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岡山の鬼ノ城へのアクセス・見どころ・歴史まとめ!桃太郎伝説も残る名所へ!

岡山の鬼ノ城へのアクセス・見どころ・歴史まとめ!桃太郎伝説も残る名所へ!
投稿日: 2018年6月28日最終更新日: 2020年10月8日

岡山は桃太郎の物語発祥の地でありますが、物語の原形に大きくかかわる「鬼ノ城」という遺跡があることをご存知でしょうか?今、ひそかに人気の名所です。岡山の高い山奥にある謎の遺跡、鬼ノ城。歴史好きには外せない、少しミステリアスな岡山の観光名所です。

岡山の遺跡「鬼ノ城」見出し

Photo by jodowakayama

1971年に発見された古代日本の山城跡「鬼ノ城(きのじょう)」。岡山県総社市の鬼城山にある史跡で、有名な桃太郎伝説の発祥の地にあります。地元の人から観光客にまで、隠れた名所として、今口コミで話題となっています。歴史好きには外せない、鬼ノ城のアクセス方法や駐車場情報、見どころ、おすすめの時期をご紹介します。

見どころ多い岡山県見出し

Photo by HIRAOKA,Yasunobu

日本人なら誰でも知っているおとぎ話、桃太郎。岡山県は桃太郎伝説の発祥の地と言われています。また、桃の名産地でも知られ、ブランド桃の清水白桃や白麗があることは有名です。県内には多くの観光名所があり、歴史的な見どころも多いので海外からも観光に来る人が多いです。

Photo by rrry.me

岡山県には買い物に便利なショッピングモールや遊園地など観光の見どころも多いのですが、外すことのできない見どころはやはり桃太郎伝説に関わる場所。駅からのアクセスの便利な名所もあれば、車でドライブがてらに行く名所もあり、毎年多くの観光客が訪れます。物語の聖地として外すことのできない史跡が多いのです。

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日本で希少な山城「鬼ノ城」見出し

Photo by jodowakayama

日本で城と言われれば、姫路城や小田原城、岡山城のようなものを連想するかもしれません。「鬼ノ城」は日本の観光名所として有名な城達よりも、ずっと昔に作られた古代の山城です。その当時の城というのは権力のある人が住む場所というよりも、軍事要塞としての存在が大きかったです。

観光で鬼ノ城に訪れた人は、日本の観光地に残る城とは違う雰囲気を感じます。自然を切り開いて作られた鬼ノ城は、岡山を見下ろすような場所にあります。そこまでのアクセスも難解で、潜んでいるような、見張っているような、雰囲気があるのです。千年以上前の空気がそこに残っているような印象を受けます。

桃太郎伝説発祥地の史跡「鬼ノ城」見出し

 岡山県総社市にある鬼ノ城(きのじょう)は岡山県でも古い史跡です。標高397メートルの山頂部に建てられています。日本は西暦663年以降、、唐や新羅から国を守るために、大和朝廷は多くの山城を建設しました。そのため山城の史跡はあちこちに残っているのですが、どれも未完成に終わっています。鬼ノ城はその中でもとても珍しい、完成した山城です。

鬼ノ城は日本の歴史の中でほとんど詳細が残っておらず、築城された時期が明確に分かっていません。いつ、だれが建てたのか、はっきりと史書には残っていないのです。しかしその構造はしっかりとしていて、石塁や土塁によって城壁が2.8キロメートルに渡って作られています。発掘された場所や時期からして、山城の一つと言うのが有力な説です。

さらに、城壁に囲まれた城内の面積は、約30ヘクタールもあり、城門が四カ所設置されています。水門も六ケ所構築されていて、城内では、礎石建物の跡が7棟、掘立柱建物の跡が1棟、それ以外も鍛冶遺構や、敵の襲来を知らせるための烽火(のろし)場など、山白に必要な設備がそろっています。

Photo by Kuruman

城壁を保護するための敷石の発見は国内初のことでもあり、鬼ノ城はいつからそこに建っているのかは定かではありませんが、岡山だけでなく日本の歴史的にも重要な山城だということは間違いありません。今では気軽に行くことができ、駐車場も整備されて観光地となっていますが、その発掘調査や研究は継続して行われています。

謎多き「鬼ノ城」の歴史見出し

Photo by KOREA.NET - Official page of the Republic of Korea

西暦663年の10月、現在の韓国南西部にあたる白村江での戦いは倭国と百済、唐と新羅の連合軍の戦いで、当時の日本、倭国は敗戦しました。それがきっかけで日本にも唐や新羅が攻めてくるのではと防衛対策として、山城を作りました。岡山にある鬼ノ城も公式な記録こそありませんが、その一つではと言われています。

Photo by omoon

鬼ノ城が桃太郎伝説発祥の地とされているのは、温羅(うら)伝説の生まれた場所だからです。温羅とは百済が滅亡した際に日本に逃れてきた王子という説もありますが、温羅伝説では鬼とも呼ばれています。吉備の鬼ノ城に住んでいた温羅はそこに住む人たちを襲い、大変恐れられていました。

