《2023年》秋吉台周辺のおすすめランチスポット9選！山口名物グルメ瓦そばも

山口県の観光スポットである「秋吉台」は、他のところでは見られないような絶景が楽しめることで人気です。秋吉台に観光に行った時、おすすめしたいランチにはどのようなものがあるのでしょうか。人気のお店とおすすめを紹介します。

まずは、「秋吉台」というのはどういうところなのかという点から紹介していきましょう。秋吉台は山口県美祢市の中部から東部に広がっているカルスト台地です。

カルスト台地という地形自体、日本ではあまり知らない方も多いのですが、秋吉台ではそのカルスト台地に見られるさまざまな地形がじかに観察できることから人気が高く、多くの方が訪れています。

そこでまずは、秋吉台の「カルスト台地」とはどのようなものなのか、またそれがどのような価値があるのかという点から紹介していきましょう。

カルスト台地というのは、石灰岩など水に溶けやすい性質を持つ大地が、雨水や地下水などさまざまな「水」により溶かされ、浸食されてできる地形を言います。

石灰岩はもともと石灰質の殻をもついきものの死骸が積み重なって作られますが、とても水に溶けやすい性質を持ちます。地表面では雨などで表面が削られ浸食しますし、それ以外の場所でも少しずつ水に溶けており、地下に鍾乳洞などが作られます。

もちろん石灰岩で作られているところではこのような浸食はどこでも起こりますが、一般的には起伏が少ない場所で浸食が起こり、特有の地形ができることが多いです。それが秋吉台に見られる「カルスト台地」なのです。

秋吉台の成り立ちは、今から約3億5000万年前にさかのぼります。古生代石炭紀というこの時代、赤道付近のパンサラッサと言われる海の中で海底火山ができ、サンゴ礁がつくられました。

このサンゴ礁はプレート運動により少しずつ移動しつつ、長い時間をかけ石灰岩へと変化していきます。最終的には厚さ500メートルから1000メートルになり、それが約2億6000万年前に海溝の中の堆積物に埋まって、秋吉台の石灰岩層になりました。

その後、その石灰岩層に雨が降り、その雨水により石灰岩が溶け、現在みられる秋吉台の景色を作り出しています。つまり今目にする秋吉台は、人類の歴史よりもはるかに長い歴史の中で作られてきたのです。

秋吉台に突き出た岩はそのサンゴ礁の石灰岩がプレート運動により隆起し、外に出てきたものです。さらに秋吉台に見えるくぼ地(ドリーネ)は、水により溶けた石灰岩が陥没してできています。

またその溶けた石灰岩を含んだ水が地下に作り出すのが鍾乳洞です。秋吉台には「秋芳洞」「景清洞」「大正洞」などの鍾乳洞があり、こちらも日本屈指とされています。

このように古い地球の歴史とともに作られた秋吉台は1955年、秋吉台国定公園になり、さらに1964年には特別天然記念物に指定されました。

山口の秋吉台は特別天然記念物であり、見どころも多いことから、多くの方が観光に訪れます。とはいえ、基本的にはただの「地形」です。どのような楽しみ方ができるのでしょうか。

秋吉台の場合、後で紹介するカフェスポットでもある「Mine秋吉台ジオパークセンター」など、秋吉台を紹介する施設が周辺に複数あります。これらの施設には展示などが行われていて、それで秋吉台が詳しく紹介されています。

秋吉台に行く前に山口の名物などをランチとしていただいて、ここを見学してから実際の秋吉台の散策に行くというプランもおすすめです。

また、秋吉台ではガイドツアーが行われています。こちらは地域住民がガイドとなり秋吉台の見どころを見学するというものです。

ワンコインで見どころを手軽に見学できるツアーから、予約が必要なトレッキングコースまで複数のツアーが用意されていて、メンバーや所要時間などにより好みのものを選ぶことができるのがおすすめポイントです。

秋吉台観光をするのであれば、山口名物のランチとこれらのツアーを組み合わせてみてはいかがでしょうか。安全に見どころを楽しめるのでぜひチェックをおすすめします。

秋吉台は山口を代表する観光スポットであり、山口に観光に訪れる方の多くが立ち寄る場所です。そのため山口のお土産品や名物グルメなどを楽しめるスポットが近くに多くあります。

