クロアチアの伝統料理19選！現地のおすすめ店や日本の人気店も紹介

世界の美味しい料理が食べられる日本ですが、クロアチア料理は馴染みが少ないようです。日本にも人気のクロアチア料理専門店もあります。地中海で獲れたシーフードは日本人にも親しみが感じられます。そんなおすすめのクロアチア料理19選と日本や現地クロアチアで食べられるレストランをご紹介します。

クロアチアはハンガリーとボスニア・ヘルツェゴビナ、スロベニアに囲まれています。東にはアドリア海を挟んでイタリアがあります。赤レンガ色の屋根が特徴の美しい市街地や青い海のアドリア海など魅力ある国です。人気のジブリ映画の「紅の豚」や「魔女の宅急便」の舞台とも言われています。

クロアチアのこれまでの歴史でも周辺国だけでなくトルコやオーストリア、ハンガリーなどの影響を受けています。そのため、クロアチアの食文化もこれらの国々の影響を深く受けています。調理法や香辛料なども多国籍料理を思わせる多彩な種類があります。また、どの料理もボリュームがあって値段が安いのも特徴です。

クロアチア料理はイタリア料理の影響を受けたシーフード料理、トルコやハンガリーの影響を受けた肉料理などが伝統料理として家庭に受け継がれています。三方を山に囲まれ東にアドリア海があり、自然に恵まれています。クロアチアには、山と海の食材を使った伝統料理がたくさんあります。

クロアチア料理は周辺国の影響を受けながら地域ごとに独自の食文化を発展させてきました。内陸部では周辺国の影響を受けて肉料理が豊富です。アドリア海沿岸地域ではオリーブやニンニクを使ったシーフード料理が有名です。イストゥラ地方はトリュフの産地として有名で、トリュフが楽しめます。

チェバプチチはクロアチアで最もポピュラーな伝統グルメです。クロアチアで一番好きなファストフードは？と聞けばチェバプチチと答えが返ってくるほど人気の料理です。クロアチアだけでなく隣国のボスニア･ヘルツェゴヴィナなどの、旧ユーゴスラビアの国々でも食べられている国民食です。

チェバプチチは香辛料を効かせたひき肉を棒状に丸めたものを焼いた肉料理です。一般的には薄切りにされた生の玉葱と一緒にして食べられます。パンが添えられていることが多いようです。ボリュームがあって安いので、誰からも親しまれている伝統料理のひとつです。

チェバプチチは安い庶民の食べ物です。クロアチアで食べるならレストランよりも大衆的な家庭料理のお店や町角に立ち並ぶビアホールがおすすめです。調理方法は同じでも香辛料や調味料の違いで、味わいが違ってきます。クロアチアに行ったら、いろいろなお店で食べ比べるのがおすすめの料理です。

ブレクもチェバプチチと同じように、クロアチアや周辺国で広く食べられている大衆グルメです。もともとはトルコ発祥の料理のようですが今ではクロアチアの伝統料理として定着しています。レストランでもメニューとして提供していますが、町のパン屋さんでも気軽に買うことができる安いのが魅力の食べ物です。

ブレクはパイ生地の中にひき肉やチーズを入れて渦巻状に巻いているのが一般的ですが、ブレクに決まった形はありません。複数のチーズを入れたチーズブレクやチーズとほうれん草のブレク、リンゴのブレクなどお店によって様々なオリジナルのブレクを提供しています。形もお店の特徴があります。

ブレクはそのまま食べても十分に美味しい食べ物です。クロアチアで国民に親しまれている食べ方があります。クロアチアではテクチ･ヨグルトというプレーンの液体ヨーグルトと一緒に良く食べられています。レストランや町のパン屋さんでもブレクと一緒にテクチ･ヨグルトが売られています。テクチ･ヨグルトを飲みながら食べましょう。

ブロデットはクロアチアの南部･アドリア海に面したダルマチア地方の伝統グルメです。アドリア海の新鮮な魚や貝と野菜を一緒にトマトスープで煮込んだ料理です。クロアチアでは家庭料理にもなっている一般的な料理です。魚や貝に決まりはなく、その日に水揚げされた新鮮なシーフードが使われます。

