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鵝鑾鼻(がらんび)は鵝鑾鼻燈塔など見所満載!台湾最南端の岬に広がる絶景の海

鵝鑾鼻(がらんび)は鵝鑾鼻燈塔など見所満載!台湾最南端の岬に広がる絶景の海
投稿日: 2017年6月26日最終更新日: 2020年10月7日

日本から四時間弱でいける上、時差も一時間の台湾。その最南端の観光地である鵝鑾鼻をご存知でしょうか?台湾八景に制定された鵝鑾鼻の岬からの絶景や、シンボルである鵝鑾鼻燈塔。広大な公園内の見所と、世界唯一の武装灯台である鵝鑾鼻燈塔の所以を調べました。

鵝鑾鼻とは台湾本島最南端に位置する岬見出し

鵝鑾鼻は台湾屏東県に位置する台湾本島最南端の岬です。墾丁国家公園内にあり、青々と茂る原生熱帯林の中を遊歩道に沿って散策できるよう鵝鑾鼻公園として整備されています。リゾート地であり、地元台湾の人たちにも人気の観光地の一つ、鵝鑾鼻についてご紹介します。

鵝鑾鼻公園は見所がいっぱい見出し

バシー海峡を隔てて数百キロ先にフィリピンとの国境があるので、真冬でもTシャツ程度の薄着で観光できますよ。鵝鑾鼻公園にはシンボルとされる灯台の他、サンゴ礁石灰岩でできた自然の芸術である奇石や洞窟があり、晴れた日に小高い丘を登れば海岸線に沿ってサンゴ礁の海と山々の起伏が織りなす絶景を見ることができます。

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鵝鑾鼻は先住民族の言葉から名付けられた見出し

巨石と岬が由来

海沿いには大陸から渡ってきたとされる先住民族排湾(パイワン)族が住んでいました。この地域は帆船の形をした大きな岩があったことから排湾族語の「帆船」と同じ発音の「鵝鑾」、突き出した岬の地形から「突き出す」を意味する「鼻」で『鵝鑾鼻』と名づけられました。園の敷地内からは約5000年前の石器や陶器が未だに発掘されています。

帆船石は別名ニクソン岩

18メートルもある巨岩が帆船岩です。珊瑚礁岩で、ニクソンの横顔に似ていることから別名ニクソン岩とも呼ばれています。風化して帆船には見えにくいですが、下のちょこんと突き出した部分が人の鼻に見えなくもないですね。

美しい海に佇む帆船石。台湾最南端の見所の一つです。鵝鑾鼻に来た際はぜひ帆船石を見に行って下さい。ただ、波を受けて珊瑚礁岩が蜂の巣のように穴ぼこだらけで足場はとても悪いです。遊歩道が設置されてはいますが、帆船石も含め、鵝鑾鼻の観光はヒールやサンダルではなく、スニーカーや靴で向かうことをお勧めします。

鵝鑾鼻へのアクセス見出し

オーソドックスかつ便利なバス

鵝鑾鼻のある墾丁への交通アクセスで最もオーソドックスかつ便利なのがバスです。台湾南部の高雄から長距離バスを利用すれば約2時間半で最南端の地、墾丁に到着します。「墾丁快線」の各停バス9188番は毎日鵝鑾鼻まで運航しているので、鵝鑾鼻観光にはもってこいです。

自由に観光したい場合はレンタルバイクがおすすめ

台湾もバイク利用者が多い国です。バスの停車駅が煩わしい、自分で好きに観光したい場合はレンタルバイクがおすすめです。観光地近くの駅にはバイクのレンタルショップも多く、現地の人も観光によくレンタルバイクを利用します。レンタルする際には免許証、パスポートの他、JAFで発行してもらえる免許証の中国語翻訳が必要になるので予め発行して用意しておきましょう。

穴場を観光するにはタクシーがおすすめ

台湾にも観光タクシーがあります。半日や一日、現地の運転手さんにお願いして迷うことなくスムーズに観光ができます。料金もお手頃で、数人で観光する場合や相乗りが苦手でなければ比較的安く利用することができます。日本と違って運転が荒い運転手さんが多いですが、人柄は荒くはないので安心して利用して下さい。

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鵝鑾鼻公園は入園料が必要です見出し

Photo by Dick Thomas Johnson

公園名を記した石碑の後ろにチケット売り場と入口があります。ここで入園料大人60元、子供30元を支払って中に入ります。この石碑もなかなか大きく、人の背丈ほどもあります。人気撮影スポットなので、バスの到着後には撮影の順番待ちをしている場合もあります。

鵝鑾鼻公園はとにかく広い見出し

公園内は広大な敷地の中に芝生広場や遊歩道、鵝鑾鼻燈塔、珊瑚が隆起してできた洞窟といった見所満載。鵝鑾鼻燈塔は資料室にもなっています。公園内をぐるりと散策すると、一時間程度かかるでしょうか。トレッキングもでき、撮影スポットも多く、鵝鑾鼻燈塔の資料室や石碑で歴史にも触れられます。

