山口県大谷山荘の魅力！別邸にはプーチンも宿泊？老舗旅館のアクセス・料金！

安倍総理の地元、長門市にプーチン大統領を招いての日露会談。大谷山荘が会場となるのは必然とも言えますね。この日の様子がテレビで放映されると大谷山荘のホームページが一時ハングアップする事態に。ツイッターほか、プーチンと大谷山荘のワードが乱れ飛ぶ中、この老舗旅館の名が全国に知れ渡りました。

大谷山荘のある湯本温泉は長門市の奥座敷として音信川(おとずれがわ)沿いに12軒の温泉宿と二つの共同浴場を持つ、開湯600年の歴史ある温泉郷です。当地の大寧寺を源泉とするアルカリ度の強い単純泉は化粧水のような美肌の湯として知られます。プーチン大統領をもてなす宿として選ばれたのが創業137年の老舗旅館、大谷山荘です。

創業1881年の老舗旅館であり、今生天皇や歴代の首相が宿泊されたことで知られるハイクラスの温泉旅館です。それは単に設備や料金、食事の豪華さを指すものではなく、小さな宿からコツコツと積み上げた、究極のホスピタリティに支えられる大谷山荘の真価であり、今や多くのリピーターを持つ日本有数の人気宿に名を連ねます。

バーのあるラウンジのガラス越しにライトアップされた滝が流れ、水音を楽しむ足湯が用意されています。食事前や風呂上がりのひとときを過ごす贅沢な時間が待っています。大谷山荘を訪れるすべての人が寛げるパブリックスペースの充実が大谷山荘の魅力の一つです。

全129室の客室は和室を中心に和洋室や露天風呂客室もありますが、10畳から15畳の和室が中心です。長門市の山里と川だけの環境ながら、四季の景観と川のせせらぎが五感を刺激し、一枚の絵画のような世界をいつも感じられる空間です。そこには使い辛さを一切感じない高いホスピタリティが潜んでいます。

こちらは芙蓉館のエクセルジャグジー付き和室ですが、室料だけのグレードではなく、家族構成や利用目的などによって選べる居心地の良さが一番の魅力です。一人旅やビジネスユース、団体旅行や家族旅行など、さまざまな客層がゆったり過ごせる温泉宿本来の癒やし空間が高い水準で維持されています。

山口県最古の湯として知られる長門湯本温泉は、アルカリ単純泉のぬるりとした肌触りが神経痛や疲労回復に効果があり美肌効果もある療養泉です。歴代首相を多く輩出する山口県にあって、政官界にも広く用いられる名湯です。こちらも広い視界の先に山里の情緒ただよう景観が魅力です。

男女ともに大浴場と趣の異なる露天風呂があり、寝湯やジャグジー、サウナ施設も完備しています。女子会やカップルにもうれしいエステやアロマルームがあり、豊富なプログラムが用意されています。湯上がり処もあり、宿泊客の動線を追求した心配りが隅々まで行き渡ります。

一品出しの特別会席や季節会席のほか鉄板焼きがチョイスできます。春の剣先イカや夏のまふぐにハモ、冬のトラフグなど旬の食材をふんだんに使った料理が好評です。宿泊プランや料金により食事場所も変わりますが、レストラン｢風光｣や個室の料亭街｢曙｣のほか希望により部屋食も可能です。

ABCの3コースから選べる鉄板焼きコースは黒毛和牛のステーキを基本に鮑や伊勢エビ、フォアグラなどが地元産の焼野菜と共に楽しめます。大谷山荘では食事付きの日帰り入浴プランもあり、こちらの鉄板焼きコースも人気です。そのほかふく刺しなど豊富な別注メニューも追加できます。

朝食はレストラン会場のバイキングが基本です。和朝食の対応になる場合もあるので、宿泊プランの食事欄を確認してください。夕食に関しては小学生･幼児向けにお子様会席やお子様ランチもあるので、事前に確認しておきましょう。本館2Fの和食｢萩｣では麺類やつまみ類の夜食も楽しめ、ルームサービスもあります。

毎晩、ロビーラウンジの山草花では食事後の20:00過ぎから外国人バンドによるジャズライブが開催されています。親しみやすいスタンダードナンバーを中心に心地良い旅の疲れを癒やす時間が流れます。お誕生日記念の宿泊客にはお祝いソングのサプライズがあることも。生の音源が日常を忘れさせてくれます。

最上階の8Fには30㎝径の本格的な反射望遠鏡があり星空観察ができます。オペレーターによる興味深いガイドもあり子供連れにも人気です。萩焼や金子みすゞコーナーに展示ギャラリー、ナイトサロン｢長門倶楽部｣やカラオケルームなど、旅のスタイルに合わせて思い思いの夜を過ごせます。

