蔵王エコーラインでドライブを楽しもう!
宮城県の蔵王エコーライン、蔵王ハイラインは多くの人が訪れる人気のドライブコースで、これらのコースのハイライトは山頂付近にある御釜です。御釜はエメラルドグリーンの水を湛える神秘の湖で、常に訪れるドライバーたちを魅了します。
ここではそんな蔵王エコーライン、蔵王ハイラインのドライブについて、おすすめのコースや見どころ、人気の御釜などの情報を交えながら紹介します。
蔵王エコーラインは宮城の人気ドライブルート!
蔵王エコーラインは宮城県と山形県を結ぶ人気ドライブルートで、春は雪の壁、夏は高山植物、秋は紅葉と、季節に応じてその姿を変えながら訪れる人々を楽しませてくれる蔵王の人気山岳道路です。
走行距離は約26キロに及びますが、宮城県側の方が車の通行料が多く、特に紅葉の時期にはしばしば渋滞します。また、冬は積雪量が多いため、例年、11月初旬から4月下旬あたりまで道路が閉鎖されます。
御釜や紅葉など見どころをご紹介!
蔵王エコーライン及び、エコーラインの最高地点・刈田峠から分岐する蔵王ハイラインの2つのドライブコースは、途中に多くの見どころがあります。
雪の壁や高山植物、不動滝、駒草平など、見応え十分のスポットがいくつもありますが、その中でもとりわけおすすめしたいのが、頂上付近の展望台から眼下に見下ろす御釜の絶景です。
蔵王エコーラインとは
蔵王エコーラインは宮城県蔵王町から山形県上山市まで通じるドライブラインで、季節毎に美しい景観が堪能できる人気の山岳道路です。
宮城県側からドライブすると、滝見台あたりから山々の景色が変わってきます。その中を走って広葉樹が茂る蔵王山麓を抜けると、最高地点の刈田峠から分岐し、蔵王ハイラインを進めば、やがて御釜へとアクセスできます。
蔵王エコーラインの距離・料金
宮城県白石市と山形県上山市をまたぐ県道12号線白石上山線(しろいしかみのやません)の一部、つまり、奥羽山脈と蔵王連峰をまたぐ区間約26キロメートルが蔵王エコーラインと呼ばれています。この道路は1985年までは有料道路でしたが、現在は無料で通行できます。
刈田峠から分岐して御釜へと進む蔵王ハイラインは有料道路ですが、通行料が要るのは日中の8時から16時までで、夜間の16時から翌朝8時までは無料となります。ただし、冬季閉鎖前と開通後の約2週間は夜間通行が禁止となります。
蔵王エコーラインの開通期間
人気の蔵王エコーラインは5月下旬から10月下旬までは開通していますが、冬季は雪のため閉鎖される区間があります。具体的に説明すると、蔵王町澄川スキー場入口 から上山市坊平間の16.5キロメートルは、例年、11月上旬から4月下旬までの冬の期間は雪のため閉鎖されます。また、御釜へ唯一進める道路・蔵王ハイラインも同様に冬季は閉鎖されます。
蔵王エコーラインの渋滞情報
観光シーズンになると、宮城県側から刈田岳山頂へ向かう蔵王エコーラインが蔵王ハイラインと分岐する地点までは大変渋滞します。特に、紅葉のシーズンには、見どころの多い宮城県側のコースは大渋滞が予想されます。一方、山形県側の蔵王エコーラインは、上り、下りともほとんど渋滞がありません。
蔵王エコーラインの季節ごとの見どころ
宮城・蔵王エコーラインは、季節によって様々な顔を見せます。春には見事な雪の回廊の中を走ることができ、夏には鮮やかな新緑や多くの高山植物を鑑賞できます。また、秋には、蔵王一帯が赤や黄の紅葉に埋め尽くされ、見どころ溢れる蔵王エコーラインのドライブを心行くまで満喫することができます。
春の蔵王エコーライン:雪の壁
真冬の樹氷と山頂付近の神秘的な湖・御釜で知られる山岳ドライブルート・蔵王エコーラインの内、宮城県蔵王町澄川スキー場入口から山形県上山市坊平までの16.5キロメートルが4月下旬に開通しますが、開通直後は高い壁に挟まれた見事な雪の回廊の中を走ることができます。
日本海を流れる対馬海流の影響により、日本海の水蒸気が大陸からの季節風に伴って蔵王に多くの雪を降らせます。
