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那谷寺の見所!ライトアップに浮かぶ紅葉は見事!御朱印も!アクセスは?

那谷寺の見所!ライトアップに浮かぶ紅葉は見事!御朱印も!アクセスは?
投稿日: 2017年6月14日最終更新日: 2020年10月7日

那谷寺は小松市にあるお寺なのですが、その奇岩とたくさんの植物が織りなす美しい景色が外国人観光客にも大人気となっています。今回はこの那谷寺について、その見どころを調べてみました。さらに景色を美しく彩るライトアップの情報も紹介します。

那谷寺とは?見出し

那谷寺(なたでら)とは石川県小松市にある真言宗の寺院です。松尾芭蕉も訪れたことがあるという由緒ある寺院で、近年ではたくさんの外国人観光客も訪れる人気スポットとなりました。今回は那谷寺へのアクセス、人気の秘密、紅葉などの季節の魅力、御朱印などについても紹介していきます。

外国人も訪れる那谷寺見出し

日本の四季のうつろいは、外国人にとっては心ひかれるものであるようです。日本らしい景色や四季の変化などは特に称賛を受けることが多いですが、那谷寺も大変人気の高い日本の観光地の一つです。それは後述しますが、桜に新緑、紅葉に雪と、自然の美しさを堪能できること、岩の景観も美しいことなどがあるようです。

那谷寺へのアクセス見出し

那谷寺は石川県小松市にあります。石川県小松市ということで、アクセスの最寄りは小松空港、もしくはJR小松駅が近いだろう、と感じるかもしれませんが、実はこれらの場所からは少し距離があるようです。

まず、飛行機利用の場合は、小松空港まで移動します。小松空港には国内線が6路線、国際線が3路線あるので、場所によっては飛行機を使ってのアクセスがやはり早いです。ただし、空港からはJRの小松駅、もしくは粟津駅まで路線バスを使って移動する必要があります。

次にJRの場合ですが、北陸新幹線を使う場合の最寄り駅は金沢駅、北陸本線を使う場合は粟津駅が最寄り駅となります。しかし粟津駅は普通列車しか停車しないので、特急列車利用の場合は小松駅、金沢駅、加賀温泉駅のどれかを利用することになります。小松駅からは粟津駅までJRで出てもいいですし、小松バスの「粟津A」路線に乗ると粟津駅を経由して那谷寺に行きます。

加賀温泉駅からの場合は前述の粟津駅に出てもいいですし、加賀周遊バスキャンバス/山まわり線を利用することもできます。金沢駅の場合は加賀ゆのさと特急[温泉特急線]/山側ルートを利用します。ただ、この加賀ゆのさと特急は1日1本しかないうえ、午後の便になるので、拝観時間を考えると少し難しいかもしれません。

車の場合は福井方面からは加賀IC、富山方面からは小松ICが最寄りとなります。どちらからでも車で約30分見ればいいでしょう。また、それぞれの駅からタクシーを使う場合、所要時間は約10分(粟津駅)から約1時間(金沢駅)となります。どちらにしても乗り換えが必要になりますので、アクセスの時間を確認することをおすすめします。

那谷寺の由緒見出し

那谷寺のある石川県小松市のあたりは、弥生時代には碧玉の産地であり、財部一族が住む土地でした。717年、この地に越の大徳である泰澄法師がやって来て、白山に禅定しました。すると九頭龍王、さらに頂上には姫神の菩薩が現れたので、深く礼拝し、千手観音を安置しました。これが那谷寺の始まりと言われます。当時は岩屋寺という名前でした。

986年、花山法皇は当時の右大臣藤原兼家の謀により出家させられ、比叡山などで修業しました。そして989年、3名の従臣をつれて、北陸に行幸します。花山法皇は岩屋寺に来た時に、西国三十三か所の那智山の「那」と、谷汲山の「谷」を取って「那谷寺」という名前をつけました。那谷寺は温谷寺、栄谷寺とともに、天台宗白山三ヶ寺と言われ、「源平盛衰記」「白山記」などにも載る寺院となります。

