ドブロブニク（クロアチア）の人気観光スポット！行き方は？

ドブロブニクと言えば、クロアチア観光をするにあたって、絶対はずせない場所です。クロアチアに旅行したい、と思った理由がドブロブニクの景色を眺めること、という観光客も少なくありません。アドリア海に面した町、ドブロブニクへのアクセスと魅力をたっぷりとご紹介します。

南北に細長いクロアチアの南端に位置するドブロブニク。首都ザグレブと比較すると天候は温暖で、春や秋は最高気温20度から28度、夏も30度を越さないくらいの快適な時が続きます。ドブロブニクへの旅行者必見のスポット、旧市街のエリアは世界遺産で、海に面した町全体がまるで物語から抜け出たような光景になっています。

アドリア海の真珠とも呼ばれるドブロブニクですが、日本では特に『魔女の宅急便』や『紅の豚』のモデルになった場所として知られています。旧市街を約2kmの城壁がぐるりと取り囲み、そこから見る風景がまさにジブリ!ドブロブニク観光のハイライトとも言えるのがこちらのスポットです。

ドブロブニクに日本から旅行する場合、直行便がないのでヨーロッパ内での乗り継ぎをします。飛行時間は15時間ほどです。ドブロブニク空港に到着したら、20kmほど離れた中心地まではバスが運行されています。このバスは深夜まで走っており、所要時間は30分ほど。荷物の多いなどの場合はタクシーもあります。

クロアチア国内の主要都市からドブロブニクに向かう鉄道がないので、アクセス手段はやはり主にバスとなります。路線網が整備されており、クロアチア語のわからない観光客でも使いやすいシステムとなっているのでさほど困ることはありません。航空便や、海沿いの町からの旅行であれば船の便を考えてもいいでしょう。

ドブロブニクでの観光の時間が少なくても、必ず訪れるべきは旧市街です。町をぐるりと囲む約2kmの城壁の道は入場料を払って一方通行で歩きます。アップダウンもあるので、歩ける装備で訪れるのがいいでしょう。小高くなっている場所から望むアドリア海とオレンジ色の屋根の景観が圧巻です。ゆっくり観光しても1時間ほどのコースです。

旧市街を見渡せる城壁は中世の佇まいを今に伝えていますが、オンシーズンともなれば観光客が多く、ゆっくり景色を眺めたい場合は朝か、夕方の門が閉まる前の観光がおすすめです。夏は特に日ざしを遮るものがないため、帽子や飲料水などは必携です。城壁ウォーキングはフォトジェニックなスポットばかりで楽しめます。

ドブロブニク自慢の旧市街の絶景を満喫するには、標高400mちょっとのスルジ山に登るのがおすすめです。もちろん徒歩でも登れますが、ロープウェイを使うとすぐアクセスできます。また、ロープウェイは約3分ほどなので、歩かずにゆっくり途中の景色から楽しみたい場合はタクシーを使う手もあります。

山頂にはいくつかの展望台や、レストラン、ナポレオンが作ったという十字架の碑などの観光スポットがあり、のんびり過ごせます。時間の経過と共に変化する景観を楽しむのもいいでしょう。城壁は閉門してしまうので夜景は見られませんが、こちらからなら時間が許す限り見られるので夜の訪問もおすすめです。

また、山頂の戦争博物館の展望台からは何にもじゃまされず、ドブロブニクの絵葉書やガイドブック等に載っているままのすばらしい景色を満喫することができます。手に取るように眺められる旧市街の町並みと海のコントラストはいくら見ていても飽きません。下山する時だけ徒歩という観光客も多いようです。

城壁の入り口でもある旧市街西側のピレ門から町へ抜けるメインストリートはプラッツァ通りです。お店も多く、観光客や地元の人でいつもにぎわっています。石造りですべすべの道は美しいですが雨の日にはすべるので要注意です。雑貨等のショップやカフェ、アイスクリーム屋さんなどが並び、お土産を探すのにもおすすめの場所です。

アドリア海に面しているドブロブニクでは、観光だけでなく海を眺めながらのんびりするのもおすすめです。島へ渡る遊覧船に手を振ったり、シーズン中ならば泳ぐ人、マリンスポーツをする人などを見ているだけで海の町にいる実感がわきます。途中こじんまりとした水族館に立ち寄るのもいいですね。

