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白馬大雪渓を登山トレッキングしよう!初心者は遊歩道がおすすめ!

白馬大雪渓を登山トレッキングしよう!初心者は遊歩道がおすすめ!
投稿日: 2017年11月18日最終更新日: 2020年10月8日

雄大な北アルプスの山々に囲まれた雪の谷「白馬大雪渓」。大自然の厳しさが織りなすその絶景が多くの登山客を魅了する人気景勝地です。これから白馬大雪渓へ行く人のために、登山初心者でも楽しめる白馬大雪渓の見どころやお役立ち情報をまとめました。

雄大な白馬大雪渓を見に行こう!見出し

長野県は北アルプスの白馬岳のふもとにある、山々に囲まれてできた雪の谷「白馬大雪渓」は、その雄大な景観の美しさから多くの登山客や観光客に人気の景勝地です。白馬大雪渓へ行ったことがある人もそうでない人も必見の、登山初心者でも楽しめる白馬大雪渓の魅力やお役立ち情報をたっぷりご紹介します。

日本三大雪渓のひとつ「白馬大雪渓」とは?見出し

「白馬大雪渓」とは、北アルプスの白馬岳と杓子岳に挟まれた谷にできた雪渓です。全長およそ3.5km、幅100m、標高差は600mもある日本最大級の雪渓で、日本三大雪渓の中でも代表格と言える景勝地です。登山口から大雪渓まではなだらかな遊歩道が整備され、本格的な登山の準備がなくても北アルプスの景色が楽しめることから多くの観光客や登山初心者に人気があります。

日本三大雪渓の2つ目は白馬岳の南、後立山連峰の南端に位置する針ノ木岳の「針ノ木大雪渓」です。幅が狭く勾配が急なため、登山に訪れる人が白馬大雪渓に比べて少ない穴場です。雪渓手前の岩場には高山植物が群生していて写真愛好家に人気。関電トンネルトロリーバスの扇沢駅が最寄りなので、黒部ダム観光とセットで訪れるのもおすすめです。

日本三大雪渓の3つ目は、針ノ木大雪渓から黒部湖を挟んだ西側にある立山連峰の「剱沢雪渓」です。剱岳とふもとの真砂沢ロッジを結ぶ登山ルートになっています。ちなみに雪渓とは、標高2000mを越える地帯でしばしば見られる、積もった雪が溶けずに残っている谷のこと。1年経っても溶けずに万年雪となって残り、時間と共に氷のように固くなっていきます。

立山連峰の絶景スポットを教えます!写真を撮るなら?周辺観光地も紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
立山連峰の絶景スポットを教えます!写真を撮るなら?周辺観光地も紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
立山連峰は、北アルプスの黒部川の西側に連なる山々で富山県と岐阜県境にあります。富山平野から見える立山連峰の雄大な景色に圧倒されます。立山や剱岳には小さな氷河を見ることができ山開きを楽しみに待つハイカーや観光客の人気の山となっています。

白馬大雪渓のおすすめシーズンは?見出し

白馬大雪渓を訪れるのにおすすめの時期は、積雪が落ち着く7月頃から。6月頃までは山小屋周辺にまだ雪が残り、雪崩のおそれもあります。登山家の格言に「梅雨明け10日」という言葉がありますが、それは梅雨が明けてから10日間は晴れの日が続く事が多いという経験則だそうで、その天候と雪の状況を考えると7月後半がおすすめと言えます。高山植物の見頃もちょうどこの頃です。

7月後半でも朝の白馬大雪渓は固く凍りついていますが、8月に入ると夏休みの登山客が増え足元の雪も緩み始めます。お盆明け頃から雪渓と山肌の間にシュルンドと呼ばれる隙間やクレバスができ始め、歩行にはより注意が必要になってきます。9月後半になるとさらに雪解けが進み、白馬大雪渓の景観は雪から岩場へと変化していきます。いずれの時期も、出掛ける前には事前に積雪状況や天候、気温をリサーチしておきましょう。

初心者から上級者まで!白馬大雪渓の楽しみ方見出し

白馬大雪渓は、雪はあるものの雪山と違って大きな難所はなく、登山初心者でも訪れやすい人気の名所です。初心者は登山口から遊歩道を散策するトレッキング、上級者はふかふかの大雪渓でバックカントリースキーやスノーボードを楽しんだり、大雪渓を越えて白馬岳登山へ向かったりと様々な楽しみ方があります。

