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セントラリアは炭鉱火災が続く街!有名ゴーストタウンは観光できる?

セントラリアは炭鉱火災が続く街!有名ゴーストタウンは観光できる?

セントラリアはアメリカ合衆国北西部にあるペンシルベニア州の街でした。炭鉱の街として栄えたペンシルベニアは炭鉱火災のためにゴーストタウンと化しました。なぜ鎮火されていないのか、観光には行けるのかなどセントラリアについてご紹介いたします。

ゴーストタウン「セントラリア」は地下火災が続く街見出し

アメリカペンシルベニア州セントラリアでは、50年以上地下火災が鎮火されずに続いています。地表の温度は70℃を超え、有毒ガスが噴き出しているところも珍しくありません。多くの住人は街から退去し、ゴーストタウンと化しました。なぜこのようなことになったのか、今も観光はできるかなど、セントラリアについてご紹介いたします。

セントラリアで続く50年以上の火災見出し

1962年5月、アメリカ北東部に位置するペンシルベニア州の街セントラリアで炭鉱火災が起こりました。詳しい日付はわかっていませんが、メモリアルデー(戦没将兵追悼記念日)直前の出来事だったといわれています。メモリアルデーとは、アメリカの祝日のこと。1962年当時は5月30日がメモリアルデーでした。

そのため、セントラリアで地下火災が発生したのは5月29日あたりだと考えられます。ちなみに現在のメモリアルデーは5月の最終月曜日に制定されているため、年によって日付が異なります。50年以上も前の出来事ですが、1962年に起きた地下火災は今も鎮火せずに燃え続けています。

当初は火災が地下で起きているため、住人の生活には直接的な影響がないと考えられていました。しかし、しばらくすると有毒ガスが蔓延し、健康被害が多発するようになりました。影響は人体だけでなく、環境にも及びます。地熱の上昇により地下水が蒸発し地盤沈下が起きたり、地面が割れたりするようになりました。

セントラリアの地下火災は炭鉱地帯だから起きたこと見出し

なぜこれほどまでにセントラリアの火災は鎮火されずに続いているのでしょうか。原因は、セントラリアが炭鉱地帯であったことにあります。ペンシルベニア州北東部は、「無煙炭」と呼ばれる良質な石炭が採掘される地域です。無煙炭は、他の石炭と比べると燃焼時の煙が非常に少なく、一般家庭や機関車の燃料として重宝されていました。

アメリカで無煙炭が採掘されるのはペンシルベニア州北東部に限られています。このように、燃えやすい物質である無煙炭が採掘される場所であるからこそ火の手は収まることを知りません。発生から50年を経た今でも坑内で燃え広がり、深い所では地下100メートル、延焼範囲は160ヘクタールにも及ぶともいわれています。

セントラリア地下火災のきっかけはゴミの焼却?見出し

ペンシルベニア州北東部にあるセントラリアもかつては炭鉱の街として栄え、1850年代から開発が始まりました。0.6平方キロメートルの街に最盛期には2700人が暮らしていたといわれています。時代は無煙炭から移り変わり、1950年代に炭鉱は次々と閉鎖されてます。火災発生現場といわれている場所もゴミ集積場として利用されていました。

現場となったゴミ集積場は炭鉱を埋めたてたところに作られていました。当然、ゴミ集積場にはゴミが集められます。清掃員あるいはボランティアの消防員が集められたゴミを焼却しようとしたところ、地表に出ていた鉱脈に引火したといわれています。これが地下火災の起きた有力な説とされていますが、詳しい経緯はわかっていません。

セントラリアの地下火災が鎮火できない!見出し

今となってもセントラリアの地下火災のきっかけについて詳しくは解明されていません。当時の人々もやはり、すぐには状況が理解できずにいました。原因究明と消火活動が行われましたが、翌年の1963年に政府は鎮火を断念しています。セントラリアの地下火災は自然鎮火を待つこととなったのですが、今もなお火災は続いてます。

セントラリアの地下火災が鎮火できない理由1「技術面」見出し

当時の政府も、セントラリアの火災をただ黙って見ていたわけではありません。しかし、50年も前の設備では燃え広がる炭鉱火災に対応できませんでした。また、その年の冬の寒さは厳しく、消火に使うはずの川の水が凍ってしまったのも1つの原因だったのではないかとも考えられているようです。

