「気多(けた)大社」は石川県の縁結びスポット！お守りやアクセス情報も紹介！

北陸の観光地、石川県能登半島には縁結びのスポットがたくさんありますが、中でも人気の高い縁結びスポットが、石川県羽咋市にある気多大社です。気多大社は、縁結びの神である大国主命を祀ってあり、恋愛成就にご利益がある石川県を代表するパワースポットです。ここでは、ご利益やお守りの紹介、縁結び行事など、気多大社の魅力を紹介していきます。

国の重要文化財としても指定されている気多大社は、縁結びの神様、大国主命を祀ってあることから、石川県能登半島に数多く点在する縁結びスポットの中でも一番人気の縁結びのパワースポットとして有名な大社です。気多大社には、縁結びのご利益がある参拝所やおみくじ、お守り、また毎月一日に行われるついたち結びなど縁結びに関することが満載です。

一般の参拝者が参拝できる拝殿は、檜皮葺屋根の入母屋造妻入で、承応2年1653年または承応3年1654年の江戸時代に山上善右衛門と呼ばれる人物によって造られたとされています。その拝殿では、毎月1日に行われる「ついたち結び」に格式ある祭典、神楽や巫女舞、祝詞、玉串などが執り行われます。

見事な檜皮葺屋根の神門は、天正12年の1584年、安土桃山時代に造られ、切妻造、四脚門で威風堂々とした景観を誇っています。この神門の前に立つと神々しいまでの凛々とした気持ちに高揚してきます。縁結びだけではない、歴史と風格を感じさせる石川県を代表するパワースポットとして、正月の初詣をはじめ毎年多くの観光客や参拝者が訪れます。

本殿の裏側は、広大な敷地を持つ原生林が広がっており、パワースポット「入らずの森」として一般人の立入は禁止されています。奥宮には、厄除け、開運にご利益があるスサノオノミコト、良縁、家内安全にご利益があるクシナダヒメを御祭神として鎮座してあり、入口からは見えませんが、境内に設置された遙拝所で参拝することができます。

気多大社では、1年の境目である6月末日に夏越のお祓いとして「大祓式」が行われます。全国の神社でも行われており「茅の輪神事」または「茅の輪くぐり神事」ともいわれ、罪、穢れを祓うための祓具として茅の輪が用いられます。境内に5色の紙を巻いた茅の輪が設置され、参拝者は無病息災を祈ってこれをくぐり、厄災を免れます。

縁結びの神様として知られる大国主命は、「古事記」「日本書紀」に登場する日本神話の神です。有名な神話は、心優しき大国主命が苦しんでいる兎を助けてあげる因幡の白兎です。その白兎は大国主命と美しいヤマガミヒメが結ばれると予言し、その予言通り二人は結ばれるという話です。その後も紆余曲折があり幾多の試練の後、真理を見つけます。

大国主命が見つけた真理とは何だったのか。それは、この国は争いごとでつくられた国ではない。女性を愛し、その愛を貫き、様々な試練に打ち勝ち、その想いが認められたことで国づくりが始まっている。私たちが住むこの日本は、争いごとではなく、愛によってつくられた「愛の国」なのだという真理です。それが、大国主命が縁結びの神といわれる所以です。

愛のために幾多の困難を克服していく大国主命。大国主命は、まさに恋愛ドラマを地で行く全乙女の憧れの神様です。その大国主命にあやかろうと毎年多くのうら若き乙女が、縁結びの願いを託すのがこのハート型の願い絵馬です。この絵馬に願い事を書いて縁結びのご利益を、と多くの参拝者が訪れます。

縁結びのパワースポット気多大社には、日本で唯一の縁結び専用「気麗むすびどころ」という祈願所があり、ここでハート型の絵馬に願いを書いてお守りをもらいお祓いをしてもらえます。ハートの絵馬が300円、祈願料が5000円となってます。絵馬は縁結の道というところがあってそこへ掛けると縁結びのご利益がもらえるそうです。

