北投夜市は台北観光におすすめの人気スポット！グルメやショッピングを堪能しよう

日本からほど近く、LCCなど安価な交通手段が登場したことで行きやすくなり、日本からの観光客が多く訪れる場所、台北。台北101や故宮博物院などの観光地、小籠包やタピオカミルクティーなどのグルメといった魅力的なコンテンツが沢山ありますが、夜市というのも台北の名物の1つです。今回はその1つである北投夜市をご紹介します。

台北市内の場所にも、一つの通りで終わってしまう小さな夜市から、回り切れないほどの大きな夜市まで沢山の夜市があります。今回はそんな夜市の中でもあまり観光客の間では有名ではなく、しかしながら地元の人々でにぎわっていて活気ある夜市が今回ご紹介する北投夜市です。

そもそも、夜市とはどのようなものなのでしょうか。夜市とは、その名のとおり夜に出てくる市場のことで、別名ナイトマーケットとも呼ばれています。台北のみでなく、中華圏や東南アジア圏に多くあり、亜熱帯や熱帯気候の場所では昼間の暑い時間帯を避けて買いものをするためにこのような文化が根付いたと言われています。

売っているものは様々で、日本の屋台のようにご飯を食べられたりテイクアウトのできるグルメ系のお店や、お土産を売っているお店、日用品を売っているお店や、お祭りの縁日のようにゲームなどができるお店などその種類は多岐にわたり、ありとあらゆる楽しみ方ができます。

夜市には種類がいくつかあり、特にわかりやすい違いとしては観光客に人気の夜市と、地元の人に人気の夜市があります。観光客向けの夜市の特徴としては、お土産ものなどが充実していること、英語のメニューなどがあるお店が多いこと、価格帯が他の夜市に比べて高いことが挙げられます。例えば、もっとも有名と考えられる士林夜市などは観光客に向けた夜市と言えます。

それと比較して、地元の人が日常の買い物のためであったり、その日の夕飯を食べるためであったりして訪れるのが地元の人向けのローカルな夜市と言えます。お土産ものなどはあまり充実していませんし、英語のメニューなども少ないながら、価格帯が安く、地元の人の食べているグルメを楽しめるのもこういったローカル夜市ならではです。

今回ご紹介する北投夜市は地元の人に人気のローカルな夜市に分類されます。規模はそれほど大きくはなく、台北の市街地からも少々離れているため、この夜市のために北投を訪れる観光客はあまりいません。その分、グルメなどは北投に住む地元の人が慣れ親しんだ味のものが沢山あり、リーズナブルな価格で楽しむことができます。

台北から少し離れているため、なんとなく夜市のために電車で訪れるのも勿体ないような気がする北投。実は、夜市だけではなく周辺には観光スポットが他にもあります。

それが、北投温泉です。温泉に入る文化は、日本固有のものであると思っていませんか。台湾にも実は温泉に入る文化というものがあり、その発祥の地が北投温泉であると言われています。高級温泉旅館や、スーパー銭湯のような施設、誰でも入れる足湯など温泉街として発展を遂げています。

また、北投には温泉だけでなく北投市場というものもあります。夜市とはまた異なり、朝早くから営業しているため、日常の買い物を済ませるのに便利なのはもちろん、朝食のお店なども充実しています。朝は北投市場、昼は北投温泉、夜は北投夜市という風にすれば北投を一日楽しむこともできます。

さて、周辺に観光地があることもわかったところでお待ちかねの北投夜市の魅力をご紹介いたしましょう。まずは、北投夜市のグルメのご紹介です。

まず1つ目にご紹介するのは芳芳江蘇水餃。その名のとおり、水餃子が有名なお店で、台北の水餃子にしては皮が薄いのが特徴。中の餡とその薄い皮との相性は抜群で、40元前後で水餃子を注文することができます。水餃子だけでなく、焼き餃子もあります。

