クロアチアの治安！テロの可能性はある？安全に旅行するための注意点！

クロアチアは、プリトヴィチェ湖群や旧市街の城壁など、観光名所も多く旅行者で賑わっている国です。他のヨーロッパと比べても比較的治安が良く、女性1人旅で旅行に行く人もいますが、実際のところどうなのでしょうか。また今後テロの可能性はあるのでしょうか。今回は、旅行前に知りたいクロアチアの治安情報について、まとめました。

観光名所も多く、旅行先として人気のクロアチア。旅行前に気になるのは治安のことではないでしょうか。冒頭でもお伝えしたとおり、クロアチアは他のヨーロッパ諸国と比べても治安は良く、特段の注意は必要がないと言われています。しかしながら、日本と比べると、日本の方が治安が良いので、最低限のことは気をつけなくてはなりません。

治安が良いと言われているクロアチア。最近では、女性の一人旅としても人気を集めています。クロアチアは治安が良いですがヨーロッパ国内でテロがあったこともあり、不安はあるかと思います。今回は、クロアチアの治安の情報と、クロアチアで最低限気をつけて欲しいことをリストにまとめましたので旅行前にチェックをしてください。

2017年7月31日現在、クロアチアの治安について外務省の海外安全ホームページからの情報によると、クロアチアの中央陸部から中部海岸付近の一部の地域、そしてセルビアとの国境付近は旧紛争地域で地雷が残存しているので「十分注意をしてください」というレベル1の勧告が出ています。主な観光名所付近に関しては問題ありません。

他のヨーロッパ諸国と比べても治安は良く、安全な国とされていますが、毎年観光シーズンである夏場になると、我々日本人が主に観光で行くドブロブニクやザグレブ、スプリットなどで、スリや置き引きの被害報告が出ています。いくら治安が良いクロアチアでも、最低限気をつけなくてはいけないことを、いくつか下記にまとめました。

クロアチアで最も日本人が被害に遭いやすいのがスリです。観光名所などの人が多い場所で、後からリュックサックを開けて財布などを奪われるという大胆な犯罪が大変多いです。観光地では、写真をとっている時、観光中、食事をしている時など楽しさあまりについ他のことに気がとられがちな時を狙って被害に遭うことが多いです。

スリの被害は、安心だと思われがちな団体旅行の時でも遭います。団体ツアーの場合、添乗員も付いているし、みんなと一緒だから大丈夫だろうなどと油断しやすい心境を狙い、団体で移動中に大胆にもカバンから財布などを奪われるという被害があります。海外でよくある話ですが、日本人はターゲットにされやすいので、常に油断は禁物です。

スリの次に多い被害が置き引きです。過去の事例として、日本人がバスに乗って観光地に向かう最、座席の隣に置いておいたバックから財布を取られるという被害がありました。その他、バックを置いて席を外すことや、足元にバックを置くこと、そして背もたれにバックを掛けておくことは論外です。必ず目に見える位置に置きましょう。

置き引きとは違う話にはなりますが、クロアチアで過去にあった日本人の被害の中では、移動中の列車の中で親しげに話しかけられ仲良くなり、睡眠薬入りの飲み物を飲まされて寝てしまっている間に宝飾品を盗まれるという怖い被害もありました。またホテルで寝ている間に侵入されて貴重品を盗まれたケースまであるので気が抜けません。

慣れていない海外での会計。クレジットカードを利用する際、うっかりレシートを確認せずに帰ってしまうと後日大変なことになる可能性があります。過去に日本人が被害に遭った事例の情報によると、レストランやナイトクラブなどでクレジットカードを利用し支払いを済ませたところ、本来の金額を大きく上回った請求がきたのだとか。

他には、ナイトクラブで楽しんだ後に会計を済ませたところ、料金が妙に高いと思いレシートを見ると、誰もオーダーしていない500ユーロのお酒が勘定されていたという驚きの被害もあります。特にナイトクラブやバーなどは、大勢で楽しんだり、お酒が入っているため、多少高くてもあまり気にならなかったりするので、そこを狙った犯行です。

クロアチアで不正請求の被害に遭わないためには、まず支払いをする時に、支払い金額を確認して、少しでもおかしいと思ったら、しっかりと確認してからPINコードを押しましょう。またレシートは必ずもらい、何か不正なことがあれば、お店側に毅然とした態度で相手に確認、対応してもらうことが大切です。泣き寝入りはしたくありません!

