岡山は桃太郎ゆかりの町！温泉・神社・ジーンズまで徹底紹介！

岡山駅前をはじめ、岡山には桃太郎像や桃太郎柄のマンホールなど桃太郎にまつわるシンボルがたくさんあります。岡山には吉備津彦命という桃太郎のモデルになった古代日本の皇族と、温羅という鬼のモデルになった一族の伝説が今でも各地に残り、どれも岡山人気の観光地です。そんな桃太郎伝説のゆかりの地から、温泉やジーンズまで岡山のおすすめスポットを紹介します。

岡山へは様々な方法でアクセスが可能。新幹線利用の場合は、東京から約3時間、博多と名古屋からは約1時間30分で行くことが出来ます。飛行機で岡山空港へ行く場合には那覇空港から約2時間、羽田空港からは1時間15分です。車で岡山駅周辺までは京都から約3時間、新神戸と徳島から約2時間30分、広島からは約2時間で到着します。

桃太郎伝説のモデル吉備津彦命がこの場所に本陣を構え、鬼(温羅)退治をしたと言われている神社。吉備津神社では吉備津彦命が主祭神として祀られています。本殿は比翼入母屋造という、全国でも吉備津神社でしか見られない唯一の様式で国宝に指定されています。退治した鬼の首が埋まっていると言われる釜があり、お湯を沸かした蒸気で鳴る釜の音で吉凶を占う鳴釜神事は、雨月物語にも登場しています。

吉備津神社では前兆約360メートルの長い回廊も見逃せません。自然の傾斜を活かした作りになっていて、様々な角度から美しい姿を見ることが出来ます。敷地内には学問と芸術や商売繁盛の神様が祀られる社もあり。そのほかにも縁結びや安産祈願や長寿、収入アップなどにご利益があるとされていてパワースポットとしても人気の神社です。

鬼ノ城は桃太郎伝説の鬼ヶ島のモデルになった場所と伝えられています。標高が約400メートルある鬼城山の山頂付近に作られた古代山城で、城壁は周囲約2.8kmにおよびます。現在の調査によると実際は、鬼と呼ばれた温羅が住んでいたのではなく、大和王朝が7世紀頃に国を守るために築城したと言われています。晴れの日には遠く瀬戸内海まで見渡せ、自然の壮大さを感じられるスポットです。

鬼ノ城のおすすめ撮影ポイントは学習広場という展望台。西門側から、鬼ノ城全景を眺めることが出来ます。その姿は山の上にそびえ立つ城そのもので、鬼が住んでいると言われても信じてしまいそう。山頂まで約400メートルのところに、駐車場と鬼ノ城ビジターセンターがあります。ビジターセンターには鬼ノ城の模型など、ガイダンス施設もあり知識を深めながら見学が出来ます。

岡山県真庭市にある湯原温泉は、露天風呂番付で西の横綱と称される砂湯が有名。砂を噴きながら沸いているような姿からその名がつけられました。砂湯は24時間無料で利用出来る混浴の日帰り露天温泉です。昔から、利用のマナーが定められているのでしっかり看板の注意書を読んでから温泉を楽しみましょう。ワコールと共同開発で作られた女性専用湯浴み着のレンタルもあるので、家族やカップルでの利用もおすすめ。

もちろん湯原温泉には宿泊にも魅力的な温泉宿がいくつもあります。その中でも1688年創業の油屋は映画千と千尋の神隠しの温泉宿と同じ名前で、モデルになった場所の1つと言われています。湯原温泉の油屋は全室温泉付で、他人を気にすることなくのんびりくつろぐのにぴったり。この周辺は、はんざきと呼ばれるオオサンショウウオの生息地でもあります。

鷲が羽を広げているような外観から名付けられた鷲羽山。児島ICから鷲羽山駐車場まで車で約5分。海抜133メートルの山頂展望台は瀬戸内海と瀬戸大橋の見渡せる絶景スポットです。特に瀬戸内海へ沈む夕日は言葉では言い表せないくらい綺麗だと、見る人を虜にします。近くにはブラジリアンパーク鷲羽山ハイランドというテーマパークもあり、家族でお出掛けにもおすすめです。

岡山県倉敷市の児島という地区に、児島ジーンズストリートと言う国産ジーンズ発祥の地があります。旧野﨑家住宅から南へ約400メートルの商店街に、ジーンズメーカーのショップが連なり、国内外のジーニストがジーンズの聖地と憧れる場所。商店街には外国風に建物と建物の間にジーンズが干されたゲートや、キャラクターGパンダの姿が雰囲気を出しています。

