五所川原立佞武多祭りとは?
青森三大ねぶたのひとつで、高さ20mを超える巨大な山車が圧倒的な迫力で人気となっています。立佞武多の由来は明治時代に遡ります。当時から、約20mの巨大なねぶたが作られており、夏の風物詩となっていましたが、大正時代になると、電気の普及から、町中に張り巡らされた電線に運行を阻まれるようになり、次第に廃れていきました。
1993年に設計図や写真が見つかったことから、1998年に80年ぶりに復興されたばかりの古くて新しいお祭りで、今年2017年は20周年の記念の年です。青森を代表して、ブラジルのサンバカーニバルへの参加するなど、急速に世界的に人気のある祭りへと発展を遂げています。5階建ての建物よりも大きく、まるで五所川原の街を襲うような迫力があり、絶対に見るべきお祭りです。
ねぶたの由来
ねぶた祭りの由来は定かではありませんが、奈良時代に中国から渡来した「七夕祭り」と、古来から津軽地方にあった精霊流しが変化してねぶたになったと考えられています。「ねぶた」は七夕祭りの睡魔を払う行事「ねむりながし」が転訛したものと考えられています。ねぶたの下に書かれている「漢雲(かんうん)」という文字は中国語で「天の川」を意味しています。
五所川原たちねぶたの日程と運行コース
五所川原たちねぶた祭りは曜日に関係なく、毎年同じ日程で開催され、8月4日~8月8日に行われます。今年2017年も8月4日(金)~8月8日(火)に行われる予定です。また、運行時間は19時~21時で、五所川原市街を練り歩きます。立佞武多の館周辺の一角の数ブロックを1周するだけという狭い範囲ですが、巨大ゆえに、この狭さがちょうどいいのです。
五所川原市へのアクセス
五所川原市へは、飛行機を利用する場合、青森空港から車で40分、JRを利用する場合、新青森駅から奥羽本線五能線に乗り換え70分ほどで到着します。交通の便がそれほど良いとは言えませんので、余裕を持った観覧日程で計画を立てましょう。
たちねぶたの山車
毎年3基の大型立ちねぶたが出陣します。他に中小型と合わせ、毎年15基前後が出陣します。青森ねぶた祭りは20~30基、弘前ねぷた祭りは80基前後と数は断然少ないですが、迫力は最もあります。3基の山車は毎年1基壊され1基が新しく作成されます。昨年は出雲阿国が初陣を果たしました。今年2017年はどんな山車がお目見えするか楽しみですね。
五所川原たちねぶたのお囃子の掛け声
青森ねぶたのお囃子は「ラッセラー、ラッセラー」ですが、五所川原のたちねぶたでは「ヤッテマレ!ヤッテマレ!」と掛け声をかけます。これは、標準語いうと「やってしまえ」という意味です。明治時代、豪商同志が高さを競い合い運行していた頃、自分たちの山車の運行を阻む他の山車としばしばにらみ合いになった時に、お互いに「ヤッテマレ、ヤッテマレ!」とその強さを誇示していたそうです。
ゆっくり鑑賞!立佞武多(たちねぶた)の館
たちねぶたの最大の特徴は高さ23m、重さ19tという大迫力の壮大なねぶたです。 お祭りでしか見ることができなかったねぶたを展示室内に常時展示、4階から1階までらせん状のスロープを下りながら観覧できる施設です。新作もいち早く見ることができます。
五所川原たちねぶたの観覧スポット
スタート地点のロータリーは広いですが、それ以外の道は大変狭く、電柱や電線ギリギリの幅で通り抜けていきます。この狭い道から見るのも、迫力を感じられます。開催時間前の18:00頃から、立佞武多の館内の館内の渡り廊下がウィーンと開き、ゆっくりと前進してきます。まるでガンダムが格納庫から出現してくるようです。こちらも見逃せないスポットのひとつです。
混雑せずに見られる!有料桟敷席
立佞武多 の準備が始まりました
— izumiyama.takao (@osyousannsann) June 28, 2016
桟敷席の 建築開始です pic.twitter.com/EQt2ClM7fB
スタートとゴールには有料桟敷席が設けられており、1席3000円です。ベニヤ板で作られた階段状の場所にパイプイスがあります。仮設トイレもついています。今年2017年の予約受付は3月20日(月)から開始され、無くなり次第終了します。インターネットでの予約は行われておらず、メールかファックスで申し込み用紙を送信して申し込みます。