エントランスからロビーフロントへと続く広い渡り廊下に水盤が設けられた別邸の音信(おとずれ)は、本館に隣接しながら一線を画すハイクラスの宿です。すべてが広くゆとりのある空間と和モダンをコンセプトにした老舗旅館の静かな佇まいが魅力です。風景画のような景観を絶えず目にする癒やし空間が続きます。

新山口駅から約1時間のアクセスで山里の清涼な空気と水にに包まれた音信があります。プーチン大統領の訪問で一躍脚光を浴びましたが、温泉宿をよく知る人にとっては長年にわたって山口を代表する名旅館として歴史を重ねています。高級宿だからと言って肩肘はらない過ごし易さが一番の魅力です。

別邸音信の全18室に露天風呂とテラス、ツインベッドが配置されています。また人数構成によってメゾネットタイプやダブルベッドルームなどが選べるほか、ホームｰバーやシアターなどおこもり旅に最適な空間です。やたら高級旅館との評判が先行しますが、料金プランを見る限りこの設備からは意外な価格設定です。

こちらはダブルベッドを配置したメゾネットタイプFです。カップルや夫婦旅に最適ですが、ラックレートが基本プランで一泊2名利用で一人40000円前後です。もうお解りかと思いますが宿泊料金は高級旅館と言われるほど高く設定されていません。高いホスピタリティを実感する評価こそが高級旅館と言わしめる別邸音信の姿です。

別邸音信の大浴場です。わずか18室の宿泊客のための開放的な空間です。部屋の露天風呂と合わせ湯浴みや岩盤浴を楽しめます。併設したグランデスパではオリエンタルマッサージやアロマトリートメントなど豊富なメニューが日常の疲れを癒やしてくれます。自然に空腹感が覚え食事タイムが楽しみになります。

客室の露天風呂は24時間いつでも利用できる源泉掛け流しの湯です。泉質は大谷山荘と同じアルカリ単純泉で、美肌効果や疲労回復に最適です。大谷山荘と音信に共通して言える清潔感が何よりうれしい魅力の一つです。記念日などを過ごすプライベートな時間を大切にする、おこもり感がおすすめです。

瀬戸内海･日本海の魚介や山菜など旬の素材と地元の料理法にこだわった和会席が中心です。宿泊者の多くが異口同音に｢美味しかった｣と語るのは、素材の美味しさだけでなく、絶妙のタイミングで供される料理と器や飾り付け、スタッフの暖かい心配りが下支えになり、極上の食事タイムとなります。

あっという間に過ぎてしまう音信の朝は、新しい一日をスタートするボリューム満点の朝食で始まります。和食と洋食からの選択になりますが、こちらも朝食とは言えノドグロの塩焼きや仙崎イカなどがサラッと出てきます。個々のアレルギーに対する配慮もなされ、食後のドリンクが心地良い朝を迎えることができます。

エントランスから水盤を見ながら進むと茶室の回廊があり抹茶をいただけます。庭園をのぞむホールの先にフロントロビーがあり、左手のレセプションでチェックインの手続きをします。館内にスリッパはありません。素足で過ごす湯治の宿本来の姿があり、奥には自由に利用できるライブラリーがあり、書籍やDVDなどが並びます。

チェックインは14:00です。夕食までの時間は温泉に浸かったあと16:30～18:30までのフリードリンクサービスを利用しましょう。スパークリングワインやビール、ソフトドリンクを見事な景色の中で楽しめます。中学生未満は泊まれない大人の空間ですが、時間があれば天体ドームなど大谷山荘のパブリックスペースにも足を運びたいですね。

日本料理｢雲遊｣にはカウンター席横にすごい数の銘酒が並びます。お酒好きにはたまらない｢獺祭｣やにごり酒スパークリング、辛口の｢喜一郎｣など山口を代表する人気銘柄をそろえています。最高のロケーションでいただく名酒は格別です。もちろんワインセラーもあり好みに合わせた一品を選べます。プーチンさんは何を飲まれたのでしょう？

早い時間の到着なら音信川沿いの長門湯本の温泉街も散策したいものです。中国自動車道美祢ICから車で約25分の山間に開湯600年の山口県ではもっとも古い歴史のある温泉です。曹洞宗の大寧寺を源泉とする温泉街は、二つの共同浴場があり、長州の殿様もたびたび湯治に訪れたことで知られます。

口コミでは群を抜く高い評価で知られる大谷山荘と別邸音信。大谷山荘は子連れやグループでも利用できるのに対し別邸音信は大人の宿です。どちらも老舗の高級旅館として知名度を上げましたが、料金プランは比較的リーズナブルなものも多く、少し奮発すれば手の届くレベルです。

先割や平日限定など豊富なプランがありますが、ラックレートと言えるスタンダードプランは、曙デラックス和室を例にあげると2名一室利用で一人27000円前後です。残念ながらプーチン人気も手伝って週末は予約が困難な状況が続きますが、お得な平日や先割プラン、さらにお得な連泊プランを探してみましょう！

