イランの治安情報!
イランというと、紛争地域のイメージが強く、治安が悪いと思いがちですが、実際にイランへ旅行へ行ってみると、多くの方がその治安の良さと親日家の人々の優しさに触れて感動を覚えて帰国をされています。今回は、イランの治安の詳細と、イスラム圏を旅行する際の注意事項などについてご紹介いたします。これでイランのイメージが変わるかも?
現在のイラン治安状況
2017年8月7日現在、外務省の海外安全ホームページによると、イランの治安はお隣のイラク、アフガニスタン、パキスタンとの国境地帯、そしてシスタン・バルチスタン州とケマルーンに危険情報のレベル3(渡航中止勧告)、レベル4(退避勧告)が出ています。これらの地域はイスラム国の過激組織ISなど、内戦状態で治安が極めて不安定な状態です。
しかしながら、それ以外の地域に関しては治安が安定していて観光も可能な、危険レベル1の状態です。不測の事態に巻き込まれる可能性もあるため、常に注意は必要だと外務省の情報が出ています。そもそもイランはアルカイダやイスラム国等の過激派組織の侵入も少ないため、国境付近以外の地域では、比較的市民も平和に過ごしているのが特徴です。
イランは実は親日家?
イランへ旅行に行って驚くことは、イラン人は親日家が多く、親切で優しい人が大変多いことです。迷っていると道を自ら丁寧に教えてくれたり、地下鉄の切符の買い方を教えてくれたり、日本人ということが分かると歓迎してくれる人が多いです。何故イランは親日家が多いのでしょうか。調べてみたところ、こんな結果が出たのでお伝えいたします。
夜行バスで、カスピ海に面した町ラシュトへ。隣に座った事が縁となり、親日イラン人の家族のお宅でホームステイをする事に。我が家に日本人がやって来た!と、親戚中が集まり賑やかな数日間を過ごしました。久々の家庭料理に心温まりました。 pic.twitter.com/MhYZEnUTDT
— Blue Mosque (@bluemospue) September 19, 2016
イスラム圏のイラン人が親日家の理由は、1つは日露戦争の際、日本がバルチック艦隊を破った事。第二次世界大戦で日本も焼け野原になったにも関わらず、わずか10年という時間で復興をした事。またイランでもテレビドラマの「おしん」がヒットし、なんと視聴率が90パーセントを超えた事などが挙げられます。とても嬉しくありがたいですね。
イラン人は上記のことから、日本人に対して尊敬の目で見てくれている方が多い傾向があります。イランを観光していると、会う人会う人が親日家なので、イランのことが大好きになって帰ってくる方が多いです。またイスラム教に基づいた道徳教育も徹底されている人々なので、一般的には危険な目にあうことは少なく安全な国と言われています。
イメージよりも治安が良いイラン
上記でもお伝えした通り、イランの観光地の治安は良好です。皆さんのイメージ通り、宗教に対して大変厳格な国なので、基本的に犯罪を犯すことは少なく、観光客が被害にあう可能性も低いと言われています。観光をして帰りが遅くなっても、夜景を見ても、夜間危険な目にあうこともとても少ないです。イランはイメージよりも治安が良く驚きますね。
先日のふぃーどばっく
— :airplane:︎:airplane:︎:airplane:︎JUMBO:airplane:︎:airplane:︎:airplane:︎ (@b747a380jumbo) July 12, 2017
最終目的地はイスラエル、敵対する国が中東に多いため、イラン渡航について詰められましたが難なく入国。意外と治安も良かったし、賑やかで楽しかった
ドバイのスタバ、ドリンクの横に書いてる文字が本当に不明でした
香港、帰り通っただけですが奇跡的に晴れて良かったです pic.twitter.com/MRZYCgGSWR
しかしながら、治安が良いと安心しきって注意散漫に行動してしまうと、何が起きるか分かりません。なるべく人気が少なく、夜遅い時間に出歩くことは避け、一人歩きも可能な限り避けましょう。また夜間に出歩く場合には、徒歩ではなく安全と言われているタクシーを利用することをおすすめします。最低限のことを守っていれば問題ありません。
イランの治安:強盗・窃盗に注意
治安が良いイランですが、旅行者が観光中、どんな危険性が考えられるのでしょうか。イランのテヘランやイスファハンにて、グループでオートバイに乗り強盗殺傷事件が発生しているそうです。観光中、治安が良いからといって安心せず、道路を歩く時には道路側ではなく内側にカバンを持つように心がけてください。ウエストポーチがおすすめです。
【イラン】夕暮れ時の古都エスファハーン。サファヴィー朝の時代に首都に定められ発展したイランで3番目に大きい都市です。有名なイマーム・モスクなどがあるイマーム広場は、ユネスコの世界遺産に登録されています。 pic.twitter.com/wwAArhK39Q
— 人生で一度は行ってみたい世界の絶景 (@allWonderSight_) July 31, 2017
イラン旅行では、観光中大金は持ち歩かないようにし、現金は小分けにすることをおすすめいたします。しかしながらイランの国境付近などのレベル3以上の地域以外ではイスラム国によるテロや、外国人誘拐などは起きておらず、治安情勢は以前よりも良くなり、安定している状態です。最低限のことを守れば安全に観光を楽しめるでしょう。
イランの治安:女性は痴漢に注意
イランはイスラム教の教えをもとに生活をしているため、良く言えば治安が良い、少し悪く言えば厳格でとても固い国柄とも言えます。特にイラン人の女性においては、公共の場で体のラインをや髪の毛を見せることは許されていません。そのため旅行客であっても、女性はそのイスラム教の規則に従わないと、現地の人から注意をされてしまいます。
《イラン》
— T 普通の大学生 T (@SoheStsk) June 6, 2017
スポーツ省の決定により、1万2千人を収容するという自由テヘラン競技場(ヴァレーボールの世界リーグも行われる)への女性の立ち入りは例年通り禁止だそうです。ロウハーニーに投票したが結局変わらないのね…というツイートも見られた。イラン人女性は別室で観戦という形なのかな。 pic.twitter.com/Kr8dzmy3IL
普段イランの男性は女性の体を見ることが少なく、イスラム教の教えが厳しいため、外国人が歩いていると、すれ違う時に体を触られることも少なくありません。日本人の女性のみで行動をする場合には、十分気をつけていただき、万が一怪しい男性や、ついてくる男性がいた場合には、はっきりと止めてほしい旨を相手に伝える強い意思が必要です。
イランの治安:闇両替屋は使わないで!
