デンマークとはどんな国?
北欧の小さな国でありながらきらりと存在感が光る国、デンマーク。デンマークは美しい街並みと穏やかな国民性から旅好きの方々に昔から支持されています。またデンマークには幸せの国という呼び名もあります。今回は時差についての解説を中心に、デンマーク旅行の魅力や飛行時間などについてご紹介する記事です。
デンマークの首都・人口
デンマークの首都コペンハーゲンの人口は約60万人、人口約575万人のデンマークの中で最も大きな都市です。コペンハーゲンはシェラン島にある港湾都市で、デンマーク語では商人が集まる港の意味があります。
デンマークの気候に目を向けると、北欧に位置するデンマークは冬季が長いことが特徴です。また日本に似た四季があります。さわやかな気候の夏、北欧の厳しい自然を感じる冬、デンマーク旅行は一年中それぞれの季節で楽しめます。
コペンハーゲンはデンマークを代表する首都
デンマークの首都はコペンハーゲンです。歴史のある宮殿や教会などが建ち並ぶ街の中心部には、デンマークで最も有名なチボリ公園があります。チボリ公園は中央駅の正面にあり、コペンハーゲン市民の憩いの場として親しまれています。また運河に沿ってのどかな景色が続くニューハウンはアンデルセンが愛した街として知られています。
このようにコペンハーゲンはデンマークを旅するほとんどの方が訪れる、デンマークを代表する首都となっています。
デンマークは世界一幸福な国
デンマークではおとぎの国を思わせるような美しい街並みが見どころです。他のヨーロッパの国に比べて治安が良いことが特徴で、近頃では国民の生活への満足度の高さから「世界一幸福な国」と呼ばれることが増えています。自分一人の幸福より国民全体の幸福を望む人が多いこと、今の生活で満足していると答える人が多いことなどがその理由です。
「世界一幸福な国」という羨ましい呼び名はどこから来ているのでしょうか。デンマークに実際に足を運べば、世界一幸福と呼ばれる理由を実感できるかもしれません。
デンマークを訪れる人は増えている
「世界一幸福な国」を肌で感じてみたい、アンデルセンのおとぎの国のイメージで可愛らしい街並みを歩いてみたいといった理由から、北欧への人気の高まりに伴ってデンマークを訪れる方は年々増えています。
デンマークへは日本からのツアーを利用して行くこともできます。例えば成田発のデンマークを訪れるツアーは5日間からあり、フリータイムを中心にしたツアーや添乗員同行のツアーまで様々なタイプから選べます。
デンマークと日本の【時差】
ヨーロッパの国に出かける時に必ず押さえておきたいのが時差についての知識です。スカンジナビア半島に位置するデンマークと日本では、昼夜が逆転する感覚に近い時差があります。せっかくの旅行が時差ぼけで台無しにならないように、日本を旅立つ前に時差の知識を頭に入れておきましょう。
また春から夏の間にヨーロッパの各国を訪れる場合、時差と一緒にサマータイムについても知っておく必要があります。デンマークでも例えば3月31日から10月27日までといった半年の間にサマータイムが実施されます。この期間にデンマークを訪れる場合は、時差に加えてデンマークのサマータイムも把握しておく必要があります。
デンマークと日本の時差はどのくらい?
デンマークと日本の時差は8時間、すなわち日本時間はデンマークよりも8時間進んでいます。例えば日本で金曜日の午後8時の時間に、デンマークでは正午となっています。8時間は日本とデンマークの標準の時差です。
ただしここで気を付けなければならないのがデンマークで採用されているサマータイムです。サマータイムの期間中はデンマークと日本の時差は7時間となり、日本時間はデンマークより7時間進んでいることになります。サマータイムの有無で1時間のずれが生じることになります。
デンマークと日本の飛行時間はどのくらい?
日本からデンマークまでは直行便の飛行機が出ています。スカンディナビア航空の直行便で成田からヘルシンキ空港までが約10時間20分、 コペンハーゲン国際空港までが約11時間40分です。日本までの帰りは約10時間50分の飛行時間です。
名古屋・関空・福岡空港からコペンハーゲンに向かう場合はヘルシンキ空港までの便を経由して目指します。日本からデンマークまでの飛行時間は約11時間ということになります。
デンマークで時差ボケは起こる?