別邸音信は明らかにハイクラス仕様です。おこもり指向の静けさと広く清潔なパブリックスペースが魅力ですが、平日の宿泊料金が2名一室で一人40000円をきっています。大谷山荘同様に思い立って予約しても難しい状況で、先割や連泊プランのほか旅行サイトから空室を探す人気ぶりです。計画的な旅行でないと宿泊できません。

プーチン人気がいまだ覚めやらぬ大谷山荘が首脳会議の場として選ばれる理由は、誰が訪れても変わらぬスタッフの気持ちのいい接客にあります。若いスタッフが多いですが、洗練されたと言うより暖かい客目線のひたむきさが一番の魅力です。それは宿泊客を選ばない誰でもが足を運べる場所なのです。

明治14年に小さな湯治宿として初代大谷辰之助が｢大谷屋｣として創業し、戦後の昭和35年三代目大谷陽一が木造三階建ての数寄屋造りに改修し｢大谷山荘｣となりました。この時代に毛利家末裔の毛利元道が揮毫した｢百万一心｣の額が残されています。毛利家の家訓とも言える四文字は老舗旅館･大谷山荘のもてなしの基本にもなっています。

今や珍しい｢もてなし｣ではありませんが、人生の節目と言える日に、大切な人と過ごす時間を思い出深いものにしてくれるサプライズ。部屋にはメッセージの添えられた生花の花かごが用意され、食事時には赤飯や紅白団子のぜんざいが出てきます。この心地よさが宿を離れても、いつまでも記憶に残ります。

プーチン大統領来日時には交通規制のしかれた長門市は、山口県の日本海に近い場所にあります。決してアクセスは便利とは言えない場所ですが、近年、山口のNO1スポットの角島や元乃隅稲成神社、青海島など日本海側への関心の高まりと共に様々なアクセス手段が用意されています。

角島や日本海側の仙崎や萩方面を自家用車で巡りたい方は中国自動車道の美祢西インターから国道316号線を北上して約30分で大谷山荘です。中国自動車道に美祢インターもあり、名前が紛らわしいので注意が必要です。山陽自動車道の美祢インターからも国道316号線経由で約30分の行程です。

新幹線の新山口駅から｢こだま｣停車の厚狭駅を始発とするJR美祢線で長門湯本駅まで約60分です。大谷山荘にどっぷり滞在したい方にはおすすめです。平成29年4月1日からは新山口駅を始発とする無料マイクロバスも午前便と午後便が運行されています。前日までの予約制ですが、お得です！

大谷山荘から日本海の青海島や金子みすゞ記念館などへは長門湯本駅から長門市駅と支線の仙崎駅からのアクセスになります。レンタカーなどを検討される方は新山口駅か長門市駅のレンタカー利用になります。長門湯本駅や大谷山荘でのレンタカー取り扱いは現在ありません。旅の目的に合わせて最適なアクセスをチョイスしましょう！

山口県NO1の人気スポットとして知られ、沖縄の古宇利大橋を彷彿させる全長1780メートルの離島大橋です。北長門国定公園内にあり、日本海でありながら沖縄のようなエメラルドグリーンの海が魅力です。通行料金無料の絶景スポットであり、角島のマリンスポーツを求め若者を中心に多くの人が訪れます。

【住所】山口県下関市豊北町大字神田角島 【電話】083-786-0234(豊北町観光協会)

123基の赤鳥居が並ぶ人気スポットです。日本最高難度の賽銭箱は高さ5メートル、願いが叶うまで何度も挑戦したいところですが、今や米国CNNが紹介するほどの注目を集め、日中は駐車場が混雑する盛況ぶりです。あまりの人気に道路に近い危険な場所から2016年11月に安全な場所に移設されています。早朝がおすすめです。

【住所】山口県長門市油谷津498 【電話】0837-22-8404(長門市観光コンベンション協会)

仙崎港から遊覧船も出る奇岩･断崖が続く景勝地です。角島と同じく晴れた日は青い海が魅力です。本土とは青海大橋で結ばれており、沿岸捕鯨基地の記憶を残す鯨墓があります。仙崎には童謡詩人の金子みすゞ記念館もあり、自筆の詩作メモなど興味深い展示にふれることができます。

【住所】長門市仙崎青海 【電話】0837-23-1137(長門市観光課)

周辺の観光スポットまでご紹介しましたが、宿に到着したら一歩も出たくなくなる心地よさが待っています。そこはブランドや最高級のモノを並べただけの場所ではありません。温泉と食事がシンプルながら五感と心を満腹にしてくれる音信川の老舗旅館･大谷山荘にお出かけください。

【住所】山口県長門市湯本温泉 【電話】0837ｰ25-3221