地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

ナトロン湖で動物たちが石化!不気味なタンザニアの赤色の湖に迫る!

ナトロン湖で動物たちが石化!不気味なタンザニアの赤色の湖に迫る!
投稿日: 2019年5月4日最終更新日: 2021年5月10日

その水に触れると動物たちが石灰化すると言うアフリカのタンザニア北部にある「ナトロン湖」。湖面が赤いことから別名炎の湖や死の湖と呼ばれており、赤色の微生物を食べるために唯一フラミンゴが飛来、繁殖する場所として人気の観光スポットにもなっています。今回はそんなナトロン湖の謎に迫ります。

ナトロン湖があるタンザニアってどんなところ?見出し

tanzania
Photo by wwarby

アフリカ東南部に位置するタンザニアは、大自然に囲まれたサバンナに数多くの野生動物が生息しています。そのタンザニア北東部には、生き物全てを石化させてしまうというナトロン湖があり、謎に包まれたスポットとして観光客に人気です。ここでは、タンザニア観光のひとつ、動物たちが石化する恐怖のナトロン湖の謎とその魅力に迫ります。

アフリカの中でも有数の大自然を誇る

Serengeti National Park
Photo by ray30

タンザニアには、ンゴロンゴロ自然保護区やセレンゲティ国立公園をはじめ、雄大な姿を見せるキリマンジャロなど、アフリカ有数の広大な大自然が広がっています。

アフリカ大陸最高峰キリマンジャロへの登山、インド洋に浮かぶザンジバルのオーシャンリゾート、そして生き物を石化させるといわれる恐怖のナトロン湖と、タンザニアは大自然のあらゆるシーンを全身で感じることができるネイチャーワールドです。

巨大動物が広大な大自然の中を歩く

Gnu
Photo bykolibri5

タンザニアには、サファリのメッカとして有名なセレンゲティ国立公園などがあり、ゾウ、ライオン、ヒョウ、バッファロー、サイのビッグ5と呼ばれる野生動物がいます。

またタンザニアの国土の大半を占める広大なサバンナには、ビッグ5の動物以外にも毎年ヌーの大移動が繰り広げられたりと、多様な生態系の動物や植物による自然界の営みが行われており、いろんな種類の観光ツアーによるサファリを楽しむことができます。

ンゴロンゴロ自然保護区はサファリ観光のメッカ

tanzania
Photo by Larry Johnson

タンザニア北部にある世界遺産ンゴロンゴロ自然保護区は、300万年前に出来た火山のカルデラに広がる広大なクレーターで、隔離された大型動物などの生態系が棲息しています。

ンゴロンゴロ自然保護区の外輪は、南北16km、東西19km、高さが標高2400mあり、カルデラ内部の平野と比べて600mも高く、完全に外部と隔離された状態になっています。そのため大型動物のほとんどはこのカルデラの外に出ることはできません。

大サバンナ地帯が広がるセレンゲティ国立公園

gnu
Photo by rofotoqoto

セレンゲティとはマサイ語で、果てしなく広がる平原という意味で、四国や関東平野の8割にも及ぶ広大な広さを誇り、多様な動物が暮らすサファリ観光のメッカです。

セレンゲティ国立公園に棲息する動物はキリン、ライオン、シマウマ、カバ、チータ、ヌーなどお馴染みの大型動物ばかりですが、中でもヌーはセレンゲティの3割を占めています。ヌーは乾季と雨季で草原を求めて大移動を繰り返します。

アフリカ最高峰のキリマンジャロで有名

Kilimanjaro
Photo by sickle

タンザニアにあるキリマンジャロは、山脈に属さない独立峰としては世界一の標高5895mを誇ります。1987年にキリマンジャロ国立公園として世界自然遺産に登録されています。

赤道付近にありながら山頂部分には氷河が存在し、標高の高さから高山気候となっています。迫りくる山容は荘厳な輝きを放ち圧巻の一言。標高の高さのわりには登山ルートがしっかりと整備されているため難易度は低く、世界中の登山愛好家に人気の山です。

タンザニアの基本情報!定番の観光名所もあり!ビザや時差は? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
タンザニアの基本情報!定番の観光名所もあり!ビザや時差は? | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
中央アフリカに位置するタンザニアは多くの日本人が憧れる常夏地域。野生動物観察など、ここならではの楽しみが詰まっている人気観光スポットです。そんなタンザニアの観光名所・旅行のおすすめポイントをご紹介していきます。気になるビザや治安情報も合わせて掲載します。

