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基隆山登山は観光客にも人気!九份の街並みや太平洋の絶景を楽しめる!

基隆山登山は観光客にも人気!九份の街並みや太平洋の絶景を楽しめる!
投稿日: 2019年2月25日最終更新日: 2020年10月8日

基隆山は台湾の観光地、新北市九份にある山容の美しい山です。九份は日本人観光客が大変多い街ですが、ほとんど観光客は九份老街や金瓜石あたりの散策のみで、基隆山に登る人はあまり多くありません。ただ、基隆山は登り易い山で、山頂や展望台からの絶景が楽しめます。

九份・基隆山に登ろう見出し

Photo by taku412

台湾・新北瑞芳区・九份(きゅうふん)の基隆山(きーるんさん)は、山に囲まれた九份の中でも最も人気があり、地元の人々に愛されている山です。この山は見る角度によって、富士山に見えたり台形に見える緑深い山です。ここではそんな基隆山について、アクセスやおすすめの登山道、人気のある観光スポットなどの情報を交えて紹介します。

九份・基隆山へのアクセス見出し

Photo by Kabacchi

九份・基隆山へ台北から電車とバスでアクセスする場合は、まず、台北駅から台湾鉄道に乗車し、40分ほどかけて瑞芳駅まで行きます。瑞芳駅で下車後、瑞芳駅前広場のWelcomeスーパー側のバス停から基隆客運・九份/金瓜石行きのバスに15分ほど乗車し、九份バス停で降ります。九份バス停から基隆山の登山口までは徒歩約5分でアクセスできます。

台北から直行バスで九份・基隆山にアクセスする場合は、MRT忠孝復興駅1番出口の近くにある基隆客運バス停から九份/金瓜石行きのバスに乗車すれば、道路の込み具合にもよりますが、60分から90分程度で人気の街、九份にアクセスできます。

九份・基隆山のある九份という街見出し

Photo by andy liang

基隆山のある九份は、台北市から東へ約30キロの場所にある街で、赤いランタンが灯る夕方から夜にかけての観光が特に有名な人気の街です。山の斜面に沿って家並みがあり、その間を坂道や細い道路が走っています。

元々この街には九戸しか家が無く、それが地名の由来となった小さな村でしたが、19世紀末に金鉱が発見されたことによりゴールドラッシュが始まり、人工が瞬く間に数万人に増えました。

Photo by Kabacchi

戦後、金脈が尽きるとともに人々の姿が無くなっていきましたが、ヴェネチア国際映画祭・金獅子賞を取った「非情城市」や「恋恋風塵」などの映画の舞台になったことで、1990年代より、観光地としての人気が大ブレイクしました。

また、この街は日本のアニメ映画「千と千尋の神隠し」の舞台とも噂されているおすすめの街でもあります。基山街と豎崎路を中心とした一帯が最も賑やかな繁華街となっており、九份は現在では台湾を代表する人気度の高い観光地となっています。

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九份・基隆山への登山道入口見出し

Photo by wongwt

基隆山は午後になると霧や雲が出たり雨が降ったりで、見晴らしが悪くなることが多い山のため、早朝からの登山がおすすめです。ここでは、早朝から登る往復約90分の登山コースとその隣の小金瓜露頭登山について紹介します。

九份の街並みを観光するだけなら3時間程度で済みますが、折角なら1泊泊まって九份の夜の雰囲気を楽しみ、翌朝から基隆山登山を満喫する方法をおすすめします。朝日が登るころの金山岩景台からのおすすめの眺望や、九份の街並み、基隆山の山容は写真に納めたくなる風景です。早朝この場所から出発します。

人気の九份のメインロードに当たる基山路の入口から徒歩4分ほどで基隆山登山口にアクセスできます。金瓜石へと続く瑞金公路を東の方面に登ってゆくと大きな石碑の案内板があり、その場所が基隆山の登山道入り口となります。

九份・基隆山の登山コース前半見出し

Photo by 心道法師

基隆山の古名が雞籠山と言われたように、この山は鶏の籠に見える独立峰です。基隆山の登山コース前半は、きれいに整備された石畳の道を登ることになります。

朝露に濡れた石畳は滑りやすいため注意をしながら登る必要があります。急な箇所は石段になっており、登山道をわかりやすく示す木製看板などもあるため、迷うことなく登ることができます。

