高知県にある「モネの庭」マルモッタンとは?
高知県安芸市北川村の自然の中に作られたこの観光場所は、フランスパリにあるクロード・モネの美術館「マルモッタン・モネ美術館」の名前からつけられました。「モネの庭」マルモッタンは3つの庭園、ギャラリー、フラワーハウス、カフェ、手作り工房などがある魅力的な観光地となっています。約10万本の植物が3万平方メートルほどの壮大な敷地に植えられています。
絵に描きたくなる美しい風景が魅力的です。
フランスにあるモネの庭をモデルとした庭園
フランスにあるモネの庭の魅力の一つとして、美しいスイレンが挙げられます。
フランス人画家クロード・モネってどんな人?
まずこの庭がモデルとなったクロード・モネについて少し見てみましょう。クロード・モネはフランスの19世紀を代表する印象派、ポスト印象派の巨匠として知られています。モネの絵には風景画や人物画などがありますが、彼は1890年代に自宅のあったフランス、ジヴェルニーに庭園を造り始めました。モネはここにあったスイレンと池にを描くこに熱中し、1898年から1990年まで連作を描きました。スイレンと池、光と色彩などはモネの絵にとって大事な役割を果たしたようです。
フランス人画家モネと日本の関係は?
モネは日本でも人気が高い画家ですが、何か日本と関係があったのでしょうか?フランスでは1870年代から1880年代にかけて日本に対する関心がとても高くなりました。そしてその時代の画家達は、日本の絵からも影響を受けて作品を描いたといわれています。ジャポニズムと言われていたこの絵の表現は、モネとも無関係ではありませんでした。今、もしモネが日本の高知県に自分の自宅にあった庭園がモデルとなった庭が作られていると知ったらとても喜ぶかもしれませんね。
フランスのジャポニズム
モネ
— 多摩サイリダンス同好会 (@C_CyalumeDance) January 22, 2017
睡蓮
印象 日の出
ラジャポネーズ pic.twitter.com/r6mdSVJFWn
フランスと日本をつなぐ意外な接点をモネもこの時代に作っていたようですね。モネが積極的に自分の絵や庭に和のテイストを入れようとしたのもわかるような気がします。
「モネの庭」マルモッタンがある高知県安芸市北川村って?
ではここで、「モネの庭」モルマッタンがある高知県北川村について少し見てみましょう。北川村は高知県安芸市(あきし)に位置する村です。安芸市は高知県東部にある太平洋沿いの市です。安芸市は阪神タイガーズのキャンプ地として野球ファンに知られているようです。またナスや地だいこん、ちりめんじゃこなどが特産品です。特にモネの庭がある北川村は特に「ゆずの大国」としても知られているようです。
ゆずを使ったデザートがとてもおいしそうです。ゆずを使ったデザートや料理はビタミンCが豊富で健康にも良さそうですね。
高知県安芸市北川村の観光スポット
今回紹介する「モネの庭」マルモッタン以外に安芸市北川村には、幕末から明治維新にかけて活躍した武士中岡慎太郎館や、北川村温泉などがあります。
高知県の北川村では、ゆずを食べるだけでなくゆずが入った温泉にも入ることが出来るようです。こちらも人気のようですね。
高知県の自然
高知県には自然が魅力的な場所がたくさんあります。自然が好きだったモネの庭に対する思いを再現するのに最適な場所と言えるでしょう。
フランスのジヴェルニーと北川村
高知県の北川村の人々は、モネの庭があるジヴェルニーを実際に訪れ、1990年代から庭園を作るために協力しあってきたようです。そんな努力の後、2000年に「モネの庭」マルモッタンはオープンしたそうです。
フランスと日本の魅力がいっぱい詰まった庭園ですね。池に架かる太鼓橋のシルエットが素敵な雰囲気を作り出しています。
フランスの自然が魅力的なモネの庭園
では、ここからは早速「モネの庭」マルモッタンにはどんな庭園があるのか、その魅力をいくつか紹介したいと思います。
マルモッタンの花の庭
3つある庭園の中の一つの「花の庭」。こちらでは季節ごとに違う種類の美しい花がたくさん咲くのが印象的です。庭にはバラのアーチがあったり、花に囲まれながら歩ける小道があったりと散歩するのが楽しくなりそうな作りとなっているようです。この近くには庭の花を育てているフラワーハウスもあるようです。
沢山の花に囲まれて小道を歩けるなんて幸せですね。訪ねるたびに新しい発見がありそうです。
マルモッタンの水の庭
2番目に紹介する庭には、スイレンが咲く池があります。また池の周りにはモネが好きだったという藤、柳、桜の木が植えられています。池にかかっている太鼓橋と季節ごとに咲く花の愛称がばっちりの庭です。
池に反射する景色を楽しむのもまた面白いですね。晴れの日と雨の日では、景色が変わってそれもまた素敵ですね。
マルモッタンの光の庭
3つ目の庭は、庭の中でも一番最後に作られた「光の庭」です。各庭にはテーマがあるようですが、この庭は地中海をイメージして作られているようです。モネは他の画家と一緒に地中海へ行き、そこでの経験が光と色彩というテーマについて考えるきっかけとなったとして知られています。ここでは光の庭の魅力を伝える動画をひとつ紹介します!