ナトロン湖とは?見出し

natron
Photo by Giåm

生き物を石化させる恐怖の湖ナトロン湖は、タンザニア北部にあるアルーシャ州のケニア国境近くにあり、アフリカの南北に延びる大地溝帯の東分岐上に位置する塩湖です。

ナトロン湖の大きさは降雨量によって変動しますが、最大で長さ57km幅22kmほどになりますが、水深は3mにも満たない浅さです。ナトロン湖は、標高の低い半乾燥地域にあり、降雨量が年間800mmにも満たず日中の気温がしばしば40℃を超えるためです。

別名「炎の湖」や「死の湖」とも呼ばれる湖

natron lake
Photo by Marc Veraart

この暑い乾燥した環境によってナトロン湖の蒸発率は非常に高く、ナトロン湖水の塩分濃度は通常の海の3倍の8%を超えます。さらにphの数値が9から10の強アルカリ性です。

phは標準が7で、ph9から10は石鹸ぐらいのアルカリ性で数値自体は危険レベルではないですが、水温が50℃から60℃までなっているので火傷するレベルの石鹸水になっていて、うっかりナトロン湖に落ちたら全身大火傷です。炎の湖、死の湖と呼ばれる所以です。

ナトロン湖は、この強アルカリ性と高温によって、湖に浸かり大火傷を負ってしまった生き物全てを、死に至らしめ石化させてしまうといわれています。蒸発し干上がったナトロン湖の土壌には、石化した動物の死骸が転がっているともいわれています。

誕生した理由

Great Rift Valley
Photo by NASA Hubble

ナトロン湖は、約1000万年から500万年前から始まったとされる大地溝帯の形成が原因で、北方のマカディ湖とともに広大な盆地の形成によって誕生したと考えられています。

ナトロン湖は、約5000年前の雨の多かった時期以降、乾燥した環境の中で縮小を続けており、最終的には草原になると推測されています。現在でもガイドブックにすら載っていないアフリカの中でも一、二を争う極限の地といわれる恐怖のナトロン湖は必見です。

ナトロン湖を生んだ大地溝帯とは?見出し

Great Rift Valley
Photo by ustung

約100万年から500万年前から形成されたとされる大地溝帯は、アフリカ大陸を南北に縦断する谷で、地球内部のマントル対流と関係し大陸分裂の主な要因となっています。

大地溝帯の谷は、随所に落差100mを超える崖があり、幅35kmから100km、長さ7000kmにも及ぶ巨大な亀裂です。マントルプルームと呼ばれるマントル上昇流が大地溝帯周囲の地殻を押し上げ、その上昇流がアフリカ大陸を東西に分離しようとしています。

Great Rift Valley
Photo by NASA Hubble

ナトロン湖は、この東西分離の亀裂に生まれた大地溝帯の一部といえます。また大地溝帯部分は、プレートの上昇によって熱量を伴う性格があり火山帯を形成しています。

大地溝帯には、大小の活火山が東西に沿って点在しています。東帯には、アビシニアの溶岩台地、ケニア山、キリマンジャロ山、メルー山、ムベヤ山、西側には、ルウェンゾリ山、ムハブラ山などの火山が噴出し,一大火山帯を構成しています。

ナトロン湖の特徴見出し

natron lake
Photo by Prof. Mortel

大地溝帯にできた湖であるナトロン湖最大の特徴は、水が流出する箇所がなく、かつ赤道直下の高温にさらされた湖面が60℃の高温にまで達しているということです。

ナトロン湖へ流れる河川は、国境を越え流れ込むEwaso Ng'iro Riverと北西から流入するPeninj Riverの2箇所で、ナトロン湖底や周辺から炭酸ナトリウムを含んだ熱いソーダ水が湧き出ています。こうした過酷な環境が生き物を寄せ付けない恐怖の湖になっています。

強アルカリ塩湖

natron
Photo by nick.butcher

ナトロン湖の塩分濃度は非常に高く、8%の塩化ナトリウムを含んでいます。通常の海中の塩分濃度が3%なので、8%という塩分濃度がいかに高いかが分かります。

特にナトロン湖の北西部分のほとんどは、厚さ約1.5mの混合塩の層によって覆われています。このナトロン湖の中へ誤って落ちた生き物が、火傷をしてそのまま死骸となって岩塩に覆われて眠っていると思うと恐怖さえ感じてしまいます。