Photo by dbaron

基隆山の標高は588メートル、高低差554メートルとそれほど高くない山ですが、登りや下りがあるため、実際の高低差よりは長い距離を歩くことになります。このおすすめの山は海岸沿いに聳える独立峰で、台北郊外の山々からも、ピラミッド型の基隆山はよく目立ちます。

登山道は石畳の多い整備された道が多いため、比較的楽に登れるコースですが、防寒具や水、スニーカーなど、登山の準備を怠らないで登るようにすることをおすすめします。

九份・基隆山の第二展望台見出し

Photo by Zline

基隆山登山の前半には3つのウッドデッキの展望台があります。登り始めて3分程度のところにある第一展望台、15分程度登ったところにある第二展望台、そして20分程度登った場所にある第三展望台の3つです。特におすすめの第二展望台からの九份の眺望は、高低差があまり無く、少し離れた場所から間近に見られる感じで、なかなか雰囲気があります。

九份の周辺は山々に囲まれており、向こう側の山の頂上から朝陽が射してくるさまは、早朝の新鮮な空気と相まって、厳かで美しく、爽快な気分にさせてくれます。

メインの登山コースからはいくつか枝道が派生していますので、帰る時に立ち寄ってみるのもおすすめです。ここではまず山頂を目指してアクセスします。

九份・基隆山の東屋見出し

Photo by wongwt

3つの展望台を通り過ぎて山頂に着くまでには、3つの東屋(あずまや)があります。一つ目の東屋は登り始めから25分ほどの場所にあり、2つ目の東屋は35分ほどのところにあります。この2つ目の東屋を過ぎたあたりで後ろを振り返ると、急坂の向こう側に九份の街並を見渡すことができます。3つ目の東屋は山頂付近にあり、45分ほどでアクセスできます。

九份・基隆山の山頂見出し

Photo by Mr.Sai

基隆山の山頂に到着すると、そこには大きなウッドデッキの展望台があります。このおすすめの場所からは、基隆山の北西側の基隆市や3つの湾の美しいさまが一望できます。夜になると、この湾から多くの漁船が漁に向かいます。

基隆山の東方面を望むと、陰陽海とその先の海岸線の素晴らしい景色が一望できます。海の方に延びている半島は鼻頭角風景区と呼ばれる地区です。また、半平山の左にある低い山は苦命嶺や和美山です。

展望台の脇には地形や天候に関する説明ボードがあります。その中で興味を引くのは、この地域が午後から雲や雨が多い理由が書かれていることです。説明によれば、冬場には、南から流れてくるモンスーンの風がこの辺りに当たることによって雨が多くなることから、「雨の海岸」とも呼ばれているそうです。

九份・基隆山からの下り見出し

Photo by 假日超人

山頂で少し休憩を取った後、基隆山を下ります。基隆山は反対側に下る道はありません。枝道の分岐からは石段の道を下ります。30分強ほど下ると登山口にアクセスできます。

基隆山登山はこれで終点となりますが、少し物足りない人のために、更に双渓公道から標高560メートルの小金瓜露頭へ登り返し反対側の大粗坑古道を下る登山も併せて紹介します。

九份・基隆山の隣の小金瓜露頭見出し

Photo by dbaron

基隆山登山口は双渓に続いている双渓公道と瑞金公路の分岐点でもあります。双渓公道を登り聖明宮の山門前の分岐を右に行きます。急坂を10分ほど登ると小金瓜露頭へと続く山道の入口に到着します。そこは花崗岩の石畳の立派な山道となっており、山腹までゆっくり登ります。

登山の途中には、白い花の咲く流蘇の灌木が群生している箇所がいくつかあります。終点間際には右側から小金瓜露頭に続く道が合流しておりその道を登ればすぐ山頂です。小金瓜露頭は金を含んだ岩石のある場所を意味します。

基隆山登山口から約1時間ほどで小金瓜露頭の山頂に到着します。山頂からは、牡丹山の尾根やすぐ下の谷にある大粗坑古道の天橋が一望できます。

九份・基隆山の隣の小金瓜露頭からの下り見出し

Photo by dbaron

小金瓜露頭山頂から下ります。登ってきた道を引き返し、双渓公道の入口まで行きます。入口には鉄の門が造られ車が通れないようになっており、その隣には大粗坑古道の入口があります。小金瓜露頭の下を行き、方向を変えて下ると天橋があります。この立派な橋の先には集落の廃墟が見えます。