そのため、秋吉台観光の時にランチを楽しみたいという場合、これらの山口名物を選ぶ方も多いです。秋吉台の景色を楽しみながら、山口名物に舌鼓を打てば、山口に観光に来た気分が盛り上がるでしょう。

中でも山口の名物として有名なのがふぐと瓦そばです。ふぐは「ふく」と呼ばれ、「福」に通じることから、縁起がいいということでも人気があります。皿が透けるほどに薄い刺身は絶品で、山口に行ったらぜひ食べたい名物と言えるでしょう。

「瓦そば」はもともと、下関市豊浦町で食べられていた郷土料理です。熱した瓦の上に茶そばがのり、その上に牛肉や錦糸卵などが盛りつけられています。それをかつお風味のたれでいただくというものです。

もともとは1877年の西南戦争の際に、薩摩軍の兵士たちが熊本城を囲み、瓦を使って肉や野菜を焼いて食べたという話をもとに、1961年に山口にある川棚温泉で作られた料理とされます。

今や山口のご当地グルメとして広く親しまれており、秋吉台周辺でも提供されています。秋吉台観光の際のランチで食べるのにぴったりと評判となっており、ぜひおすすめのランチメニューです。

それでは具体的に、秋吉台周辺のランチで特に人気のあるお店について紹介していきましょう。秋吉台周辺にはいろいろなジャンルのお店がありますが、まずは山口名物のグルメを楽しめるお店から紹介します。

今述べたように、山口名物にはいろいろなものがあり、また山口県内でも特定の場所のご当地グルメというものもあります。秋吉台周辺にある山口名物グルメのお店も多様であり、いろいろなものを選ぶことができるでしょう。

秋吉台の観光の後、近くで食事やお土産をと考えているなら、「観光会館 安富屋 レストラン」がおすすめです。秋芳洞近くにある観光会館なので、グルメはもちろん、お土産の販売もしています。

秋吉台の周辺で育つ山口名物が「美東ごぼう」です。カルスト台地の特有地形であるドリーネで育てられ、肉質が柔らかく香りがよいごぼうが収獲できると言われており、こちらのレストランでもそれを使ったメニューが豊富に揃っています。

中でも「ごぼう麺」は近年、メディアなどでも取り上げられ、注目を集めています。これはごぼうチップス(ごぼうの唐揚げ)がたっぷりとトッピングされているそばです。

ごぼうチップスはそのまま食べるのはもちろん、つゆがしみ込むとつゆにもごぼうのだしが染み出しますし、ごぼうの風味もアップし、さらに美味しく食べることができます。

温かいそばだけでなく、ざるそばや天ざるにもごぼうチップスがトッピングされているので、暑い日にさっぱりランチをしたいという時でも山口グルメを楽しめるでしょう。

また、後で紹介する山口名物の瓦そばも「河童そば」という名前で提供されています。こちらも山口グルメを楽しみたい方に人気となっています。

「ばりそば」という山口名物をご存知でしょうか。ばりそばというのはこの「春来軒」が生み出したご当地グルメで、鶏の油で揚げた麺の上に、野菜や肉、かまぼこなどの具材をたっぷりのせて、とろみのある鶏ガラベースのスープをかけています。

麺を揚げているので、「ばりばり」とした食感があり、時間が経つとスープを麺が吸い、もちもちとした食感に変化してきます。この食感と、山口の方言で「ばり」とは「すごい」という意味から、両方の意味がかかっていると言われます。

一見すると長崎の皿うどんに似ているのですが、麺が中太麺、汁がスープで緩い、トッピングの具材がとても多いなどの違いが見られます。

「ばりそば」は今述べたようにトッピングがとても多く、とにかくボリューム感があるのが特徴です。子どもが一緒だったりするなら、1人前で足りるかもしれません。一方で野菜がとても多く、ヘルシーでコスパもよい点も人気のポイントです。

今や山口のソウルフードと言われることも少なくないばりそばですが、「春来軒」は山口県内に複数のお店があります。本店からのれん分けしているということで、どのお店でも美味しいばりそばを堪能することができます。

先ほども紹介しましたが、山口のご当地グルメとして近年人気が高まっているのが「瓦そば」です。瓦の上にそばや具材が乗っているというフォルムも他にはなく、もちろん味も美味しいので、ランチで利用するのにはぴったりです。