続いてご紹介する北投夜市人気のグルメは阿泓潤餅です。所謂生春巻きのお店で、サンドウィッチ屋さんのサラダラップのような感じで、丸くまかれた記事の中に様々な具材が入っています。

ただ野菜を巻くのみでなく、ピーナッツバターがアクセントになっていることもおすすめポイントです。40-50元程度が相場で、中の具材もトッピングが選べてダイエット中の女性に人気です。また、食べた断面がインスタ映えするとも言われています。

北投夜市で人気のグルメ3つ目は、山西刀削番茄牛肉麵です。台湾の麺料理といえば、牛肉麺が有名ですが、こちらのお店の牛肉麺はなんと、トマトが入っています。地元の方に人気のメニューで、牛肉麺の少し甘くてコクのあるスープ、香辛料、トマトが絶妙にマッチすると評判です。

麺も中華料理ならではの刀削麺を使用しており、日本ではなかなか食べることのできない、台湾ならではのメニューを楽しむことができます。

北投夜市で人気のグルメ、続いてご紹介するのも麺料理です。簡記排骨酥麵は、排骨麺を提供しているお店で、牛肉麺とはまた異なった薄味のあっさりした上品なスープと一緒に乗ったポークリブが美味しい麺料理です。

こちらのお店では、排骨麺が美味しいのは勿論ですが、乾麺というメニューも人気となっています。乾麺とは、台湾ならではの麺料理で、その名のとおり汁無し麺のことです。甘いソースがかかっており、少しジャンキーな味わいが楽しめます。

続いてご紹介する北投夜市人気のお店は矮仔財です。こちらは、台湾の人気グルメ魯肉飯を提供しているお店で、甘く煮込んだ豚肉とご飯がほっこりとさせてくれます。魯肉飯というと、ボリュームたっぷりの台湾グルメで、日本人としてはどんぶりのような大きなものを想像する方も多いはず。

しかし、地元の本格的な魯肉飯は、実はお茶碗一杯ほどのご飯の量しかないため、魯肉飯のみの注文ですと物足りなく感じることもあるでしょう。そのような場合はサイドメニューを頼むのがおすすめです。こちらのお店には、豚肉を使ったメニューが沢山あり、お腹いっぱいになるまで食べることができます。

北投夜市で人気のグルメ、6つ目は粥師傅廣東粥です。広東粥を提供するお店で、シンプルな味わいのため日本人の口にもよく合い、旅で疲れた体をホッとさせてくれる味です。

こちらのお店はお粥の種類も豊富で、お肉の入ったものや魚介類の入ったものなど様々です。お値段も50元程度から高くても100元程度と良心的で、北東夜市を訪れる日本人も多く知っているお店です。夜市と言いながらも営業時間が午後4時半からと比較的早いので、夜市巡りの最初に行ってみるのもおすすめです。

北投夜市で人気のグルメ、続いておすすめするのはスイーツです。ここ、陳家剉冰は常に行列のできている人気店で、台湾スイーツの豆花を楽しむことができます。

お値段は45元で、ベースのスープや、トッピング、温かいものか冷たいものかなどを選ぶことができます。数あるトッピングの中から4種類選ぶことができ、芋圓ももちもちしていて美味しいと評判です。豆花自体は甘さ控えめですので、日本人でも食べやすい味となっています。夏はかき氷も販売されています。

北投夜市のグルメは、食べ物だけではなくドリンクも充実しています。北投夜市といえばここは外せないというほどの有名なお店がここ、蔡元益紅茶です。その名のとおり紅茶専門店で、北投市場内に2店舗構えており、ここで紅茶を買ってから夜市を散策される方も多いようです。

紅茶の種類は豊富で、ダージリンやセイロンのほか、台湾国内の中国茶など、世界各国の美味しい紅茶がそろっています。カップに入った飲み歩き用の紅茶は、甘さや氷の量などをカスタマイズできるので自分好みの味に仕上げることができます。サイズはLが大きく、飲みごたえもあっておすすめです。

