鳴沙山の砂に揉み込まれゆく月牙泉へ!
刻一刻と砂漠に飲み込まれていくオアシス、それが敦煌の月牙泉です。その背後に迫りくるのが鳴沙山で、日本人には人気の中国ツアースポットです。現在では交通の便も良く、気軽に訪れる事ができます。ここには世界遺産の莫高窟もあって、仏教ファンならば一生に一度は訪れたいでしょう。ではおすすめスポットをまとめて紹介します。
月牙泉・鳴沙山へのアクセスについて
砂漠のオアシス月牙泉・鳴沙山へのアクセスは2ルート、一つは北京から寝台列車で24時間掛けて敦煌駅まで行くルートで、一つは北京から中国国際航空や春秋航空便で敦煌までダイレクトに飛ぶルートもあります。ただしバックパッカーの様に時間の余裕がある方は、陸路でのんびりと車窓の景色を楽しみながら向かう方がおすすめです。
敦煌ってどこだよって思ったら pic.twitter.com/u4UppYle4V
— しろいひと。 (@kurokunaihito2) June 10, 2017
上記の地図を見ても分かる通り、敦煌はタクラマカン砂漠の東端に位置していて、そこからレンタル自転車か路線バス、あるいはタクシーで砂漠のオアシス・月牙泉と鳴沙山までアクセスが可能です。ちなみに自転車で行く場合は片道1時間のサイクリングでちょっとヘビーですが、途中の村々を訪ね行く面白さもありますからおすすめですよ。
月牙泉・鳴沙山への入り口となる敦煌
三日月湖・月牙泉と鳴沙山への入り口・敦煌駅からはバスやタクシーで30分も行くとで敦煌市街に入ります。敦煌は昔から日本人観光客の団体が訪れる観光地で、日本語の通じるホテルやレストランや温泉もあります。飯店や賓館レベルのリーズナブルなホテルから大酒店級の高級ホテルまで、予算に応じた宿泊が選べるものメリットです。
敦煌市内の見所とは
敦煌夜市。人生最高の中華の風を感じた夜だった。 pic.twitter.com/fd3r1wZ7GF
— NAKANO, Keita.econ (@Keitaecon) June 12, 2017
敦煌は絨毯の町としても有名で、ペルシャ絨毯にも劣らない品質を誇るブランドです。工場見学もできますので行ってみましょう。マーケットは賑やかでなんでも売っています。また砂漠観光のためのアイテム・グッズもここで全て揃いますよ。それから敦煌夜市も楽しいですよ。デイスコもカラオケもバーや居酒屋など遊ぶには事欠きません。
敦煌のグルメ事情
敦煌グルメと言えばいにしえの遊牧民の羊肉料理が有名です。敦煌夜市の露店で香ばしい匂いを漂わせているのがシシカバブ、食べ歩きにはもってこいですよ。この通りの露店では餃子や手打ち麺がそれぞれの味付けで提供されています。灼熱の夜に仲間内でテーブルを囲み、ビールを飲んで沙州料理に舌鼓を打ってみるのはいかがでしょうか?
いざ、月牙泉・鳴沙山へ出発!
敦煌市街から6Km程に三日月型のオアシス月牙泉・鳴沙山があります。毎日複数のバスツアーがありますし、タクシーでも行く事ができます。またレンタル自転車もキツイですが楽しいですよ。この辺の村落は年々砂に浸食され、半ば埋もれて見捨てられた村も点在しています。人と自然の関わり方を現実に見ながら訪ねるのもおすすめです。
三日月オアシス・月牙泉を楽しむ!
【敦煌・月牙泉】市街からバスでわずか10分のところに砂漠がある!ローシーズンの平日だからか閑散としていました。入場料は120元=1,940円。中国はどこも入場料がべらぼう高いらしい。 pic.twitter.com/ul67xlXg77
— OGGY|イタリア:it: (@yep_oggy) November 6, 2013
敦煌市内から南に6kmに三日月の形をしたオアシス・月牙泉があります。ローカルバスでも20分ぐらいで到着できます。またその向こうに東西約40km、南北20kmの広大な砂丘・鳴沙山が広がっているのです。ちなみに月牙泉の入場料は120元、売店もありますが高いので、十分な水と栄養補給のための軽食はもっていく様におすすめします。
ぜひ鳴沙山砂丘にも登ってみましょう!