4月末の開通直後の蔵王エコーラインでは、除雪によってできた雪壁の高さは多い時は10メートルもの高さとなります。特に大黒天駐車場から山頂にかけて、圧巻とも言える雪の回廊が楽しめます。
開通前の人気イベント「雪壁ウォーク」
蔵王エコーラインは、例年、5月上旬までは、17時から翌朝8時までの夜間は通行止めとなり、終日運行ができるようになるのは、ゴールデンウイーク明けあたりとなります。刈田峠駐車場では蔵王エコーライン開通式と蔵王連峰夏山開きが同時に行われます。
また、開通前には蔵王エコーラインを歩く「雪壁ウオーク」のイベントも開催されます。このイベントは、指定のツアー、あるいは遠刈田温泉旅館組合が運行するバスを使って、大黒天駐車場から縞の沢間の2キロメートルを歩く見どころ溢れるツアーイベントです。
夏の蔵王エコーライン:新緑・高山植物
宮城・蔵王エコーラインで行く蔵王連峰には多くの高山植物が見られます。こま草やハクサンチドリ、リンドウなど、可愛らしい花々や奥ゆかしくひっそりと咲く花などに出会うことができます。
また、お花畑とも呼ばれる人気の芝草平には、多くの種類の高山植物が生息しており、6月上旬から8月上旬の初夏から真夏にかけて、可憐な花々が一斉に咲き乱れます。
秋の蔵王エコーライン:紅葉
9月下旬から10月中旬にかけて、宮城・蔵王エコーラインをドライブすると、カエデやブナ、ナラなどの木々が赤や黄に染まり、見事な紅葉が見られます。特に、途中の滝見台付近から眺める紅葉と滝の見事なコラボレーションと美しさには目を奪われます。
見どころの多い紅葉のシーズンには渋滞が発生することが多いため、時間に余裕を持ってドライブを楽しむことをおすすめします。
蔵王エコーラインのおすすめスポット
それでは次に宮城・蔵王エコーラインのおすすめスポットについて紹介しましょう。おすすめスポットとしてまず見逃せないのが3つの滝が眺望できる滝見台です。滝見台からは「三階滝」、「不動滝」、「地蔵滝」の3つの滝を望むことができます。
また、断崖絶壁のビュースポットである駒草平も見どころ溢れるおすすめの場所です。そして何と言っても蔵王のハイライトは五色沼とも呼ばれる御釜でしょう。このエメラルドグリーンの水を湛える御釜の絶景を見るには、蔵王ハイラインの終点となる駐車場付近の展望台へアクセスする必要があります。
3つの滝の絶景が見られる【滝見台】
蔵王エコーラインの途中には3つの滝が見られる滝見台があります。滝見台は宮城県側のエコーライン入口である大鳥居から4.5キロほど車で登った場所にあります。この絶景スポットの滝見台からは「三階滝」、「不動滝」、「地蔵滝」の3つの滝を鑑賞することができます。
「三階滝」は落差181メートルを誇る名瀑で、「日本の滝百選」にも選ばれています。三階滝の右手には、水量が多く迫力のある「不動滝」が存在感を示しています。「不動滝」の上方には「地蔵滝」がありますが、水量が少なく見つけにくい滝のため、じっくり探さないと見つけられないかも知れません。
滝見台の位置は、宮城県側から行けば道路の左側、山形県側から行けば道路の右側にあります。宮城県側からドライブする場合は、滝見台への分岐点が多少分かりにくいため注意が必要です。車は滝見台裏側の無料駐車場に10台程度駐車することができます。
近くで大きさと迫力を体感【不動滝】
「不動滝」は蔵王にある滝の中でも最も規模の大きい見応えのある滝です。滝の落差は54メートル、幅は約16メートルあり、その豊富な水量と流れ落ちる滝の音には圧倒されます。
不動滝には、青根温泉や峩々温泉、遠刈田温泉の効能の元となったと云われる大ウナギとカニの伝説が残されており、見どころの多いこの滝は歴史を感じさせる名瀑でもあります。この滝の圧倒的な迫力を是非体感してみて下さい。
断崖絶壁のビュースポット【駒草平】
駒草平は宮城県側蔵王エコーライン入口の「大鳥居」から13キロほど車でドライブした場所にあります。以前は6月から7月にかけて高山植物のコマクサの群生が見られた駒草平ですが、現在ではコマクサの数が減少してしまったため、群生は見られなくなりました。
