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ポタラ宮はチベットの壮大な宮殿!行き方や観光情報など魅力を紹介!

ポタラ宮はチベットの壮大な宮殿!行き方や観光情報など魅力を紹介!
投稿日: 2017年8月27日最終更新日: 2020年10月7日

チベット最大の都ラサの丘に建つポタラ宮。この歴史的建造物はチベットの宗教的・政治的な中心として長らく機能していました。長い歴史を持っているためか、王宮らしい威厳を我々の前に見せてくれます。今回はポタラ宮の見どころや行き方などを紹介したいと思います。

標高3700メートル地点に佇むポタラ宮見出し

皆さんは富士山の頂上と同じくらいの標高に建つ宮殿をイメージしたことはないでしょうか?その名はポタラ宮です。この宮殿はチベットの中心地であり続けるところで、よくツアーでも観光地として紹介されています。そういうわけでこの記事ではポタラ宮の行き方や魅力について紹介します。

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ポタラ宮とはどんなところか?見出し

ポタラ宮はラサのマルポリという小高い山に建てられている宮殿です。その大きさは巨大な城というほど圧巻で、見るものを圧倒させてくれます。ポタラ宮に住むダマイ・ラマは「観音菩薩」の化身と言われており、チベットを長らく支配してきました。チベットは元々政教一致の国であったため、ポタラ宮を中心地として重要視しました。

1400年の歴史を持つポタラ宮見出し

ポタラ宮の前史

マルポリにいつ宮殿が建てられたのか今のところはっきり分かっていません。伝説によれば、7世紀にチベットを統一したソンツェン・ガンポによってポタラ宮の原型が建てられたと言われています。彼は文成公主と呼ばれる唐から迎えられた妻を持った功績として9階建ての建物を建設しました。今よりは小さいですが、当時でもかなりの規模はあると想像できるでしょう。しかし、宮殿も時代の流れで廃墟同然になってしまいます。

近世以降のポタラ宮

ポタラ宮が歴史の表舞台に再び現れるのは、17世紀にチベットが再統一されてからです。チベットを統一したダマイ・ラマ5世はポタラ宮を再建し、ラサの地にチベット繁栄の礎をもたらしました。彼による再建でポタラ宮は今のような姿を形成していくのです。ダマイ・ラマ5世はダマイ・ラマ5世以後は次第に拡張が繰り返されていきました。

第二次世界大戦後の悲劇

歴代ダマイ・ラマが住み続けているポタラ宮でしたが、1959年に発生したチベット動乱によってその運命は変わります。動乱のさなかダマイ・ラマ14世はインドに亡命してしまいます。こうしてポタラ宮は主人のいない宮殿となりました。宮殿内でダマイ・ラマの名がタブーにされていますが、そのチベット動乱が原因なようです。ポタラ宮はその悲しき歴史を60年近く背負っている観光地なのです。

政治の中心地である白宮見出し

白宮はポタラ宮の中でもダマイ・ラマが政務を行うところであり、ダマイ・ラマ5世の時代に完成した区域です。ここはチベット史で親政大典など歴史的な出来事が行われました。白宮の装飾はいかにも中国風で豪華です。他にもダマイ・ラマのベットや玉座など生活空間の場もあります。特にベットのある部屋はガラス張りがあるので、太陽が降り注ぐ設計になっています。

白宮までの行き方は「之」の文字になっている階段を上ることです。その階段は山沿いに造られているので、結構緩やかです。しかし、ポタラ宮の高さは何と117メートルです。つまり、ビルのほぼ30階建てに相当します。階段は全部合わせて300段あるので相当険しいはずです。ある意味ベルサイユよりも壮大すぎる宮殿ですね。

チベット宗教の頂点にある紅宮見出し

紅宮は主にチベットの宗教の中心地で、ダマイ・ラマがチベット宗教の頂点として君臨する場所です。壁が赤く塗られているために、紅宮と呼ばれるようになりました。ここは白宮のような生活の場ではないため、ポタラ宮の中で最も神聖な場所とされています。全体的に薄暗いのがどこか宗教的ですね。紅宮はほとんどが観光客に開放されているので、白宮よりも気軽に拝められます。

実は紅宮は元々ダマイ・ラマ5世の霊廟の建設をきっかけに形成されたところです。中心の霊廟は紅宮の中でも際立って豪華で、宗教的な壁画がたくさん描かれています。この壁画はチベットの文化や人々の生活を題にしたのです。霊廟にあるのは無数のダイヤモンド、ヒスイ、祭器などどれも国宝級の宝物ばかりです。使われた黄金がなんと3700キログラムもあるのでこの世の物とは思えませんね。