大粗坑の集落は、金鉱を掘る人たちの住んでいた村で、1200人ほどの住民が住んでいたそうですが、今では廃墟と化しています。

ここからは石段の道が続き、沢沿いを下ります。萬善堂の祠(ほこら)の脇を通り、森の中を進むと古道の入口に到着します。双渓公道の入口から約40分ほどの行程となります。

九份・基隆山近隣の侯ドウ駅見出し

Photo by 心道法師

少し休憩を取った後、小金瓜露頭山の終点ともなる侯ドウ駅を目指して舗装路を下ります。瑞芳へと続く瑞侯公道を左に曲がり、侯ドウの集落を通過し、基隆河の橋を渡ると右側に侯ドウ駅が見えてきます。この侯ドウ駅から台北への電車は1時間に1本ほど出ています。

基隆山のみの登山は1時間半ほどで歩けますが、基隆山と隣の小金瓜露頭山の二つの山を同時に登ると、休憩も含め約5時間ほどの体力のいる登山となります。九份の周りには、この他にも金字碑古道や苦命嶺など登るに値する山々がありますが、何と言っても基隆山が最も知られている山となります。
 

九份・基隆山近郊の観光スポット1:茶藝館見出し

Photo by 石 少

九份の茶藝館は日本で言う茶房にあたりますが、普通の茶房とはまったく雰囲気が違いレトロで郷愁を誘うお店が多数あります。特に、夕日が沈む頃には、赤い提灯がいくつも点灯し、台湾の美しい夜景を見ることができます。

茶藝館では、台湾茶の淹れ方をデモンストレーションしてくれるお店などもあり、観光で訪れた人々は台湾の原風景を感じながら楽しい夜を過ごすことができます。

茶藝館おすすめスポット1:阿妹茶酒館

Photo by 加蛋不加價

九份のメインストリートである基山街を抜けてすぐのところの階段下にある茶藝館・阿妹茶酒館は、昼間は目立ちませんが、夕暮れ時にになると、赤い提灯が一斉に灯りノスタルジックな雰囲気が強まります。この人気の茶房は「千と千尋の神隠し」のモデルにになったと噂されているお店です。

この茶房は日本人観光客も多いため、事前に予約をして、窓側の席を確保しておくと、灯点し(ひともし)頃のファンタジックな山並みと海岸線の景観を楽しみながら、台湾茶を堪能できます。

Photo by Dal Lu

夕方でも、あまり暗くなり過ぎるよりは多少明るい時間帯の方が雰囲気が高まります。坂の途中の小さなスペースが撮影のベストスポットとなります。

また、このお店では台湾高山茶の入れ方をデモンストレーションしてくれます。阿妹茶酒館へのアクセスは、瑞芳駅からバスでに乗り、旧道で下車後、セブンイレブンの脇の道を入り、徒歩15分ほど石段を下った左手となります。

茶藝館おすすめスポット2:九份茶房

Photo by Dal Lu

九份のメインストリート・基山街にある代表的な茶藝館が九份茶房です。九份茶房は、100年以上を経た建物を持つ長い歴史が感じられる古風な茶房で、美しい景色が眺望できる室外の席が人気です。

九份茶房で頼むなら薄いミルクの香が楽しめる金萓茶がおすすめです。柔らかくて上品なお茶の香りが堪能できます。

スタッフはみんな茶道具やお茶の入れ方にまでこだわりを持つお茶の専門家のため、本格的な台湾茶が満喫できます。お茶だけでは物足りない人には「自家製ウーロン茶チーズケーキ」もおすすめです。

九份茶房の店内には試飲や売店コーナーもあり、アンティークな家具もたくさん備わっています。この人気の茶房は古き良き台湾を感じさせるお店です。

茶藝館おすすめスポット3:水心月茶房

Photo by jack8552016

旧道バス停から15分ほど歩いた場所に水心月茶房があります。豎先路の階段を下りると昇平戯院という劇場のある小さな広場があり、そこから細い道に入り、少し歩けば到着します。このお店は九份茶房の姉妹店で、九份の散策路の奥に建つ雰囲気のある茶房です。

