苗栗の大湖はイチゴが有名！周辺には温泉も！イチゴ狩りと一緒に楽しもう！

苗栗(miáo lì, ミァオリィ)という地名を聞いたことがありますか？台湾の北西に位置する都市です。大湖鄉(dà hú xiāng, ターフーシァン)はイチゴの大産地。12月から3月が旬で、至るところにイチゴの農園があります。イチゴ狩りだって楽しめるんです。台湾国内で有数の観光地、旅に出てみては如何でしょうか？

手のひらに載せると非常に大きい、この大きさが魅力の一つです。苗栗大湖のイチゴの品種は大粒で甘い優れもの。冬でも温かい大湖鄉は1月、2月でも20度のことも。イチゴも日光を悠々と浴び、思う存分光合成します。ぐんぐん成長したイチゴが、我々の狩りの対象です。色も赤々としています。食べられるのを待っているようです。

色々な農場でイチゴ狩り出来ます。大湖は台湾の「イチゴの村」！文化会館はイチゴまみれです。見て良し、狩って良し、食べて良し、撮って良し……今回はそこへの行き方と楽しみ方、付近の観光スポットを紹介していきます。イチゴがお好きな方ならば、世界へ味わいに行ってみませんか？同じ観光地でも国内旅行とは、雰囲気も心境も違うかもしれません。

台北近郊にある国際空港は二つ。桃園機場にある桃園站から新幹線に乗れば、苗栗站までたった二駅です。乗車時間は23分、一時間置きに電車が来ます。台北観光してからの方は台北站からが行き易いでしょう。46分の乗車時間で、どちらを選んでも1時間以内。苗栗は意外と近いです。新幹線のお値段は、桃園站からで280元。

新幹線は台湾では高鐵(gāo tiě, ガオティエ)と言います。せっかく乗るなら食べてみましょう、いわゆる「駅弁」……台灣高鐵特性のお弁当です！画像の左は鶏もも肉、右は素食のお弁当。一都市に留まっては味わいきれない、台湾の魅力の一つです。飛行機の疲れを癒しながら、いざ苗栗まで向かいましょう。車窓風景もお楽しみください。

苗栗縣と言えど広い。「イチゴの村」は大湖鄉です。「市」ではなくて「鄉」でした、言うだけあって少し遠い……でも安心して大丈夫です。高鐵の駅から隣接した、豐富站から電車に乗ります。苗栗火車站は隣です。ここからバスで色々巡りましょう！イチゴの文化会館こと、「大湖草莓文化館」はおすすめです。

イチゴのキャラクターにイチゴの像、建物もイチゴの赤色です。イチゴに溢れたイチゴの聖地、それがイチゴの文化会館。「大湖草莓文化館」です。「草莓(cǎo méi, ツァオメイ)」がイチゴの中国語。「我要草莓(wǒ yào cǎo méi, ゥオ、イァオ、ツァオメイ)」、現地で口にしてみましょう。「私はイチゴが欲しいです！」。

大きなイチゴがそこかしこに。流石イチゴの村にある、イチゴの文化会館です。堂々たるイチゴとツーショットは如何ですか？危ないですから登らないように！画像編集で乗ることまでは止めません。イチゴ好きを唸らせる、楽しい写真が撮れること間違い無し？あっ、こちらのイチゴは食べられません。前歯が折れてしまいます。

イチゴ団子にイチゴ饅頭、そして何よりイチゴソーセージ。一層目を引くこの食べ物が、文化会館の名物です。美味しいかどうかは……食べた者のみぞ知ることです、どうやら好みが分かれるようですから記念にどうぞお試しあれ。普段中々お目にかかれないですから、筆者はちょっと、かなり食べてみたいです。「草莓香腸」の看板が目印。

イチゴアイスも売っています！これなら誰でも食べられそうです。文化会館らしいツーショットポイント、探してみるのもまた一興でしょう。歩きながらでも口に出来るから喉が渇いたらおすすめです。気軽な食べ歩きに如何ですか？きっと楽しい旅になります。後ろは文化会館の看板イチゴです。艶やかで憎いシルエット。