ドブロブニクはクロアチアの中でも猫が多い町ということでも知られています。美しい旧市街のあちこちでくつろぐ猫の姿には癒されます。石造りでおもむきのある町を観光客に印象付ける重要な名脇役ともいえる猫を探しつつ、街歩きをするのもいいものです。

プラッツァ通りの突き当りにあるルジャ広場に立っている聖ヴラホ教会は、ぜひ見ておきたい建物の1つです。14世紀に建てられ、現在のものは18世紀に再建されたバロック様式の教会です。観光スポットとしていつもたくさんの人がいますが、人の少ない早朝かライトアップされる夜に訪れるとまた違った雰囲気が楽しめます。

美しい回廊が印象的なフランシスコ会修道院はピレ門のすぐ横にあります。回廊が囲む中庭も素敵です。この修道院に併設された薬局はドブロブニク最古はもちろんのこと、ヨーロッパで3番目に古くからあるとされ、日本のテレビの観光番組でも取り上げられました。現在でも薬局でコスメなどを販売しています。

朝食、昼食、軽食からアルコールやしっかりしたディナーまで網羅する、スルジ山頂のレストランはPanorama Restaurantです。立地的に多少お値段は観光地価格で高めの設定ですが、その分景色は最高です。気取った雰囲気はなく、気楽に利用できるのでどんな使い方でも対応できる点が魅力です。

プラッツァ通りから少し細道に入ったところにある、Dalmatino Dubrovnikは静かで落ち着いたお店です。テラスもあり、シーフードをはじめ肉料理まで揃うレストランです。日本人にはイカスミのリゾットやフライ、タコのサラダが人気です。ヨーロッパでタコを食べる習慣がある国は少ないので新鮮なタコ料理が出ると嬉しいものです。

ドブロブニクの最高級レストランとして市民から観光客までに人気のあるNautikaはピレ門からすぐでアクセスも良好です。メインディッシュが7000円からの高級店ですが、本当においしい海鮮をメインとしたお料理がいただけるので、食事をはずしたくない観光客にはぴったりです。セレブも多く訪れるお店でのひとときをぜひどうぞ。

海に面して白いパラソルを開いているカフェがCafe Buzaです。海を眺めながらおいしいビールや冷たいドリンクを心地よいBGMと共に楽しめます。ドブロブニク観光で疲れた体におすすめのお店です。海水浴をしている人を眺めながらの1杯は、観光中のほっと一息にぴったりです。

プラッツァ通りに面している開放的なカフェはCafe Festivalです。店の名前を知らなくても、ドブロブニクを観光した人なら必ず目にしている場所です。こちらではケーキをはじめとしたカフェメニューが自慢です。モーニングでもティータイムでもおいしい1品とスタッフの気持ちのいい接客で満足すること間違いなしです。

クロアチアはアイスクリームがおいしく、旅行中食べる機会も多そうです。ドブロブニクでは数あるお店の中でDolce Vitaがおすすめです。ガラスケースに並ぶ20種類以上のフレーバーはどれもおいしそうで迷ってしまいそう。アイスクリームだけでなく、パフェのようなデザートもあります。観光しながら食べられるテイクアウトもどうぞ。

フランシスコ会修道院に併設されている、ヨーロッパで3番目に古いとされるマラブラ－チャ薬局で売っているローズやラベンダーのウォーターやクリームがドブロブニク土産として観光客におすすめです。ヨーロッパで長く愛されている確かな品質、そして何より瓶がかわいいのがいいですね。天然の植物の香りが癒されます。

ドブロブニクと書いたTシャツが色々なお店で売られていますが、お土産物屋さんの観光客向きTシャツにありがちなありきたりでないデザインが素敵です。ロゴ入りのTシャツなどをあまり着ない人でも抵抗なく着られるデザインが多くあるのでお気に入りの1枚を見つけてみてくださいね。

ハーブやスープストックなど、食材も人気があり、おすすめです。ハーブ類はスーパーに売られている袋入りのものでも香り高いものが多く、たくさん買う時には軽くて重宝するでしょう。観光の時に重さが気にならないのなら、ドブロブニクのはちみつやワインなどがシックなパッケージに入って数多くありますので選ぶのも楽しいです。

いかがでしたか？クロアチアのドブロブニクは昔からヨーロッパでは観光地として有名でしたが、最近は日本人観光客の姿も多く見られます。それだけ心を惹きつける魅力ある場所、料理、人々の温かさなどがあるのでしょう。ヨーロッパに行くならぜひ訪れてみたいドブロブニク、旅行先としてぜひ考えてみてくださいね。