ただ、この場所は断崖絶壁にあり、ここから見る眼下の眺望は見応えがあります。駒草平は、今や断崖絶壁の眺望スポットとして人気のあるおすすめの場所となっています。
駒草平付近は遊歩道が整備されており、その一帯を散策できます。また「こまくさ平展望台」からは「不帰(かえらず)の滝」や雪解け水の多い時期にのみ見られる「振り子滝」を眺望することもできます。
宮城県側からドライブすれば道路の左側、山形県側からは道路の右側に「見晴らし処・こまくさ平」という売店があり、駒草平の場所がすぐわかる目印となっています。道路の両側には無料の駐車場があり、トイレもあります。
五色沼とも呼ばれる蔵王のシンボル【御釜】
火山の火口湖である御釜は、蔵王ハイラインの終点となる駐車場から徒歩2分ほどの場所にある展望台から望むことができます。エメラルドグリーンの水を湛えた御釜は、季節によって色に変化が見られることから「五色沼」とも呼ばれています。
ただ、この場所では霧が発生することが多く、御釜が全く見えなくなることもあるため、天気の良い時期を選んでドライブすることをおすすめします。
駐車場のすぐそばにある売店「蔵王頂上レストハウス」では、食事や休憩ができます。御釜付近は夏でも寒いことがあるため、上着や防寒具を用意して出かけることをおすすめします。
蔵王エコーラインから御釜へのアクセス方法
蔵王エコーラインから御釜への一般的なアクセス方法は2通りあります。1つは車で蔵王エコーライン山頂付近の刈田峠から分岐する蔵王ハイラインに入ってアクセスする方法、もう1つは蔵王ハイライン入口の西側にあるおすすめの刈田リフトを使って山頂付近の展望台にアクセスする方法です。
蔵王ハイラインを通行する
蔵王エコーラインと蔵王ハイラインを利用して御釜にアクセスする方法を説明します。マイカーでアクセスする場合、カーナビで目的地を「御釜」と設定しても正しい位置を示さないことが多々あるため、注意が必要です。
御釜へは宮城県側からは県道12号線とその一部である蔵王エコーラインを通って進みます。そして、エコーラインの最高地点・刈田峠から分岐する有料道路・蔵王ハイラインに入ります。1キロほど走った山頂付近に300台ほど駐車可能な御釜を望める駐車場があるため、その場所に車を駐車します。駐車料金は通行料金に含まれています。
往復の通行料金は駐車料金も含め、普通自動車の料金が540円、二輪車の料金が380円、マイクロバスの料金が1340円となっています。また、通行時間帯は7時30分から17時までです。
ハイシーズンの週末、特にお昼時にはハイラインや終点の駐車場付近では渋滞が発生するため、早めの時間帯に出発する等の工夫が必要となります。朝10時ぐらいに駐車場に到着すれば問題なく駐車できるでしょう。
刈田リフトを利用する
蔵王ハイラインを利用して御釜にアクセスするもう1つの方法は、刈田リフトの無料駐車場に車を停め、リフトを利用して御釜にアクセスする方法です。刈田リフトは蔵王ハイライン入口の西側にあり、トイレもあります。リフトの乗車時間は約8分です。
刈田リフトの利用可能な時間帯は9時から16時までで、往復料金は1人あたり750円、片道だと料金450円、団体の場合は往復料金が680円、片道が400円となっています。
スキー場でよく利用するリフトと同じスタイルのリフトで山頂まで登ります。車の場合より若干料金が高いですが、その分、蔵王連峰の景色をゆったり眺めながら登ることができおすすめです。
見どころいっぱいの蔵王エコーラインでドライブを満喫しよう!
宮城の蔵王エコーライン、蔵王ハイラインは宮城県と山形県を結ぶ人気ドライブルートで、ドライブ途中には、3つの滝の絶景が見られる「滝見台」や断崖絶壁からの絶景を堪能できる駒草平、そして蔵王のシンボルとも言える御釜など、見どころに溢れています。
ここではそんな蔵王エコーラインについて、ドライブにおすすめのスポットや人気の御釜などの情報を取り入れながら説明してみました。
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