八丈島へはフェリー？飛行機？行き方・アクセスから料金まで紹介！

八丈島は東京都の伊豆諸島に属する島で、東京から南へ約300㎞のところにあります。大島を始めとして北から南に続く伊豆諸島の中でも南側に位置し、気候は年間を通して本州よりは温暖で「常春の島」とも呼ばれます。ダイビングスポットや海水浴場などの数々の見どころのある八丈島へのフェリーや飛行機を使っての行き方などをご紹介します。

八丈島にはフェリーと飛行機と、海路と空路での行き方がありますが、料金や所要時間なども様々です。飛行機では55分とあっという間に到着しますが、大型フェリーでは11時間と、時間と旅のスタイルでもどちらがいいのか変わってきます。それぞれの行き方を詳しくご紹介します。

八丈島へのフェリーでのアクセス方法のひとつは、東京都港区にある竹芝桟橋から就航している東海汽船の橘(たちばな)丸があります。東海汽船は竹芝桟橋を拠点に伊豆諸島各島へのフェリーを運航していて、八丈島への航路では東京から三宅島を経由して、八丈島に到着します。時間はかかりますが、飛行機よりも経済的です。

八丈島へのフェリーである橘丸は平成26年に竣工と、東海汽船のフェリーの中でも一番新しい船の一つです。新しく清潔感のある船内には、エレベーター、レストラン、自販機コーナー、キッズルームなどがあり、コインシャワーは長い船旅には嬉しい設備です。

八丈島へのフェリーである橘丸にはいくつかの等級に分かれた座席指定があります。座席と言っても椅子ではなく、違った等級の部屋が割り当てられます。2等席は大部屋で、それぞれ座席(指定スペース)が仕切られていて、枕はありますが掛け布団はありません。料金は8150円となっています。

特2等客室はカーテンが付いた2段ベッドになっていて、寝台ランプとコンセントがついています。他の等級の部屋にはテレビが付いていますが、特2等のみテレビがありません。料金は12230演奏となっています。１等客室はカーペット敷で、2等と同じく仕切りがあり、折りたたみのマットレスと枕、毛布が付いています。料金は16310円となっています。

特1等客室には2段ベッドが2つある洋室と、6畳の和室に分かれています。洋室、和室とも設備は同じで、シャワーとトイレ、浴衣ほかアメニティ、冷蔵庫、ケトルとカップなど、まるで旅館のようです。和室の方は一名での利用はできません。料金は19570円となっています。

橘丸の中で一番グレードが高い特等客室は、船内に10部屋あります。ホテルのツインルームのような作りで定員は2名、アメニティグッズは特1等と同じですが、靴磨きと靴べらもあります。2つあるベッドにはクッションも置いてあり、窓の近くにはテーブルと対面する形で椅子が2つあります。料金は22830円となっています。

八丈島へのフェリー乗り場は、東京都港区の竹芝桟橋で、アクセスの最寄り駅はJR浜松町駅です。発券所がある建物の中には食堂と売店があり、伊豆諸島の島々のお土産を買うこともできます。発券所のそとは大きな広場になっていて、野外イベントなどが催されることもあります。

住所:東京都港区海岸1丁目竹芝桟橋
電話番号:03-5472-9999

八丈島へのもうひとつのフェリーでのアクセスは、八丈島よりも南に位置する青ヶ島との間に運行している伊豆諸島開発の「あおがしま丸」というフェリーです。東京方面からのアクセスではありませんが、青ヶ島と八丈島の両島を観光する場合はこの航路を利用します。旅客定員は50名で、週に4便運航しています。

青ヶ島から八丈島への「あおがしま丸」は全てが2等客室となっていて、カーペット敷きの客室には枕と毛布が置かれています。席番号などはなく、自由にスペースを選ぶことになります。部屋にはテレビ、コンセント、冷蔵庫などの設備がありますが、自動販売機はありません。料金は2550円、所要時間は3時間ほどです。