三日月のオアシスの裏には鳴沙山が広がっています。ちょっと端っこだけでも登ってみると良いですよ。水も森も人工物も一切ない砂の大地に入り込むと、音が全くしなくなります。裸でいれば風切音さえも立ちません。そんな無音の世界に腰を下ろして、心臓の音を聞いてみれば、自分の命の声まで聞こえてくる様の気持ちになる事でしょう。
鳴沙山でラクダツアー体験ができます
シルクロードといえば、無限の砂漠をラクダに乗ったキャラバン隊が進んでいく姿を思い浮かべる事でしょう。あなたもトレッキングをしてみましょう。鳴砂山の入り口にはラクダがたくさん待機しています。100元も出せば小1時間で三日月湖までトレッキングできます。ラクダはとてもおとなしいので、初心者の方でも安心して乗れますよ。
ラクダツアーは現地調達が可能です
「月の砂漠」のイメージで有名な甘粛省敦煌の鳴沙山・月牙泉観光区が、許可を受けた旅行社を通さない入場や探検を禁止すると発表。砂漠で迷子になって大がかりな捜索を余儀なくされるなどのトラブルが続出していました。
— 林哲平 Teppei Hayashi (@hwhayashite) May 11, 2017
旅行人気の高まる中国各地の観光名所で管理が厳しくなっています。 pic.twitter.com/x4rAKMf9MP
敦煌ツアーのプログラムには、必ずといってよい程ラクダツアーがオプションに入っています。ですから、あらかじめツアーに申し込んでおくと便利です。ただし、月牙泉・鳴沙山エリアにはたくさん観光用のラクダがスタンバイしているので、集中するシーズン以外は現地調達でもOKです。料金もシーズンオフの方が安いのでねらい目でしょう。
ラクダが苦手な人は電動カートが便利
#シルクロード に興味はあるけど不安・・・という方、一人旅行を検討中の方必見:laughing:8/11出発:airplane:️安心の添乗員同行日が催行決定:exclamation:️#ラクダ:camel:に乗りながら月牙泉観光、#世界遺産 の莫高窟に兵馬俑坑、異文化体験してみませんか:question:https://t.co/lP8aMRDiFu#海外旅行 pic.twitter.com/TtAdvEspih
— JALPAK@夏旅のご予約は早めがお得! (@jalpakcojp) April 17, 2017
タクラマカン砂漠には伝説があり、いにしえの砂漠周辺の王国では、王位継承のために単身で砂漠の奥深くに入り、生還したものに資格を与えたと言います。いまだに人を寄せ付けない地を訪れる事は都会生活者にも意味のある事でしょう。ラクダツアーはそういった趣のある旅です。なおラクダが苦手という人には電動カートもありますよ。
月牙泉・鳴沙山エリアのアウトドア
三日月のオアシス月牙泉・鳴沙山エリアは、まるでレジャーランド!ラクダはもちろん、ンドバギーやサンド・スキーもありますし、砂すべり用のソリもレンタルできます。砂漠の砂は海水浴場の砂とは違って、ものすごくドライですし、サラサラ感も気持ちが良いのです。またパタパタはたけばキレイに砂が落ちるので汚れる心配もありません。
砂漠での服装や装備には要注意
砂漠で遊ぶ時は服装に要注意です。素肌を露出させたスタイルはNGですよ。日焼けで酷い事になります。できればUVカットのクリームを持っていくと良いですよ。また粉かな砂が入りますので、シューズカバーやスカーフが便利でしょう。それから水分補給は大事です。1Lぐらいの水と半日分の食料はちゃんと準備していく様におすすめします。
砂漠で遊んだ後は温泉ホテルでサッパリと!
