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大迫力!五所川原立佞武多祭り(たちねぶた)2018を見に行こう!
青森の「ねぶた祭」の中でも、高さの方に進化した「ねぶた」が五所川原立佞武多(たちねぶた)です。囃子方のダイナミック演奏と、数台の煌々と輝く高さ20メートル以上の立佞武多、そして踊る多くの跳人(ハネト)の行列が、夜の五所川原の町を行く様は圧巻です。そんな、五所川原立佞武多祭りの見どころや、2018年の日程や駐車場等をご紹介します。
青森の五所川原立佞武多祭り(たちねぶた)とは?
青森県の津軽半島中南部にある五所川原市で、毎年行われる五所川原立佞武多祭りの始まりは、五所川原市出身の歌手の吉幾三さんが歌う「立佞武多」でスタートから祭り気分を盛り上げます。1台につき50名以上の曳き手を必要とする20メートル以上の巨大な立佞武多が3台、中型立佞武多が5台、組ねぷた7台の合計15台が人力で曳かれます。
臨場感溢れる太鼓、笛、手平鉦のお囃子方と、「ヤッテマーレ、ヤッテマーレ」の掛け声で踊るハネトが五所川原市内一周を約2時間掛けて練り歩きます。巨大な立佞武多の高さから放たれる照明は、夜の五所川原の町に色鮮やかに浮かび上がり、高さがあるため、離れていてもよく見えます。
「ヤッテマーレ」の掛け声の意味は?
ハネトが掛け声の「ヤッテマーレ」は津軽弁で「やってしまえ」と意味だそうです。昔は相手のねぶたに石を投げつけて攻撃する「喧嘩ねぶた」だったそうです。そんな勢いのある掛け声は軽快なお囃子に乗り、祭りを最大限に盛り上げます。ゴール地点になると、戻り囃子と呼ばれる少し静かなお囃子に変わり祭りの終わりを表します。
青森の五所川原立佞武多祭り(たちねぶた)の歴史
青森の祭りと言えば「ねぶた祭り」ですが、青森市では「人形ねぶた」、弘前市では「扇ねぷた」と、それぞれ「ねぶた」にも特色があります。五所川原立佞武多はこの青森三大ねぶたの一つで、特色はその名の通り「立ったねぶた」で大変高さのあるものです。五所川原立佞武多祭りは、青森ねぶたや弘前ねぷたと同様に、伝統文化行事として長年市民に愛されています。
五所川原の「ねぶた」の歴史は江戸時代から始まりました。大型化が進み始めたのは明治の頃からと言われています。大正時代の初めには100人から200人に担がれて運行する高さ20から30メートル級の「ねぶた」が作られていたそうです。この時代、五所川原は鉄道が開通し、農産物の一大生産地として繁栄した頃で、多くの豪商の出資を元に「ねぶた」の大型化が進んだそうです。
しかし、近代化する事で五所川原の町には電線が張り巡らされ、大き過ぎる「ねぶた」は敬遠され、4から5メートルの高さになったそうです。その後、五所川原は戦争と敗戦の混乱した時期に、2度の大火で市街地の大半が焼失し、大型のねぶたの設計図や写真も無くなってしまいました。
ところが、1993年に1枚の巨大ねぶたの写真が発見され、それを再現しようと、1996年に20メートル級の大型「ねぶた」が作られたのです。五所川原に伝わる巨大ねぶたは復活は80年ぶりで、巨大ねぶたは「立佞武多」と命名されました。その後2年掛けて祭りの場所となる五所川原駅前の電線を地中に埋めて、1998年から「五所川原立佞武多祭り」として再スタートしたのです。
立佞武多祭り(たちねぶた)の「ねぶた」とは?
「ねぶた」は「ねむたい」の津軽弁だそうです。青森県の「ねぶた」が行われる地域では、農業の繁忙期には、「灯籠流し」で眠気や邪気を払い豊作を祈願する行事があったと伝えられます。この「灯籠流し」を原型に進化したのが「ねぶた祭り」と言われていますが定かではありません。同じように東北地方には眠気や邪気を払い豊作を祈る「灯籠流し」を原型に様々なお祭りが残っています。
立佞武多祭り(たちねぶた)の題材やキャラクター
立佞武多には、日本や中国の伝説や歴史上の人物、また歌舞伎等の題材が多く、一昨年は歌舞伎踊りの創始者と言われている「歌舞伎創生・出雲阿国」が描かれています。また、過去には大河ドラマや人気アニメの「ドラゴンボール」や「機動戦士ガンダム」、ゲームでは「桃太郎電鉄シリーズ」など幅広い題材が中型の立佞武多等で起用されています。
立佞武多祭り(たちねぶた)の見どころ1:2018年の題材は?
