中国三清山の絶景を見に行こう
中国の三清山をご存知ですか。2008年には世界遺産に自然遺産として登録された名勝地です。中国の国立公園であり、自然の絶景が見られる人気観光スポットです。日本ではあまり知られていないかもしれません。ここでは三清山について、行き方も一緒にご紹介いたします。自然の織り成す絶景を見に行きませんか。
三清山ってどんな場所
三清山国立公園(中華人民共和国)
— 永遠の旅行者 (@Phukethaven) October 21, 2017
世界遺産行ったことある方♡ pic.twitter.com/sXqgiI4xKH
三清山は中国の江西省にある名勝地です。霧けぶる景色がまるで中国神話の世界のよう。神仙の世界に迷い込んだかのような感覚に陥ります。こんな風景が自然に存在しているのですから、世界は大きいです。この自然の絶景を楽しむことができるのが、三清山国立公園です。霧掛かっているかどうかは保証できません。
三清山国立公園
三清山は国家級風景名勝区(国家重点風景名勝区)という、中国の国指定の名勝区に選ばれている、国立公園です。広大な土地を持つ中国ですが、国家級風景名勝区は現在225点のみです。他には長江三峡や九寨溝など名立たる名勝地が指定を受けています。その内の1つが三清山だと考えると、俄然行きたくなってきたのではないでしょうか。
世界遺産に登録
2008年、三清山国立公園はユネスコの世界遺産に登録されました。世界的に優れた名勝地と判断されたということです。世界遺産の登録により、中国国内での観光客は増加していますが、日本ではまだそんなに知名度がありません。行き方もあまり知られてはいないでしょう。珍しい絶景を見に、三清山へ足を運んでみませんか。
中国の道教とは
【伏羲】ふっき
— ぷらねっと[創作ネタbot] (@Pl_SNbot) October 23, 2017
伏義・伏儀・宓羲・包犠・庖犠・伏戯とも。三皇の一人に挙げられる事が多い。姓は鳳姓。兄妹または夫婦と目される女媧と同様に蛇身人首の姿で描かれる。伏羲の号には縄の発明者葛天氏も含まれる。また現在の中国では、中華民族人民の始祖として崇拝されている。 pic.twitter.com/JNRZsnYuE7
三清山という名前は道教に由来します。その道教とはどのようなものなのでしょうか。道教は中国に古くから伝わる宗教で、今でも国民に根強く信仰されています。女媧や伏羲の存在、仙人の思想、黄帝や西王母といった言葉を聞いたことはありませんか。これが道教の思想で、日本にも影響を及ぼしています。
三清山の三清とは
太上老君–三清之一,其神像常作一白鬚白發老翁,手執羽扇,居元始天尊之右側。太上老君,即道德天尊,農歷二月十五日誕辰。道教以太上老君為教祖,是日大多舉行祝誕聚會或祈福延壽道場。求健康長壽,吉祥如意 pic.twitter.com/EUuxiK8cI2
— 白龍王許少鋒 (@fengshui505) January 4, 2016
三清山の三清とは、道教の3柱の神仙のことを指します。具体的には元始天尊、太上道君、太上老君の3柱のことです。この三清とは道教においての最高神です。三清山とは、玉京峰、玉虚峰、玉華峰の様子が、まるで三清が座っているようだと言われたことが由来になっています。確かに仙人がいてもおかしくない雰囲気が漂っています。
三清山の絶景
中国の国立公園であり、世界遺産にも認定された三清山には、多くの絶景スポットがあります。というのも三清山自体が広大な土地であり、面積だけでいうと東京ドームの約4900倍。ちょっと想像も付かない広さです。自然に守られ、動植物も多種多様な種類が生活しています。日本では見掛けない種類も存在します。
三清山九大景区
国立公園は広大なので、三清山自体がいくつかの景区に分かれ、管理されています。これを九大景区と言います。なお、三清が座っていると言われた玉京峰、玉虚峰、玉華峰は玉京峰景区にあります。遊歩道も十数種類あるので、先に行きたい場所と歩く道を明確に決めた方が無難です。
三清山十大絶景
三清山に来たからには見たい絶景として、十大絶景というものがあります。中でも東方女神、巨蟒出山は有名です。九大景区の内、南清園景区に両方が存在しています。三清山観光の際は、ぜひこの2スポットをお忘れなく。ガイドさんのいるツアーでしたら、説明が入るかと思います。見逃さずに見ておきたい絶景です。
絶景1:東方女神
#lu #三清山 #司春女神 pic.twitter.com/vCjsfn9ZmW
— Lulu (@MissLu310) September 7, 2016
三清山の十大絶景の内の1つが東方女神と呼ばれる大きな岩です。中国語では东方女神です。国立公園の南清園景区に位置しています。春を司る女神がいるようだと、名付けられたようです。後述の北側のロープウェー、金沙索道の降車口が近いです。南部索道から金沙索道へ渡る際、途中で見ることもできます。
絶景2:巨蟒出山
東方女神と同様の知名度を誇るのが、十大絶景の1つ、巨蟒出山です。蟒とは大蛇のことで、大蛇が天にそびえ立つ様から名付けられた岩です。東方女神と同じく南清園景区にありますが、場所は少し離れています。道の脇すぐにあるので、1番発見しやすい十大絶景かと思われます。他にも名付けられた岩はたくさんあります。
三清山への行き方
中国江西省にある三清山。日本からの行き方ですが、上海を経由するのが一般的です。江西省は区分にもよりますが華南という地域に含まれ、上海からは比較的近い場所にあります。三清山への行き方は、上海から上饒か玉山へ向かうこととなりますが、高速鉄道に乗っても約3時間掛かります。近いとはいってもさすが中国は広大です。
