日田市はイベントや祭りが満載！二夜連続の花火？日田川開き観光祭とは？

日田市は古来より良質で豊富な水に恵まれていることから「水郷（すいきょう）日田」の名で親しまれています。屋形船に乗って鵜飼の様子を楽しむのは夏の風物詩であり、観光客に大人気です。

そんな日田市はかつて江戸幕府の直轄地（天領）として代官所が置かれ、九州の政治・経済・文化の中心地として栄えてきました。現在も古い街並みが残る豆田町では当時の繁栄の様子を目にすることもできます。

九州三大美林のひとつと称される林業の地でもあり、日田杉を利用した日田下駄は全国的にも有名な特産品です。江戸時代から続く伝統の焼き物「小鹿田焼（おんたやき）」も焼き物好きの間でよく知られています。

グルメでは茹でた生麺を鉄板でパリパリに焼く「日田焼きそば」やひつまぶしの日田バージョン「日田まぶし」など美味しいものがたくさん。イベントも目白押しなので、観光・食事・温泉・イベントなどで日田市の魅力を大満喫しましょう！

大分といえば別府や由布院など温泉地として有名ですが、日田市にも人気の日帰り温泉や宿泊施設があります。

温泉だけでなく、伝統の屋形船や鵜飼い見学なども楽しめるのが特徴です。温泉めぐりをしたり、温泉宿泊施設に一泊したりしてゆっくりと日田市の魅力を大満喫してはいかがでしょうか。

子宝の湯として知られる「日田温泉」は、リウマチ・神経痛・疲労回復などに効能があるといわれている単純泉の温泉で、訪れる人々の疲れを癒します。

5月20日のアユ漁解禁日から10月末までは名物の鵜飼いの技が披露され、国内外からやってくる観光客を魅了します。400年の伝統を誇る屋形船でいただく夕食も特別感があり、一層美味しく感じられます。

「天ヶ瀬温泉」は、別府・由布院と並ぶ豊後の三大温泉のひとつで、大分を代表する温泉地です。『豊後国風土記』には天武天皇時代にこの地で熱湯が湧き出したという記載があり、江戸時代には湯治場として栄えたといわれています。

見どころは川岸にある5つの共同露天風呂です。豊かな自然に囲まれたなかで立ち上がる湯けむりが、訪れる観光客の気分を盛り上げてくれます。

立ち寄り湯の温泉施設がたくさんあるので、温泉パスポートを利用して温泉巡りを楽しむのもおすすめです。

日田市では年間を通して多くのイベントやお祭りが開催されており、地元民も観光客も一緒になって盛り上がります。伝統あるお祭りや日田市のグルメを堪能できるイベントなど楽しいイベントが目白押しなので、是非予定を合わせて日田市を訪れ、観光もイベントもお楽しみください。

まずは2月〜4月に開催予定のおすすめイベントをご紹介します。開催日程や開催場所情報もチェックして、旅行計画の参考にしてください。

「天領日田おひなまつり」は1984年に草野本家のおひなさま公開が始まって以来、今年、2020年で37回目を迎える人気のイベントです。日田市は"九州のひなまつり発祥の地"ともいわれており、九州内外から毎年多くの人が訪れます。

期間中には豆田町や隈町の旧家に残る絢爛豪華な雛人形や道具類が一斉に公開されており、美しい着物を召した雛人形がずらりと並ぶ様子は圧巻です。それぞれの顔立ちや豪華な着物など繊細な部分もじっくりとご見学ください。

●天領日田おひなまつり
日時：2020年2月15日（土）～2020年3月31日（火）
会場：日田市豆田町・隈・その他

梅の名所として知られるおおくぼ台梅園・ふるや台梅園を舞台に開催される「日田おおやま梅まつり」では、約10,000本もの梅の木が美しい花を咲かせる様子を見学できます。

期間中は梅園が無料で開放され、フォトコンテストやお楽しみ抽選会、餅まきなど楽しい催しも目白押しです。今年は日田市の梅園で春の訪れを感じてきてはいかがでしょうか。

●日田おおやま梅まつり
日時：2020年2月16日（日）～2020年3月15日（日）
会場：おおくぼ台梅園・ふるや台梅園

日田市は酒蔵または酒造工場の多い地域です。江戸時代から続く老舗の酒蔵「薫長酒造」の早春蔵開きは、地元民に愛されるイベント。新酒の完成を告げることを目的としており、当日はこの日限りの「角打ちBar」や「プレミアム限定酒」なども登場します。

●薫長酒造　早春蔵開き
日程：2020年2月11日（火）9:00～16:00
会場：薫長酒造資料館

「青い目の人形パレード」は約90年前にアメリカと日本の親善を目的に「ひなまつりに青い目の人形を贈ろう」と日本に贈られてきた青い目の人形にちなんだイベントです。

当時の歓迎の様子を再現し、日米の絆や平和の大切さを伝えるため、三隈幼稚園の園児らがパレードを行います。天領日田おひなまつりとあわせて子供たちの可愛い歌や踊りをお楽しみください。