イチゴアイスがあるのですから、イチゴのかき氷だってあります。イチゴミルクを添えてどうぞ。イチゴの村の雰囲気は、美味しいイチゴの味と共に、甘い幸せを届けてくれます。たっぷりイチゴでダイナミック、冬でも温かい台湾でならかき氷だって美味しいでしょう。…もっと大きなかき氷もあるようですよ？詳細は現地でお確かめを。

様々なイチゴ作品が溢れる、イチゴの村のイチゴ文化会館！「大湖草莓文化館」は如何でしょうか？イチゴ好きならきっと楽しい、わくわくの旅路が歩めるでしょう。変わった一品を見つけたら、好奇心を発揮してください。それがどんな味であってもお土産話には事欠きません。イチゴ味なら何でもありそうな場所でした。

周辺に溢れるイチゴ狩りスポット…そう、イチゴ狩りも文化会館付近で楽しめちゃうんです！流石イチゴの村でした。空中庭園から見れば、広がるイチゴ農園が目に入ります。歩いて回れる距離でした。イチゴの村の色々な魅力が一か所で贅沢につまみ食い出来るのです！採り過ぎたら飛行機には乗らないですから、旅行一日目がおすすめです。

注意すべきは参加の曜日です。イチゴ狩りは日曜日に客足が多いので、月曜日に行くとイチゴが少なくなっています！イチゴの選択に尽力するなら火曜日以降がおすすめです。大粒や真っ赤なイチゴたちは、真っ先に取られてしまいますから…。旧正月の春節はごった返して、丹念な選別は至難の業です。

大湖鄉の一つ隣、泰安鄉(tài ān xiāng, タイアンシァン)は温泉郷！台湾屈指の温泉地です。リゾートホテルも数多く集まる、自然豊かな行楽地。大湖鄉からタクシーを使えばたった30分で辿り着けます。晴れ渡る冬空のリゾート地で、村での疲れを癒しませんか？

個室も良いし露天風呂も。お好きなようにお楽しみください。注意が要るのは露天風呂、台湾は水着着用です。現地でも売っているでしょうが、せっかくあるなら持っていきましょう。ゆったりする為の温泉地ですから、リラックスし易いデザインがおすすめ。泰安の温泉はアルカリ性です。

外に見えるは大自然の風景です。日本と同じ島国でも、台湾の植生は亜熱帯。同種の木でも高さが違います。空気の綺麗な山の中で、のんびり気を抜いて味わってみてください。日本の温泉地では見られないレアな風景が楽しめるかも。異国の味と馴染みある雰囲気、どちらも同時にご堪能ください。

客家（ハッカ）の料理も食べられるそうです。客家はかつて大陸からやってきた人々。言語も文化も独特なのです。台湾以外にも広くいますが、台湾の料理は特徴的。生の海鮮や肉にパイナップル、独自の進化を遂げたそうです。温泉地周辺には客家の集落もあり、文化保護が行われています。ホテルでは色々味わえるかも？

温泉を見つけたタイヤル族（泰雅族）は、台湾原住民の中でも多数の部族です。こちらも付近に集落があります。近くの清安豆腐街は、名前の通りお豆腐の通り。旧名の「洗水」は客家語からの当て字だそう。客家とタイヤル人の織り交ざった文化を、バラエティ豊かに目の当たりに出来そうです。

チョコレート故事館に後龍の風車、龍騰斷橋も面白そうです。苗栗に観光地は溢れています。流石は台湾有数の観光地。飛牛牧場まで行けば、色々な体験も実施中です。日本統治時代の面影も、多くの場所に残っています。歴史に興味がある方は、勝興車站は如何ですか？イチゴのついでに巡ってみてください。

台湾ならではの食べ物も、上げればキリがありません。筆者は甘くてするっと食べられる、仙草のゼリーが大好きです。色んなデザートに入っていて、ミルクティーに入れることも。見た目はコーヒーゼリーですが、薬草風味なのに甘いです。冬はどろっと燒仙草で…っと、そう言えば苗栗は「仙山仙草」が有名でした。写真はそちらのデザートです。

日本の影響を多く受けつつ、様々な文化が織り交ざる台湾。台北で終わらせちゃ勿体無いです。イチゴの時期の冬真っ盛り、避寒旅行は如何でしょうか？甘くて大きいイチゴが待つ、苗栗大湖へ是非どうぞ。親日地域で距離も近く、物価も安くて人も優しい、快適旅行をお楽しみください！