青森ねぶた祭の見どころや楽しみ方をご紹介!
東北三大祭のひとつで国の重要無形民俗文化財にも指定されている青森の「ねぶた祭」は、期間中350万人の観光客で賑わいます。観覧席でゆっくり楽しむ方法やハネトに参加して祭りを楽しむ方法などがあります。2018年の青森ねぶた祭の会場や日程、見どころと一緒にアクセス方法もご紹介します。
青森ねぶた祭とは?
青森ねぶた祭は、勇壮な武者人形の燈籠と「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声で踊るハネト、笛や太鼓のお囃子が三位一体になって市内の会場を練り歩きます。前夜祭を含めると1週間という長い期間が祭一色に染まり、遠く海外からの観光客など350万人の観客が酔いしれます。
ねぶた祭で練り歩く「ねぶた」とは?
「ねぶた」とは、武者絵などを描いた大きな張子の人形を乗せた山車のことを言います。張子の人形の中には照明装置が入っていて、ねぶた全体が大きな燈籠となって夜空を彩ります。大型の「ねぶた」は製作期間が3ヶ月とも言われていて、青森ねぶた祭りでは約20台の「ねぶた」が3.1kmのコースを練り歩きます。
ねぶたとねぷたの違いはある?
青森県の祭で「ねぶた祭」と「ねぷた祭」が使い分けられているのを知っていましたか。これは地域によって呼び方が違っているだけで、祭そのものに違いは有りません。青森や下北、北津軽は「ねぶた祭」、弘前や近隣の黒石、五所川原は「ねぷた祭」と呼んでいます。また、「ねぶた」は人形型に「ねぷた」は扇型をしています。
青森ねぶた祭の歴史や由来
青森ねぶた祭は約250年前から青森市で行われていたそうです。お祭りの起源は宗教的なことから行われるようになったことが多いようですが、青森ねぶた祭りがどのようにして行われるようになったかには、諸説あり決まった由来は分かっていません。いくつかの説をご紹介します。
七夕祭から始まった説
青森ねぶた祭りの起源は、七夕祭りで行われる燈籠流しによるものであるとの説があります。燈籠流しや精霊流しは七夕やお盆の時期に合わせて行われている地方はたくさん有ります。燈籠が形を変えて大きくなり、川へ流すのではなく市中を練り歩くことで流れるイメージを作ったものだと推測できます。
坂上田村麻呂が作った説
初代の征夷大将軍として知られる坂上田村麻呂が現在のねぶたのような大きな燈籠を作らせたという説もあります。坂上田村麻呂が、蝦夷征伐の際に敵の大将である悪路王をおびき出すために作らせたのが大きな燈籠であったそうです。おかげで、悪路王を征伐できたことから大きなねぶたを作ってお祭りを行うようになったとするものです。
津軽の殿様が作った説
津軽藩初代藩主の津軽為信公が最初に大きな燈籠を作ったという説もあります。津軽為信公が京都守護に任じられていたときに、竹と紙で大きな燈籠を作って京都の人々をおどろかせたことが始まりとしています。なぜ、そのような燈籠を作ったかはわかっていませんが、殿様の行動に合わせて地元でも大きな燈籠を作ってお祭りに使ったようです。
青森ねぶた祭2018の日程とスケジュール
青森ねぶた祭2018は、2018年 8月2日から7日までの6日間の日程で開催されます。昨年は期間中300万人を超える観客が、約20台のねぶたやハネトに熱狂しました。最近でが外国からの観光客も多く訪れるようになり、年々観客も増えています。今年も昨年以上の賑わいが予想されます。
青森ねぶた祭りのスケジュール
祭りは6日間の日程で開催されますが、前日の8月1日にも18時から21時まで前夜祭が開催され、浅虫温泉では花火大会も行われます。2日から6日の19時10分から21時まで子供ねぶたや大型ねぶたが運行されます。最終日の7日は13時から15時までねぶたの運行と、19時15分から21時まで青森港で花火大会が開催されます。
2日と3日は約15台の子供ねぶたが運行されます。また、6日にはねぶたのコンテスト発表もあります。賞には大賞のほかにも知事賞や市長賞などの各賞があります。受賞したねぶたは一堂に会しますので、2018年の最高のねぶたを一度に見るチャンスです。見たいイベントで日程を調整できます。
青森ねぶた祭り2018の会場