立佞武多は復活後、毎年1基の新作が作られているそうです。昨年は20年周年だった事もあり、五所川原の歴史になぞらえた「纏」という立佞武多でした。「纏」は"2度の大火から復興していく五所川原の不撓不屈の精神を、火事場で纏を振る火消しの勇壮な姿で表現したもの"でした。そして2018年は、福士裕朗さんが制作した「稽古照今・神武天皇、金の鵄を得る」だそうです。
「稽古照今・神武天皇金の鵄を得る」とは?
神武天皇とは古事記や日本書紀に登場し、45歳で九州の日向高千穂の一豪族から全国(現在の和歌山まで)を制覇し目指し、大和を都にして即位した人物です。説話の中で、その大和を治めていた宿敵のナガスネヒコとの戦いで、金の鵄と、ナガスネヒコが信仰していた神様までも神武天皇の見方をし、全国制覇を達成するのです。また、稽古照今とは、古の考えを今に学び未来に役立てる事です。
立佞武多祭り(たちねぶた)の見どころ2:立佞武多の登場
祭りの見どころの一つとして、「立佞武多の館」からの登場シーンが挙げられます。スタート前の18時になると、23メートルもある施設の可動壁が横に開き、「立佞武多の館」に展示されている20メートル以上の大型立佞武多がスロープと人力により前へ押し出されます。その様子は、秘密基地から巨大ロボットが出てくるようだと人気があります。
立佞武多祭り(たちねぶた)の見どころ3:初日と最終日
日程の初日と最終日は見どころで、初日は祭りの開会式に伴い吉幾三さんが熱唱するなど、様々なイベントがあります。また、最終日は大型立佞武多3台がスタート地点に集合して、素晴らしいフィナーレを迎えます。昨年の立佞武多祭りは復活20周年を記念として、最終日以外の日にも3台が集合したそうです。2018年はどうなるのかを期待したいところです。
立佞武多祭り(たちねぶた)2018年開催日程
五所川原立佞武多祭りの日程
五所川原立佞武多祭り開催は毎年同じ日程で行われています。2018年も8月4日から8月8日で、今年は土曜日から水曜日までとなっています。立佞武多の運行時間は夜のみで、19時から21時の予定です。日程が決まっている為に、有料指定席などは初日と最終日などの見どころを多い日に集中しやすく、かなり早めに申し込まなければいけないのでご注意ください。
立佞武多祭り(たちねぶた)のルート
立佞武多祭りはJR五所川原駅前の252号線一つ目の交差点をスタートし、市街を一周回るコースで運行されます。コースは、スタートから立佞武多館方向の大間越街道の2つ目の交差点を左折し、市役所前を通り、一つ目の交差点を左折します。次にローソンが目印の小泊道交差点を左折、そしてホテルサンルート前を通りスタート地点に戻ります。
立佞武多祭り(たちねぶた)2018年有料観覧席の募集について
五所川原立佞武多祭りでは、見晴らしの良い観覧席が設けてあり、立佞武多祭りの見どころを座って見られるのでおすすめです。2018年の受付は3月末や4月上旬などから旅行代理店での手配や個人での受付が開始されています。有料観覧席の申し込まれる方はこまめにホームページをチェックして、その日程も抑えておく事をおすすめします。
株式会社まちなか五所川原の有料観覧席の募集
2018年4月9日から一般個人のチケットは発売されています。こちらの受付けは1日500席、全席指定席で1席3000円となっています。場所は、立佞武多祭りのスタートとゴール地点のメイン会場に設置されます。椅子はパイプ椅子なのですが、ひな壇に設置してあり、座席の前後左右に余裕を持たせてありますので、小さなお子様を膝に乗せていても安心です。
申し込み方法は、ホームページから申込書をダウンロードし、窓口、FAXするか専用メールでの受付になります。指定席はなくなり次第販売終了になりますが、まだ残っているようなら再募集が2018年6月25日に予定されています。また、初日と最終日以外はキャンセル待ちの受付予約も出来るようです。キャンセルする場合はキャンセル料等も発生するようですので、詳しくはホームページでご確認下さい。
五所川原立佞武多運営委員会の有料観覧席の募集
五所川原立佞武多運営委員会の受付は3月の上旬からで、申し込み人数により受付日が違います。こちらも全席指定席で1席2500円となっています。観覧場所はローソンが目印の小泊道交差点付近に2箇所設けられています。ホームページから申込書をダウンロードし、FAXまたは窓口で受け付けています。キャンセル料等の発生もありますので、こちらもホームページをご確認下さい。
立佞武多祭り(たちねぶた) 電車や飛行機でのアクセス