鵝鑾鼻は夕景の名所見出し

岬からの景色、特に夕景は見事なもので、わざわざ日暮れに合わせて鵝鑾鼻に向かう人も少なくありません。私の祖父は高雄出身で、私自身何度も鵝鑾鼻から沈む夕日を見ましたが、初めてその絶景を見た時は幼心ながらに言葉を失いました。鵝鑾鼻の岬から見る夕景だけでも60元支払う価値があると思います。

鵝鑾鼻観光の必須アイテムとは見出し

鵝鑾鼻はとにかく暑いので日よけアイテムは必須です。鵝鑾鼻燈塔や石碑、景色だけを目的に行くのなら日傘で十分ですし、足元もサンダルで構いませんが、もし洞窟や海の方へ続く林の中の遊歩道も見て回る場合は帽子と靴をおすすめします。又、林の中は蚊が多いし足場も悪いので、虫除けや怪我防止の為にも短パンは避けた方が良いです。

鵝鑾鼻燈塔は坂の上

Photo by whileimautomaton

気候もありますが、シンボルである鵝鑾鼻燈灯へ行く為には遊歩道という名の坂道をひたすら上がらなくてはいけません。急ではないのですが、猛暑の中、延々と続く坂道はなかなかこたえます。遊歩道沿いにはお土産屋さんやアイス、ジュースの露店もありますので、休憩しつつ、水分補給しつつ鵝鑾鼻燈灯を目指して下さい。

東亜の光と呼ばれた鵝鑾鼻燈塔見出し

芝生広場の丘の上に聳え立つ白亜の灯台、鵝鑾鼻燈塔です。鵝鑾鼻だけでなく、墾丁のシンボルとも言えます。1882年に建てられました。その高さは21.4メートルで、下から見上げれば青い空に白い灯台が本当に眩しく映えます。こんなに美しい灯台ですが、実は世界的にも珍しい武装灯台で、その成り立ちには原住民や戦争が大きく関わっています。

鵝鑾鼻燈塔が武装した理由見出し

対抗とにらみ

鵝鑾鼻付近の海は航海する際の難所であった為、鵝鑾鼻燈塔は建てられました。当初は原住民からの攻撃に備えて大砲を備え、武装兵の護衛がついていたとされます。又、突き出た岬という地形は軍事的に重要なエリアであり、その大砲は不審船にも向けられました。清国が撤退時に自ら破壊しましたが、日本が再建。更に太平洋戦争で破壊され、戦後にまた再建され、現在の姿となります。

鵝鑾鼻燈塔の壁に見る武装の姿

日本政府が再建した際、鵝鑾鼻燈塔は白く仕上げられたのです。砲台や、壁には写真のような撃つ為の穴があり、塹壕も掘ってあります。世界唯一無二の武装灯台である鵝鑾鼻燈塔はただの観光地のお飾りのシンボルタワーではなく、今なお現役で海の安全を照らし続けている台湾最大出力の灯台です。

鵝鑾鼻燈塔でおすすめの写真の撮り方見出し

Photo by shuopengliang

鵝鑾鼻燈塔は大きく、全体を写真に収めたい場合は下から見上げたアングルか、灯台入り口、もしくは丘を下った少し離れた場所から撮ることになります。他にも、遠近法を利用したアイデア次第で面白い写真がたくさん撮れるので、いくつか挙げてみます。

ピサの斜塔のように

Photo by Pei Jin Lee's Photos

倒れそう!と慌てて支えている体で撮っています。もっと凝りたい場合はカメラを斜めに構え、モデルの人にも足を踏ん張ってもらったり顔を作ってもらうと、より雰囲気が出ます。

海外の観光客が多く撮るスタイルが、この鵝鑾鼻燈塔をつまんで手に乗せている構図です。灯台の先がちょうどつまみやすい形をしていますね。大きな芝生広場があるので遮るものがなく、可愛いサイズの灯台をちょこんと手に乗せた写真が撮れます。

鵝鑾鼻燈塔でウェディング写真

Photo by 幾架D

鵝鑾鼻公園はその絶景からウェディング写真の撮影にもよく使われます。緑一面の芝生広場で白亜の鵝鑾鼻燈塔をバックに撮ったり、逆に鵝鑾鼻燈塔から海を臨みながら一生に残る記念写真を撮るのもなかなか素敵です。

鵝鑾鼻燈塔の展示室でその歴史に触れる見出し

灯台の敷地内には資料室が併設してあって、鵝鑾鼻燈塔の歴史や資料の展示があります。歴史に興味がなくても、古い電子機器や灯台の構造が見れるので楽しめると思います。戦争に翻弄された波乱万丈の灯台は、今は台湾の保存史跡に指定されています。

