標高が世界一高い都市「ラパス」
南米ボリビアの事実上首都であるラパス。ラパスは、富士山とほぼ同じ標高である3600メートルに位置する「標高が世界一高い都市」です。日本とは異なった地形のため、日本では味わえない風景や南米ならではの雰囲気を味わうことができます。次はラパスについて紹介します。
すり鉢状の都市「ラパス」
ラパスはすり鉢状の形状をしており、富裕層はすり鉢状の底地つまり標高が低い場所に住み、すり鉢の縁の部分つまり標高が高い場所には貧困層の割合が多いそうです。さらに、ラパスは富士山とほぼ同じ標高で酸素の濃度が薄く、高山病にも注意しなければなりません
ラパス市全景 (2017年2月26日 ボリビア多民族国ラパス県ラパス市) pic.twitter.com/2W4j3hFYOt
— 旅行写真bot (@pic_travel) June 29, 2017
このラパスへはラパスより標高が高い、標高4061メートルにあるエル・アルト空港から向かいます。ラパスとエル・アルト空港はすり鉢状の地形を螺旋状に下る高速道路を路線バスやタクシーを使うのが一般的な交通手段で、空港からラパスへの道中も風景を楽しむことができます。
日本からボリビアの首都ラパスへ
日本からラパスへの行き方としては、直行便はなく、少なくとも2回、飛行機を乗り継いでいかなければなりません。代表的な経由地はアメリカです。日本からラパスの空港エル・アルト空港までの所要時間は、乗り継ぎ時間も含め26時間ほどかかります。
#ボリビア 、 #ラパス ・エルアルト空港に着きました。うーん、空気が薄い pic.twitter.com/3H59X5YYXV
— NEMOPAI - ねもぱい (@nemo_nemo) February 23, 2017
このエル・アルト空港は標高4061メートルに位置し、標高が世界一高い国際空港としても知られています。酸素濃度が薄く、高山病にかかってしまった方のために空港内に酸素ボンベも用意されています。世界一高い都市ラパス、この日本とは異なった地形のラパスでしか味わえない美しい風景を中心に次はラパスの観光地についてご紹介します。
ラパスおすすめ観光地1:魔女市場
ラパスの広場から歩いて3分くらいの場所にあるレナレス通り、通称「魔女通り」。ここではたくさんのお土産屋さんがあり「魔女市場」とも呼ばれています。美しい色とりどりの民芸品やアルマジロやリャマのミイラ、ハーブなどがとてもリーズナブルに販売されています。ここで販売されているリャマのミイラは商売繁盛や交通安全などの供物として使われるようです。
ボリビアの色使いすき(●´ϖ`●)
— とむけんぴ。 (@tomoyo247) May 6, 2016
@魔女市場 pic.twitter.com/JNrjLptIBH
日本ではなかなか味わえない雰囲気なので、歩いてみるだけでも十分楽しめます。あやしい物の他にもボリビアならではの色遣いの布、リャマやアルパカの毛で編んだキーホルダーやセーター、帽子などの美しい民芸品も購入できます。ラパスに行った際はぜひここでしか買えない素敵なお土産を見つけに行かれてはいかかでしょうか。
ラパスおすすめ観光地2:ロープウェイ
ラパスにきたら街中を観光するのもいいですが、上の方から街全体を見渡すのがおすすめです。2014年に交通渋滞解消のため、ミ・テレフェリコというロープウェイができました。そのため、住民の方も多く利用されています。ラパスとその近郊都市を3路線で結んでいます。ラパスでは珍しい近代的な駅にも注目してください。
おはようございます。昨日はラパスの街を見下ろせるところまでロープウェイで行ってきました。ラパスの街はすり鉢状になっていて、山肌に沿って沢山の家が建てられています。ロープウェイは何本かあって、住民の電車として使われているんですって。昨日は曇ってたからちょっと残念。でも圧巻。 pic.twitter.com/CxtQ7zdRjH
— 佐野美樹 (@sanomiki) November 20, 2016
路線は赤・黄・緑とわかりやすく色分けされています。赤色のロープウェイに乗ると、ラパス中心部からエル・アルトまで所要時間約10分ほどでいけます。こちらも標高4000メートルを超えているため、ロープウェイとしては世界一高い場所にあるロープウェイになります。特に、夕方から夜にかけて変わっていく街の様子を眺めることをおすすめします。
ラパスおすすめ観光地3:ラパスの夜景
ロープウェイで上に登ったあとは夜景も楽しむことができます。すり鉢状の地形のため、平地では味わえない美しい立体的な夜景を楽しむことができます。帰りにロープウェイを使用すると、まるで美しい光の中に吸い込まれていくような感覚を味わうことができます。民家のすぐそばを通る場所もあるのでスリルも味わうことができます。
ラパスの夜景。#世界一周 #一人旅 #バックパッカー #旅 #世界一人旅 #絶景 #南米 #ボリビア #ラパス #夜景 #都市#worldtraveler #aroundthe… https://t.co/9uDKLo2Otw pic.twitter.com/4VFGWnXVk5