ねぶた祭2018の会場は、青森駅前を中心にしたエリアですのでアクセスも便利な所に有ります。青森駅前の国道4号・新町通り・八甲通り・平和公園通りにかこまれた範囲の中でねぶたの運行やハネトが行われます。前夜祭が行われるのは、青森港にある青い海公園の特設ステージになります。
青森ねぶた祭の魅力
青森ねぶた祭の魅力は勇壮さに有るのではないでしょうか。歴史上の人物や歌舞伎役者、物語などを題材にした「ねぶた」は大きいだけでなく勇壮です。「ラッセラー」という掛け声やお囃子に合わせて勢いよく飛び跳ねる「ハネト」は、見ていて元気がもらえるエネルギッシュな踊りです。
青森ねぶた祭2018の見どころ
青森ねぶた祭には300万人が熱狂する見どころがたくさんあります。ねぶた祭の代表的なイベントは勇壮な山車のねぶたにあります。6日ある祭の日程の前に開催される前夜祭も見どころのひとつです。日程の最終日に開催される花火大会もおすすめです。日程に都合がつかない場合でも十分に堪能できます。
青森ねぶた祭2018の見どころ:ねぶた
青森ねぶた祭の見どころはなんと言っても「ねぶた」にあります。ねぶたは毎年新しく作られるそうです。ねぶた師が約3ヶ月間かけて作ります。約5mの高さがあるねぶたは竹や金属で骨組みを作り紙を張っています。図柄は歴史を題材にしたものが多く採用されているようです。
ねぶたは一つひとつ違った特徴があります。2018年にも約20台のねぶたが運行されることが予定されています。ねぶたの特徴は、それを作ったねぶた師によって違いが出るようです。一つひとつをじっくりと比べてみるもの楽しいです。有料ですが観覧席であれば、ゆっくりと観賞できます。
青森ねぶた祭2018の見どころ:前夜祭
青森ねぶた祭では、日程が始まる2日の前夜18時から21時まで前夜祭が開催されます。会場は青森港にある「青い海公園 ねぶたラッセランド」です。様々なイベントが開催されて楽しめます。また、2日から運行される全てのねぶたに明かりはともされます。日程の都合がつかない場合には前夜祭だけでも楽しめます。
青森ねぶた祭2018の見どころ:花火大会
日程の最終日には花火大会が開催されます。花火の打ち上げは、青森港の青い海公園と新中央埠頭で、19時15分から21時までの間で行われます。昨年は18000発の花火が打ち上げられましたので、2018年も同じくらいの花火になる予定です。雨天の場合は翌日に順延されます。
夜空を七色に彩る打ち上げ花火も見どころですが、同時にこの日でなければ見られないねぶたの光景を見ることができます。コンテストで受賞したねぶたなど6台が海の上をわたります。真っ暗な海を明々とあかりをつけたねぶたが進む幻想的な光景です。日程を調整してぜひ見ておきたい祭りのフィナーレです。
青森ねぶた祭の楽しみ方
青森ねぶた祭の楽しみ方は、見どころであるねぶたをじっくりと観賞することや、前夜祭のイベント、最終日の花火大会を見ることに有ります。好みのねぶたの運行に合わせて会場を移動するのも良いですし、のんびりとねぶたやハネトを楽しむには観覧席を予約しておくのも方法です。
お祭り好きにおすすめは、祭に参加してねぶた祭りを自身のからだで体感することです。「ラッセラー、ラッセラー」の掛け声をかけながら、跳ねて踊れば日頃のストレスもどこかに飛んでいってしまうこと間違いなしです。ハネトには誰でも参加できますので、ぜひ参加して汗を流してみましょう。
青森ねぶた祭の醍醐味はハネト
青森ねぶた祭の見どころが「ねぶた」であれば、醍醐味は「ハネト」ではないでしょうか。ねぶたが会場を運行するのに合わせて、「ラッセラー ラッセラー」の掛け声やお囃子に後押しされてハネトが会場を跳ね歩きます。観覧席でのんびり見ていても、自然とからだが動いてきます。
青森ねぶた祭に参加しよう
観覧席から見ていても醍醐味は味わえますが、思い切ってハネトに参加してみませんか。条件さえ整えば誰でもハネトに参加できるのです。それも、事前申請や当日の受付など面倒な手続きもなく参加できるのです。どこかのハネト団体所属しているとか、推薦なども必要ありません。
ハネトにはルールがある
ハネトには誰でも参加できますが、一定の条件を満たす必要があります。第一は正しい服装をして参加することです。そして、出発30分前までに集合場所に集まれば後は出発を待つだけです。途中参加は厳禁です。他には花火や爆竹、酒類の持ち込み禁止などのルールがありますが、楽しむ心構えがあれば大丈夫です。