日中の気温は40度を超える場所にある

natron
Photo by rulznkat

ナトロン湖周辺は、赤道直下にあるため日中の気温は40℃を超える炎天下の過酷な環境に晒されています。太陽の日を遮る草木や木陰らしきものは一切ありません。

多くの動物は、気温がしばしば40℃を超えアルカリ性が強いナトロン湖を避けますが、高塩分濃度によって生まれる微生物の繁殖が、世界の約7割ものフラミンゴの棲息を手助けしています。そしてそのフラミンゴのピンクパレードを見学に観光客が訪れています。

湖の中は50度を超えることも

Underwater high temperature
Photo by James St. John

ナトロン湖の水中は、炎天下の太陽の日の光にさらされて、50℃から60℃までに達することがあります。そのまま浸かったら全身大火傷をする恐怖の温度です。

通常、温泉の適温が熱いと感じる温度が40℃といわれています。40℃が熱いと感じて人間が耐えうる限界温度ということを考えれば、ナトロン湖の50℃や60℃というのは、まさに大火傷ぐらいじゃ済まない死に至るレベルの非常に危険な恐怖の湖といえます。

湖面は真っ赤

Great Rift Valley
Photo by Ninara

ナトロン湖の塩分濃度が高くなると、それを好むスピルリナと呼ばれる藍藻類の微生物が繁殖をし始めます。この微生物の色素が分泌されることでナトロン湖が赤く染まります。

スピルリナは、らせん形をした濃緑色の単細胞微細藻類で約35億年前に出現した原核生物の仲間とされています。タンパク質が豊富でフラミンゴの食糧源としてだけでなく、古来から現地民の貴重な食糧源として利用されており、将来的にも注目されています。

フラミンゴの生息地

Photo by Christoph Strässler

このスピルリナを主食としてナトロン湖に集まってくるのが、絶滅危惧種に指定されているフラミンゴです。スピルリナを摂取することでフラミンゴの体色が紅色に染まります。

フラミンゴは、全部で6種類に分かれており、大地溝帯周辺の湖をはじめとするナトロン湖などに集まるフラミンゴは、最も体の大きいオオフラミンゴとアフリカにしか棲息しない小型で派手な色合いをしたレッサーフラミンゴの2種類がナトロン湖に棲息しています。

フラミンゴは、塩湖やアルカリ性の湖という特殊な環境に適応することで外部の敵から身を守っています。また水辺にいるときは水に体温を奪われないよう片足で立っており、脚の部分は強アルカリ性の水質に耐えられるようになっています。

flamingo
Photo by Keith Riley-Whittingham

フラミンゴは極端な偏食家で子孫の増やし方も変わっています。他の動物が近づけないようなナトロン湖の深遠部に何千羽というフラミンゴが集まり一斉に産卵をします。

ただしフラミンゴは1回に1個の卵しか産まないので、環境が整わなければ数年も繁殖せずに過ごすといわれています。またフラミンゴは、クチバシで泥を寄せ集めて土手をつくりその中で卵を育てますが、干上がってしまうとさっさと場所を移動してしまいます。

ナトロン湖への行き方見出し

QATAR AIR
Photo by Geo Max

タンザニアのナトロン湖というと遥か遠い世界に感じますが、日本から飛行機に乗り、中東やヨーロッパの経由地に1箇所だけ立ち寄って約19時間で行くことができます。

ナトロン湖までの拠点となるアルーシャまでは、キリマンジャロ空港から車で約50分で行くことができ、タンザニア北東部大地溝帯内の高原にあります。アルーシャは人口約40万人の都市で、世界的に有名なサファリ観光スポットとしての拠点となっています。

日本からキリマンジャロ

Kilimanjaro International Airport
Photo by joren.degroof

日本からタンザニアのキリマンジャロ空港への直行便はなく、カタール航空、エミレーツ航空やヨーロッパ系の航空会社などを使い、中東やヨーロッパの主要都市を経由します。

特におすすめは、所要時間が短く価格的にも安く、かつある程度の信頼性もあるカタール航空です。羽田を出発して経由地のドーハまで約6時間、乗り継ぎ時間が約2時間半、ドーハからキリマンジャロまで約6時間15分の計約18時間45分のフライトです。