— アリマ@鳳凰小屋 (@Arima_bkpk) February 9, 2017
夜になると家の小さい明かりがきらきら光ってとても綺麗です。ただし、ラパスはあまり治安が良くないので夜間の外出は十分気をつけ、できれば複数人で行動してください。また標高が高いため、夜間は急に冷えてくることもあります。羽織るものなどあれば安心です。防寒対策をばっちりして観光するようにしましょう。
ラパスおすすめ観光地4:ムリリョ広場
ラパスに訪れた際はぜひ旧市街地である「ムリリョ広場」もおすすめの観光地の一つです。周辺に大統領府、国会議事堂などもあります。この広場にはラパス有数の建築物に囲まれており、広場の中心にはボリビアの独立戦争の英雄であるムリリョの像があります。
広場にはたくさんの市民、観光客、子供たちが集まってきます。ハトが多いのも特徴の一つです。ボリビア語でラパスとは「平和」を意味します。そのためハトがたくさんいるのかもしれません。美しい建築物を見学した後は、ハトに餌をあげたり、ハトを追いかける子供たちを眺めながらゆっくり過ごすこともできます。
ラパスおすすめ観光地5:サンフランシスコ寺院
さきほどご紹介したムリリョ広場から歩いて10分くらいの場所に広場に「サンフランシスコ寺院」はあります。寺院の中は写真撮影できませんが、祭壇や像がたくさんあり外部だけではなく内部も見どころがたくさんです。入場料はかからないので、ぜひ中まで見ることをおすすめします。
また寺院の前の広場は色鮮やかなテントの露店がでていたり、大道芸が披露されていたり、とても賑わっています。また、時期が合えばこのようなイルミネーションで彩られたクリスマスツリーを見ることもできます。こうしてサンフランシスコ寺院前の広場でもいろいろ観光できるのでおすすめです。
ラパスおすすめ観光地6:ハエン通り
ムリリョ広場から歩いていける距離にある「ハエン通り」、さきほどご紹介したレナレス通りとは打って変わって落ち着いた雰囲気の通りです。石畳の小道に赤・青・黄色やピンク…美しい彩りの建物がヨーロッパを感じさせ、美しい街並みが広がり、スペインの植民地時代の風景を味わうことができます。
この50メートルほどの小道には可愛い雑貨店やカフェ、楽器博物館、ムリリョの家もあります。ここでしか手に入らないお気に入りの雑貨を探すこともできます。また、楽器博物館では不定期でコンサートも開催されているようです。夜も市内とは違って静かなので、ゆっくり滞在することができます。
ラパスおすすめ観光地7:泥棒市
エルアルト地区で行われる泥棒市。古着などの衣類、携帯などの電化製品、車のバンパー、ナンバープレートなどの部品、さまざまなものが販売されています。なかなか手に入らない品物もまぎれているかも…?うまく発掘できれば、お宝が格安で入手できます!
こちらで販売されている靴は片方の物がほとんどで、名前通り盗難品が販売されているという噂です。また、スリが多く、お買い物中も注意が必要です。売り子で近づいてくる人にも注意が必要で、お買い物に夢中になりすぎに注意してください。もし何か盗られたら、来週の泥棒市で販売されているかも…!?
ラパスおすすめ観光地8:おばさんプロレス
日本では女子プロレスよく耳にしますが、ラパスで人気なのがおばさんプロレス通称「おばプロ」。街中ではおばさんプロレスのポスターやDVDを目にすることもあり、地元の人からも大人気です。夕方から約2時間ほど開催され、三つ編みの髪型をしているおばさんが観客から指名で舞台に人を呼ばれることもあるようです。
こちらは現地の人と観光客ではチケットの値段が異なっており、観光客用はトイレチケットやポップコーンやジュースがもらえるチケットのため割高になっています。そして、最後はおばさんプロレスラーと記念写真も撮影できます。ふわふわのスカートを穿いてアクロバティックな演技をするおばさん、必見です。
ラパスおすすめ観光地9:月の谷
ラパスの街から少し離れた場所にある「月の谷」。こちらは柔らかい地盤の岩が長い間をかけて削られ、雨風の浸食で月のような形になった観光地です。アポロ11号の船長であるアームストロング船長が「ここは月面のようだ」と言ったそうです。市内からバスで40~50分ほどかかるため、少し遠いですが絶景を楽しむことができます。
45分と15分で周れるコースがあり選ぶことができます。ゴツゴツした地形でアップダウンが激しいため、体調を整えてゆっくり周ることをおすすめします。また、道は矢印のついた看板がところどころに設置されているため迷うことはありません。サボテンなども絵になるので、それらを眺めたり写真を撮りながら観光するといいでしょう。
ラパスには美しい風景がたくさん!
標高が世界一高い都市「ラパス」いかがでしたか?日本の富士山とほぼ同じ標高に位置するため日本では味わうことができない美しい自然や、南米ボリビアの都市ならではの雰囲気を感じていただくことができます。南米に足を運んだ際はぜひラパスへ、そしてラパスを観光する際はぜひこちらで紹介した観光地を参考にしてください。
もっとボリビアの情報を知りたいアナタへ!
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