続いてご紹介する北投夜市スイーツは、文化脆皮車輪餅です。紅豆餅、もしくは車輪餅と言われるのは日本でもおなじみのスイーツ、回転焼き（大判焼き、今川焼）です。台北で食べられる車輪餅も日本のものと同じく、ふわふわの生地にたっぷりの甘い具材がサンドされています。

文化脆皮車輪餅の車輪餅は、中の具材の種類が豊富で、クリームやあんこなどの定番から、タロイモなどの変わり種まで様々です。また、クリームとあんこのミックスなどといった甘党にはたまらない組み合わせがおすすめです。1つ12元からとリーズナブルで、メニューには写真もあるので日本人でも安心です。

北投夜市の人気グルメ、続いてご紹介するのもスイーツです。こちらは、スムージーのお店新豐特製綿綿。台湾は日本と異なり、亜熱帯のため年間を通してあたたかく、かき氷やスムージーなどの冷たい食べ物、飲み物が人気となっています。特にこちらのお店ではスムージーがふわふわと店長本人が豪語していることもあり、ふわふわな食感を楽しめます。

お値段は45元程度のものが多く、パッションフルーツなどの南国感あふれるフレーバーが人気です。また、台湾ならではのトッピングであるタピオカをスムージーと一緒に楽しむことができるお店はここ以外にはなかなかお目にかかれません。夏場はスムージーを飲みながらの夜市散策もおすすめです。

美味しいもの沢山の北投夜市、せっかくなのでお土産などのショッピングも楽しみたいものです。観光客向けの夜市や、アジア各国のナイトマーケットには、グルメではなくお土産物をメインに取り扱っているところも多くあります。北投夜市にはどのようなものが売っているのでしょうか。

ご紹介したとおり、北投夜市は小規模でローカルな人向けの夜市となっています。ですので、ショッピングをすると言っても、実はお土産ものなどは殆ど売られていません。北投に住む地元の人が買いに来るような洋服や日用品などは売っていますが、ウィンドウショッピング程度での楽しみ方がおすすめです。

さて、魅力たっぷりの北投夜市、台北への旅行の際にはぜひ訪れてみたいものですが、アクセスはどうなっているのでしょうか。

北投夜市は、台北の市街地から北に少し離れたところにあります。MRT淡水信義線の北投駅から乗り換えて、支線での次の駅、新北投駅が北投夜市の最寄り駅であり、新北投駅下車後5分以内で温泉街に到着することができます。北投夜市はその温泉街の中にあり、非常にアクセスに便利な場所となっています。

新北投駅に行くには、支線への乗り換えが必要です。乗り換えは、淡水信義線を下りて向かい側のプラットフォームにあります。同じホームには電車は来ませんので、ご注意ください。新北投線は温泉街へと続く田舎のローカル電車といった雰囲気で、単線で一日の乗降者数も多くはないためゆっくりと座っていくことができます。

電車はおよそ10分に一本程度の頻度で来るため、一度逃してしまっても問題ありません。そして、この電車の最大の魅力というのがデザインです。ラッピング電車で外観がポップなデザインになっているのは、観光列車によくある光景ですが、この電車は内装にもこだわっています

内装は、観光地マップやもにたーなどが設置されており、風呂桶形の観光地マップモニターなどは、特にインスタ映えすると若い女性に評判です。駅も素敵で、駅の横には旧北投駅者が設置されており、駅に着いた瞬間からノスタルジックな温泉街の雰囲気を感じることができます。

いかがでしたでしょうか。この記事では、台北の新北投駅にある北投夜市をご紹介いたしました。近くに北投温泉や北投市場などの観光地があり、地元の人のローカルなグルメを楽しめる北投夜市。有名な観光地だけでなくローカルな雰囲気を味わいたいという方におすすめです。台北に行く際はぜひ北投夜市を訪れてみてください。