毎月一日には、みんなの想いに寄せられた言葉に応え、ハートとハートを結ぶ「ついたち結び」が開催されます。気多神社の拝殿で、神楽、祝詞、巫女舞、玉串などの祭典が行われます。この月次祭参列の受付は1日の午前8時半までの先着100名、また通常の祈願料が無料となる無料お祓いは午後4時までの受付で定員に達し次第終了となっています。

この「ついたち結び」を一年の大祭にしたのが毎年8月13日と14日に行われる「心むすび大祭」です。この「心むすび大祭」では、厄除けをして心をきれいに良縁を願う無料のお祓いや独身の女性だけが参加できる巫女の衣裳を着て禊を行う「みそぎ体験」などが行われます。日頃体験できないイベントで、こちらも大人気の参加型の祭典です。

無料お祓いとみそぎ体験は8時半から17時まで、人数に達し次第終了する場合がありますので、早めの受付をおすすめします。また13日の夕方18時からは、拝殿を中心にキャンドルが灯るキャンドルナイトが開催されます。神秘的で幻想的なキャンドルライトの灯りの中で、それぞれの想いを託す一夜限りのスペシャルナイトのイベントです。

気多大社で売っている「恋みくじ」は、ズバリそのタイトル通り、恋の指南が書いてあります。きれいな花柄模様の専用の袋に入っていて、中身は二人に関する恋愛における恋のアドバイスのようなものになっています。このおみくじをきっかけに、さらに二人の関係が深まるかも知れません。恋みくじは200円で売っています。

一方、通常のおみくじは、気多大社オリジナルのもの。表になかなか雰囲気のある鵜の絵が描かれていて、こちらも占いの内容次第では、いろんなご利益がもらえそうな雰囲気のおみくじです。こちらも200円で販売しています。

気多大社の縁結びお守りは、種類も豊富で色も多彩です。心むすび守500円、良縁的中守500円、などいろいろとありますが、中でもおすすめが参拝した人しか購入できない福縁的中守ときれい結び守、それぞれ2000円で祈願料込みとなってます。お守りには祈願シールが付いていて、シールを受けた人の名前は、1年間本殿に奉納されます。

良縁的中守は、緑、黄、赤、ゴールド、紫と揃っていてお好みで選べるお守りです。毎年色違いで揃えるのもありですし、5色全部まとめて購入する人もいます。パワースポットにアクセスしていろんなお守りを集めている人にとっても、いろんな種類と色が豊富で、見ているだけでも楽しくなってきます。

お守りと合わせてぜひとも欲しい物が御朱印帳。特に気多大社の御朱印帳は、鮮やかなブルーに、潔い「氣」の一文字が入ったすっきりしたもので、見方によっては非常にデザイン性に優れた仕上がりです。気多大社は呼んで字の如く、気を多く取り入れることのできる神社という意味では、この御朱印帳は気がみなぎって来そうです。

石川県の県庁所在地である金沢市からは、美しい日本海が一望できる千里浜海岸を眺めながら「のと里山海道」をひたすら北へ一直線、車で約45分で気多大社へアクセスできます。気多大社へのアクセス途中、約8kmの砂浜を走行可能な千里浜なぎさドライブウェイがあり、視界が広がる朝焼けや夕焼けの中を突っ走ることができます。

ドローン空撮による気多大社境内の全景と美しい千里浜海岸、それに彼方へ広がる日本海の様子が分かります。もうひとつのアクセスルートは金沢から能登有料道路を使って柳田インターまで行き、そこから車で10分ぐらいの距離になります。のと里山海道、能登有料道路どちらのアクセスルートも抜群の景色を車窓から楽しむことができます。

その昔、日本には大国主命という心優しき神がいて、愛する人のために幾多の試練を乗り越えてきました。この縁結びの神様に願い事をすることによって、人を想う心に目覚め、人に対する美しい心を持つことができるのではないでしょうか。気多大社は、そんな日本人の心に宿る心優しい気持ちを改めて考えさせてくれる素敵なパワースポットです。