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小笠原諸島への行き方はフェリー?飛行機?料金・アクセスを紹介!

小笠原諸島への行き方はフェリー?飛行機?料金・アクセスを紹介!
投稿日: 2017年6月22日最終更新日: 2020年10月7日

小笠原諸島は、東京から約1000km離れた南の海に位置し、世界自然遺産にも登録されました。知名度の高い小笠原諸島ですが「行き方がわからない」と躊躇する人は多いはず!そんな小笠原諸島へのフェリーでの行き方や各島へのアクセス、フェリー料金などをご紹介します。

小笠原諸島とは?見出し

小笠原諸島は、東京都に属する諸島群の1つで、東京から約1000km離れた南の海に位置しています。太古の昔より大陸と陸続きになったことが無いと言う歴史から、小笠原諸島の自然は独自の進化を遂げており、2011年にはユネスコの世界自然遺産リストに登録されました。知名度の高い小笠原諸島ですが「行き方がわからない」と躊躇する人は多いはずです。そんな小笠原諸島へのアクセスや料金をご紹介しましょう。

小笠原諸島の概要見出し

小笠原諸島ってどの範囲を言うの?

小笠原諸島は、「父島列島(ちちじまれっとう)」「母島列島(ははじまれっとう)」「聟島列島(むこじまれっとう)」「西之島(にしのしま)」「硫黄列島」「南鳥島」「沖ノ鳥島」で構成されていて、島の数は30以上にも及びます。この内、父島列島の父島と、母島列島の母島のみ住民が生活しており、残りはすべて無人島です。

小笠原諸島の歴史

小笠原諸島が最初に発見されたのは1593年(文禄2年)と伝えられています。その時発見した人物、信州の小笠原貞頼の名前にちなみ「小笠原諸島」と名付けられました。その後は欧米人やハワイ人が暮らしていましたが、1876年(明治9年)に国際的に日本の領土として認められました。

大正時代には約7000人もの住民が暮らしていましたが、ほとんどの住民は第二次世界大戦の際に本土へ強制疎開させられてしまいました。戦後はアメリカの統治下に置かれた為、住民たちは長い間島へ帰る事を許されませんでした。戦後23年が経過した1968年(昭和43年)にようやく小笠原諸島が日本に返還され、戦前よりはるかに少ない人数で村づくりを始め、今に至っています。現在の住民は父島に2000人、母島に500人です。

小笠原諸島へはフェリーで!行き方は?見出し

行き方はフェリーのみ

小笠原諸島へのアクセスはフェリーのみです。飛行機で行くことはできません。小笠原諸島に一般の飛行機が離着陸できる空港は現在存在しておらず、緊急時のヘリポートや硫黄島に自衛隊用の発着場があるのみとなっています。

フェリーの種類

小笠原諸島へのフェリーは2通りあります。1つ目は定期便「おがさわら丸」を利用する方法、2つ目はツアー会社が運行するツアー客船を利用する方法です。小笠原諸島専門のツアー会社「株式会社ナショナルランド」は長期連休などの観光シーズンに、行き帰りと宿泊をセットにしたツアーを催行しています。時間に余裕がない方などはツアーがおすすめです。次の項からは、定期便「おがさわら丸」で行く方法を紹介していきます。

まずはフェリーで小笠原諸島父島へ見出し

父島とは

父島は、小笠原諸島で一番人口の多い島(約2000人)であり、面積も小笠原諸島では硫黄島に次いで2番目の大きさを誇ります。小笠原村役場を始めとした行政機関はこの父島に集中しており、小笠原諸島の中核となる島です。本土から小笠原諸島へアクセスする唯一の手段である定期便「おがさわら丸」は父島にのみ発着しています。その為、小笠原諸島のどの島へ行くにしても、まずはこの父島へ向かう事になります。

父島へのフェリー

本土と小笠原諸島を結ぶ唯一のアクセス手段「おがさわら丸」は、東京港竹芝客船ターミナルを出発し、約24時間かけて父島の二見港に到着します。おがさわら丸父島へ着いたら約3日程停泊し、また父島の二見港から東京港竹芝客船ターミナルへ向けて出発します。東京港では1日から3日程度停泊します。

よって、おがさわら丸はおおよそ6日から8日のサイクルで東京を出発する事になります。東京の出港時間は11時、父島の出港時間は15時30分と決まっています(2017年時点)。曜日が決まっているわけではなく、おがさわら丸を運行している小笠原海運が、半年ごとに公表するスケジュールに基づいて運行されます。スケジュールは小笠原海運の公式ホームページを確認して下さい。

おがさわら丸ってどんなフェリー?見出し

おがさわら丸は2016年に新しく

小笠原諸島への唯一の手段おがさわら丸は、現在3代目が運航しています。3代目は2016年の7月に就航したばかりのとても新しい船です。船内には小笠原諸島の食材を使ったこだわりレストランや、お土産や日用品が買える売店、アップルパイやホットケーキが食べられる展望ラウンジなど充実の施設が揃っています。貴重品ロッカーもありセキュリティ面もばっちり。24時間の船旅も苦にならない、快適な空間ですよ。