八丈島へのフェリー「あおがしま丸」は、青ヶ島の三宝港から発着しています。発着時刻は季節によって多少異なりますが、基本的に12時台から1時台のようです。青ヶ島の港湾の状態や、潮流の強さによっては発着が難しくなることがあり、就航率は60%から70%ほどです。

住所:東京都港区海岸1-16-1
電話番号:03-3455-3090

八丈島への飛行機での行き方は、一番簡単なのは羽田空港からの飛行機になります。ANAの八丈島行きの飛行機が就航していて、7時30分発、12時15分発、15時50分発の計3便の飛行機があり、所要時間は50分前後で到着します。

羽田空港から八丈島行きのANAの飛行機では、早期予約割引というのがあって、フライトまでの日にちが多ければ多いほど、割引率も高くなります。飛行機の通常片道料金は23000円ほどですが、フライトの3日前から55日前の間にチケットを購入すると、最大半額にもなります。

ANAの八丈島行きの飛行機は羽田空港から就航しています。羽田空港までは東京からバス、電車、モノレール、タクシーなどで簡単にアクセスすることができます。レストランやショップも数多くあるので、飛行機に乗るまでの待ち時間は有意義に過ごせるはずです。

住所:東京都大田区羽田空港
電話番号:0570-029-222

八丈島への飛行機でのもう一つのアクセス方法は、伊豆諸島南部の島々を観光するのにも便利な東京愛らんどシャトルというヘリコプターです。大島、利島、三宅島、御蔵島、青ヶ島、八丈島と、伊豆諸島の半分以上の島々に就航しています。ただ、八丈島からの直行便は御蔵島と青ヶ島のみで、三宅島や利島に渡るのには乗り継ぎが必要になります。

八丈島の発着便は4便で、青ヶ島と御蔵島を往復しています。料金は、八丈島・青ヶ島間が11530円、八丈島・御蔵島間が12570円となっていて、所要時間は20分から25分です。大島、利島、三宅島への乗り継ぎ料金は20%引きになっていて、約15000円から30000円ほどになっています。

八丈島での東京愛らんどシャトルの乗り場は、八丈島空港内のヘリカウンターとなっています。八丈島空港ビルの中にはレストラン「アカコッコ」があり、伊豆諸島特産の「明日葉」を使ったメニューや、甘い酢飯に醤油に漬けられた魚が乗っている島寿司、岩海苔などを味わうこともできます。売店ではお菓子や黄八丈などのお土産も販売しています、

住所:東京都江東区新木場4-7-51
電話番号:04996-2-5222

八丈島の観光スポットと言えば、やはりダイビングスポットや海水浴場が有名で、雑誌などでも紹介されます。中でも一番人気があるのが底土海水浴場で、透明度の高い海ではシュノーケリングなどがおすすめで、様々な種類の魚を見ることができます。南原千畳岩海岸は海水浴場ではありませんが、溶岩によって作り出された岩場が広がる海岸で、絶景スポットにもなっています。

八丈島の中には温泉がいくつかありますが、一番のおすすめは「リードパークリゾート八丈島」です。美しい海を眺めながらの露天風呂は最高です。また、気軽に温泉を楽しみたい方は「足湯きらめきの湯」もおすすめ。海岸沿いにある足湯で、年中無休、無料で利用することが出来る人気の施設です。紹介した温泉の他にも室内温泉やスパなどもあります。

八丈島歴史民俗資料館では、八丈島の歴史や人々の暮らしに関する展示を行っていて、展示物のなかには縄文時代の土器から八丈島名産の絹織物である黄八丈などがあります。江戸時代には1900人の流罪人が八丈島に流された歴史も紹介されています。

「東京の島」というキャッチコピーがよく使われますが、八丈島は本当に東京から飛行機で1時間、フェリーでも10時間と、気軽に訪れることができる観光地です。こちらでは紹介しきれないほど観光スポットも数多く、山の上から見渡す太平洋の絶景を楽しめる展望台や、動物たちと触れ合うことが出来る農園など、楽しみ方は色々です!