ハネトの衣装はレンタルできる
ハネトに参加するには正しい服装をする必要がありますが、始めて参加する人や観るだけと思って来たけれど参加したくなった場合などに便利な「ハネト衣装のレンタル」があります。衣装や小物まで必要なものは全て揃えてくれます。着付けもしてくれますので安心です。
会場周辺にはたくさんのレンタル店があり、1日で5000円前後から着付けまでしてもらえます。土曜日曜は予約が多いので事前の予約がおすすめです。次の年からも参加したいと思っている場合は、青森県内のデパートであれば衣装一式を購入することができます。予算は10000円くらいからです。
ハネトの参加はワンポイント追加
ハネトに参加する場合には、必須では有りませんが「鈴」を付けることをおすすめします。ほとんどの人がたくさんの小さな鈴を付けています。跳ねながら踊る度にシャンシャンと小気味良い音がして祭りを盛り上げます。その鈴を子供達が欲しがる時には、気持ちよくあげましょう。鈴は500円くらいでたくさん入っています。
青森ねぶた祭へのアクセス
青森ねぶた祭は青森駅前が会場になりますので、アクセスはとても便利です。開催期間中であれば、青森駅を降りた瞬間から祭りが始まっています。会場までは徒歩で5分ほどで到着できます。観覧席を予約してある場合でも、10分ほど歩けば目的の観覧席には到着できます。
車でアクセスする場合は、青森市内は交通規制が敷かれていますので、移動が難しい場合があります。できるだけ公共交通機関を利用しましょう。どうしても車を利用しなければなら内場合は、青森自動車道青森中央ICから15分ほどで青森駅の近くまで到着できます。
青森ねぶた祭2018の交通規制
会場周辺は2018年も交通規制が敷かれます。会場内には、8月2日から6日は18時30分から21時30分まで、8月7日は12時50分から15時までは車での出入りはできなくなります。会場内にも有料駐車場がありますが、規制時間外に駐車した場合でも帰省時間内には車を出すことはできませんので注意が必要です。
車でアクセスする場合は会場から少し離れた場所にある無料駐車場や有料駐車場が用意されていますので、そちらを利用しましょう。会場からは徒歩で約15分の距離になります。青森操車場跡に有料駐車場があります。また、サンロード青森の東側に臨時の無料駐車場が出きる予定です。
青森ねぶた祭2018の観覧席情報
ねぶた祭を観覧席でゆっくりと見たい場合には事前の予約が必要です。当日では難しいようですので、子連れの場合などは事前に予約をしておきましょう。観覧席の予約は6月下旬から開始されます。観覧席の場所や席数、料金などは6月中旬に青森ねぶた祭オフィシャルサイトで公開される予定です。
2017年の場合は、17箇所の観覧席があり当日券の販売もされましたが、すぐに売り切れになりましたので、できるだけ予約しておきましょう。指定席は3000円、自由席は2600円です。自由席の席数は少ないですので、指定席がおすすめです。なお、観覧席の確保は先着順になります。
青森ねぶた祭の思い出に金魚ねぶたを作ろう
青森ねぶた祭に欠かせないのが「金魚ねぶた」です。丸みを帯びた金魚の形をしていますが、目の間隔が広くてひょうきんな表情をしています。ねぶた祭りの季節になると、家々の門口に金魚ねぶたが掛けられています。その金魚ねぶたの下には水を張ったたらいを置いてあるのも地元の人々のねぶたに対する思いを見るようです。
ねぶた祭を見た思い出に「金魚ねぶた」を手作りしてみませんか。子供と一緒に作って青森で見たねぶた祭りの思い出話に花が咲くかもしれません。子供でも簡単に作ることができます。骨組みに針金を使う方法と竹を使う方法があります。作り方は、青森ねぶた祭オフィシャルサイトで公開しています。
青森ねぶた祭は見ても参加しても楽しい!
青森ねぶた祭りは、夏の青森の風物詩です。1週間という長い日程で行われますので、観光のスケジュールも立てやすいです。観覧席でのんびりと運行されるねぶたを見るもの良いですし、ハネトに参加して汗を流すのもねぶた祭りの楽しみ方です。今年の夏は青森へ出かけてみませんか。
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