席と料金

席は、2名もしくは3名で1室を利用できる特等室(69170円)、特1等室(62670円)、1等室(48600円)と、2段ベッドが並ぶ相室の特2等寝台(35100円)、2等寝台(26450円)、大部屋の相室の2等和室(23210円)の合計6種類の席があります。カッコ内の数字は片道料金で2017年6月時点のものです。子供は50%引き、学生は席によって10%から20%引きの料金で利用できます。

乗船券購入方法

2016年からインターネット予約及びクレジット決済が可能です。予約のみなら電話でも可能。また、席が空いていれば当日竹芝客船ターミナルの4番窓口で購入することも可能です。予約は、乗船日の2ヶ月前から受付けてもらえます。長期連休など混雑期の予約は、別途特別予約期間が設けられる場合がありますので、小笠原海運のホームページで確認して下さい。

乗り場(東京港)までの行き方

おがさわら丸が発着する東京港竹芝客船ターミナルへは、電車でアクセスするのが一番簡単です。最寄り駅は4つあり、JR浜松町駅北口(徒歩約7分)、「東京臨海新交通ゆりかもめ」竹芝駅(徒歩約1分)、地下鉄大門駅(徒歩約8分)、東京モノレール浜松町駅(徒歩約10分)です。ターミナル周辺には有料駐車場もあるので、お車でのアクセスも可能です。

乗船手続き

ターミナルに到着したら、まずはチェックインをして搭乗券をもらいます。おがさわら丸のチェックインカウンターは8番窓口です。チェックインの受付時間は9時30分から10時40分頃までですが、出港の11時に間に合うよう早めに済ませるようにして下さい。また、連休などの混雑時はもっと早くから受付けている場合もあるようです。乗船は、席の種類ごとに放送で順に呼ばれます。放送の聞こえる場所で待機しましょう。

小笠原諸島母島への行き方見出し

母島とは

母島は父島から約50km南にある、約500人の住民が暮らす島で、郵便局、診療所、小中学校の施設が整っています。パッションフルーツやカカオなど、南国ならではの農産物を栽培している他、ラム酒の製造を行っています。

フェリー「ははじま丸」

母島へ行くには、フェリー「ははじま丸」を利用します。ははじま丸は父島の二見港から出港しており、父島から約2時間で母島に到着します。時期にもよりますが、おおよそ1週間に3便から4便程度運航しています。母島から父島へも同様です。ははじま丸は予約することはできず、「おがさわら丸船客待合所」の隣にある「ははじま丸船客待合所」で直接購入する形になります。料金は大人4290円プラス燃料費です。

小笠原諸島聟島列島への行き方見出し

聟島列島とは?

聟島列島(むこじまれっとう)は、小笠原諸島の北側にある無人島の集まりのことです。これらの島にしか存在しない生物が数多く存在することから、聟島、北之島、媒島、嫁島が世界自然遺産に登録されています。また、昔は聟島列島がアホウドリ(絶滅危惧2類)の自然の繁殖地であったことから、2006年からはアホウドリを再度繁殖させる活動が進められています。

聟島列島行きフェリーはあるの?

聟島列島行きの定期フェリーはありません。父島にあるツアー会社で、ツアーを申し込んで行く方法があります。ダイビングとセットになったツアーや、聟島で船中泊するお泊まりツアーなどが用意されています。

小笠原諸島西之島への行き方見出し

西之島とは?

西之島は父島の西約130kmの所にある火山島です。2013年に大規模な噴火が起き、2017年4月にも噴火が起きている活発な活火山です。これらの噴火により、なんと島の面積はなんと約9倍にもなりました!

西之島への行き方

西之島行きの定期フェリーはありません。また、火山活動が活発なため、現在は上陸することもできません。しかし、父島のツアー会社では西之島の周囲を一周する、西之島クルーズなどのツアーが用意されています。今もなお噴火を続ける活火山を間近で見ることができるおすすめツアーです。

小笠原諸島その他の離島への行き方見出し

その他の主な離島

上記で紹介した島々の他には、硫黄島列島、南鳥島、沖ノ鳥島が小笠原諸島に属しています。しかしこれらの島は、自衛隊の基地が置かれていたり、地形的に船の接岸が困難であったりなどの理由により、一般人が上陸することはできません。

硫黄列島クルーズ

上陸する事はできませんが、硫黄列島に属する「北硫黄島」「硫黄島」「南硫黄島」の周囲をまわるクルーズツアーがあります。どうしても見たい!と言う方は、こういったツアーを探してみて下さいね。

小笠原諸島へ行こう!見出し

小笠原諸島へのアクセスをまとめました。ほとんどの人が名前は知っていても、なかなか行く機会がない小笠原諸島ですが、こうやってまとめると十分旅行に行けることがわかりますね!できればしっかり時間をとって、のんびり小笠原諸島を楽しんで下さいね。

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