一般的に時差ボケはその国と日本との時差が5時間以上の場合に起こりやすいと言われています。日本とデンマークの時差は冬の間は8時間、サマータイム実施中は7時間ですので、デンマークへの旅行では時差ボケが起こる確率が高いと言えます。
時差ボケでふらふらになりながらの観光ではせっかくの旅行を楽しめません。デンマークへの旅行の際は時差ボケへの対策が必要です。
デンマークでの【時差ボケ対処法】
日本からデンマークへは成田発コペンハーゲン行きの直行便があります。デンマークに向かうスカンジナビア航空のフライト時刻は、例えば午前11時に成田を出て現地時間の午後3時30分頃にコペンハーゲン空港に到着するパターンです。その間の飛行時間は約11時間、一昼夜を飛行機の中で過ごしながら体内時計を上手く調節する必要があります。
ここではデンマーク旅行に行った際の時差ボケやその対処法について、詳しくご説明いたします。
そもそも時差ボケとは?
海外旅行でよく話題になる時差ボケ、そもそも時差ボケとはどのような現象を指すのでしょうか。人間の体内は朝と夜が決まった時間に巡る一定のリズムに従ってさまざまな器官が動いています。長い飛行時間によって5時間以上の時差がある国に着いた場合、現地の時刻と体内の器官が把握している時刻とが大きくずれることになります。
時差ボケの具体的な症状としては、眠気やその反対に眠れないこと、頭痛、疲労感、食欲減退などがあり、どの症状がどの程度出るかどうかは個人差があります。人によっては起き上げるのも大変なほどの時差ボケにかかるケースも見られます。
時差ボケ対策をご紹介
海外旅行に付き物のように思える時差ボケですが、対策法があります。具体的な対策は出発前から早寝早起きを心がけて規則正しいリズムで生活することです。早寝早起きが出発前に体内のリズムを一定に整えます。これは旅行の日程の一週間から10日前から始めるとよいでしょう。
旅行の出発当日は飛行時間中にできるだけ現地の時刻に合わせた形で睡眠を取ることが対策になります。飛行機が離陸した後はできるだけ早いうちにデンマークの現地時刻に時計を合わせておくのも対策の方法の一つです。
デンマークのコペンハーゲン空港に現地時刻午後3時30分に着く場合には、到着の3時間から4時間前には起きるように機内で睡眠を取るようにします。さらにデンマーク到着後に眠い場合は夜になるまでできるだけ我慢をして、現地の朝と夜のリズムに身体を早く慣らすようにすると万全の対策となります。
デンマークの【サマータイム】
デンマークではサマータイムの制度を採用しています。デンマークの時間はUTCと呼ばれる協定世界時を1時間進めた中央ヨーロッパ時間が標準時です。UTC+1がデンマークの時刻となります。ただし夏季を中心にした約半年の間はサマータイムとなるためUTC+2がデンマークの時刻となります。
日本では馴染みの薄いサマータイムですが、デンマークを訪れる際にはサマータイムについて詳しく知っておく必要があります。
そもそもサマータイムとは?
サマータイムは夏時間とも呼ばれ、日光が出ている時間にできるだけ長く活動して時間を有効に使おうとする仕組みです。サマータイムは英語ではデイライト・セービング・タイムと言います。日が高い時間が長く続く夏の特徴を活かして、国中の時計を1時間進めて基準時刻とするのがサマータイムです。
2019年の時点では、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、オーストラリア、メキシコなどの国々でサマータイムが実施されています。
サマータイムの『メリット』
サマータイムを実施する大きなメリットは、昼間の時間が長くなって仕事や余暇などの活動に使えることです。明るい時間に活動するため照明などの電気代が節約できるメリットがあります。また1時間時計を進めるため、朝の活動開始の時間がその分早くなります。経済の動きが1時間分増える点もメリットと言われています。
サマータイムの『デメリット』
サマータイムの制度にはデメリットもあります。さまざまな分野でIT化が進んだ現在、サマータイムの制度に合わせて電子機器を1時間分進めるのは大きなコストがかかります。またもう一つのデメリットとして、サマータイムの開始と終了に合わせて体内時計を調節するのは難しいという点が挙げられます。このようにサマータイムの制度は一長一短と言えます。
デンマークの【サマータイム導入日】
デンマークではサマータイムの制度を実施していますので、サマータイムの期間中は中央ヨーロッパ夏時間UTC+2が基準時刻となります。サマータイム実施中のデンマークと日本の時差は7時間です。デンマーク旅行は夏なのか冬なのかによって時計の合わせ方が異なります。ここではデンマークのサマータイムの期間について見ていきましょう。
サマータイム導入日はいつからいつまで?