アーティストのアトリエを改装したという建物には、至る所にネコをモチーフにしたオブジェがあります。また、テラス席から九份の街並みや美しい山々を望むことができます。

茶器はオーナーによるオリジナル作品で、併設のショップでは、茶器やコースターなどの小物が販売されています。

九份の茶館・阿妹茶酒館に九份茶房!人気のお店のおすすめは? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
九份の茶館・阿妹茶酒館に九份茶房!人気のお店のおすすめは? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
「千と千尋の神隠し」のモデルになったとも言われる、ノスタルジーにあふれる街「台湾・九份」は、今や日本人の間でも有名な観光地。美味しいグルメのお店が軒を連ねる九份老街やその近辺には、雰囲気のある茶館や茶坊もいっぱい。九份で人気の茶館・茶坊をご紹介します。

九份・基隆山近郊の観光スポット2:金瓜石黄金博物館見出し

Photo by ashleypona

九份から車で10分ほど行ったところに金瓜石黄金博物館があります。この辺りは昔金が採れた地域で、黄金博物園区と言い、地域一体型の博物館となっています。入口を進むとサービスセンターがあり、日本語ガイドマップをもらうことができます。また、日本語音声ガイドもパスポートを預ければ無料で貸しててもらえます。

金瓜石黄金博物館おすすめスポット1:四連棟

Photo by ashleypona

四連棟は、1930年代の日本統治時代の日本人職員の宿舎で、当時の木材を使用して修復工事を終え、2007年に正式オープンしています。文字通り4つの棟が連なっており、それぞれ独立した台所や風呂場があります。

当時は約20人の日本人職員がここで暮らしていたそうですが、統治時代後には台湾人が生活していました。居間や台所が細かく再現されている他、無造作に置かれている小物などもリアル感があります。床の間の掛け軸の下に防空壕があるのも、興味深く観察できます。

金瓜石黄金博物館おすすめスポットの2:黄金館

Photo by ashleypona

黄金館は台湾金属鉱業公示司が事務所として建てた建物で、1階展示室では、金瓜石の金鉱脈発見の歴史や坑道の模型、作業員の人形などが見られます。2階では、台湾の人たちがどういう時に金をプレゼントするのかというシーンなどが紹介されており、台湾人が日本人に比べ、より金を好む傾向を持つことがわかります。

一番の目玉となるのは、重量220キログラムもある金塊が置かれ、世界で2番目に大きなこの金塊を、実際に触ることができるコーナーです。観光客が時価総額3憶円に近い金塊に触れることができるのは世界でもこの場所だけです。

Photo by ashleypona

黄金館3階の体験コーナーでは砂金採りの体験ができます。瓶と泥の入ったお皿を1つ選んで、泥をお皿ごと水に浸け、指で揉みほぐします。大きな石などを取り除いた後、水にお皿を水平に浸し、ゆっくり円を描くように水中で滑らせると小石が脇にたまるので、指で取り除きます。固まりが500円玉程度の大きさになるまで繰り返します。

それを水ごと瓶に戻し、瓶を底から見ると、泥の中に細く砂金が金色に光っているのがわかります。

金瓜石黄金博物館おすすめスポット3:坑道

Photo by ashleypona

黄金博物館では、第五坑道の中をヘルメットをかぶって見学することができます。中は涼しく常に18度程度に保たれているそうですが、暗くて湿気があります。坑道脇には作業員の人形や当時の電動トラムなどがあり、爆発音を再現した音響装置なども備わっています。

この坑道では、してはいけないご法度が3つあります。口笛を吹いてはいけない、女性は立ち入ってはいけない、へびの話をしてはいけない、というものです。

へびについては、初めはまじめに取り組むものの、最後は適当になってしまうという「虎頭蛇尾」という中国のことわざによるもので、そんなことでは金が見つけられないということからご法度となったようです。

この他にも黄金博物園区内には、売店や黄金神社、環境館、錬金楼、商店などがあり、ちょっとした小さな街のようになったこの区内では、様々な体験や見学が楽しめます。

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九份・基隆山の登山を満喫しよう見出し

Photo by willy[YuChih]

台湾新北市瑞芳区の九份にある基隆山は九份の街を見下ろすように聳える魅力的な山です。基隆山の山容は見る角度によって種々の形が連想でき、山頂からは九份の街並や美しい湾が一望できます。ここではそんな基隆山について、アクセスやおすすめの観光スポット、人気の登山コースなどの情報を取り入れながら説明してみました。


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