また瓦そばは、某人気ドラマでストーリー上の鍵となる料理として登場したことで、一気に注目を集めるようになりました。全国的に知られるようになったことから、山口に来たらぜひ瓦そばを食べたいというニーズも高まっています。

そこで、秋吉台周辺で瓦そばを食べることができるお店を紹介します。秋吉台観光の際のランチタイムにぜひ瓦そばを食べてください。

秋吉台のすぐ近くにある「台観望 合歓店」は、ランチで利用したいという方にぴったりのお店です。メニューも幅広く、気軽に利用できることから人気です。

こちらのお店の「瓦そば」は「ぜんじかっぱそば」という名前で提供されています。このそばは、秋芳洞に伝わるかっぱ伝説にちなんで作られたもので、町おこしメニューとして、この店のみで提供されています。

一見すると瓦そばのようですが、麺にわさびが練り込まれているのが特徴で、また瓦ではなく、鉄板にのせられて供されます。秋吉台高原牛肉や地元の卵を使った錦糸卵などがトッピングされており、とてもボリュームがあります。

また、そばと並んで人気なのが「夏みかんソフト」です。夏みかんもまた、山口の名物であり、さっぱりしてジューシーなので、秋吉台観光の一休みにもぴったりです。時間によっては、カフェ利用してもよいでしょう。

秋吉台のすぐ近くにあるお店ということもあり、とても観光客が多く、シーズンになると行列ができるほどの人気店です。混んでいるようなら時間をずらすなど工夫すると、ゆっくりとランチを楽しめるでしょう。

山口名物の瓦そばのお店としてよく知られているのが「長州屋」です。店舗は山口市の歓楽街として知られる湯田温泉の中心部に位置しており、秋吉台観光の後こちらに宿泊するという方も多く見られます。

この長州屋は山口の食材がまるごと食べられる、というコンセプトのもと営業されており、先ほど紹介したふぐの他長州どりなどの山口の名物食材をふんだんに使った料理が人気です。

また、お酒も山口の地酒をたくさん揃えているため、お酒が好きという方やどうせなら地酒を楽しみたいという方にもおすすめです。ふぐなどの名物をつまみに一杯というニーズにもこたえます。

こちらの瓦そばは熱々の瓦の上にできたてのそばが乗っており、見た目もボリューム感があります。瓦そばそのものは1人前からあるのですが、2人前以上になると瓦にのせられて供されます。ですから家族や友達など、複数人で利用するのがおすすめです。

またコース料理なども充実しており、飲み放題付のコースなどもあります。ランチはもちろんですが、湯田温泉に宿泊して晩ご飯を楽しみたいという方にもおすすめします。

なお、とても人気があるお店なので、休日などは行列ができることもあります。もし混雑しているようなら、時間を少しずらすなどするとよいでしょう。

ランチは和食派という方も多いでしょう。特に日本の観光地は、和食が充実しているお店も多く、地元の名産の食材をふんだんに使い、美味しい和食を楽しむことができるところも多いです。

山口の秋吉台もここまで紹介してきたように「瓦そば」など名物の和食グルメが豊富であり、ランチにぴったりです。そこで次に、和食グルメをランチで楽しみたい方におすすめしたいお店を紹介します。

秋吉台の近くにある観光スポットに「別府弁天池」があります。山口県の名水百選にも選ばれている、コバルトブルーの透明度の高い水が美しいところですが、この湧水を利用し、ニジマスの養殖がおこなわれています。

ニジマスはもともと冷たい水に住む魚ですが、この湧水は一年を通して水温が14度程度と、ニジマスが育つのに最適な温度なのです。

「弁天会館」はこの養殖されたニジマスを使った料理を提供しているお店です。養殖場には釣り堀があり、ここでニジマス釣りを楽しむことができるのですが、こちらのお店では、その釣ったニジマスをその場で調理してくれます。

また、もちろん釣りをせずに食事をすることも可能です。ニジマスを塩焼き、フライ、刺身から2品選んで食べられる定食や、ニジマス料理の単品なども充実しており、ニジマスを十分に堪能することができるでしょう。

定食でも値段は1000円台とリーズナブルで、味噌汁はニジマスのあらを使っており、ニジマスのうまみを丸ごと楽しめます。ランチに地元グルメを楽しみたい方にぴったりです。

なお、この別府弁天池は「別府厳島神社」の境内にあります。そのため神社巡りを趣味にしているという方にもおすすめです。こちらのお店を利用する際にはぜひ神社の参拝もしてください。