東京駅からのアクセスなら、東北北海道新幹線で新青森駅へ、そして、新青森駅からJR奥羽本線で川部駅、そして五能線に乗り換え五所川原駅に向かいます。このルートで所要時間は4時間半程度です。また、飛行機でのアクセスなら、青森空港から出ているバスで、弘前バスターミナルへ向かい、弘前駅からJR奥羽本線で五所川原駅に向かいます。
立佞武多祭り(たちねぶた) 車でのアクセスと駐車場
五所川原では立佞武多祭り前日の8月3日に花火大会が行われており、前日から大きな交通規制は布かれます。そのため、近くの有料駐車場を使用する場合は前もって確認する方がよさそうです。この内容は2017年の情報を基にしておりますが、車やマイクロバスなどを利用した場合の駐車場が指定されています。便利な巡回シャトルバスも運行していますので、是非ご利用下さい。
ELM(エルム)ショッピングセンターの駐車場
車でのアクセスなら、東北自動車道の浪岡ICから津軽道の五所川原ICをおりて、ELM(エルム)ショッピングセンターの駐車場を利用すると便利です。祭りの日程期間の9時から23時まで無料となっており、ここからは、JR五所川原駅近くの「新生大橋臨時発着所」まで巡回シャトルバスが運行しています。シャトルバスは17時から21時30分までで、片道200円です。
菊ヶ丘運動公園のバス・マイクロバス駐車場
観光バスやマイクロバスを利用される方は菊ヶ丘運動公園にも無料駐車場があります。祭りの日程期間中は22時まで利用できます。立佞武多祭りの運行ルートまでは徒歩でもいける距離で、スタート位置までなら約20分程度です。こちらの駐車場は臨時で大型のみの駐車場となっており、一般普通車両は駐車できませんのでご注意下さい。
立佞武多祭り(たちねぶた) 有料駐車場のご案内
祭りの会場に近い有料駐車場は、かさい(本町)15台、川要(大町)20台、川端町駐車場(川端町)15台、花田パーキング(大町)10台、西北有料駐車場(布屋町)5台、成栄(寺町)50台、新岡有料駐車場(幾島町)30台、立佞武多の館専用駐車場20台、平山駐車場(大町)20台、五所川原市上平井町駐車場90台です。こちらも2017年の情報を基にしています。
五所川原市おすすめの見どころ1:立佞武多の館
「立佞武多の館」は4階まで吹き抜けの建物になっており、立佞武多3台をメインにライトアップされて展示されています。建物に入った瞬間、20メートル以上の立体的で迫力ある立佞武多が現れ、その大きさに圧倒されます。エレベーターで4階に上がり螺旋階段で 立佞武多をじっくり見ながら降りて来る事ができます。また、間近で見られるので立佞武多の写真を綺麗に撮りたい方にもおすすめです。
途中3階で、大スクリーンでのビデオ上映もあり、立佞武多を詳しく知る事ができます。1年に1体作られる立佞武多の制作費はおよそ1200万円だそうです。また併設された作業現場の見学も無料で出来て、実際の大型立佞武多の紙貼り、色付け等の制作体験もできます。有料の制作体験では、「金魚ねぶた」、「オリジナルうちわ」等が行われています。
6階の展望ラウンジでは、郷土料理を味わいながら五所川原の街並みや、津軽平野から八甲田連峰までを一望できます。施設には立佞武多展示室他、美術展示ギャラリーもあり、セット料金は大人800円、高校生500円、小中学生300円です。また、立佞武多展示室だけなら大人600円です。この施設は五所川原の見どころで、祭り当日も見学出来るのでおすすめです。
五所川原市おすすめの見どころ2:太宰治ゆかりの邸宅
五所川原の見どころの一つとして、終戦前後に太宰治(本名:津島修治)の疎開先の兄夫婦の家や、太宰治が子供のころに住んでいた豪邸の「斜陽館」が残っています。五所川原出身の太宰治の父親は明治時代は五所川原の大地主でした。兄夫婦の家「旧津島家新座敷」は和洋折衷で建てられた津島家の離れで、実際に太宰が疎開中に執筆していた場所です。そんな太宰治ゆかりの邸宅に訪れてみてはいかがでしょうか。
立佞武多祭りの日程に合わせて「ねぶた」のハシゴもおすすめ!
いかがでしたか?「青森ねぶた」「弘前ねぷた」「五所川原立佞武多」はどれも8月上旬を日程としているため、この期間は宿泊や車中泊をしながら全てを見て回る方も多いそうです。その中でも比較的低層の街並みの五所川原は、立佞武多が夜の町に一層色鮮やかに浮かび上がり、力強い「ヤッテマーレ」の掛け声とお囃子が心を打ちます。今年は是非、五所川原立佞武多祭りへ行ってみて下さい。
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