白馬おすすめスキー場ご紹介!初心者・ファミリーもパウダースノーを楽しもう | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
白馬おすすめスキー場ご紹介!初心者・ファミリーもパウダースノーを楽しもう | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
北アルプス、白馬連峰の山腹にスキー場が広がる一大スノーリゾートです。白馬エリアは雪質も良く、パウダースノーを初心者やファミリーも堪能できます。長野五輪のコースになったことから、海外客も増えて国際的なスキー場となりました。首都圏から高速道路のアクセスも良好です。

白馬大雪渓の登山口「猿倉」見出し

白馬大雪渓のスタート地点は猿倉という登山口です。トレッキングや登山の拠点となるのが、食事や宿泊ができる山小屋「猿倉荘」。宿泊できる期間は例年4月下旬から10月上旬で、布団一式のついた素泊まりは大人6300円、1泊2食付きで9000円です。登山届の提出やトレッキングツアー、山岳ガイドの申し込みもここ猿倉荘で行います。

猿倉荘のランチは予約なしで食べることができます。おいしい天然水と地元の食材を豊富に使っている猿倉荘の食事は好評。登山前の腹ごしらえや下山後の一息におすすめのメニューは猿倉バーガー。ボリューム抜群のパテとたっぷりのマヨネーズはエネルギー補給にぴったりです。猿倉荘の標高は1200mほどで平地の気温に近いので、夏場はかき氷やビールも人気です。

猿倉荘を出発してブナやトチの原生林の林道を歩き、長走沢の橋を渡ると正面に白馬岳の稜線が見えてきます。その先の工事用林道をしばらく進むといよいよ大雪渓の入口となります。ここまでの遊歩道は整備されていて高低差は300mほどですが、所要時間は約1時間半かかり意外に体力を使います。大雪渓に入る前にしっかり休憩を取りましょう。

電話番号:0261-72-4709

白馬観光スポット31選!温泉やグルメなど高原レジャーを満喫しよう | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
白馬観光スポット31選!温泉やグルメなど高原レジャーを満喫しよう | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
「北アルプスの王女」と呼ばれている長野県にある白馬岳はご存知あるでしょうか?登山はもちろん、美しい大自然の中の観光スポットや、おいしい空気を吸いながら入れる温泉や白馬のグルメを食べられる白馬ならではのおすすめ観光スポットをご紹介していきます。

白馬大雪渓の真下にある「白馬尻小屋」見出し

猿倉荘からの林道を越えて大雪渓に差し掛かる場所にある山小屋が「白馬尻小屋」です。大雪渓に入ると休憩ポイントがないため、ここで食事や水分補給を済ませて万全の態勢で大雪渓トレッキングに臨みましょう。小屋の前の広場にはテーブルとベンチがあり、絶景を眺めながらの食事は贅沢なひと時です。白馬岳へ向かう人は宿泊もできます。

白馬尻小屋は大雪渓の末端という、冬は大量の積雪と雪崩に見舞われる位置にあります。そのため、この山小屋は毎年登山シーズンが終わると雪崩による倒壊を避けるために解体され、翌年5月頃に雪かきをしてから再び建てられるのだそうです。例年大雪渓は白馬尻小屋の目の前まで現れますが、雪不足だった2016年には岩が露出し、大雪渓が通行止めになるアクシデントもありました。

電話番号:0261-72-2002

白馬鑓温泉は絶景で極上の露天風呂!日帰り入浴やテント泊もおすすめ! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
白馬鑓温泉は絶景で極上の露天風呂!日帰り入浴やテント泊もおすすめ! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
白馬鑓温泉は白馬槍ヶ岳中腹にある温泉で、標高2100メートル地点にあります。白馬鑓温泉へ行くには5時間ほど山を登らなければなりませんが、温泉の湯船に浸かりながら雲海やご来光をを眺めたり、山々の絶景を眺めれば、即座に登山の疲れを忘れることができます。