「お食事処　味あい」は秋吉台のすぐ近くにある和食のお店です。ランチ営業のみのお店で、営業時間が短いのですが、天ぷらや寿司など、山口の海と山の恵みがたっぷり詰まったグルメが楽しめると評判です。

比較的薄味に仕上げられ、だしをよく効かせており、野菜などもたっぷり使われているため、ヘルシーと評判になっており、彩りもとてもきれいです。おしゃれなグルメを楽しみたいという方にも人気です。

営業時間が11時から13時30分までと短いので、秋吉台観光の際に訪れる場合は時間を確認して、遅れないように行くことをおすすめします。

秋吉台観光をしていると、疲れたので少し一休みしたい、あまりランチに時間がかけられないという場合もあるのではないでしょうか。そのような場合だと、カフェなどで過ごすというのもおすすめです。

そこで次に、秋吉台周辺で一休みやランチに利用しやすい、おすすめカフェを紹介します。カフェランチを楽しみたいという場合にもぜひチェックしてみてください。

秋吉台観光の拠点である「Mine秋吉台ジオパークセンターカルスター」は、秋吉台カルスト展望台の横にあり、無料休憩所や先ほど紹介したツアーなども紹介している施設です。

「カルスター」というのはKarst(カルスト)＋Star(星)の造語で、秋吉台の一番星という意味です。秋吉台のランドマークになるようにという願いを込めてつけられたということです。

中にはプロジェクションマッピングなどもありますし、無料Wi-Fiも使えるので、秋吉台の情報をここで仕入れてから観光に行くというのもいいでしょう。

建物の中にはレストスペースがあり、カフェが併設されています。このカフェからは大きな窓越しに秋吉台のカルスト地形を一望することができます。

このカフェスペースのランチでおすすめなのが「高原牛バーガー」です。地元の高原牛を使ったハンバーガーは食べごたえがあり、手軽にランチをとりたいという方にもとても人気です。

また地元のフルーツを使ったシャーベットやソフトクリームも人気があり、特に暑い時期には秋吉台観光の後で一休みしたいという方が多く利用します。ぜひ秋吉台の景色を楽しみながら、ゆっくりカフェタイムを過ごしてください。

日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルは、薩摩などで布教を行った後、1550年、山口に入りました。その後当時の守護大名大内義隆に謁見し、この地で布教活動を行ったと言われます。

そのため、山口には多くのザビエルゆかりのスポットがありますが、そのうちの一つに「山口サビエル記念聖堂」があります。その近くで美味しいパンを販売しているのが「Cafe&Bakery VERITA」です。

素材本来の味わいを大切に作ったこちらのベーカリーのパンは人気が高く、地元の常連の方はもちろん、わざわざ購入のために訪れる方も少なくありません。

この本店の2階にはカフェがあります。ランチからカフェタイムの営業となっているのですが、特にランチセットは人気となっています。

こちらのランチセットはハンバーグやパスタなどのメイン料理にパンとスープとドリンクがつきます。自家製のパンの食べ放題とドリンクの飲み放題がついているため、とてもコスパがよいと評判なのです。

特に自家製パンの食べ放題は、カフェで食べて気に入ったパンを帰りに購入するというお客さんも多く、美味しくてたくさん食べてしまうという方も多いようです。ぜひ自慢のパンをいろいろ楽しんでみてください。

「Arboreo」は秋吉台近くの隠れ家的カフェで、秋吉台の硬水を使って作る本格的なイタリアンとカフェデザートが楽しめます。ランチメニューは「本日のお食事」ということで、秋吉台近くの食材をたっぷり使ったメニューとなっています。

ただし、こちらのメニューは限定15食で要予約なので、ランチで使うなら注意が必要です。またカフェメニューとしては、ケーキやドリンクメニューがとても充実しており、自家製ドリンクなども人気となっています。

また、コーヒーは秋吉台の硬水を使い、イタリアンローストの豆を使っているため、深みがあり美味しいと評判です。ランチやカフェメニューとともにぜひゆっくりと味わってみてください。

山口の秋吉台は日本でも最大級のカルスト地形がみられるところとして人気の観光スポットです。そのため山口の名物グルメや名産品を使ったカフェメニューが楽しめる店も多いです。ぜひ秋吉台観光の際のランチに利用してください。