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鯛生金山は大分にある幻の黄金卿!地底博物館など観光の見どころを紹介!

鯛生金山は大分にある幻の黄金卿!地底博物館など観光の見どころを紹介!
投稿日: 2018年7月25日最終更新日: 2020年10月8日

鯛生金山は大分県にある金がかつて産出していた金脈です。お土産を買える道の駅や、キャンプ場なども鯛生金山の近くに位置しています。そんな魅力がたっぷり詰まった鯛生金山の見どころや概要、歴史やアクセスにかかる所要時間などについて徹底的に解説します。

鯛生金山は大分で有名な観光スポット!見出し

Photo by ajari

鯛生金山は近くにキャンプ場や食事処などがありますので、気楽に訪れることが出来る観光スポットです。かつて金が取れるということで明治から昭和中期まで使われていました。そんなキャンプ場や食事処が近くにある鯛生金山についての概要や歴史、見どころやアクセス方法などについて徹底的に解説しますので参考にしてみてください。

大分の鯛生金山とは?見出し

鯛生金山(鯛生金山)は、大分県の日田市中津江村鯛生地区に位置していた金鉱山となっています。現在は博物館としての役割を残しており、鉱山としては使われてはいないのですが、1898年から1972年までのおよそ80年間を金鉱山として活躍していました。明治から昭和にかけて、使われており、戦争中にも重要な役割を担っていました。

鯛生金山は、明治から活躍していた金鉱山ともあって、発見されたときは明治時代であったそうです。発見当初はそこまで巨大な金鉱山になるとは想定されていなかったそうですが、設備投資などに力を入れた人々によって何百キロにもわたる鉱山が彫られていたと言われています。当時の金への渇望っぷりが良く分かります。

鯛生金山でとることが出来た好物の量は、年間2.3トン。この産出量は、最盛期の1934年頃から1938年までの期間になりますが、この量は当時主要な金山であった佐渡金山を圧倒的に上回る産出量となっておりました。昭和初期の最盛期には全国からおおよそ3000人もの人が集まって、多くの金脈を掘り起こそうとしていました。

また、この鯛生金山の周囲には鉱山町と呼ばれる街も形成されていました。これは、鉱山で働く人たちの家族がまとめて移住して、拠点を構えることで出来る集落になっており、娯楽施設や銭湯などといった家族で暮らすのにも影響がないようなほど、充実した集落となっていたと言われています。当時の名残も残されています。

しかしながら、この鯛生金山は1972年頃になって資源が枯渇してしまったという理由によって閉山されてしまいました。そのため現在は誰も金脈を掘る人もいません。旧坑道の一部が地底博物館として一般の人々に公開されているなど、観光スポットとして広く知られるようになったのが、大分県にある鯛生金山となっています。

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大分県日田市は自然が豊かであることで有名です。また日田は昔から九州北部の交通の要衝として活躍してきた地であり、それらの歴史や文化を今でも感じることができる場所でもあります。さらにはビール工場もあり多くの人が楽しめる観光地です。日田に観光をしに行ってみませんか。

鯛生金山の近くには様々な施設がある!見出し

また、周辺にはお土産を買うところや食事を楽しめる場所、キャンプ場などもあります。鯛生金山に訪れたときにはこれらのところにもアクセスして、お土産の購入や食事を楽しんだり、バードウォッチングや星空観察をするためにキャンプ場に訪れるのも風情があります。お土産や食事が楽しめる道の駅は隣接しておりすぐいけます。

大分の鯛生金山の歴史見出し

鯛生金山が見つかったきっかけとしては、行商人が拾った小石を金山専門の技師に見せたところ、金山の可能性が高いとして採掘が始められたとされています。その発見から4年後の1898年頃から本格的に採掘がはじまりました。最初の段階では日本人が中心として開発を行われていたのですが、1918年になると転機が訪れます。

1918年に、範多財閥の創設者である「エドワード・ハズレット・ハンター」の息子である「ハンス・ハンター(範多範三郎)」さんによって、削岩機などの近代的な装備が導入されました。それによって、今まで手作業で行われていた採掘が、機械を使えるようになり、採掘スピードも向上し、大規模な金山採掘が行われるようになりました。

産出量は、開発当初は90キログラム、そしてそこから指数関数的に増加していき、1921年には500キログラム、1924年には1トンもの金を産出していました。これは東洋でも最も多いと言われる金の産出量で、鉱山資源がない日本という考えを払拭するに至りました。ここにはアメリカやロシア、アジアの人も採掘に参加したとされています。