運行ルートの商店街では1席500円などで貸出をしています。もし借りるなら立佞武多の館がおすすめです。最終日を除いてスタート地点には1基のたちねぶたしか用意されておらず、その1基がスタート後、立佞武多の館から2基が順次出陣していきます。ゴール後は立佞武多の館に戻されます。最終日は3基のたちねぶたがスタート地点に並ぶので、最終日に観覧するのであれば、有料桟敷席もいいかもしれません。
五所川原たちねぶたを無料で観覧するときは
五所川原のたちねぶたには1日当たり20万人の人出があります。お勧めの場所はやはり道幅がそれなりに広く、建物も少な目な場所がいいです。例えば増田病院前の交差点あたりが見晴らしがいいのでお勧めです。たちねぶたの館からたちねぶたが建物から出てくる姿を見届けたら、増田病院に移動し、再度、立佞武多の館に戻るのはいかがでしょうか。
ねぶた祭り中の気になる!駐車場
祭りコース周辺に駐車したい場合は、個人で解放してたりする駐車場がいくつかあります。祭り期間中は1日1000円が相場です。コインパーキングはあまりないです。多くの車は、ショッピングモール・エルムの街に駐車し、そこから臨時のシャトルバスバスで会場周辺まで移動する方が多いようです。
たちねぶたってどうやってつくるの?
たちねぶたは、中に鉄骨が背骨のように通っていて各パーツをそれに合する形を形成しているため、、風速15mくらいまで耐えられます。ねぷたの紙は障子紙を使用しており、 色は乾くと耐水性になる特殊な色を使っているので、多少の雨でも大丈夫です。
五所川原たちねぶたの日の宿泊
五所川原市内にもホテルや旅館はいくつかありますが、やはり祭りの期間中はすぐにネット予約でいっぱいになってしまいます。かと言って五能線沿いでホテルや旅館等の宿泊施設を探すのは大変難しい状況です。ただ、幸いにも22時過ぎに弘前行きの電車が1本あるので、弘前駅前あたりに宿泊ホテルを確保できれば安心してたちねぶたを観覧できます。観覧の日程が決まったらすぐに予約をいれましょう。
2017五所川原市内宿泊施設ベスト3
ホテルサンルート五所川原
建物は歴史を感じさせますが部屋は清潔感があり、コストパフォーマンスは高いです。JR 五所川原駅から徒歩4分と交通の便もよく、たちねぶた祭りの会場や立佞武多の館にも近いので宿泊にはもってこいの場所です。風呂は温泉があり、立ち寄り入浴もできますので、宿泊しない車の方も利用できます。
やすらぎの里 ごしょがわら温泉ホテル
五所川原市のごしょがわら温泉ホテルの温泉にきました(^O^)/しょっぱくて熱めの湯が気持ちよかった〜♪(´ε` )体がずっとポカポカしてます。 pic.twitter.com/wnkq6Hl5
— 青森県地場セレクト担当じば美 (@aomorijibasele) January 9, 2013
五所川原駅から少し離れていますが、送迎をしれもらえます。天然温泉銭湯を併設している旅館なので、のんびり宿泊でもいいし、気軽な日帰り温泉施設としても楽しめます。津軽鉄道や五能線の拠点としても利用出来ます。
住所:青森県五所川原市松島町2-90
電話番号:0173-34-2121
パークイン五所川原エルムシティ
:rabbit:「パークイン五所川原さん、お世話になりました!」朝食バイキング美味しかったです! 目の前のエルムシティはスタバもFranc francもイトーヨーカドーも入る青森随一の巨大モール。毎回迷子になるる #そうだ津軽へ行こう pic.twitter.com/Tmyq1rtVbI
— もっふる通り@TBハリウッド成功祈願 (@moffurudohri) May 1, 2017
目の前には大型ショッピングモールとスーパー銭湯があり、買い物や食事をするには大変便利な場所です。たちねぶた祭りの会場にもエルムから130円で臨時のバスが出ているので祭りを観覧するための宿泊施設としてアクセスも抜群です。
五所川原の特産品
青森県といえばりんごの名産地ですね。もちろん五所川原でもりんごの生産をしています。そして、五所川原のりんごの特徴は皮だけではなく果肉まで赤ということ。その名も「赤~いりんご」。実は果肉だけではなく、葉っぱや枝まで赤く染まっているのも特徴です。
生産地は世界でただ一つ、五所川原市だけで、非常に珍しいりんごなのです。収穫出来る量も他のりんごに比べるとはるかに少なく、大変希少価値が高いため、市場に流通することはほとんどありません。主に加工用として使われ、果肉の赤さがとても綺麗にあらわれます。
五所川原のソウルフード「あげたいの店みわや」
で、五所川原に戻ってきた本当の目的がこれ、みわやさんのあげたい!
