トトロの木・山形の大杉はトトロそっくり！ジブリファン必見のパワースポット！

山形県最上郡鮭川村の集落に不思議なパワースポット、小杉の大杉という大杉があります。狭い小路を歩いて行くと現れる大きな杉の木、ふと見た限りではただの大きな木にしか見えませんが、よく見るとトトロの形をした大杉が姿を現します。そんなジブリファンならずとも必見のパワースポット「トトロの木」とその周辺の見所を紹介します。

よくよく見比べると、トトロの耳の部分、トトロのでっぷりとした図体、まさにトトロそのものといえます。スタジオジブリ原作「となりのトトロ」に登場するトトロは、巨大なクスノキに住んでいる生きもので、緑豊かな集落にいる森の主。ここ鮭川村曲川の集落にある「トトロの木」は、まさにぴったりなトトロワールドの大杉です。

樹齢千年といわれるこの大杉「トトロの木」は、根元へ入って見ると枝がいくつにも分かれ、神秘的様相を呈してます。スタジオジブリ制作「となりのトトロ」での主人公たちが住んでるところも緑豊かな集落。そしてトトロは、森の主であり大きなクスノキの虚で眠っている、そんなジブリワールドを彷彿させる不思議なパワースポットです。

JR新庄駅から車に乗り、羽州街道を国道13号線に出て新庄市五日町交差点を左折。県道458号線から県道308号線へと進み鮭川村曲川まで行きます。距離にして約17kmです。近づくまでアクセスすると写真にある看板があり、そこを真直ぐに進むと駐車場があります。ちょっと違和感ありますが、小杉というところの大杉の木という意味です。

山形県最上地区は全国でも有名な豪雪地域で、出羽丘陵を越えた雪雲が奥羽山脈にぶつかり大雪を降らせます。ここ鮭川村にある「トトロの木」は、冬の間その威風堂々とした佇まいをして奥深い雪の中に眠っています。深々とした雪の中にそびえる大杉の木は、まるで森の神のような力を感じさせる不思議なパワースポットともいえます。

この地区は曲川小杉と呼ばれ、村の集落から駐車場まで伸びる農道は、積雪期には除雪をしないため車でアクセス出来ないほどの豪雪に見舞われる場合があり注意が必要です。雪景色のトトロの木も見物ですが、春から初秋のころに訪れると新緑のトトロの木に出会えます。ジブリファンならずとも、一度は訪れて見たいところです。

小杉の大杉に関する言い伝えは古くから数多く存在し、その昔、新庄藩の殿様が曲川に正月鷹狩にいったところ、にわかに大吹雪となり、先達の案内で杉の大木の下で風雪を凌いだという話が古書「新庄古老覚書」の中に残っています。その後この大杉は、パワースポットともいえる神木として、今日に至るまで大切に守られ続けています。

トトロの木がある鮭川村という集落は、山形県新庄市から北西部へ17km進んだところにある小さな村です。ここには、緑豊かな山々、清流がせせらぐ川、そして冬の積雪に横たわる一面の銀世界など、古来日本人の心に宿る故郷があります。そうした心安らぐ鮭川村には、アクセスして見たいおすすめスポットがたくさんあります。

鮭川村観光協会が作ったPRビデオを見れば、鮭川村の美しい自然の数々がわかります。人口五千人ほどのこの小さな村には、美しい山々や青く澄みきった清流、そして暖かい日差しの中に広がる田園風景など、静かな佇まいの中にも、どこか懐かしさを感じさせる日本人の心の安らぎがあり、訪れる人を優しく出迎えてくれます。

「トトロの木」のある鮭川村には、ぜひともアクセスしたい自然との触れ合いが楽しめる「鮭川村エコパーク」があります。ここは、広大な敷地に小高い山林、湖や川、などがあり、宿泊施設のコテージやキャンプ場に泊まって、鮭のつかみ取りや川遊び、などが出来る自然との共生をテーマにした総合滞在型自然公園です。