敦煌太陽温泉ホテルは敦煌市東郊外にあり、交通の便が良いところです。ここのおすすめポイントは温泉がある事です。特に夏場の敦煌は暑いので、気持ち良い温泉でさっぱりするのは最高ですよ。また温泉後のマッサージや室内スイミングプール、テニスコートもあってリゾート気分が味わえます。もちろんお土産を買うのもおすすめです。
月牙泉や鳴沙山と並ぶ有名観光地・莫高窟
【中国】敦煌の莫高窟
— (株)ファイブスタークラブ (@5starclub) June 10, 2017
中国北西部に位置する敦煌の莫高窟は、前秦時代の4世紀半ばからおよそ1000年間にわたって造営された世界最大規模の仏教遺跡寺院。石窟内には壁画や仏像が残り、仏教美術の宝庫である。 pic.twitter.com/Odns5RJseW
敦煌市街から30分程車で行くと世界遺産にもなっている仏教の聖地・莫高窟に到着します。莫高窟は1000年以上を掛けて作られた壮大な仏教芸術で、涅槃のブッダや鎮座する大仏など歴史的に重要な遺産が収められています。観覧にはガイド込みで150元から200元の拝観料が必要です。また日本語ガイドもいますから深い理解が得られますよ。
中国大乗仏教の聖地・莫高窟
莫高窟には何百もの個室があり、それぞれが修行上で意味のあるセクションとなっていました。現在は修行の場ではないために、その実質的な利用法を見る事はできませんが、その点はガイドが丁寧に説明をしてくれます。また莫高窟内は基本的に写真撮影禁止ですので、勝手にカメラを向けてフラッシュをたく事はしない様にご注意ください。
莫高窟を堪能した後に泊まりたい敦煌山荘
中国西北シルクロードの旅(2)ホテル敦煌山荘(The Silk Road Dunhuang Hotel) https://t.co/M0V1ViFcPk pic.twitter.com/5JGgqX9TXz
— 差点旅人 (@shantian12) October 14, 2016
敦煌山荘は砂漠の中に浮かぶ高級ホテルで、その外観は戦のために作られた砦の様に見えます。いかにも砂漠の要塞といった佇まいでワクワクする程魅力的なホテルですよ。夜には美しくライトアップされて、遠くから眺めてもステキです。敦煌太陽温泉ホテルと並んで、ちょっとセレブな旅行をたのしみたい方には結構おすすめですよ。
楡林窟も中国仏教の歴史が垣間見れます
#美しい中国
— m.m (@hyla_universum) February 19, 2016
楡林窟 pic.twitter.com/Miq9FEtYVf
楡林窟は安西市内から南に70km程のところにあります。こちらは唐代の開削とされていて、東崖に30窟、西崖に11窟のの石窟が備えられています。もちろん各石窟には仏陀・菩薩・仏教説話、供養人などの現実世界を描写した壁画や塑像が多数収められていて、莫高窟の様にかつての仏教思想を現代に教える大事な遺産となっていますよ。
砂漠の中で朽ち果てた陽関の遺跡
敦煌市内から西北に75kmの砂漠の中に玉門関の南に位置する関所跡があります。これを陽関と呼んで、鳴砂山の観光スポットでもあります。ここには唐代の詩人・王維が読んだ句の舞台でもあって、中国の歴史の一ページを垣間見る事ができるでしょう。また、ここからは荒涼としたゴビ砂漠の広がりが眺望できて、とても荘厳な風景ですよ。
月牙泉・鳴沙山の旅をお楽しみください!
月牙泉・鳴沙山の旅は朽ち果て行く人類文明の痕跡を訪ねる様な旅だと言えるかもしれません。それだけに儚く、そして美しい世界なのです。また砂漠のなかで自分を見つめ直す時間も貴重です。砂漠の街・敦煌の周りには壮大なスケールの自然が広がっています。そんな砂漠の辺境で暮らす生活をゆっくりと、たっぷりと味わってくださいね。