大分の鯛生金山にある鯛生博物館とは?見出し

日本といえば、様々な資源を輸入に頼っているという印象があり、地下資源にも恵まれていな国というイメージがありますが、現在から40年ほど前までは鉱山で金の採掘がおこなわれていましたし、100年ほど前は、金を大量に産出するような金脈がありました。その歴史を知ることが出来るのが鯛生金山にある博物館になっています。

こちらの博物館がある鯛生金山が稼働していた期間は、先述した通り1894年からですが、そこからずっと稼働していたわけではありません。第二次世界大戦がはじまった1940年前後からは一度採掘が中断されてしまいました。しかしながら1972年まで採掘が続いており、現在は当時の写真を残す博物館と生まれ変わっています。

また、こちらの鯛生金山についてですが、Googleが提供しているインドアビューと呼ばれる機能を使うことで、鯛生金山の跡地を探索できるだけでなく、博物館の中身を一部確認することが出来ます。もしかしたら残された金鉱があるかもしれませんし、訪れる前には、事前に中身を軽く調べておくと理解が深まりますのでおすすめです。

大分の鯛生金山には多くの見どころあり!見出し

また、鯛生金山の跡地となっている博物館には数多くの見どころがある観光スポットとしても知られています。当時の鉱山の様子をはっきりと残しており、マネキンによってどのような採掘がおこなわれていたかを知ることが出来ますので、一目でわかるような工夫がされています。臨場感あふれる貴重な観光体験が出来ます。

大分の鯛生金山の見どころ1「見張り所」見出し

鯛生金山の見どころの一つ目は、「見張り所」です。これは博物館の中に入ってすぐのところにある展示物で、その日の作業割り当てなどが行われていた場所になっています。また見張り所の中には、当時金山を経営していた「ハンス・ハンター」さんのマネキンが残されており、等身大の人形から当時の雰囲気を感じることが出来ます。

大分の鯛生金山の見どころ2「立坑巻上機」見出し

また、道なりに進んでいくと天井が高く、広々とした空間に出ることになります。そこには「立坑巻上機(たてこうまきあげき)」と言われる重機が置かれております。その重機は、地底510メートルまで下ることが出来るエレベーターの簡易版のようなもので、金鉱石を引き上げるために使われていたと言われています。

その穴は実際に確認することが出来るようになっており、下深くまで底が見えないほどの穴になっています。大変怖い下穴となっています。また金鉱で採掘がおこなわれていた当時は、この重機で下に下るのですが。そのワイヤーも細く頼りない造りとなっており、安全基準を満たしているとは言えない造りになっています。

大分の鯛生金山の見どころ3「パネル展示や輸送列車」見出し

ここを道なりに進んでいくと、坑道と立坑の位置を示しているパネルが展示されており、全体像を確認できるようになっていたり、ドリルで岩を掘っている様子を示している人形なども展示されています。また金鉱石を積み込んでいた輸送用列車なども見つけることが出来ますので、当時の様子を肌で感じ取ることが出来るようになっています。

鯛生金山は、現在でもわずかではありますが金が出る観光スポットとしても知られています。しかしながら採掘設備をそろえて採掘するほどには採算が合わないので誰も行うことはありません。金山と聞くと大儲けが出来るような場所として知られていますが、実際は地底500メートルも下まで下る必要がある危険な場所ということです。

大分の鯛生金山の見どころ4「黄金浪漫第二貯蔵庫」見出し

さらに奥へと進んでいくと、怪しげな洞窟があります。そこは金属製の門で固く閉じられており、「黄金浪漫(おうごんろまん)第二貯蔵庫」と書かれた看板が掲げてあります。これは実は怪しいものでもなんでもなくて、中津江村名産のむぎ焼酎である「黄金浪漫」の熟成庫であるそうです。そのため中には焼酎があります。

というのも、鯛生金山の中は春夏秋冬年間を通して、14度を保っています。そのため冬に訪れると暖かく、夏に訪れるとひんやりしていて気持ちいいという一風変わった気候を保っています。このようになっている理由ははっきりとは分からないのですが一定温度を保っているため、熟成させるにはもってこいの場所となっています。