セントラリアの地下火災が鎮火できない理由2「コスト」見出し

50年前ならいざしらず、現代の技術なら地下火災に対応する技術があるのではないかと考える方もいらっしゃるかもしれません。川の水も春になれば消火活動に使えるようになるかもしれません。しかし、人の手による鎮火には巨額の費用が必要となってきます。こうして、セントラリアの地下火災は自然鎮火を待つと決定されたのです。

1983年には退去勧告が出される見出し

セントラリアは地下火災からすぐにゴーストタウンになったわけではありません。1962年に地下火災が発生してからもしばらくの間、人々は生活を続けます。影響が目に見える形でなかったためだといわれています。しかし、地面から吹き出すガスは酸素が薄く、二酸化炭素が多く含まれ、一酸化炭素も検出される有毒なものだと判明します。

有毒ガスは、限られた場所だけでなく家屋にも浸入しだす事態となります。そして火災発生から21年を経た1983年、連邦議会はある決断をします。セントラリアを丸ごと移動させることにしたのです。日本円にすると38億円ほどとなる4200万ドルの予算を組んでの一大プロジェクトが発足されました。

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セントラリアの地下火災から得た教訓見出し

セントラリアの坑内火災を機に、ペンシルベニア州では法律が作られました。露天炭鉱の放置の禁止です。露天炭鉱とは海外で多くみられる採掘方法で、日本ではあまり見られません。露天掘りとも呼ばれます。また、炭鉱跡地をゴミ捨て場として使うことも法律によって禁止されました。

セントラリアには今も住人がいる見出し

政府によって移転を余儀なくされたように思われるセントラリアの住人ですが、いまもなお土地を離れずに住み続ける住人がいます。2017年現在には、セントラリアの街には5世帯8人が暮らしているようです。空き家になった多くの家屋は取り壊されましたが、住人の住む住居や庁舎は当時の形を残しています。

セントラリアに住人が残る理由見出し

セントラリアでは、1984年頃から政府の施策もあり、住人の転居が本格化しました。1992年にはペンシルベニア州知事によって避難命令がだされています。移転に当たり、住民には賠償金も支払われました。なぜ、それでもセントラリアに人々は住み続けるのでしょうか?

原因は、ペンシルベニア州とセントラリアの町の間で結ばれたある取り決めにあるようです。その取り決めの内容は、セントラリアの土地と建物の権利はセントラリアの住人が生きている限り続く、というもの。しかし、住人が存命していても町から120日間離れるとその権利はなくなってしまいうのです。

郵便番号も消えゴーストタウンとなったセントラリア見出し

2002年には、セントラリアの日本での郵便番号にあたるZIPコード17927が抹消され、名実ともにゴーストタウンとなりました。2009年にはペンシルベニア州知事より立ち退き命令が下されています。現在セントラリアの住人は、3キロメートルほど離れたアシュランドという町の郵便局で郵政のサービスを受けているそうです。

セントラリアはサイレントヒルのモデルだといわれている見出し

火災を起因にゴーストタウンへと化したセントラリアは、ある映画の舞台のモデルになったといわれています。「サイレントヒル」。ゲームが原作の映画です。ゲームをプレイしたことは無くても聞いたことがある人も多いでしょう。濃い霧に覆われた町で襲い掛かるクリーチャーを倒しながら謎を追うアドベンチャーゲームです。

サイレントヒルは、日本のコナミが1999年に発売したゲーム。日本だけでなく全世界でプレイされています。2006年には、フランスとカナダ合作で映画化もされています。この映画化でモデルになったのがセントラリアだといわれています。実際はカナダのケンブリッジで撮影されました。

映画ではゲームと異なる独自設定として炭鉱火災で荒廃し、ゴーストタウン化した土地を舞台としています。そのため、炭鉱火災の街としてだけでなく人気映画のモデル地としても広く知られています。ちなみに、ゲームのモデルの土地はなく、アメリカのホラー小説家スティーブン・キング作「霧」に影響されているようです。

炭鉱火災の街セントラリアは観光可能見出し

炭鉱火災が起こり、住人に避難勧告が出されたセントラリアですが、観光をすることはできるようです。少数とはいえ住人がいることからもただちに死に直結するような場所では無いことは確かです。2012年あたりの調査によると、大気汚染の影響も少なくなり新たに避難命令が出されるようなことにはなっていません。