鮭川村エコパーク [住所]山形県最上郡鮭川村大字川口4890 [お問合せ]0233-55-4455

毎年秋になると、鮭川村エコパーク内にある鮭の子公園で「まるごとさけがわ鮭まつり」が行われます。中でも鮭のつかみ捕りは、参加料を払うと必ず鮭1本もらえるからお得感があります。鮭のつかみどりで生きた大きな鮭に触れて見たり、鮭を使った美味しい料理を食べたり、と日頃体験出来ない自然に触れてみてはいかがでしょう。

鮭の子公園 [住所]山形県鮭川村大字川口271-2 [お問合せ]0233-55-4460

新庄市から車で30分、鮭川村の中心部から水田地域を抜け、しばらく山道を走った先の細い渓流沿いにアクセスすると名湯「羽根沢温泉」があります。三軒のお宿と共同浴場がある鄙びた小さな温泉郷です。温泉の特徴は、まるでローションのようなぬめりを感じるとろりとした感触で、別名「美人の湯」とも言われています。

羽根沢温泉共同浴場 [住所]山形県最上郡鮭川村大字中渡1321 [お問合せ]0233-55-2539

山形県と言えば、やはり蕎麦。「トトロの木」鑑賞のあとは、近くの蕎麦屋「そば処ふくろう」での食事がおすすめです。中でもおすすめなのが天麩羅そば。驚きなのは、その天麩羅の量。卵の天麩羅やトマトの天麩羅など日頃お目にかかれない品や旬な野菜など10種類以上の天麩羅がついていて大満足なボリュームです。

そば処ふくろう [住所]山形県最上郡鮭川村庭月1038 [お問合せ]0233-55-4155

鮭川村から南東へ16kmほどアクセスすると、古来日本の伝統美を残す最上川が流れる新庄市があります。雪深い里として知られる新庄市は、藩政時代戸沢氏の城下町として栄えた歴史のある町で、四季鮮やかにその色合いを変える最上川流域の山々とともに、訪れる人の心を和ませてくれます。

新庄市にある八向楯は、最上川右岸の八向山山頂に築かれた中世の城（楯）で、大正年間(1573-92)に築かれたとされています。八向山の南側は最上川に面した高い断崖となっており、最上川の雄大な流れに侵食された白い絶壁が紺碧色の川面に映え、多くの観光客が訪れる絶景の観光名所となってます。

最上川の絶景ポイントでもあるこの場所は、俳聖松尾芭蕉と曽良が約300年前に、この本合海で乗船し川を下った場所といわれています。付近には芭蕉と曽良の胸像が立っており、新緑や紅葉など、四季折々の景色を楽しむことができます。八向楯と芭蕉乗船の地は、平成26年10月に国名勝「本合海」に指定されています。

新庄市にある最上公園は、新庄城址ともいい、寛永2(1625)年に新庄藩祖戸沢政盛が築いた新庄城趾の公園です。現在は、当時の堀や石垣を残し戸沢神社・天満宮・護国神社が祀られているパワースポットです。市民憩いの場となっており、春にはソメイヨシノやシダレザクラなど約300本の桜が咲き誇ります。

まるで映画のワンシーンに出てくるような佇まいをしたエコロジーガーデンです。昭和9年に、蚕糸試験場として作られ、平成14年にエコロジーガーデンとして生まれ変わりました。切妻屋根の玄関ポーチをした庁舎や蚕室4棟など10棟の建造物群が国の有形文化財として残されています。

開設当初に植栽された桑の木は、樹齢80年以上とされ、最大で幹周2.5ｍ、樹高15ｍほどで、学術的にも貴重な成木であり、四季折々に見事な景観を成しています。こちらも撮影現場に使われそうな素敵なおすすめスポットです。

こだわって作られた産地の農産物や加工品、手づくり雑貨など約30店舗が軒を連ねるてづくり市のイベントです。毎年5月から11月の第3日曜日に開催されています。建物のレトロな雰囲気と緑の木々に包まれた癒しの空間です。

新庄市エコロジーガーデン [住所]新庄市十日町6000-1 [お問合せ]0233-29-2122

スタジオジブリ制作のアニメ「となりのトトロ」が大ヒットしたその背景には、日本人が忘れかけようとしていた古来日本の故郷があったからなのでしょうか。ここ鮭川村にある「トトロの木」には、そんな心の故郷があるのかもしれません。心のパワースポットともいえる「トトロの木」を一度訪れてリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。