キリマンジャロからアルーシャ

Arusha
Photo by romanboed

タンザニアのキリマンジャロ空港からナトロン湖へ向かうアルーシャ空港の間には、Coastal AviationとAir Excelというタンザニア国内線が運航しています。

セスナ機による便が毎日5便あり、所要時間は10分から15分ですが、11時20分発のフライトだけが所要時間が40分かかります。アルーシャに宿泊するホテルに依頼してキリマンジャロ空港から直接車で移動する方法もあり、その場合は約1時間ちょっとかかります。

アルーシャからナトロン湖

Arusha
Photo by sociate

アルーシャから西へ車で走ること約3時間でマニャラ湖に到着。そこから北にあるナトロン湖近くのベースキャンプのロッジまで約3時間半の行程です。

マニャラ湖からナトロン湖へ向かう道は、途中からかなり揺れが激しいハードな砂利道が続きますが、それを補って余りあるゾウ、シマウマ、キリンなどの草食動物を間近で見ることができ、一気にサファリ気分が盛り上がります。

マサイ族に出会えるベースキャンプ

natron camp
Photo by Prof. Mortel

ナトロン湖周辺にはいくつかのベースキャンプがあり、地元民のマサイ族によって運営されており、そこまでの道中、マサイ族による複数の検問があり通行料が必要です。

マサイ族は、タンザニア北部の先住民で本来は定住せずに暮らす遊牧民でしたが、近年は都市に住みサバンナ観光のガイドや密猟監視員などをしているマサイ人もいます。彼らとの交流を深めるのもタンザニア旅行の楽しみのひとつです。

ナトロン湖の現地レポート見出し

Kilimanjaro
Photo by mitchpa1984

ナトロン湖は、タンザニアの中でも他の観光地から孤立していて、ナトロン湖へ行く道は、アスファルト舗装の他の道路と違い砂利道による悪路が続きます。

また生命を受け付けない恐怖の湖といわれるナトロン湖は、日の出早々から焼けるような暑さの気温が立ち込めます。誰でも気軽に行けるところではなく、それ相応の気力と体力と健康面の管理が重要で、体調がすぐれないときには無理をしないことが重要です。

持っていったほうが良いもの

natron
Photo by Giåm

ナトロン湖へ行く際に持っていったほうが良いものは、暑さ対策と強烈な紫外線から肌を守るために、長袖のジャケットと風通しのいい帽子とサングラスは必須です。

またナトロン湖岸に近づいたり、砂利道を歩く際に足をとられないようにするため、トレッキング用ステッキと滑り止め機能の付いたシューズを用意すると万全です。ナトロン湖畔からは黒い泥の干潟を歩くので長靴があるとより便利かもしれません。

驚きの湖面の色

Great Rift Valley
Photo by Ninara

ナトロン湖の湖面の色は、繁殖する微生物によって赤く染まったり、炭酸ナトリウムが湧き出ることによって白い岩肌を見せたり多様な色彩を見せています。

湖畔からのナトロン湖の眺めはごく一部にしか過ぎず、広大な湖面全体をセスナ機などで上空からナトロン湖を眺めると、赤い部分を中心に色様々な模様を作り上げているのが分かります。そしてそこに数千匹のフラミンゴの壮観な大群を見ることができます。

炭酸ナトリウムが湧いている

sodium carbonate
Photo by James St. John

ナトロン湖には、単なる塩湖としてだけではなく、水中で溶解した炭酸ナトリウムが水分の蒸発によって湖底の表面に現れたソーダ水の結晶があります。

ソーダ水の結晶は、湖に浮き出し丸い渦のような塊を描いており、渦の大きさは20mほどにもなります。このソーダ水の結晶は、古代エジプトの時代から石鹸や洗剤のほか、死者をミイラにする際の脱水処理などに用いられていました。