イランの通貨。200ドル分両替しただけでお金持ちな気分。
— 竹内一将 (@oh_la_la_kazz) October 1, 2016
(この後、航空券代半額を現地通貨で渡されてミリオネアな気分になった) pic.twitter.com/DlSGgvAQ01
イランは国自体、政治的に他の国との関係が良好とは言えないので、貿易もあまり盛んではなく各国から経済制裁を受けています。貿易が盛んではないため外貨は価値が高く、正式な両替のレートよりも有利な両替所、いわゆる無許可で営業をしている闇両替所があります。一見レートが良く、お得と思われるかもしれませんが、避けてください。
13日12時ぐらいにテヘランのイマームホメイニー空港着。100ユーロをイランリアルに両替してタクシーで集合ホテルへ。車窓からの眺めはしばらくこんな感じ。空が広くて砂漠を感じる乾いた空気が延々。 pic.twitter.com/9uXSGDT52T
— catzoo (@Catzco) June 14, 2017
闇両替所の人は、自分達が有利なように取引をするので、レートを誤魔化されたり、お札を数える際に誤魔化したりなど、観光客にとってお得なことはありません。また無許可で営業しているお店なので、何か詐欺にあったとしても、全て自己責任の世界です。損をしたくなければ、きちんとした空港の両替所、銀行の両替所で両替をしましょう。
イランでは治安より宗教の違いに注意
イランは比較的治安が良いためスリや強盗の心配をするよりも、宗教色が大変強い国なので、宗教がらみでトラブルにあわないように注意した方が良いでしょう。特に女性は肌の露出が禁止されており、観光客であってもヘジャブを着用します。男性の服装は自由です。またお酒は違法です。入国時に全て没収されてしまうので持参はできません。
お酒に関しては、イランの美味しい食事を目の前にすると、ついビールなど飲みたくなるのですが我慢です。たまに街中でお酒を販売している人がいますが、それは違法なので絶対に購入をしないようにしましょう。またモスクに入る場合には、女性はチャドルを着用することが一般的なので、現地で購入するのも旅の思い出になって良いでしょう。
イランにも人種差別がある?
日本人に対して優しいイラン人ですが、人種差別も存在しています。イランは歴史的にアメリカと仲が悪く、アメリカ人に対してもあまり良く思っていない傾向があります。また近年中国に対しても良く思っていない市民が増えています。というのも、安価な中国製品がイランに流入し、イラン人の失業率が増え、経済的打撃を受けたからだそうです。
またイラン人は、麻薬密入のイメージが強いアフガニスタン人に対しても差別の意識が強いです。日本人は中国人、そしてアフガニスタン人とも似ているので、彼らに間違えられ、すれ違いざまにバカにされたり、唾をかけられたという声もあります。イランでは日本人ということを強調した方が差別にもあわず、楽しく平和に過ごせる国なのです。
イランで安全に過ごすために
イランで安全に過ごすためには、事前にイスラム教の文化を勉強し、イスラム教の教えに失礼がないように過ごすことが一番です。特に女性は服装の制限が多いので、よく調べて準備することをおすすめいたします。また宗教的にアルコールや豚肉は絶対にNGの国なので、食事の時に誤って注文をすることがないように気をつけて過ごしてくださいね。
何度もお伝えしている通り、イランではスリや強盗など、地域によっては被害にあってしまう場所もありますが、全体的にみて治安は良好なので、あまり深く注意をする必要はありませんが、油断は禁物です。現金は多く持ち歩かず、バックも肩掛けやショルダーバックは避け、できればウエストポーチなど、肌身離さないバックがおすすめです。
イランは親日で治安も良い国!
いかがでしたか?日本ではイランについて良いニュースが報道されないため、イランは治安が悪いイメージが強いですが、実はそんなことはなく、親日家が多いとても平和で良い国なのです。ニュースの影響で悪いように思わず、外務省の情報などで最新の、本当のイランの治安を見ていただければ安心できるかと思います。
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