ブザラとはシチューのことです。新鮮な魚介類を白ワインやニンニク、オリーブオイルで煮込んでいます。シチューというより、イタリアの煮込み料理に近いようです。主役になる魚介の種類によって、手長エビのブザラやムール貝のブザラなどがあり、お店ごとに特徴を出しています。

タコサラダはアドリア海で獲れたタコをオリーブオイルでマリネして野菜と一緒にさらに盛られます。新鮮なタコはハーブなどで味付けされていますが、お店によって味付けは違っています。クロアチアでは日本と同じようにタコが食べられています。どのレストランでもメニューにしている代表的グルメです。

ペカは料理の名前ではなくて、クロアチアの伝統的な鉄鍋の名前です。ペカの中にラム肉とジャガイモを入れて蒸し焼きにした料理をペカと呼んでいます。蒸し焼きにする鉄鍋の中身は牛肉や魚介など様々です。南部の都市ダルマチア地方を代表する伝統グルメで、ダルマチアにはペカの専門店があるほどです。

サルマは見た目はロールキャベツのような料理ですが、発酵させたキャベツを使います。キャベツで巻く具もひき肉の中に米が混ぜられています。レストランでも提供されているメニューですが、クロアチアのどの家庭でも作られていて、発酵させたキャベツの発酵具合で家庭の味が作られます。

クロアチアの首都ザグレブ地方で食べられるのが、ザグレブ風カツレツです。薄い肉を広げてチーズやハムを巻いて油で揚げています。形はお店によって様々ですが、ナイフを入れたときに溶けたチーズが流れ出し香ばしい香りを放ちます。日本でも似た料理があって親しみがあるグルメです。

シュトゥルクリは世界文化遺産に指定されているクロアチアの伝統料理です。パスタ生地を薄く延ばして、チーズや玉子などを巻いて焼いた料理です。首都ザグレブでは良く食べられる人気料理で、市内のレストランでは専門店もあるくらいです。モチモチの生地と濃厚なチーズがクセになります。

フジはクロアチアの北部にあるイストラ地方の伝統料理です。パスタ生地を薄く延ばして筒状に巻いたパスタです。イストラは世界的にもトリュフの産地として有名で、そのトリュフを惜しげもなくあしらったパスタです。フワッとしたパスタにトリュフソースがからみ、安い料理ではありませんが誰もが幸せになれる伝統グルメです。

パラチンケはクロアチアでよく食べられるデザートです。牛乳でといた小麦粉を薄く延ばして焼いたクレープのような食べ物です。安い食べ物なのでおやつとしても食べられています。クレープと同じようにママレードやジャム、生クリームを付けて食べます。小さな屋台風のパラチンケ専門店もあります。

クレムシュニテはクロアチアで広く食べられているスイーツですが、首都ザグレブ近郊のサモバルという町が本場と言われています。パイ生地でカスタードクリームを挟んだだけのケーキですが、フワッとした食感が美味しさを増してくれます。ボリュームがあって安いスイーツです。

マネシュトラはミネストローネのことです。イタリアの影響を受けたクロアチアの伝統グルメです。ジャガイモや豆などの野菜がタップリ入ったマネシュトラは、スープというよりメインの一品と言ってもいいでしょう。トマト味ですが各家庭の味があるようです。

パシュティツァーダは牛肉を赤ワインで煮込んだ料理です。牛肉と一緒にジャガイモや人参、ニンニクを時間をかけて煮込みます。ゴロッと大きな牛肉はシチューのように柔らかくなっています。赤ワインの深いコクが活きているクロアチアの伝統グルメです。

プニェニャ･パプリカはハーブやニンニクを混ぜたひき肉をパプリカに詰めてトマトソースで煮込んだクロアチアの伝統グルメです。サルマが発酵させたキャベツを使っていますが、プニェニャ･パプリカは同じような料理でパプリカを使っています。サルマとの食べ比べも良いかもしれません。