ツアーでの行き方
2008年に世界遺産に選ばれたことで、三清山が目的のツアーも見掛けるようになりました。多いのは比較的近い場所にある景徳鎮も一緒に回るツアーです。もちろん旅行会社によって様々な行き方がありますので、比較してご検討ください。中国に慣れている方以外はツアー旅行が無難です。
上饒or玉山からの行き方
三清山国立公園は上饒から約80km、玉山から約50km離れた場所にあります。行き方は上饒または玉山へ向かい、三清山まではバスを利用する形です。宿泊地ですが、ロープウェー付近に宿がいくつも存在しています。三清山自体が広大なので、時間が許せばロープウェー付近で1泊し、2日間三清山を散策することをおすすめします。
語学力よりも体力
ロープウェーがあるので、登山の準備は必要ありません。ただし靴は運動靴を用意してください。霧が多いということは即ち雨が多い気候です。道もよく滑ります。高低差もあるので、歩き慣れた靴が良いでしょう。また雨具を忘れずにご携帯ください。案内板には日本語でも表記があり、わかりやすいです。
三清山の歩き方
実際に三清山へ行くとなると、どうすれば良いのでしょうか。こちらでは基本的な三清山の歩き方をまとめました。押さえておきたい点としては、安くはない入山料が掛かることと、物価は他の地方と比べて高いということです。十分に下調べをしてから、日本を出発することをおすすめします。特にホテルの宿泊費は高めです。
入山には門票が必要
まず入山には門票が必要です。門表の価格は今現在で150元です。その他にロープウェーの費用や宿泊費などが掛かります。宿泊費や食事代金などは、他の中国の地方と比べると高めです。不安な方は飲み物を多めに買ってから、三清山へ向かうようにしてください。飲み物の代金もお高めです。
ロープウェーは2ヶ所
ロープウェーは2ヶ所あります。南からの南部索道と北の金沙索道です。それぞれロープウェー付近に宿泊できる施設が複数存在します。ロープウェーの帰りの時間を確認するのをお忘れなく。逃すとホテルに泊まるしかありません。行きと帰りで別のロープウェーを使い、三清山を渡ることも可能です。
近年の中国人国内旅行
近年、中国では国内旅行地として、三清山の人気が上がっています。世界遺産の登録が契機のようです。そのため、三清山でも拡声器を持ったガイドさんが先導する、中国人観光客の姿がよく見られます。タイミングによっては、何組かのツアー客と鉢合わせる場合があります。拡声器は相当な音量ですのでご注意ください。
一緒に景徳鎮へ行こう
景徳鎮の磁土で作られた透けるように薄い真っ白な茶杯。お湯を沸かしている間に、気が付けがいつの間にかテーブルの上に朝陽が差しこんできました。お店オープン前の静かな時間です。
— ショップ&ギャラリーYDS (@ShopGalleryYDS) September 19, 2017
.#景徳鎮 #茶杯 #透けるように薄い https://t.co/h5gMbYuH3N pic.twitter.com/RFdfXgQzgk
比較的三清山に近い観光地であるため、ツアーでは一緒に回るコースになっていることも多いのが、景徳鎮市です。日本でも陶磁器の産地として有名です。陶磁器の街としておよそ1000年もの歴史を持つ市であり、近年は陶磁器技術の保護に余念がありません。お土産を買うも良し、博物館を見て楽しむも良しの街です。
博物館を見よう
元は官窯といって、宮廷への陶磁器を作るための窯が設置された市でした。そこから他国へ輸出され、広く愛されるようになっています。景徳鎮市の珠山にはこの官窯が残されており、今は研究所として使用されています。様々な形の陶磁器がありますが、有名なのは青花と呼ばれる、白地に藍色の文様が付けられた磁器でしょう。
一緒に上海を楽しもう
上海の夜⁽⁽ૢ(⁎❝ົཽω❝ົཽ⁎)✧ pic.twitter.com/SaIQTAmm1u
— kaede_711 (@kaede_711) November 6, 2017
三清山へ行く場合、往復で上海を経由することが多いでしょう。せっかくなら上海も一緒に楽しんでみてはいかがでしょうか。短時間でも楽しめる娯楽が満載です。夜景を見るだけでもおもしろいのが上海の特徴です。三清山で自然を、上海で人工の街を見るのも、おもしろい旅行の楽しみ方かもしれません。
登山の疲れはマッサージで解消
チケット引き取り後、劇場近くのマッサージ香扇閣へ。中式マッサージ60分140元(2500円)を選択。施術中に勧められた生姜貼り60元、背中から腰にかけて塗られた生姜エキス(?)が効いてくると、背中がカチカチ山状態に! マチソワに備えてしばし休憩できました。 pic.twitter.com/MlrNhuEc2w
— spa (@spawien) December 22, 2016
ぜひおすすめしたいのがマッサージです。三清山を歩き回り、足腰には疲労が溜まっていることでしょう。上海には、観光客向けのぼったくり価格のマッサージ店も多いので、お店選びには十分ご注意ください。力加減も日本と比べると、強めという場所が多いかもしれません。それも旅の思い出になるでしょうか。
三清山に行ってみよう
三清山の紹介はいかがでしたでしょうか。自然の絶景を見に、三清山へ行きたくなりましたか。現在は世界遺産として知名度も上がり、ツアー旅行でも行きやすくなった三清山。景徳鎮や上海と共に、三清山を楽しんでみませんか。山や自然が好きな方には、特におすすめしたい行き先です。
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