鵝鑾鼻燈塔のテラスは穴場スポット

鵝鑾鼻燈塔の資料室のテラスは風が吹き抜ける上、海を眺めることもできる鵝鑾鼻公園観光の穴場スポットです。ここからの景色は見所の一つですよ。歴史には興味ないし、灯台だけ見れたら十分と素通りせず、涼みがてら資料室に立ち寄ることをお勧めします。

鵝鑾鼻燈塔から望む、台湾八景見出し

公園内にある石碑に刻まれている「台湾八景」の文字。これは日本統治時代に投票で選ばれ設定されました。後に中華民国が選定した台湾八景には選ばれませんでしたが、2005年に新たに選出された台湾八景には墾丁が入っています。つまりはこの鵝鑾鼻の岬の変わらぬ絶景が再び選ばれたのです。

遊歩道を巡りながら鵝鑾鼻公園の自然散策見出し

案内板があるのでそれを道しるべに遊歩道に沿って進んで下さい。林を進めば海へ出て、ぐるりと回れば鵝鑾鼻燈塔に戻ることができます。看板にもあるように、虫や蛇に注意が必要ですが、頻繁に出没して襲ってくるというわけではないので安心して森林浴を楽しんで下さい。ただ、写真のように短パンで訪れた場合は虫除けは必須です。

灯台前の開けた芝生広場から続く遊歩道ですが、雰囲気が一変。熱帯性の植物が遊歩道の両サイドに生い茂っています。遊歩道を逸れて茂みに入ることは危険なのでやめましょう。比較的背の低い植物が多く、季節によっては南国独特の色鮮やかな花々も見られます。

珊瑚礁岩でできた鵝鑾鼻の芸術見出し

親吻石や古洞

案内板に沿って遊歩道を進めば、鵝鑾鼻公園の絶景スポットの一つである滄海亭に向かう階段があり、途中の踊り場にはキスをしているように見える親吻石があります。その他、古洞や珊瑚礁岩でできた自然の芸術に見て触れることができます。

滄海亭

滄海亭はいわゆる海を臨む東屋で、多くの人がここからの絶景を楽しんでいます。下から吹き上げる海風が抜けるので、観光の休憩場所としても最適です。ここで景色を眺めながら一息つき、また散策を楽しんで下さい。その絶景と居心地の良さにはついつい長居してしまう人もいるほどです。

鵝鑾鼻燈塔から最南端の碑に向かうには見出し

鵝鑾鼻燈塔は最南端ではない

台湾最南端である鵝鑾鼻のシンボルと聞くと、ついつい鵝鑾鼻燈塔が最南端の象徴と思い込みがちですが、本当の最南端の碑は別にあります。鵝鑾鼻燈塔からおよそ1キロ程の距離になるので、公園を出て歩くことにはなるのですが、ここも見所の一つ。本当の最南端の絶景をぜひ見て帰って下さい。

台湾最南端の碑から見る絶景

台湾最南端の碑は本当に海沿いにあります。鵝鑾鼻公園を出て、標識沿いに従って歩くと駐車場に出るので、そこをさらに進みましょう。赤煉瓦の歩道を進むとそこに、最南端の碑があります。鵝鑾鼻燈塔と違って時間帯によっては人気もなく、海に広がるその絶景を静かに楽しむことができます。

鵝鑾鼻で買えるスイーツやお土産見出し

鵝鑾鼻燈塔へ続く道や灯台横のお土産屋さん

観光地ではお土産屋さんも見所の一つ。鵝鑾鼻は岬であり、先住民族が遺した石器も多く発掘されていることから、貝を使ったお土産が多く見られます。鵝鑾鼻燈塔へ上る歩道には貝を使ったアクセサリーの屋台などもあり、なかなかデザインも可愛く、若い女性に人気ですよ。

暑い公園でおすすめのスイーツ

鵝鑾鼻の観光で汗をかいたら、ヤシの実ジュースがおすすめです。まさに南国といった感じですが、台湾の果物はドラゴンフルーツやライチのように南国よりの物が多いんですよ。他にもアイスやかき氷もあり、観光地にしてはどれもお手頃価格なので、一息入れる際に味わってみて下さい。

また何度でも見たくなる鵝鑾鼻の絶景見出し

Photo by shuopengliang

以上、台湾最南端の観光地鵝鑾鼻を紹介してきました。私の祖父は台湾出身で、郷里の話をするときにはよく鵝鑾鼻の地名を挙げていました。そこから見る景色の美しさ、白亜の灯台の背景にある戦争。私自身、幼い頃直にその景色を見て、本当に感嘆のため息しか出なかったことを覚えています。今は新幹線や長距離バスができ、アクセスもしやすくなっているので、台湾を訪れた際はぜひ鵝鑾鼻の絶景を見て帰って下さい。

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