夜になると威厳がさらにアップ!見出し

ポタラ宮は夜になるとライトアップされます。ただでさえ圧巻のスケールなのに、ライトアップとなるとさらなる迫力が味わえます。それは暗闇の中に紅と白の城が浮かんでくるようです。その美しさは東京タワーや東京スカイツリーにも匹敵します。まるでどこかの帝王が住んでいそうな異様ですね。

ポタラ宮は地下世界への入り口?見出し

ポタラ宮にはまだまだ隠された謎があります。それこそがあの「シャンバラ伝説」です。シャンバラとは地底世界にあり、チベットの人々たちが現実に存在する世界とみなされています。ここにたどり着くにはひたすら善行を積み、徳の高い人物にならないといけないのです。シャンバラはそれくらい聖なる場所です。本当に地底世界があるか定かではありませんが、本当にあったらロマンが広がりますね。

絶対に覚えたいポタラ宮観光の注意点見出し

ポタラ宮は冬以外見学の前日に予約券を手に入れないと入れません。春と秋にチベットに来れば予約券は入手できますが、夏のシーズンは中国人観光客が多く予約券すら入手は至難の業です。なので、余裕をもって予約券を購入することをおすすめします。しかも、団体行動の場合は見学時間が一時間と限られています。なので、限られた時間内で観光を楽しみましょう。

ポタラ宮周辺の観光スポット見出し

チベットの歴史が学べる「チベット博物館」

この博物館は中華人民共和国設立40周年の1999年に開館しました。ここには仏像やチベット文字の古文書などチベット文化に関する展示物が公開されています。さらには先史時代の遺物も保存されています。日本語のボイスにも対応しているので、チベット史を勉強したい人にはおすすめですよ。建物もチベットと現代が融合していて魅力的です。

チベット仏教の聖地「トゥルナン寺」

ここはポタラ宮に匹敵するほどのチベット仏教の聖地で、多くのチベット教徒が訪れる場所です。中国名では「大昭寺」と呼ばれていますが、普通は「ジョガン」と呼ばれることが多いです。トゥルナン寺は仏像安置を目的として7世紀にソンツェン・ガンポによって建てられました。ちなみにポタラ宮と共に世界遺産に登録されています。

チベット修行の地「セラ寺」

セラ寺は15世紀にゲルク派のツォンカパの弟子によって建設された寺院です。ここにはチベット全土から僧侶たちが修行に来ており、寺の内部も街のような景色です。チベット仏教としても重要な地で高僧を多く輩出しています。ちなみにダマイ・ラマ10世の摂政の出身の寺でもあります。

チベットの夏の王宮「ノルブリンカ」

ノルブリンカは18世紀にダマイ・ラマの夏の王宮として建設されたところです。ダマイ・ラマの王宮と言えばポタラ宮がイメージされますが、ノルブリンカも同じ居城として重要性を持っています。ノルブリンカの大半は公園なので、市民の憩いの場として親しまれています。

初めてでもわかるポタラ宮への行き方見出し

事前に入国許可書をもらう必要がある

ポタラ宮への第一の行き方としてまず入国許可書を手に入れることが前提とされています。チベットはフランスや観光とは違って簡単に入国できるところではありません。そのためには旅行代理店に頼む必要があります。さらには入国許可書とは別に中国のビザも必要です。現在チベットは中国に実質管理されているので、入国手順も厳しいでしょう。チベット旅行は海外旅行にしては行き方が難しいです。

旅行会社のツアーで必ず行こう

チベットに初めて行くならチベット専門の旅行会社のツアーに行くのがおすすめです。このツアーは入国許可賞など面倒な手続きが省略されます。チベット観光に行く人は大半が団体行動のツアーに参加します。ツアーなので、個人旅行のように自分の好きなように移動はできません。しかしチベットに行くには団体行動するしかないのです。チベット旅行を楽しむために、念のためにツアーに参加しましょう。

高山病にはご用心を!

ツアーや入国許可証の入手のほかに肝に銘じてべきことは、「高山病」です。この病気は文字通り富士山などの高い山でかかる病気です。何度も言いますがラサは標高3700メートルのため、高山病にかかる可能性が大です。その高山病のリスクを避けたいならネパール方面から行くのがおすすめでしょう。チベットは基本的に乾燥しているので、万全な準備としてポカリスエットも持っていきましょう。

ポタラ宮の威厳を体験しよう見出し

ここまでポタラ宮の観光情報と行き方を紹介しました。ポタラ宮は壮大なだけではなく、チベットの中心としての文化の結集地とも言えます。大きさ、高さ、芸術の濃さと共に魅力がありますね。皆さんもツアーで一度はポタラ宮に行ってチベットの壮大さを味わってみてはどうでしょうか?


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