商店街にはジーンズだけではなく、青いデニム色のハンバーガーや肉まん、ソフトクリームも売られています。ちょっと食べるのに勇気のいる色合いですが、味は好評。記念に是非召し上がってみてください。児島ジーンズストリートではひな祭りや掘り出し物が売られるあさイチなどのイベントも開催されているので、お見逃しなく。

倉敷駅徒歩10分の場所にある、桃太郎伝説を楽しく体験出来る博物館。入館料は大人600円、小学生以上高校生以下400円、5歳以上小学生未満の幼児が100円です。年中無休で、営業時間は10時から17時。江戸時代の長屋風の建物の入口では、桃太郎とお供たちが出迎えてくれます。

館内はトリックアートで桃太郎気分を味わえる展示や、スリルある鬼ヶ島の探検洞窟など子供も楽しめます。なかでも人気なのは、館長さんによる本物のちくわを使った「ちくわ笛」です。ちくわ笛の演奏は不定期開催なので、見逃したくない人は事前に博物館に確認してからの来館がおすすめ。ミュージアムショップには桃太郎関連のグッズも多数あるので、岡山お土産を探すのに最適です。

住所:岡山県倉敷市本町5-11 電話番号:086-423-2008

岡山駅からバスにのり「県庁前」下車徒歩5分、1597年に完成した岡山城です。天守閣は戦災で消失し、現在の姿は1966年に再建されました。黒い天守閣の外観から、烏城とも呼ばれています。展示以外にも備前焼の体験や着付け体験も出来ます。夜は美しくライトアップされる岡山定番の観光スポットです。

兼六園、偕楽園とともに日本三名園と称される日本庭園です。ミシュラングリーンガイドジャポンで3つ星を獲得し、海外からも多くの観光客が訪れます。岡山城とほど近い場所にあり、岡山駅と後楽園を結ぶ直通バスも出ています。園内では8羽の国の特別天然記念物の丹頂鶴が飼育されていて、タイミングが合えば放鳥や散歩をしている姿を見ることが出来ます。

住所:岡山県岡山市北区後楽園1-5 電話番号:086-272-1148

備前ばら寿司は岡山で350年以上愛されているご当地グルメです。ぱっと見るとちらし寿司のようですが海鮮の下にあるのは白い酢飯ではなく、酢飯の中にかんぴょうやシイタケを混ぜ込んでいるのが、備前ばら寿司の特徴。上に乗せられる具は、岡山名物のままかりという魚や海老や穴子、エンドウなど。家庭やお店によって違った味が引き継がれています。

備前ばら寿司は江戸時代初期に岡山藩主が倹約のために「一汁一菜」を推進した事から始まったと言われています。倹約令に反発した町民がたくさんの具材を混ぜ込んだご飯に色々乗せても一菜は一菜だと言い、備前ばら寿司ば生まれました。美味しい物をたくさん食べたい気持ちから作られた備前ばら寿司。今では岡山各地のお寿司やさんやデパ地下のお弁当でも備前ばら寿司は食べられ、岡山名物となっています。

1856年創業、岡山名物きびだんごの老舗です。五味太郎の可愛いイラストが書かれた廣榮堂のきびだんごはお土産の定番で、見たことのある人も多いはず。岡山市にある廣榮堂藤原工場では、きびだんごや和菓子の工場見学が可能です。事前の電話予約が必要で、所要時間は約60分。ビデオ視聴の後、きびだんご作りから包装されるまでをガラス越しに見学できます。

藤原工場には築150年の古民家を利用した店舗が隣接していて、喫茶スペースもあります。喫茶スペースではお赤飯と頂く米粉の煮麺や、夏にはかき氷などのメニューがあります。もちろん、元祖きびだんごから白桃や黒糖味などの各種きびだんごや、岡山土産に人気の和菓子も販売されています。桃太郎伝説にも登場するきびだんご、自分用にもプレゼント用にもおすすめのお土産です。

住所:岡山県岡山市藤原60 電話番号:086-271-0001

桃太郎伝説ゆかりの地、ジーンズ、全景スポット、美味しい物など岡山には何度も訪れたくなる場所がいっぱいです。意外と知らなかった桃太郎の伝説や、隠れ桃太郎と言われる桃太郎デザインのポストや架線柱など行けば行くほど、調べれば調べるほど岡山は桃太郎について知識も興味も深まります。岡山あちこちにある桃太郎の歴史を感じながら、岡山観光を是非楽しんでください。