白馬大雪渓初心者は遊歩道がおすすめ見出し

いよいよ大雪渓に足を踏み入れます。大雪渓の雪は氷のように固まっている場所もあるので、転倒防止にアイゼンを着用しましょう。4本爪の軽アイゼンは猿倉荘や白馬尻小屋で販売しているので、持っていない人はここで購入するのがおすすめです。7月になると大雪渓に赤い粉がまかれ、登山者たちはこの赤い遊歩道に沿って進みます。1列になって進む登山者たちの光景は、白馬大雪渓の夏の風物詩と言われています。

晴れた日の青空に映える真っ白な大雪渓、そして緑の山々は絶景です。白馬岳から吹いてくる風もひんやりと心地良く、真夏でも1枚羽織りたくなる爽やかな涼しさです。このまま大雪渓の遊歩道を進むと標高1630m地点に大雪渓ケルンと呼ばれる石造りの標識があり、トレッキングのゴール地点となります。

白馬大雪渓には雪崩や落石の危険も見出し

美しい景観の大雪渓ですが危険もあります。初夏は雪崩が起きやすく、過去には雪崩による遭難事故も起こっています。そして雪崩と同様、上方に注意しなければならないのが落石。雪の上を音もなく大きな岩が転がってくることもあるそうです。大雪渓にある岩は、かつての落石がほとんどです。安易に腰かけて休憩を取らないようにしましょう。また、秋が近づくと大雪渓にはクレバスが現れるので足元にも気をつけて下さい。

白馬大雪渓の先には氷河遺跡が!見出し

遊歩道のゴールである大雪渓ケルンを越えると傾斜がきつくなり、白馬岳への本格的な登山コースが始まります。大雪渓ケルンを過ぎた右側には、大昔に氷河が岩を削った跡の「氷河遺跡」が見られます。伏せの姿勢のゾウに見立てて、象岩と呼ばれています。周辺には高山植物の花畑が広がります。

白馬大雪渓で見られる生き物たち見出し

白馬大雪渓には、寒さの中でたくましく咲く植物がたくさんあります。大雪渓の入口付近では、1本の茎に2輪の花をつけるニリンソウ、黒味を帯びた赤紫色が美しいエンレイソウ、パリ・ジャポニカという洋名を持つキヌガサソウなどが群生し、6月から7月に見頃を迎えます。また、大雪渓の脇にはオオサクラソウやミヤマキンポウゲの花畑が広がり、7月から8月に見頃となります。

白馬大雪渓の上の方に群生する植物は、鮮やかな黄色い花のシナノキンバイ、淡い紅紫色の小さな花が縦長に集まって咲くテガタチドリ、オレンジ色の風車のような花をつけるクルマユリ、タンポポの高山種であるミヤマタンポポ、触角のように伸びたおしべとめしべが特徴の紫のラインが入ったミヤマクワガタなど。いずれも7月から8月に見頃を迎えます。

白馬大雪渓の人気者は雷鳥です。登山者が多く訪れる夏には、かわいらしい親子連れの姿も見かけます。雷鳥は寒冷地域に生息する鳥のため夏の晴れた日にはあまり姿を現さず、ガスの出ているような天候の時に見るチャンスが多いそうです。近年、北アルプスの登山者が増えたことによりゴミや病原体が持ち込まれ、雷鳥の生息数が減少しているそうです。登山マナーを守ることが雷鳥の保護にもつながります。

白馬大雪渓へのアクセス見出し

白馬大雪渓に行くには拠点となる猿倉荘を目指します。公共交通機関なら、JR大糸線白馬駅から猿倉荘までアルピコ交通バスが運行しています。バスの運行はゴールデンウィーク、7月中旬から8月下旬までの毎日、9月と10月上旬の土日祝日のみとなっています。車では白馬駅方面から国道322号線を走ります。なお、白馬駅ではアイゼンとストックのレンタルも行っているそうです。

夏でもひんやり白馬大雪渓をトレッキング!見出し

北アルプスの人気観光地、白馬大雪渓をご紹介しました。壮大なスケールの自然の美しさを満喫できる反面、雪崩や落石など自然の厳しさも教えてくれる白馬大雪渓。怪我や事故のないように体調や準備を整えて、トレッキングや登山を存分に楽しんで下さい。

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投稿日: 2017年11月18日最終更新日: 2020年10月8日

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