ルート61を通ってセントラリアへ!見出し

ペンシルベニア州道61号線こと[ルート61」を走ると、セントラリアを訪れることができます。道路のいたるところにひび割れて補修された痕跡が見られます。場所によっては、地面が割れ、煙が噴き出しているため封鎖されているところもあるようです。地面が割れているところ以外でも道路から蒸気が立ち上るところもあります。

雨が降ると、地面から蒸気が発生します。これは、地面が熱すぎるために起きる現象。降ってきた雨粒が地面に触れてあっという間に蒸発しているのです。地表は70℃以上、地下では場所によって500℃の炎が燃えていると言われています。地下火災が直接は見えない地上からでも坑内火災を実感することができます。

火災発生現場や地面の落書き見出し

現在でも火災が発生したとされるゴミ集積場が残されています。また、セントラリアの地面には年々落書きが増えているようです。落書きは、観光客が描いているとされます。たった1つの火事からこの世の終わりのようなゴーストタウンへと変貌したセントラリアに対する思いがうかがえます。

取り残された廃屋見出し

ゴーストタウンというと廃屋をイメージする方も少なくないと思います。セントラリアではあまり多くの廃屋は見られません。セントラリアの人々が他の町に移り住むと、残された家屋の多くは取り壊されました。空き地が多く、不気味さよりもの悲しさを感じる街並みです。

セントラリアの危険を知らせる看板見出し

セントラリアでは危険を知らせる看板が立てられています。この場所で歩いたりドライブをすることは、有毒ガスにより危険。重傷や死にいたる可能性がある地下火災についての警告など一様に危険さを伝えてきます。観光ができないというわけではありませんが、訪れる時は準備や覚悟が必要です。

地下火災はセントラリアだけじゃない!見出し

地下火災が続いているのはセントラリアだけじゃありません。、地下火災はいつまで続くか予想がつきません。可燃資源がどのくらい埋蔵されているかわからないためです。その年数は100年とも1000年ともいわれています。きっかけは人間が起こしたことでも、自然の力の前にはまだまだ制御ができないのです。

世界の地下火災1「インド・ジャリア地区」見出し

インドの北東部に位置するビーハル州ジャリア地区では炭鉱火災が続いています。最初に火災が記録されているのは1916年に遡ります。それから100年以上もの間、炭鉱火災が続いていると言われています。ジャリア地区での火災は450平方キロメートルに及び、火災個所は70カ所ほどと、セントラリアと比べるとその規模は広大です。

規模は異なりますが、行政としての動きは変わりません。インド当局も、ペンシルベニア州と同じように、1996年に移住計画を発案しました。その計画にはジャリア地区の住人9万人が対象になっていました。14億ドル、日本円にして1260億円を投じて行われるビッグプロジェクトです。

しかし、実際に移住したのは1150世帯程度でした。原因はジャリア地区の住人の貧困にあります。セントラリアと違い、ジャリア地区の住人には移住をする経済的余裕がないそうです。現在でも炭鉱の石炭を糧に生活を送る日々。裸足では歩けないような地面の上でもたくましく暮らしています。

世界の地下火災2「トルクメニスタン・ダルヴァザ」見出し

トルクメニスタン・アハル州の村ダルヴァザには「地獄の門」と呼ばれる場所があります。トルクメニスタンは中央アジア南西部にある国。ダルヴァザは砂漠の中央にあり、人口が350人ほどの村です。ダルヴァザの地下には石炭ではなく、天然ガスが埋蔵されています。

天然ガスは1971年に発見されたのですが、調査の過程で落盤事故が起きてしまいました。地表には50メートルから100メートルほどの大きな穴があきました。そこから有毒ガスが噴出したため、放出を食い止めようと点火。可燃性のガスも放出されているため、現在まで40年以上も燃え続けています。

世界の地下火災3「オーストラリア・ウィンジェン山」見出し

オーストラリアのニューサウスウェールズ州ウィンジェンにある山は「燃える山」と呼ばれています。燃える山には石炭でできた層があり、そこで火災が起こっているのです。地質調査の結果、燃える山は6000年前から火災が続いているとされています。そのため、その炎は地球最古の炎ではないかと予想されます。

セントラリアは観光のできるゴーストタウン見出し

最後までご覧いただきありがとうございます。アメリカのペンシルベニア州北東部にあるセントラリアは炭鉱火災の続くゴーストタウンです。50年以上経た今でも鎮火されていません。サイレントヒルのモデルともいわれるセントラリア。映画好きの方もそうでない方も、足を運び自然の驚異を感じてみませんか?

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