デンマークでは基本的に3月下旬から10月下旬までをサマータイムの期間としています。導入日は毎年多少変わりますが、例えば2019年の導入日は3月31日午前2時、終了日は10月27日午前3時となっています。
デンマーク旅行の日程がサマータイムの期間に入っているか、入っていないか、デンマーク滞在中にサマータイムが始まるかどうかを確認しておく必要があります。
デンマークの【サマータイムと時差】
サマータイムの期間中にデンマークを訪れる場合、サマータイムの1時間分を見越した上で時差を把握しなければなりません。サマータイムの仕組みを理解して時差を覚えておけば、デンマークへの飛行機の中で現地の時刻に手持ちの時計を合わせることができます。ここではデンマークのサマータイムと時差との関係について詳しく見ていきましょう。
デンマークの時差の計算(標準日)
デンマークの標準時の表示に使うのがUTC+1という書き方です。UTCとは世界協定時刻を意味し、国際原子時を用いて定めた世界的に標準となる時刻のことです。デンマークが国として採用する基準時刻はUTCに1時間を足した時刻です。一方で日本の基準時刻はUTC+9ですので9-1は8で、日本とデンマークの時差は通常の場合8時間と計算ができます。
飛行機の中でデンマークの現地時刻に時計を合わせる時は、例えば日本が午後12時の場合時計を午前4時に合わせます。
デンマークの時差の計算(サマータイム)
デンマークがサマータイムを実施する期間はデンマークの基準時刻はUTC+1となります。サマータイムを導入していない日本では基準時刻は一年中変わらずUTC+9です。9-1で時差は8時間となります。デンマークへの飛行機の中でデンマークの現地時刻に時計を合わせる時は、例えば日本が午後12時の場合時計を午前3時に合わせます。
デンマークを訪れる際は、このようにサマータイムの期間中かそうでないかを必ずチェックして現地時刻を間違えないようにしましょう。
デンマーク旅行の見どころ
デンマークはアンデルセンに代表されるメルヘンで可愛いイメージが街並みの特徴です。コペンハーゲンやその周辺の都市を離れて、緑豊かな森と美しい湖、北欧ならではの海岸線など大自然に触れるのもおすすめの楽しみ方です。
またサマータイムの期間中は長い昼の時間を活かして、観光を思い切り楽しめます。ここではデンマーク旅行でおすすめの見どころをご紹介します。
コペンハーゲンの見どころ
コペンハーゲンで一番のおすすめは運河に沿ってカラフルな建物が並ぶニューハウンです。コペンハーゲンで最も人通りが多くカフェやおしゃれなショップもあります。次に訪れたいのが茶色い塔が美しい市庁舎前広場です。広場の横の通りにはアンデルセン像がありフォトスポットとして観光客に大人気です。
デンマークで最も有名な大型公園のチボリ公園は、市庁舎前広場から歩いてすぐの所にあります。見どころがコンパクトに収まり歩いて楽しめるのはコペンハーゲンの人気の理由の一つです。
コペンハーゲン以外のおすすめの見どころ
デンマークには首都のコペンハーゲン以外の街にもおすすめの見どころがあります。バルト海に臨むヘルシンオアはスウェーデンに近い国境の街です。ヘルシンオアには「ハムレット」の舞台にもなったクロンボー城があり、観光客の人気を集めています。
またフュン島まで足を延ばしてアンデルセンの生まれ故郷オーデンセの街を散策するのもおすすめのコースです。
デンマークの時差やサマータイムを知って、より旅行を楽しもう!
デンマークとの時差とサマータイムについてご案内してきました。デンマークは豊かな自然と北欧ならではのこじんまりと落ち着いた街並みが魅力の小さくても存在感を放つ国です。「世界一幸福な国」と呼ばれるほどの満ち足りた雰囲気はのんびり過ごしたい休暇にぴったりです。時差とサマータイムを知って皆さんもぜひデンマーク旅行を満喫してください!
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