Photo by Kentaro Ohno

そのため当時の政府、大和朝廷から派遣された将軍が温羅を退治し、吉備には平和が訪れたという内容です。温羅伝説を元に子供たちに親しまれるような分かりやすい童話に姿を変え、やがては桃太郎というキャラクターへと変わり、現代の日本でも愛されるおとぎ話として残っています。

「鬼ノ城」は鬼の城じゃない?見出し

鬼ノ城と呼ばれている「きのじょう」ですが、鬼の字は当て字であり、現代では連想される鬼とは違うと言われています。というのも、平安以前の古代では、日本では外敵から身を守るための軍事要塞、「城」のことを「キ」と呼んでいました。そのため「鬼ノ城」は「城ノ城」というふうに訳せます。

Photo by kanonn

千年以上過去に存在していた鬼ノ城は、今の意味でとらえてしまうと恐ろしい怪物が住んでいた場所のように思えますが、当時の人にとっては外敵から身を守るための場所で、そこに移民の王子が住んでいたともとれます。歴史の一方から見るのではなく、様々な角度から見ることで史跡はより深みを増し、鬼ノ城も魅力が増します。

復元されつつある「鬼ノ城」見どころ見出し

岡山の山奥にありながらも、車でアクセスしやすく駐車場も完備されている鬼ノ城。その見どころはやはり古代の日本独特の文化を見ることができます。生々しくの残った遺構や、山の中に埋もれた山城の痕跡は、日本でも他にはない状態の良さ。石垣や西門は復元され、多くの観光客を出迎えてくれます。

鬼ノ城の発見は山火事が原因だったと言われていますが、地元の人にはずっと以前から「山の中に城がある」と広く知られていました。現在では公的な観光地として大切にされていますが、発見されて研究を始めた人たちがいなければ、崩されていてレジャー施設になっていた可能性もあります。

山頂に現れる「鬼ノ城」の「石垣」見出し

鬼ノ城へのアクセスは長い山道を進んでいきます。鬼ノ城は駐車場からさらに道を歩いていくと門が見えてくるのですが、遠くからでも門や石垣が見えます。復元された石垣も鬼ノ城の見どころの一つです。木々の中に突然人工物が出てくる不思議な光景に思わず見入ってしまいます。

周りがすり鉢状になっていて、その上にさらに立派な石垣が組んであるので、門を通らなければ中に入ることができません。観光で行く時は石垣のそばに階段があり、じっくり眺めながら西門に行くことができます。復元されたものとはいえ、当時にあったものを忠実に再現しています。

まだ建築技術が発達していない時代、山を切り開いてこれだけの規模の石垣を作り上げるのがどれだけ大変だったか、想像もつきません。鬼ノ城の見どころは華美なところは一切ないのですが、それだけに古代の人たちの力強さや、神秘を感じることのできる史跡となっています。

古代の歴史感じる「鬼ノ城」の「西門」見出し

鬼ノ城はその立地から発掘作業や復元作業は慎重に進められています。現在すでに完成している西門はまだ日本が今の形を成す前、朝鮮式の城を模倣されて作られています。朝鮮式を元に作られた山城には7世紀の古代日本の文化を感じ、山ノ城が日本の防衛基地だったというのもうなづける、シンプルだけど頑強な造りになっています。

完成した鬼ノ城の西門には入ることができます。西門は張り出すような造りになっています。通常の城壁幅よりやや広く、高さも高めに作られています。発掘の段階では西門をくぐった後に四本の柱が見つかっていました。進入した敵兵を分散させ、城内の様子を見にくくする仕組みだと推測できます

西門そのものも鬼ノ城の見どころの一つですが、振り返って見下ろす景色も、鬼ノ城からの見どころの一つです。真夏日でもここは涼しい風が吹き抜け、総社市を一望することができます。古代の日本を守るためにそこにあった山城は、形を失くしてもいまだに日本を守っているようにも感じます。

挑戦!「鬼ノ城」ハイキングコース見出し

鬼ノ城の見どころは史跡だけでなく、その景色も見どころの一つです。山道を乗り越えた先の景色は見るべき岡山の観光名所として魅力があります。ハイキング好きな人にも、歴史好きな人にもおすすめなその道のりを超えていくと疲れを忘れることができる絶景があります。絶壁にたち総社市を見下ろすことのできる穴場もあります。

ハイキングコースはアップダウンのある道順で約3キロほどの長さです。その間には木陰や休憩スペースもあり、景観も良いので初めての人にも楽しめるコースになっています。鬼ノ城の史跡や遺構もあちこちにあり、その道のりには見どころも満載。西門や石垣だけではもったいないので体力に自信のある人にはおすすめです。
 