ここで3年間熟成させた「黄金浪漫」は近くの道の駅でお土産として提供されています。どんな食事にも合う「黄金浪漫」は、若者からお年寄りまで人気が高い商品となっています。また焼酎の中には金箔がいくつか入っているため、高級感の溢れる味を楽しむことが出来ます。お土産や食事の時に注文することをおすすめします。

鯛生金山の入坑料金は?見出し

鯛生金山の入坑料金について説明します。鯛生金山の入坑料金は、大人1030円、中高生820円、小学生510円となっています。また身体障碍者や、70歳以上の方はそれぞれ割引料金が適応されます。また団体料金になることもありますので、その場合は公式サイトからお問い合わせする必要がございますので、注意しておきましょう。

鯛生金山の行き方見出し

鯛生鉱山の博物館への行き方について説明します。鯛生鉱山に行くときには基本的には公共交通機関などはございませんので、車やタクシーで行くことになります。そこで主要な温泉地やインターチェンジから、鯛生金山に向かうための所要時間について説明しますので、カーナビなどを利用してアクセスする場合は参考にしてください。

Photo by Shigeyama

各種インターチェンジからアクセスするときの所要時間について説明します。日田インターチェンジから、または九重インターチェンジからはおよそ60分、八女インターチェンジからは70分、熊本インターチェンジからは90分となっています。観光地などを車で散策した後に訪れる場合は最も近いインターチェンジからアクセスしましょう。

Photo by Shigeyama

また、大分は温泉が有名ですので、主要な温泉地域からアクセスするときの所要時間について説明します。杖立温泉からは40分、日田温泉、筋湯温泉、菊池温泉、宝泉寺温泉からはおおよそ60分、内牧温泉、山鹿温泉、植木温泉からはおおよそ70分から80分、そして有名な湯布院温泉からアクセスする場合は120分必要になります。

鯛生金山のスポットその1「道の駅 鯛生金山」見出し

鯛生金山の名物観光スポットの一つ目は、「道の駅 鯛生金山」です。こちらや、食事やお土産の購入ができるスポットで、たくさんの観光客が訪れる名物スポットとしても知られています。もちろん車でなければアクセスすることが出来ないのですが、鉱山を観光した後に、金山にちなんだお土産や食事を楽しむことが出来ます。

この「道の駅 鯛生金山」で楽しめるのは食事やお土産だけではありません。こちらでは、定期的に「砂金採り体験」が行われており、観光客がそれを目的に訪れているそうです。お皿に乗せた砂を丁寧に洗い流して、砂金やジルコニアや天然石などの様々な綺麗なものを採取することが出来るようになっており、お持ち帰りもできます。

お土産には金鉱にちなんだものが数多く用意されています。金の延べ棒を模したものや、金の豚など、ご利益があるように感じられます。金色のお土産は、観光としても分かりやすくお土産としても人気が高いです。また食事も金粉がまぶされたうどんなどもあり、カレーや唐揚げ定食も食事として提供されているようです。

こちらの砂金採りは、金山の雰囲気を感じられるユニークな体験となっていますので、鯛生金山に訪れたときにはぜひ参加してみましょう。料金は30分で620円となっています。また小学3年生以下には、「子供の宝の石さがし」という形で珍しい石を探すことが出来ますので、どの年齢のお子さんでも楽しむことが出来るようになっています。

また、砂金採りは、鯛生金山の博物館への入場料金とセットで購入することで、少しお得に利用することが出来るセット割引もあります。が1440円で、中高生が1230円、小学生が1030円、70歳以上が1230円となっています。こちらを知らずに購入すると勿体ないので、事前にセット料金で購入するようにしましょう。

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鯛生金山のスポットその2「キャンプ場 家族旅行村」見出し

鯛生金山のスポットその2「キャンプ場 家族旅行村」です。こちらは家族で楽しめるようなキャンプ場となっています。バーベキューや星空観察を楽しむことが出来、オートキャンプ場で楽しむこともできます。キャンプセットをレンタルすることもできますので、キャンプ場には手ぶらでアクセスすることもできるようになっています。

名物観光スポット鯛生金山に行こう!見出し

Photo by ajari

キャンプ場や食事処が近くにある鯛生金山について紹介しました。鯛生金山はかつて1トン以上もの金が取れていた東洋一の金山として知られていました。現在は博物館としてその姿を残していますが、かつての様子を知ることが出来る貴重なものとなっています。そんなキャンプ場や食事処が近くにある鯛生金山にぜひ訪れてください。

投稿日: 2018年7月25日最終更新日: 2020年10月8日

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