●青い目の人形パレード
日時：2020年2月15日（土）10:00～
会場：JR日田駅～三隈幼稚園

「豆田流しびな」は、厄払いや無病息災への願いを込めて紙製のお雛様を川に流すイベントです。この「流し雛」は現在の「おひなまつり」の由来ともいわれています。

イベント当日には流し雛体験や野点（お茶の接待）、琴の演奏など全て無料で楽しめます。着物を着て訪れる方も多く、日本の伝統や水郷日田市の魅力を一気に体感できる1日です。

●豆田流しびな
日時：2020年3月1日（日）10:00～14:00　
会場：桂林荘公園

「いいちこ日田蒸留所 春の蔵開き」は、普段は見ることができない蔵の内部を蔵人さんが案内してくれる「蔵体験ツアー」や「杜の音楽会」などが楽しめるイベントです。

散策路には約150本の桜の木があり、見頃を迎える頃にイベントが開催されるので、満開の桜の下で美味しいお酒を堪能できます。

●いいちこ日田蒸留所　春の蔵開き
日程：2020年3月28日（土）・29日（日）10:00～16:00
会場：いいちこ日田蒸留所

諸願成就に大きなご利益のある「高塚さんの御縁日」に開催される大祭。高塚愛宕地蔵尊の境内では紅白餅や御神酒の接待、福引きなどが行われ、多くの参拝客で賑わいます。

神楽殿では伝統の神楽の見学も可能です。福引きに参加して春の運試しをしてはいかがでしょうか。

●高塚愛宕地蔵尊春の大祭
日程：2020年3月24日（火）9:00～15:00
会場：高塚愛宕地蔵尊

井上酒造の蔵開きでは、蔵内での搾りたて直詰販売会や蔵元でしか飲むことができないお酒などを楽しめます。お酒の他に地元の飲食店が多数出店するので、お酒とともにグルメもご堪能ください。

●井上酒造　春絞り
日程：2020年4月12日（日）9:00～15:00
会場：井上酒造

日田市の春はひなまつりに関する人気イベントが多いですが、5月以降も見逃せないイベントが充実しています。初夏の訪れを告げるお祭りや夏の伝統行事、秋の一大イベントなどを厳選して3つご紹介します。

ここでご紹介するイベント以外にも伝統の焼き物に関するお祭りをはじめたくさんのイベントがあるので、気になる方は是非、日田市観光協会のホームページでチェックしてください。

日田市に初夏の訪れを告げる「日田川開き観光祭」は地元民はもちろん、県外からも多くの観光客が訪れる日田市最大のお祭りです。三隈川の特設会場での「水神祭」を皮切りに市内各地で舞踊大会や音楽大パレードなど様々な催しが行われます。

メインイベントは二夜連続で行われる花火大会。2日間合計で約10,000発の打ち上げ花火と仕掛け花火が日田の初夏の夜空を彩ります。屋台でのお祭りグルメや名物の屋形船もお楽しみください。

●日田川開き観光祭
時期：2020年５月23日（土）24日（日）
　　　　（毎年５月20日過ぎの土日）
場所：日田市内一円、三隈川周辺

「日田祇園祭」は夏の厄除けとして始まり、約300年の伝統を誇る夏の伝統行事です。高さ10mの迫力ある山鉾が祇園囃子の音色とともに町を巡行する様子は圧巻。

祭りの2日前に行われる日田祇園山鉾集団顔見世では、日田市内にある山鉾全9基が勢ぞろいして山鉾の出来栄えを披露します。日田市の夜を照らす提灯の幻想的な灯りや囃子の音色を楽しみましょう。
 

• 日田祇園山鉾集団顔見世

• 日田祇園祭

毎年秋に豆田町周辺で行われる「日田天領まつり」では、時代装束を身にまとった総勢70人の行列が豆田の町を練り歩きます。その光景が古い町並みと合わさり、まるで江戸時代へタイムスリップしたような気分に。

夜には約3万本の竹灯篭が町を照らす「千年あかり」という竹灯りのイベントも開催されます。賑やかな昼と幻想的な夜の町、どちらもお楽しみください。

●日田天領まつり・千年あかり
時期：毎年11月の第2土日曜日
場所：豆田地区、月隈公園周辺

いかがでしたでしょうか？大分県の日田市は温泉や美味しいグルメ、伝統の焼き物などの魅力の他、観光客も楽しめる人気のイベントが目白押しです。予定を合わせて日田市を訪れて観光もイベントも大いにお楽しみください。

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