ところが、南北朝時代になり、那谷寺は何度も戦火にあい、荒廃します。その中で1640年になり、加賀藩藩主をつとめ、当時は隠居となっていた前田利常が鷹狩に来た際に那谷寺を見つけます。利常は本殿や唐門などの建物のほか、庭園、那谷寺の参道などを整備しました。この参道は両側に杉が植えられたことから「杉の木街道」と呼ばれます。

那谷寺のある地域はこのころ、利常の隠居領となっていましたが、利常が亡くなってしばらくしてから支藩の大聖寺藩の領地になりました。そして現在まで、由緒正しいお寺として多くの人々の信仰を集めているのです。

なお、1689年に松尾芭蕉は弟子の河合曾良と別れ、小松に戻る途中に那谷寺を参詣しました。芭蕉は那谷寺の奇岩のある風景を見て「石山の 石より白し 秋の風」という句を詠みました。この句碑は現在境内にあります。

那谷寺の見どころ見出し

那谷寺には現在、国の重要文化財が7点あるほか、庭園と奇岩遊泉境、稲荷社が国の名勝に指定されています。そのうち、書院と庭園は特別拝観となっており、拝観料金が追加になるほか、冬の積雪があるときは休みとなっています。

本殿(大悲閣)

那谷寺の本殿はなんと岩窟の中につくられています。屋根を作らずに唐木造、向拝、柿葺になっていて、欄間には透かし彫りがあります。この本殿と手前にある唐門、拝殿の3つを総称して本堂と呼ばれています。いずれも重要文化財です。

ここで外せないのは「いわや胎内くぐり」。古来、洞窟は母の胎内と見られ、そこに籠もることで生まれ変わるという意味をもっていました。中には本尊である十一面千手観世音菩薩が安置されており、通ることで穢れが洗い流され、新しい清らかな魂に生まれ変わるとか。ぜひ輪廻転生を体験してみてください。

護摩堂

護摩とは密教の修法です。那谷寺は真言宗系の寺院であるため、護摩堂もあるわけですね。寛永年間に建てられ、現在も修法を行う場として使われています。重要文化財になっています。

三重塔

1642年、後に江戸幕府4代将軍になる徳川家綱が誕生した時に、その祝いとして前田利常が建立したとされます。扇垂木の工法で組み立てられ、中には胎蔵界大日如来が安置されています。これはもともと那谷寺根本堂の本尊だったのですが戦乱の際に運び出されています。重要文化財となっています。

鐘楼

寛永年間に建てられており、中の鐘は朝鮮から来たものと言われています。入母屋造、檜皮葺の純粋な和様建築ですが、袴腰の上まで石造になっている点が珍しいとされます。重要文化財指定となっています。

書院と庭園

書院は戦国期の戦乱の際に本堂などが焼失し、仮御堂として建てられました。後に前田利常によって再建されたものです。建築様式としては武家書院造ですが、一間ごとに柱が入ったり、玄関が土天井になっていたりという、他にはあまり見られない特徴も持ちます。屋根は入母屋造です。

庭園「琉美園」は小堀遠州の指導を受けて、加賀藩の作庭奉行分部卜斉により作られました。小松市はもちろん、石川県内で最も古い庭です。北西隅には「如是庵」という茶屋があり、利常はここで茶を楽しんだと言われます。にじり口がなく円窓や連子窓などが大きく取られています。なお、書院は重要文化財、庭園は名勝で、いずれも特別拝観となります。

奇岩遊泉境と稲荷社

そそり立つ奇岩霊岩、いくつもの洞窟が口を開ける姿は、噂に聞く観音浄土浮陀落山のようだと形容されています。昔は海底噴火の跡だったと伝えられており、それが風や波にさらされて今の姿となりました。2014年に新たに国の名勝に指定されています。中腹に見える赤い鳥居は稲荷社です。ただし、ここは現在安全のために立ち入り禁止となっています。