— まさのり(春) (@1_mol) August 5, 2015
昨日来たら閉店してたのでリベンジを果たしました。
たい焼きを揚げて砂糖をまぶしてあるという高カロリー食ですが、これがうーまーいー!
おいしゅうございました^^ pic.twitter.com/kRSSkbQsSt
立佞武多の館の奥にある、知る人ぞ知るたい焼き屋さんです。「たいやき」といえば焼くものですが、ここのお店あげたいは頭から尻尾まで餡がぎっしり詰まった、そのままでも十分美味しいたい焼きをあえて揚げてしまいました。また、メニューも豊富で定番の「あんこ」からおかずになりそうな「カレー」や「ハンバーグ」もあります。お値段も1つ120円からとお手頃です。
青森の夏はねぶたづくし!
青森の夏といえばやっぱり「青森ねぶた」が最も有名です。多数の立体的なねぶたが夜空を彩り、浴衣に花笠の「ハネト」達が「ラッセラー、ラッセラー」歌い舞いながら祭りに華を添えています。続いて「弘前ねぷた」。青森とは対照的に、勇壮・幽玄と表現される、観賞するねぷた祭りです。そして「五所川原立佞武多」です。その巨大な山車が街を練り歩く様子は、まるでSF映画のような迫力があります。
五所川原ねぶた祭りの日程は青森ねぶた祭り、弘前ねぷた祭りの日程と被っています。 それぞれ、青森ねぶた祭りは2017年8月2日(水)~8月7日(月) 弘前ねぷた祭りは2017年8月1日(火)~8月7日(月)です。また五所川原からの宿泊地として弘前がありますので、ぜひ3泊4日くらいの日程で三大ねぶた祭りを楽しんでみるのはいかがでしょうか。
RELATED
関連記事
RELATED
- 五所川原のラーメンランキングTOP11!ラーメン街道も大人気!
北国青森では昔から「ラーメン」が愛され、特に五所川原では「ラーメン街道」と言われる地域があります。醤油・塩・味噌と、好みは...
akiko28
- 津軽塗とは?箸が人気で青森のお土産にも!特徴や値段・歴史まとめ!
青森県は津軽塗が有名です。津軽塗とは津軽特有の模様やパターンで、いくつかの種類があります。また、津軽ならではの伝統工芸品と...
Ishikawa Miws
- 五所川原立佞武多祭り(たちねぶた)2018を紹介!日程や見どころは?
五所川原立佞武多祭り(たちねぶた)は青森県を代表する「ねぶた祭り」の一つです。五所川原の見どころは「ねぶた」の高さで、20...
Hokey Pokey
- 大鰐温泉もやしは青森の幻の野菜!気になる味や販売店・フェスタ情報を紹介!
大鰐温泉もやしは、青森県内でもなかなかお目にかかれないという幻の野菜です。しかしその食感と味わいが近年メディアに取り上げら...
よしぷー
- 鶴の舞橋は青森の絶景木造橋!アクセスやライトアップ&周辺情報まとめ!
鶴の舞橋は青森県鶴田町の津軽富士見湖に架かる全長300メートルの長さを誇る木造の橋です。鶴の舞橋は、岩木山を背景にした舞橋...
南真州
- 五所川原の観光スポットおすすめ9選!太宰治ゆかりの名所やグルメも楽しもう!
青森にある「五所川原」は、津軽半島にある自然に囲まれた落ち着いた雰囲気のスポットです。今回はそんな五所川原でおすすめの観光...
erierieri1
- 五所川原の居酒屋人気ランキングTOP23!安い料金で飲み放題できるお店は?
青森県の五所川原市周辺には魅力的な居酒屋がたくさんあります。それこそ五所川原には安い値段で飲み放題のできる居酒屋から個室が...
おもち