ハイキングコースへのアクセスも鬼ノ城と同じで、駐車場も同じものが使用できます。車で山道を楽しんだ後は、新鮮な山の空気を吸いながらハイキングを楽しむことができます。日頃の疲れも吹き飛ぶような爽やかな空気と絶景があり、親子で楽しむ人もいます。鬼城山の豊かな自然は自然観察にもおすすめです。

より深く「鬼ノ城」を知る観光スポット見出し

鬼ノ城への駐車場には鬼城山ビジターセンターがあるので、休憩にもおすすめです。鬼ノ城ビジターセンターには鬼ノ城の解説や当時の歴史や文化を感じる展示物があり、鬼ノ城の模型もあって復元されていない部分もリアルに見ることができます。荷物を預けるためのロッカーもあり、観光ついでにもおすすめです。

鬼ノ城に行く前に立ち寄ると、地図や史跡の場所も詳しく見ることができ、より分かりやすくなっています。歴史だけでなく、岡山の自然を知ることができる展示や解説もあるので、ハイキングに行く人にもおすすめです。鬼城山の見どころである草花の知識を深めることもできます。

「鬼ノ城」おすすめアクセス方法見出し

鬼ノ城へのアクセスは岡山自動車道岡山総社ICから車で約20分で駐車場に到着します。JR「総社駅」からなら車で約30分かかります。駐車場からは徒歩で約10分で到着します。観光地ではありますが、途中足場の悪いところもあるため、歩きやすい靴でのアクセスがおすすめです。

駐車場は30台までは停めることができます。鬼ノ城のアクセス方法は車がおすすめなのですが、大勢で行く時は小型バスで乗り入れができます。車複数台で行くと他の人が停めらなくなってしまったり、夏休みなどのシーズン中には満車になってしまう可能性があるので、行く前に注意が必要です。

要注意!「鬼ノ城」の車での行き方見出し

Photo by khf_fjs

駐車場が完備されていますが、繁忙期には30台分も満車になることも。最寄り駅から遠いので鬼ノ城へ行くには車が必要になります。鬼ノ城にいくまでの山道は緑に包まれ、爽やかな空気を感じます。秋には色づく葉も美しく、ドライブにもおすすめのコースなのですが、初心者ドライバーには少し難しいと感じる場所がいくつかあります。

Photo by tsuda

鬼ノ城への道路は車で行く時には道幅が狭いので、スピードを出しすぎると見通しの悪い場所もあり危険です。一台分の幅しかないところもあり、軽自動車のような小回りのきく車ではなく、車幅の広い車で行く時には事故につながることもあるため、初めていく時には慎重な運転で行くのがおすすめです。

Photo by Yuryu.

鬼ノ城は観光地としても有名ですが、途中の山道は初心者ドライバーやペーパードライバーなど、山道に慣れていない人には難所と言われています。それほど険しい山道を残り超えた場所にある山城なのです。アクセスは少し大変ですが、そこを乗り越えて見る景色は絶景です。

「鬼ノ城」だけじゃない!桃太郎伝説の名所見出し

岡山にある桃太郎伝説の見どころは鬼ノ城だけではありません。その一つが「吉備津神社」です。鬼ノ城に住んでいたと言われる温羅を退治した、大吉備津彦(おおきびつひこ)の功績をたたえて建てられたという説があります。桃太郎の元となった大吉備津彦に深くかかわる神社ということもあり、パワースポットとしても有名です。

吉備津神社は鬼ノ城に比べると公共の交通機関からもアクセスしやすく、駐車場も約400台停められる広さです。JR吉備線「吉備津駅」から徒歩約10分で到着し、駐車場へも山陽自動車道岡山ICから車で約20分、岡山自動車道岡山総社ICからなら車で約15分と車でもアクセスしやすいです。

ご利益は夫婦円満、安産育児などなど、家族に密接したご利益が多いです。鬼ノ城のように狭い山道を進むこともないです。吉備津神社で桃太郎伝説に触れてから、運転に慣れてから鬼ノ城を目指すという人もいます。しかし、当時の雰囲気を感じるには、鬼ノ城もまた外すことのできない見どころです。シーズンオフの車が少ないときに行くのもおすすめです。

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岡山と言えば桃太郎を思い浮かべる人も多いはず。岡山では桃太郎や鬼のモデルとなった伝説が今も各地で伝えられています。桃太郎とゆかりある場所は岡山のどのようなところなのでしょうか。温泉や食べ物など、その他の岡山の魅力とともに紹介します。

桃太郎伝説の遺跡「鬼ノ城」に行こう!見出し

Photo by Kentaro Ohno

岡山で生まれた桃太郎伝説。そのもう一人の主役とされる温羅伝説にまつわる鬼ノ城は日本でも希少な山城です。歴史の神秘と当時の技術を感じるその復元図には、有名な観光スポットの城にはない無骨さと魅力があります。歴史好きの人にはもちろん、自然好きな人にもおすすめな岡山の観光地、まだ行ったことのない人は是非とも足を運んでみてください。

投稿日: 2018年6月28日最終更新日: 2020年10月8日

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