苗栗で温泉を楽しむ
「苗栗」という台湾の地名を聞いたことのある方はなかなかの台湾通です。台北のスパ・北投温泉も人気ですが、台中のすぐ北にある自然の多い苗栗にもスパエリアがあります。日本の富士山より標高の高い雪山(新高山)がある台湾には温泉も豊富にあります。苗栗には日本統治時代に開発されたスパエリアも多く、今でも使われています。ここでは、苗栗の三大温泉と苗栗周辺の自然観光スポットに注目していきます。
苗栗の温泉と虎山温泉ホテル
苗栗の泰安温泉は、透明で匂いもないアルカリ性の温泉です。美しい自然の中、緑に囲まれています。人気のビューポイントである馬那邦山と大湖鄉との境に位置しています。スパエリアの泰安・虎山村は汶水湖畔にあり、泰安市虎山スパや温泉が観光スポットとなっています。
虎山温泉は砂州の中央にあり、地元・虎山温泉ホテルの宿泊客は、スパを目当てに滞在しています。泰安温泉は、スパ内の温泉源で、およそ47度の乳白色をしています。 ホテルによっては個人用の浴槽もあります。
苗栗の泰安温泉・騰龍温泉・虎山温泉の特徴とは !?
泰安温泉は苗栗県泰安鄉錦水村にあり、泰安温泉、騰龍温泉、虎山温泉の3つから構成されるスパエリアです。泰安温泉がスパの源泉で騰龍温泉と虎山温泉は泰安温泉から温泉を引いています。おもな宿泊エリアは泰安警光山莊となっています。
上島温泉と呼ばれていた泰安温泉
日本の統治時代には上島温泉と呼ばれ、やがて背に虎山があることから「虎山温泉」と呼ばれるようになりました。1978年(中華民国67年)、総統が訪問した際に「泰安温泉」と改名されました。泰安温泉がスパエリアの源泉です。そのため、騰龍温泉と虎山温泉の大元は泰安温泉なのです。
苗栗の西湖渡假村で雪桐花を鑑賞する
旅遊圖文:西湖渡假村:跟著小撲馬旅遊去https://t.co/Kr5DFykX9e pic.twitter.com/I9FoNxicZD
— 撲克馬.旅遊筆記本 (@bookmarktrip) August 14, 2014
ホタルツアーの開催時期は4-5月です。昼は雪桐花を鑑賞し、夜はホタルを見学します。4-5月はホタルの生長に最も適した温暖な気候です。きっとたくさんのホタルが舞うことでしょう。苗栗県三義にある西湖渡假村は、高速道路の出口のそばにあるため、アクセスも良好です。休日は観光客が多く訪れ、ヨーロッパの宮廷を模した庭園もあります。
今天下午從 https://t.co/XwSzMnTdtX 西湖渡假村飯店出來到勝興車站吃午餐,櫃檯人員打電話來說充電器忘記了,還好通知我們回去拿,不然又要浪費錢了。 pic.twitter.com/oAKBAClYbz
— 劉世琪 (@flylinux) May 3, 2016
西湖渡假村は、海賊船や宇宙戦艦、惑星シャトル、愛の列車、回転木馬などのアトラクションでも遊べます。その他に、懐かしい漫画をテーマにしたエリアや、オズの魔法使い博物館、フランダースとダルメシアン、グリーンゲーブルズミュージアムに親子水泳など家族連れをターゲットにした多くの施設が設置されています。さらに、幸せな緑の冒険迷路から小さなアライグマまで、立体人形館で見て楽しむことができます。
休暇村の森林浴コースでは石に沿って歩道が整備され、明るい新緑の森と花を写真撮影を楽しんだりできます。ポプラのさわやかな自然の香りは、心身ともにリラックスさせ、林間に立てば絵のように美しい風景が再現でき、とてもロマンチックです。
苗栗の龍騰断橋(魚藤坪橋)と台湾中部地震
最近タウシュベツが話題ですが、台湾にも日本時代に建設されて今は使われていない「龍騰断橋」があります。興味のある方はぜひ行ってみてください。タウシュベツもいずれはこんな感じになっていくのでは? pic.twitter.com/InIw06FoYR
— [山][区]あいの@いのりまち (@platypus_icoyan) June 22, 2017
龍騰は「魚藤坪」と称され、その昔の祖先が開墾しているとき、鯉潭に住む鯉の災いを村人は畏れていました。鯉の亡霊の怒りを沈めるため、龍騰山区に魚藤を植え、同時に山の東側を開拓しました。
台湾の美しきレンガ製アーチ橋!「龍騰断橋」は芸術的廃墟 #travel_jp #台湾 #旅行 b! https://t.co/81cnsP3jp3 pic.twitter.com/Z8pQaMSSG1
— トラベルjp<たびねす> (@travel_jp_guide) March 24, 2016
用意した刀で、魚藤を斬り、毒で鯉の亡霊を退治したのです。そして、ついに鯉の亡霊は危害を加えなくなりました。おかげで、住民は安心して暮らせるようになりました。その後、台湾返還後に村人たちがイメージアップのため「魚藤」から「龍騰」に改名しました。
1935年(民国24年)4月21日の早朝、台湾中部を地震が襲いました。震源は関刀山付近で、三義地区は甚大な被害を受け、巍峨の山線鉄道の龍溪橋は完全に崩れました。新しい橋は古い橋の西側に架けられ、古い橋はそのまま残され、長い年月によって傷んでいますが、慰霊の地となっています。列車で三義を通過するとき、龍騰断橋を見ることができます。非常に印象の深い遺跡です。
苗栗の勝興老街に惹かれる観光客
I'm at 勝興老街 in 三義鄉, 苗栗縣 https://t.co/0f1J2se0HP pic.twitter.com/KgAeA6DdS8
— Grouchy (@lilianhoh) October 17, 2016
「勝興駅」の前に広がるレトロなスタイルの勝興老街。西部縦断鉄道の最高地点に位置しています。勝興駅は西部鉄道でも険しい地形を通っています。自然がとても美しく、1998年(民国87年)には、その険しすぎる地形のため撤退しましたが、勝興駅の美しい建築様式の駅舎と西部鉄道の最高地点という特徴から、多くの鉄道ファンに人気です。
ブログ更新しました!
— 海の見える町 (@uminomierutown) October 10, 2016
勝興駅は台湾で一番標高の高い場所にある駅です!https://t.co/42d1wUX04R#ブログ更新 #苗栗 #旧山線 #勝興駅 pic.twitter.com/VF4Ii1q31q
週末や祝日には、勝興駅を見学する鉄道ファンや観光客の訪問が絶えず、通りには、客家料理レストランやおみやげ店が並び、伝統的な店構えが木の素朴な香りと相まって、旅行者の人気を得ています。
静かにゆったりとした雰囲気が好きなら、和風の駅舎や、純朴な小道がきっと気に入ることでしょう。また、カメラマンや映画監督も訪れ、のどかな雰囲気があなたの心を癒やしてくれます。
苗栗岬と106メートルの風力発電
ビューポイントとして有名な苗栗岬は低い地形で白沙屯の小さな丘の北端に位置しています。車や自転車でも行くことができ、丘の上には、海岸線に沿って大きな風車が連なっています。そこは文化園区と呼ばれ、人気のある観光スポットです。美しい自然の景色は数キロに及び、一帯は後龍溪と西湖溪、そして南海にまで及び、広大な平らな土地です。視界を遮るものは何もありません。
大きな風力発電が回り、白い雲やきれいな海を観光客は眺め、カメラマンにも人気があります。台湾で最も風力発電が集まっている場所と言われ、高さ106メートルの風車の横にいくとブンブンと羽根が風を切る音と共に体全体が揺れるほどです。
特定のビューポイントはありませんが、木やセメントで舗装され、坂も緩やかなので、とても歩きやすいでしょう。休日になると美しい自然の景色と壮観な風車を見に家族連れを始め、多くの人々が訪れます。
苗栗の功維敘隧道(トンネル)と日本人
功維敘トンネルには113年の歴史があります。台湾で唯一の「城壁式トンネル」で、全長は460メートルあります。魅力はトンネルの建設方法や種類、赤レンガの材料などだけではありません。当時の台湾総督であった児玉源太郎がトンネルの北口の建設を命じました。現在でも児玉源太郎の記した題字が残っています。列車が再び通ることはなく、近所住民の自然の散歩道として、また観光客が訪れるちょっとした名所です。
猫狸山公園の駐車場から出発して、順路に従い、涼しい木陰を通り抜けます。歴史あるトンネルを抜けると、両側が木々に覆われ、虫や鳥の鳴き声が聞こえてきます。快適なので長く歩いてもあまり疲れを感じません。途中の遊歩道を過ぎた辺りで、電車の音を聞くことができます。それは新山線の双軌鉄道です。新しい鉄道が開通した今でも、人々はまだ昔の記憶と古いトンネルを忘れていないのです。
ブログ更新しました٩( 'ω' )و
— ゆこちゃん@台湾 (@korin1990) May 25, 2017
【【苗栗】日本統治時代のトンネル「功維敘隧道」を観光してみた。【貓貍山公園】】 https://t.co/xN1CtaHAgA pic.twitter.com/Z6xwe2i4kC
功維敘トンネルはLED照明がつけられ、アスファルトで、きれいにリノベーションされました。照明は幾通りにも変化します。花や木も植えられて、より風情のある景観になりました。一世紀を越えるトンネルの景観や、自然溢れる田園風景は、桃源郷に来たかのようです。トンネルから戻りたくない場合は、そのまま進んで小さな橋を渡り、農村やおよそ2キロの竹林を過ぎます。そして、三湖道から猫狸山公園に戻られます。
夕食後の散歩やウォーキングをすれば、涼しく快適で、訪れる度に違った景色を見せてくれることでしょう。これこそ、功維敘トンネルが作り上げた一世紀に渡る巨大作品なのです。
苗栗の飛牛牧場と飛躍
飛牛牧場は、中部酪農村の行政院農業委員会によって選ばれ、関係政府機関の指導の下に発展し、村落型レジャー産業となりました。「農村体験、生態系の保護、自然のレジャー」を掲げ、感性や知性を育むスペースとなっています。農業を通して、「生産、生活、エコ」の三つを飛牛牧場で学ぶことができます。ひいては、台湾の酪農産業を発展させ、農村と地域社会のモデルとなることを目指しています。
苗栗にある3つの温泉情報はいかがでしたか?
苗栗の3つの温泉である泰安温泉、騰龍温泉、虎山温泉を筆頭に周辺の観光スポットも併せて紹介しました。今まで苗栗を知らなかった方に少しでも苗栗の温泉の魅力が伝われば幸いです。現在は高速鉄道ができ、台北から苗栗までも日帰りで行くことができます。時間のある方はゆっくりと泊まって苗栗の温泉でくつろぐのもいいかもしれませんね!それでは、よい温泉旅行を !
RELATED
関連記事
RELATED
- 苗栗の大湖はイチゴが有名!周辺には温泉も!イチゴ狩りと一緒に楽しもう!
牧場に風車に大きな湖、何より冬はイチゴ狩り!苗栗はイチゴで有名です。大粒で甘い大湖の品種は冬休みの時期が丁度旬。台湾に行く...
いくら丼
- 苗栗・南庄老街!歴史ある客家文化と街並み!台湾で人気スポットで美味しい物も
台湾中部に位置する苗栗県の南庄老街は、客家文化を感じることができる人気の観光スポットです。自然がいっぱいの苗栗に来たら、ま...
marima
- 苗栗向天湖!霧の中にある村!幻想的な景観に感動!神秘の祭り「矮霊祭」も!
台湾の苗栗県南庄郷東河村にある「向天湖」は、霧に覆われ豊かに水を湛える湖です。白雲の中に迷い込んだかのような幽玄な景色を誇...
飯島かさほ
- 苗栗市・台湾苗栗県の観光スポット!おすすめには絶景・自然に囲まれて温泉も!
苗栗市は台湾中北部に位置し、気候は穏やかで交通の便もよいため、毎年のべ650万人の台湾国内外の観光客がこの苗栗市を訪れます...
HEISHI NATSUE