クロアチアは他のヨーロッパと比べると物乞いがいるという情報は少なく、ほとんどの観光客が遭遇せずに帰国をするかとは思いますが、時々道を歩いていると、肌が浅黒い小さな子供や、子供を抱いたお母さんに声をかけられることが稀にあります。彼らはロマの方で、マネーなどの単語を言いながら観光客などにお金を求めて近寄ってきます。

日本人は優しい方が多いので、小さくて可愛い子供が物乞いをしていると、可哀想に思いついお金を渡してしまう方がいるのですが、観光客はお金をくれるものだと教えてしまうと、彼らのためにもなりませんし、将来的に観光客との間でトラブルが起きる可能性も考えられます。ロマの人々に遭遇した場合には、心を鬼にして無視をすることが一番です。

クロアチアでは、1995年11月にイスラム過激派ガマーア・アル・イスラーミーアによるテロ事件がありましたが、それ以降はテロの関与による事件事故は2017年7月現在起きておりません。クロアチアはテロがなくて安心、と思いたいところですが、欧州ではイスラム教のラマダンの少し前からテロが起きています。続いてテロの傾向をお伝えします。

近年不安視されるイスラム国によるテロは、自分達のことをアピールするために、観光客が多く集まる観光名所やコンサート会場などが多いです。またその国の祝祭日などが狙われやすい傾向があります。クロアチアの夏季の祝日は6月22日、25日、8月5日、15日です。その時期に旅行で観光名所など行く方は、不信人物などに注意しましょう。

今回の記事をまとめると、結果クロアチアの治安は、現在のところ良好と言えます。現時点ではテロの予告や脅威の情報もなく、安心して観光を楽しめます。ただ最低限気をつけることは、スリと置き引きです。いくら他の国と比べて治安が良いとは言え、クロアチアは日本ではありません。平和ボケしていると、せっかくの旅行が台無しになるかも!

またクロアチアの人々は、日本人に対して良好な感情があるようで、観光名所などに行っても優しく親切に接してくれる人々が多いのが特徴です。またクロアチア人は愛国心が強い民族のため、サッカーなどのスポーツやイベントで大変盛り上がります。決してクロアチアに対しての悪口などを冗談でも言わないように気をつけましょう。

クロアチア旅行を安全に楽しむためには、トラブルを事前に避けるため、最低限のことを気をつけるようにしましょう。上記で何度もお伝えした通り、クロアチアの被害で多いのはスリと置き引きです。ショルダーバックやリュックサックの方は狙われやすいので、もしショルダーバックの場合には、バックの部分を自分の前で持ちましょう。

リュックサックからのスリ被害が近年多発しているので、出来れば避けたほうが賢明です。また特に一人旅の方は夜の外出はなるべく避け、人が少ない裏道や治安が悪そうな通りは通らないように気をつけてください。またイベント会場など飲酒をしている人達の中に入るとトラブルの元になるので、なるべくなら避けたほうが良いでしょう。

また、クロアチアを含め海外旅行に行くときは、事前に外務省の海外安全ホームページの情報で治安などの確認をすることをおすすめいたします。一番最新で、事実に基づく信頼できるホームページなので、自分が何を注意するべきなのか、現地で何が起きているのか、過去に何があったのかが調べられます。

今回は、クロアチアの治安と、安全に楽しむための方法をご紹介いたしました。クロアチアは比較的治安が良好で安心できる国です。ただ治安は良くても日本人の被害がないわけではないので、十分気をつけながら旅行を楽しんでくださいね。ジブリ映画の紅の豚の舞台になったクロアチアのドゥブロヴニクは日本人に特に人気で注目ですよ。