那谷寺の四季見出し

那谷寺の人気は、前述したように四季の美しさがあります。春は桜や白山シャクナゲ、夏はシーボルトが愛したという紫陽花の原種「七段花」や新緑など、毎月違った花をめでることができるのです。

しかしその中でも人気なのは秋の紅葉です。紅葉は小松市内、いや北陸でも屈指の名所とされています。広い境内にはモミジやカエデなど多種の植物が色づいており、特に奇岩遊泉境の白い岩壁と色とりどりの紅葉のコントラストは美しく、広大な境内にもかかわらずもう一周してしまう、というほどだそうです。

また、特別拝観エリアは残念ながら見られないのですが、冬の雪が積もったときの那谷寺も人気です。一面の真っ白な世界と、法会などが行われる金堂華王殿の朱塗りが美しく、また本殿などは幽玄の世界を醸し出します。実は外国人観光客に人気が高いのが、この冬の景色だとか。

那谷寺のライトアップがある?見出し

桜や紅葉など、美しい見どころがたくさんある那谷寺ですが、春と秋にライトアップも行われます。春は「春の夜灯りライトアップ」ということで、4月の下旬ごろで、ちょうど桜が美しい時期になります。ライトアップに照らし出された夜桜と金堂華王殿は幽玄な美しさがあり、人気があります。

一方秋は11月中にあり、「秋の夜灯りライトアップ」として金曜日、土曜日の週末に行われます。2017年の日程はまだ出ていないようですが、奇岩遊泉境などはもちろん、参道や木の部分にもライトアップが行われ、昼とは違う紅葉の美しさがみられる、と人気です。坂をあがったりする、危険が伴う可能性がある場所は入れませんが、十分に美しさが堪能できそうです。

那谷寺に行ったら御朱印も見出し

那谷寺では御朱印をいただくことができます。御朱印は金堂でいただくことができ、御朱印帳も購入することができます。那谷寺の御朱印帳は、那谷寺が刺繍されている、美しいデザインのものなので、これから御朱印を集め始めようという方にもおすすめです。

また、那谷寺は2017年に開創1300年を迎え、法要が行われています。それにともない、それを記念した御朱印をいただくことができます。また御朱印帳も那谷寺の植物や木の実が刺繍された記念のものが授与されているとのことなので、もし機会があったら、ぜひ手にしてください。

那谷寺周辺の観光スポット見出し

加賀伝統工芸村ゆのくにの森

石川県小松市粟津温泉にあり、那谷寺からも近いです。伝統工芸村、という名前の通り、自然の中で加賀の伝統工芸を体験することができます。また、桜や紅葉をのんびり散策しながら楽しむこともできるので、那谷寺で桜や紅葉を見るときに行くのにもいいですね。

日本自動車博物館

自動車好きな方にはこちらがおすすめ。同じく石川県小松市にあり、那谷寺から近いです。20世紀に日本国内で作られた自動車約500台が使用可能な状態で展示されています。時代の変化とともに、車が普及していく様子を実際に感じることができるでしょう。

那谷寺で心の洗濯を見出し

那谷寺はアクセスは多少不便ですが、やはり一度は行ってみたいと思わせる素晴らしいお寺です。特に桜や紅葉の時期のライトアップ、そして冬に雪に覆われる美しさは、外国人観光客にも高い人気です。アクセスの面では駅からの距離があるので、バスの時間の確認をお忘れなく。ぜひ、奇岩とたくさんの植物が織りなす美しさを体験してください。

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石川県小松市には、地元の美味しい野菜や海の幸を使ったランチがあり、中華や和食、イタリアンまでさまざなな名店が多いエリアになります。また小松市のB級グルメである小松うどんの人気店もありますよ。そこで今回は、小松市のおすすめランチスポットを紹介します。
投稿日: 2017年6月14日最終更新日: 2020年10月7日

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