動物が石化する恐怖

nick brandt
Photo by milo 3oneseven

ギリシャ神話に出てくるメドゥーサは目を合わす者を石化させる怪物ですが、このナトロン湖は触れるもの全て、フラミンゴさえも石化させてしまう恐怖の湖です。

イギリスの写真家であるNick Brant氏がナトロン湖を初めて訪れたとき、湖岸に浮かぶ石化された動物の彫像に衝撃とある種恐怖を抱いたとされています。その後彼は湖岸で見つけた石化された死骸を生きていたときのようにポーズをつくり写真に納めています。

nick brandt
Photo by Giåm

ナトロン湖の湖面は、ボリビアにあるウユニ湖と同様に反射率が高く、生き物たちはナトロン湖水面に映る風景を本物と勘違いして飛び込んでしまい、その結果石化してしまったのでは、と想像させるぐらいナトロン湖には自然界の罠が待ち受けています。

実はこの現象は、石化ではなく石炭化というのが本当の現象です。不慮の事故で死んでしまった生き物たちの軟部組織にカルシウム塩が付着して石化しているように見えるわけです。いずれにしてもこの現象は恐怖心すら覚え、見ている者を震撼とさせます。

ナトロン湖周辺の観光見出し

natron lake
Photo by Marc Veraart

ナトロン湖の近くには、マサイ族が運営しているロッジ風ベースキャンプがあり、そこを拠点としてナトロン湖周辺の観光を楽しむことができます。

食事はマサイ族の女性が丁寧な食事を提供し、ロッジの部屋は設備も整っていて快適に過ごせます。ただし電気は昼間のソーラーシステムで充電した電気を利用し夜中過ぎには供給が停まります。ナトロン湖周辺は暗闇になるので懐中電灯は必須です。

サファリ観光

safari tour
Photo by gvgoebel

サファリの語源はアラビア語の「旅行」を意味し、スワヒリ語の「旅に出る」という言葉ですが、一般的に野生動物などを観察に行くという意味に使われています。

サファリ観光は、その多くは旅行会社のツアーの中に含まれていて、テント型のロッジに宿泊しミニバスやランドクルーザーなどで間近に野生動物を観察することができます。航空運賃と宿泊費、食事代、現地でのガイドまでがセットになったツアーが一般的です。

オルドイニョレンガイ登山

Ol Doinyo Lengai
Photo by Christoph Strässler

オルドイニョレンガイは、現地民であるマサイ族が神の山と崇めている山で、オルドイニョが山、レンガイが神という意味です。登頂には猛烈な風と火山灰が舞う過酷な山です。

ナトロン湖の南に位置し、火成炭酸塩岩を噴出する地球上で唯一の活火山です。溶岩の温度は510℃という比較的低い温度で噴出し、マグマは他の火山のように赤くはなく、太陽光の下で風化を受けやすく黒色や灰色に見えるという特徴を持っています。

現地ツアーは、マサイ族の案内で約4時間半の登頂までの行程になります。強風と打ち付ける火山灰、充満する硫黄臭など過酷な登頂になるので、装備は万全にする必要があります。その先には、狭い日本では見ることのできない感動の絶景が待っています。

マサイ族と触れ合う

masai
Photo by Ninara

タンザニア北部の放牧民として暮らすマサイ族は、驚異的な身体能力を持っており、そのジャンプ力と視力はタンザニアの大自然で培われたものです。

誰よりも高くジャンプをする者に対して敬意を払うマサイジャンプは、天敵であるライオンなどの脅威に対抗するために生まれたものであり、8.0とも10.0ともいわれる驚異的な視力は、サバンナの大地を監視することから生まれています。

ナトロン湖ベースキャンプでの監視員は、もちろんこのマサイ族が勤めてくれるので安心して過ごせます。夕食の後はマサイダンスを楽しむこともでき、彼らと打ち解けたらジャンプ力など競ってみてはいかがでしょうか。ナトロン湖の旅がより一層楽しくなります。

ちょっと怖いけどナトロン湖に行ってみよう!見出し

Lake Natron
Photo by Giåm

アフリカタンザニアの秘境の地、ナトロンにはマサイの霊峰と炎の湖があり、人生観が変わるといっても過言ではない大自然を目の当たりにすることができます。恐怖さえ感じるナトロン湖は、ちょっと怖い感じもしますが、一生に一度は見る価値のある自然の驚異です。アフリカ観光の機会があれば、ぜひナトロン湖へ出かけて見てはいかがでしょう。

アイコン

人気記事ランキング

アイコン

公式アカウントをフォローして最新の旅行情報をチェックしよう!


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote