苗栗・南庄老街！歴史ある客家文化と街並み！台湾で人気スポットで美味しい物も

苗栗・南庄老街は、豊かな自然いっぱいの山あいの街です。また日本統治時代には炭鉱で栄えたという歴史があるため、山あいにありながらも九份のようなショッピングやグルメを楽しめるお店も多く、台湾っ子にとても人気のある観光スポットです。まだまだ日本人には穴場的な、苗栗・南庄老街を満喫できる人気スポットやグルメ情報をご紹介します。

台北からはまず、台鐵に乗って竹南まで行きます。竹南からは苗栗客運バスに乗り換え、南庄ビジターセンター下車。台北から約2時間半で到着します。苗栗・南庄老街はゆっくり歩いて回っても、一日あれば十分楽しめるコンパクトな街なので、台北から日帰り旅行もおすすめです。

バスを降りると、こんなのどかな景色がお出迎えしてくれます。台湾に行く観光客が必ず行く台北は、やはり大都会です。都会を旅するのも楽しいですが、台湾リピーターの方には、のどかな自然や客家文化を満喫できる苗栗・南庄老街へのショートトリップは、また違う台湾の魅力が感じられると思います。

苗栗・南庄老街のメインストリートは、こんなにも大きな空と山が広がっていますよ。自然を満喫しながら、グルメや買い物などと快適な楽しみもあるスポットとして人気なのも納得です。日本人としては、どことなく地方の温泉街を思わせるレトロな雰囲気も郷愁を誘います。

温泉街、レトロ、と聞いてピンと来た方は台湾通！そう、苗栗・南庄老街は『千と千尋の神隠し』の舞台としても有名なあの九份に似た雰囲気があるのです。台湾に行ったことのある日本人なら必ず行くといっても過言ではないのでしょうか。

細い路地にひしめく屋台、石段を上った山頂からの景色。そんな九份を小さくしたような場所が、苗栗・南庄老街なのです。九份は、いつ行っても前へ進めないほど観光客で混雑していますが、九份ほど日本人には知られていない苗栗・南庄老街は、今まさに穴場スポットなのです！

苗栗・南庄老街に来た観光客なら絶対外せないのが桂花巷。桂花というのはキンモクセイのこと。かつてこのあたりの山あいにキンモクセイがたくさんあったことから名づけられた通りです。九份のようなレトロで風情ある狭い路地に、苗栗・南庄老街名物のお土産物屋から台湾フード屋台まで何でも揃っています。

休日ともなると、風情のある狭い路地は食べ歩きを満喫する人で賑わいます。看板や呼び込みも楽しいのでついついキョロキョロしちゃいますね。とても狭い路地なので、食べ歩きの際はぶつからないように注意しましょう。

桂花巷に来たら絶対に試していただきたいのが、キンモクセイを使った食べ物です。日本ではあまり食べ物になっているのを見かけません。せっかくなのでいろいろなキンモクセイを味わい、好みの味を探してみてはいかがでしょう。「試食どうぞ」の声が飛び交っていますよ。

お土産物屋さんでは、おいしそうな甘いフルーツのシロップがたくさん売られています。もちろん桂花巷の名物、キンモクセイシロップもありますよ。炭酸で割ってジュースにするのもおいしそうです。かわいい瓶はお土産にも喜ばれそうですね。

変わり種としては、キンモクセイタマゴロール(クッキー)にキンモクセイソーセージなど。びっくりな組み合わせですが、日本では食べられない味。旅の思い出として是非トライしたいですね。ラムネは日本語入り。台湾と日本の距離の近さを感じます。

お昼時は長蛇の列ができる、南庄英姐小吃店では勾勾麺がおすすめです。勾勾麺は南庄名物で、とろみのある野菜たっぷりのスープに肉の練り物が乗った麺料理です。日本人の味覚にも合うあっさり味です。

住所:苗栗縣南庄鄉中正路(南庄鄉公所公有零售市場內) 電話番号:+886-3-782-1321

丈母娘豆干では人気の台湾の「古早味」、つまり伝統的な味を満喫しましょう。このお店名物の「蒜滷豆干」は、じっくり煮込んだ豆干（とうがん）に、どっさり乗ったネギや唐辛子のピリ辛のたれを絡めていただきます。

住所:苗栗縣南庄鄉中正路52號（南庄農會旁） 電話番号:+886-3-782-2010

客家料理のレストランとして有名な粗茶淡飯。手前のお皿「客家小炒」は客家料理のなかでも代表的な料理です。イカと豚肉と厚揚げの炒め物で、ビールが進みますよ。大勢で訪れて、いろんな種類の客家料理をいただきたいですね。

住所:栗縣南庄鄉中正路11號 電話番号:+886-3-782-5112

南庄戯院は1946年に建てられた昔の映画館をリノベーションした客家料理のレストランです。まるで映画のセットみたい。人力車に乗ったりして写真を撮れるフォトスポットも満載。スターになりきって撮影しちゃいましょう。

住所:苗栗縣南庄鄉西村中山路3巷55號 電話番号:+886-912-576-216

桂花巷名物の桂花釀冰鎮湯圓の元祖のスイーツ店。キンモクセイの蜜がたっぷりのかき氷に客家伝統のお団子のトッピングがたまりません。スイカやバナナなどのフルーツがたっぷり乗ったかき氷も、フルーツ王国の台湾ならでは。

住所:苗栗縣南庄鄉文化路15號(桂花巷) 電話番号:+886-3-782-3386

外観もかわいくて、見晴らしの良いこの場所で写真を撮る人がたくさんいます。ここで絶対食べたいのが、カラフルでかわいいお団子スイーツの数々！写真上から時計回りに、桂花紫米紅豆湯圓、桂花抹茶湯圓冰沙、桂花漉湯臍。絶対写真撮りたくなりますよね。どれもキンモクセイの蜜が優しい甘さで、おいしい！

住所:苗栗縣南庄鄉文化路10號(桂花巷) 電話番号:+886-933-974-083

レトロな茶色のタイルがいい味を醸し出す、アイスキャンディーの老舗です。いろいろなフレーバーがありますが、苗栗・南庄老街ならではの客家の擂茶味に挑戦してみては？擂茶は豆や茶葉をごりごりとすりすりつぶして作るお茶です。栄養満点でお茶というよりデザートに近いドロッとした食感なので、アイスにぴったりなんですよ。

住所:苗栗縣南庄鄉中正路47號 電話番号:+886-3-782-2207

客家と言えば、この客家花布を思い出す人も多いのではないでしょうか。客家を代表とする花が描かれた鮮やかな布です。客家花布は日本でもハンドメイドを楽しむ人や台湾好きな方を中心に人気があります。帰国後も台湾気分を満喫できるとあってお土産にもぴったりです。

客家は、元々は中国大陸をルーツとする移動民族で、原住民ではないという意味から客家と呼ばれるとされています。苗栗県は客家の居住地としても知られています。客家文化にもっと親しみたい方にお勧めのスポットを2つご紹介します。

とても広大な敷地にある、客家文化や伝統工芸を学べるスポットです。子供が遊べる場所もあるので、子連れ旅にもぴったりです。モザイクタイルのアートが壮観な広場では、地元っ子が写真を撮ったりおしゃべりしたりして、のんびり過ごしています。

住所:苗栗縣銅鑼鄉九湖村銅科南路6號 電話番号:+886-3-798-5558

伝統的な客家花布に描かれている小さな白い可憐な花、それが桐花です。その花の咲く毎年4月がら5月頃にかけて、花を愛でながらアートや音楽に触れるイベントが行われています。またその季節は、蛍がたくさん見られるので多くの観光客が訪れます。苗栗は本当に自然豊かだということが良く分かりますね。

苗栗・南庄老街には、大自然を満喫できるスポットが満載です。台湾の人はモデルさんのように写真を撮る人が多いように見受けられますが、こんな雄大な風景をバックにすればきっとあなたも自然にポーズをとってしまうでしょう。旅の記念に残る素敵な写真を撮ってみてくださいね。

苗栗・南庄老街はアジサイの名所でもあります。アジサイの季節は撮影する人で混雑するくらいです。日本でもアジサイはフォトジェニックなので大人気ですが、花を愛でる気持ちはどこの国でも同じなんですね。

南庄老街の入り口にある小さな溝です。ここは、昔の共同手洗い場として、洗濯をしたり野菜や果物を洗ったりしていた場所だそうです。ここで毎日、ご近所同士顔を合わせて家事をしながらおしゃべりしていたのでしょう。当時の生活に思いを馳せて眺めるともっと楽しめます。じつはここはまだまだ現役だそうです。

カラフルで立派な廟は、地元の人たちの信仰のシンボルです。いつも参拝に来る地元の人たちで賑わっています。日本のお寺と違って派手なのが興味深いですね。

永昌宮の並びにあるのが日本式建築の老郵局です。1898年にできたので別名、百年郵便局としても知られています。撮影スポットとしても人気で、建物前では観光客が代わる代わる記念撮影をしています。日本の昭和レトロな雰囲気を満喫できますね。

中は郵便博物館として開放されています。博物館というより展示スペースというイメージです。グッズ販売コーナーもありますので、レアな郵便グッズが好きな方やお土産を探している方にもおすすめです。昔の郵便配達の自転車にまたがって記念撮影もできます。

日本統治時代のが台湾総督だった乃木希典が苦労しながら坂道を上る人たちを見かね、私財で石段を作ったことから名づけられた坂です。乃木崎の崎は、「坂」という意味だそうです。

いかがでしたか？苗栗・南庄老街は、大自然も楽しめて、台湾の伝統的な客家文化を感じることができ、レトロな街を散策し、グルメも楽しめる多彩な顔を持つスポットだということがお分かりいただけたと思います。まだ日本人にもそれほど知られていない穴場ですので、ゆったりまったり散歩してみてくださいね。