この庭はフランスのモネの家では再現されていないことから、日本だけで見ることが出来るオリジナルの庭となっているようです。モネのことを少し違う角度から見ることが出来るかもしれません。
本場フランスのモネの庭園
ではここでフランスにあるモネの庭も少し見てみましょう。フランス、パリから50分ほどで行ける、ジヴェルニーのモネの家の本物の庭はこちらです。パリからの日帰りのツアーもあるようです。
池と自然が美しい庭となっています。高知県のモネの庭はこの雰囲気をとても良く再現したと思います。
そしてこちらは、モネが住んでいたおうちだそうです。モネがジヴェルニーに住んでいたのは、1883年から1926年までだそうです。約40年間過ごしたこの場所に、モネは強い思い入れがあったのでしょう。
1980年からクロード・モネ財団によって使われている建物は、緑に囲まれているのが印象的です。モネは本当に自然が好きだったようですね。
「モネの庭」マルモッタンの魅力的な植物
では次に、園内で見ることが出来る植物を簡単に見てみましょう。庭園では苗の管理から、お花の手入れまで大切な作業として日々行われているようです。また台風が来る頃は台風の対策もしっかりと行っているようです。
マルモッタンの庭園で見ることが出来る植物
季節によって咲く花が違うのが魅力的です。春は各庭園で違う花が開花し観光客を楽しませてくれます。アネモネやポピー、スイセン、パンジーやビオラ、クリスマスローズなど種類に富んでいます。また少し早めに開花することで有名な河津ザクラなども庭園にはあるようです。
高知県のフランス庭園で楽しむ紅葉
モネの庭は紅葉の季節や冬に訪れると、また違う顔を見せてくれるようです。秋の紅葉を楽しむのにも良さそうな場所ですね。
「モネの庭」マンモッタンのフランスを思わせる演出
庭園内ではモネの出身地のフランスを思わせるような演出がされているようです。そのうちのいくつかをここでは紹介します。
高知県の中のフランス?
高知県にいながらどこか異国の地に来た感じがする。どこか不思議な感じがしますね。
外に置かれた絵画
絵が置いてあることで想像力が膨らみそうです。歩きながらモネの事、彼の生きた時代の事と思いを寄せるのにふさわしい演出です。きっとモネもこうして外にキャンバスを置いて、景色を眺めながら絵を描いていたのでしょう。
お勧めの食べ物
「モネの庭」マルモッタンでは庭以外にもカフェやギャラリーなどもあります。庭園では通年、いろいろなイベントが行われていて訪れる人を楽しませてくれます。
北川村 モネの庭に、
— 土佐春♬ (@usaretimay) July 7, 2016
プチカフェ《モネの家》
期間限定オープン:coffee:(^▽^)#高知 #カフェ pic.twitter.com/heTtsaNuzT
高知県ならではの食べ物
ここのカフェで飲むことが出来るドリンクはゆずを使ったものなどがあります。ゆずの産地である高知ならではの素敵な演出です。
庭を見て、カフェで一息なんて良いかもしれませんね。
ギャラリー
園内にあるギャラリーでは随時いろいろ展示が企画されているようです。
北川村のモネの庭ギャラリーで開催中の「5人+1人展」。カービング作家の堀田幸生さんの作品です。展示の仕方が絶妙、雑木を材料にした風合いとマッチしています。 pic.twitter.com/CPv6KNml
— 根岸敦生 (@Atsuo_NGS_Asahi) September 2, 2012
時間がゆっくり流れる自然の中で作品を見ることで、何か新しい発見があるかもしれません。
高知県で楽しめるライトアップ
冬の時期、全国各地でイルミネーションなどが行われますが、高知県でライトアップを楽しむなら、モネの庭で行われるライトアップは魅力的です。日中の庭とは違うエキゾチックな雰囲気を楽しむことが出来そうです。
モネの庭:christmas_tree:光の夜間イベント♪https://t.co/7IoC5k8tve
— こうち旅広場おもてなしスタッフ (@kochi_tabi) December 9, 2015
竹林や紅葉のライトアップもとても綺麗です
池以外もゆっくり楽しんで下さいね#kochi_tabi pic.twitter.com/gKkH4g3ssU
園内では、キャンドルナイトといわれるものも開催されているようです。
モネの庭 キャンドルナイト
— Zin. (@zinchanda) September 10, 2016
カメラマンの間をかいくぐって・・・(笑) https://t.co/zfHoQWo3jL pic.twitter.com/s5sbgUDwSL
池に浮かぶキャンドルが、スイレンの花と一緒となり幻想的な空間が演出されています。
「モネの庭」マルモッタンを訪ねてみよう
モネの庭は自然の中にあるのため、1月初旬から2月下旬まではメインテナンス休園となっているようです。毎年3月の始めから開園され訪ねることができます。毎週火曜日がお休みで、年末年始もお休みがあります。出かける前に開園時間や休園日を調べて行くと良いでしょう。
もっと高知県の「モネの庭」について知りたい!
もっと知りたい方にはこの動画をお勧めします!
「モネの庭」マルモッタンのまとめ
いかがでしたか? 高知県安芸市で楽しむフランスの「モネの庭」マルモッタン。これを機会にフランスを感じさせる魅力的な庭園がある高知県をを一度訪ねてみてはどうでしょうか。「モネの庭」マルモッタンでは、ここでしか味わうことが出来ない特別な時間を過ごすことが出来そうですね。
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