲阜内及びその近辺にあります。孔子にゆかりの施設や弟子の霊廟、ゆかりの場所などを見てみましょう。たった一人の聖人から発して現在に至る広大な資料や施設、ゆかりの人々などなど、驚嘆に値します。

曲阜顔廟(復聖廟)

孔子の高弟であった顔回を祀る廟です。曲阜の城壁の内側にありますので、孔廟観光のついでに寄るのもいいでしょう。顔廟の伽藍は孔廟にはかなわない規模ですが、儒教の廟には道教寺院のような過剰と思える装飾はされていません。また孔廟のように大伽藍で参拝者に権威を誇示するという感じではありません。簡素です。

曲阜周公廟(元聖廟)

老いた孔子が「甚だしいかな 吾が衰えたるや 久し 吾れ復(ま)た夢に周公を見ず」と、若き日に孔子が憧れた周公が夢に現れなくなったことを嘆いたという周公の廟で、孔廟から東北に1kmほど行った丘の上にあります。簡素で小規模ながら入口から三つの門を経由すると元聖殿があって周公の像が中央に祀られていて心が鎮まります。

孟廟・櫺星門

孔子と同じく、人間の本性は善とする性善説を説いて、儒家の間で尊崇されるようになった孟子の霊廟です。孟子は、亜聖(あせい=聖人に次ぐ)と称され孔子につぐ地位を与えられました。鄒城市にある孟廟は孔廟に比して小ぶりですが、一角に建つ「孟母三遷碑」「孟母断機處」の碑は儒教の教えを示しています。

鄒城市孟府

孟子の教育のために母が住居を三度も変えたという「孟母三遷」の教えや、織っている布を断って学問の中絶を戒めた「孟母断機」の逸話は現在でも聞く有名な話です。幼くして父を亡くした孟子は母の手で育てられ、学問に勤しんで後に「孟子 7章」を完成させました。

鄒城市孟林

孟林は、孟子一族の墓所です。中国の文化大革命の中儒教や儒学が大批判され、数々の聖蹟が破壊されました。もちろん孟子一族もその批判にさらされました。孟林には未だに石獣と並んだ石人の首が落されたままになっています。石碑375基の中105基が破壊されたと言われています。

孔子生誕の地尼山

尼山は別名を尼丘とも言い、孔子の本名が仲尼とか仲丘と呼ばれるのはこの尼山にちなんでいるためです。交通の便は、曲阜の町からバスで40分ほどのところにあり周囲は畑が広がり車の通りもほとんどないような田舎の山奥ですが、公園としてきれいに整備されています。孔子の父親や先祖たちを祀る廟も建てられています。

孔子出生の場所夫子洞

夫子洞は、夫子洞行バスの終点地である尼山の麓にあります。尼山は孔子の名前である仲尼の元になった洞窟ですが、伝説によると孔子の母はこの洞窟の中で孔子を産んだということのようです。司馬遷によると孔子の両親の関係が野合であったと記述していることなどから、孔子の両親の結婚に関しては諸説があるようです。

泰山

泰山は山東省泰安市にある山ですが、孔子が泰山を訪れていたこともあって孔子にまつわる名所や孔子廟などが建造されています。宋の代には泰山学派と呼ばれる儒学者たちが西南の麓にある五賢祠に移り住んで大いに栄えたと言われています。ちなみに「大山鳴動して鼠一匹」というのはこの泰山ではなくて「大山」という意味です。

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中国の観光地の拝観料見出し

中国の観光地の多くは入門料を取るシステムです。そこそこ高くて最近は値上がりしているそうです。アクセスのための交通費も馬鹿になりません。入門料の大抵は、曲阜の三孔では150元ですが、1.学生は半額、2.60歳以上は半額、3.70歳以上は無料となっています。60歳以上はパスポート、学生は国際学生証を提示することになっています。

観光資源としての孔子廟

現在の中国山東省曲阜は、孔子(あるいは孔子累系の弟子たち)によって保たれていると言ってもいいかもしれません。近年中国においては、孔子を見直す動きも多くなり研究も進んでいるようです。かつての文化大革命時における儒家や儒教が被った不幸な歴史が嘘のような現今です。

孔子の生誕地曲阜で歴史を辿る見出し

交通網の整備や、立派な城壁や美しい廟などの構築など、歴史を踏まえつつ観光地としての表層的な成り立ちも観光客を呼ぶための重要な要素であるわけで、山東省曲阜では着実にその要素が整えられてきています。経済発展という意味でも世界のトップへと上昇しつつある中国へ出かけていって、その空気を浴びてくることが明日へのステップの助けになるかもしれません。


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