プリェスカヴィッツァはハンバーグに似た肉料理です。ハンバーグと同じように、香辛料をタップリと効かせたひき肉を焼いたものです。クロアチアだけでなく近隣の国でも広く食べられている人気グルメです。調理方法はハンバーグに似ていますが、かなり香辛料が効いています。

チョルバナッツは羊飼いのシチューと呼ばれているスラボニア地方に伝わる伝統グルメです。牛肉や豚肉を香辛料といっしょに煮込んだ料理です。付け合せにしたジャガイモを煮汁と一緒に食べると肉の旨みとジャガイモの甘味が口いっぱいに広がります。牛肉や豚肉はとろけるような柔らかさになっています。

シュカンピは手長エビをいろいろな料理にアレンジしています。手長エビは殻が固くて身が小さいのですが、ニンニクやハーブを加えて白ワインで煮込むと食べ応えがある料理です。グリルしてもパスタの具としても多く利用されています。エビ好きの日本人にはピッタリで安いクロアチアグルメです。

イカのから揚げも日本人にはピッタリの料理です。小さなイカを丸ごとから揚げにしたりグリルにしたりバラエティに富んでいます。クロアチアのほとんどのレストランでメニュとして提供している料理です。カラッと揚げられたイカは香ばしいスパイスの香りがして、お酒のお供にするとお酒がどんどんすすみます。

ご紹介しましたクロアチア料理を食べてみたいと思いませんか。日本にもクロアチア料理の専門店があり人気になっています。おしゃれな店内でポピュラーなチェバプチチやブレクも人気メニューになっています。日本の専門店やクロアチアの現地のおすすめのレストランをご紹介します。

日本国内でもクロアチア料理が食べられますが、クロアチア料理の専門店は東京の京橋にある「クロアチアレストランDobro」だけです。クロアチア国旗に合わせたかのような赤を基調にした店内は専門店ならではの雰囲気です。テーブル席の個室も備えた豪華な店内は記念日や接待にも最適です。

クロアチアレストランDobroの料理は、オーナーシェフ自らクロアチアに渡りクロアチア人シェフから教わった本格的な料理です。どのメニューもボリュームタップリで、おどろくほど安いのですから、人気になるのも納得です。フロアごとに違ったコンセプトの店内も雰囲気満点です。

クロアチアレストランDobroは地下鉄京橋駅6番出口または宝町駅から徒歩約1分、JR東京駅からでも徒歩約7分のところにあります。営業時間は    平日のランチが11時30分から14時30分、ディナーが18時から23時までです。休日はディナーが17時30分から22時までに変わります。年中無休で営業しています。

「プルゲル」はクロアチアの首都サグレブにあり、ザグレブ中央駅から徒歩約8分にあるレストランです。肉料理のメニューが人気で、どのメニューもボリュームがタップリあって料金も安いのが特徴です。クロアチア料理でポピュラーなチェバプチチやパシュティツァーダも人気のメニューです。

「ラ･シュトゥルック」はザグレブ中央駅から徒歩約20分のところにあります。首都ザグレブの伝統料理のシュクルトゥリの専門店です。シュクルトゥリの専門店だけあって、ひとつの料理をいろいろな調理法で食べることができます。グループの場合はいろいろな味の料理を注文してシェアするのがおすすめです。

「コド･ヨゼ」はスプリトバスターミナルから徒歩約10分のところにあります。アドリア海に面したスプリトにあるお店なので、シーフードを中心にしたメニューで人気のお店です。美味しくて安いとの評判のお店で、日本人観光客も多く訪れています。海外では珍しく行列ができていることもあります。

クロアチアの伝統料理を19選してご紹介しました。どの料理もボリュームがタップリで料金も安いのですから堪能できます。ハーブや香辛料が多く使われていますが日本人にも親しみやすい味付けになっています。クロアチアに行ったときにはおすすめのグルメです。日本にも専門店がありますのでぜひ立ち寄ってみてください。