ドゥブロヴニクは魔女の宅急便のモデルの街？観光名所や人気のお土産を紹介！

アドリア海に面したクロアチアの街ドゥブロヴニクは、オレンジ色の屋根が特徴的な古くからの街並みが残る美しい街として知られています。そんなドゥブロヴニクはジブリ映画の名作「魔女の宅急便」のモデルの街になったとも言われており、日本人観光客からも人気を集めています。今回はそんなドゥブロヴニクでおすすめの観光スポットやレストラン、さらにはお土産情報などまとめてご紹介します。

クロアチア南部アドリア海に面するドゥブロヴニクは魔女の宅急便のモデルとして知られるだけではなく“アドリア海の真珠”との異名を持ち、古くから美しい街としてヨーロッパでも名を馳せてきました。世界遺産にも登録された旧市街を含む町は堅牢な城壁により中世から守られてきており、町をぐるりと囲む重厚な城壁とオレンジ色の屋根の建物が見せるコントラストの美しさは「天国のよう」と表現されたこともあるほどです。

アドリア海に面したドゥブロヴニクの町は古くより地中海交易で栄え、13世紀にドゥブロヴニクの地に勃興したラグーサ共和国はヴェネツィア共和国などとも覇権を争ってきました。町を囲む城壁はその頃建設されたものであり、都市国家であったラグーサ共和国を守ってきました。

しかし町は幾度にもわたり大火や地震などに見舞われることとなります。さらに1991年に隣国ユーゴスラヴィアが崩壊した際にはドゥブロブヴニクの街も砲撃に晒されました。この際街は壊滅的な被害を受けましたが、これまでにも多くの災害に見舞われ、その度に市民によって復元されてきたドゥブロヴニクの街はこの時にも修復され、現在ではかつてのような美しい街並みを見ることが出来るようになっています。

魔女の宅急便のモデルとなったとされ、世界遺産にも登録されているドゥブロヴニクの町を観光するのであれば、まずは美しい旧市街が見渡せる城壁から観光を始めてみてはいかがでしょうか。町を取り囲む城壁は全長1940メートルもあり、その上のどこからでも旧市街のオレンジ色の屋根やさらにはその先に青々と広がるアドリア海の海を見渡すことが出来ます。

城壁見学の際の入場料にはロブリイェナッツ要塞の入場料も含まれているので、城壁観光の際にはこちらも忘れずに見学しておきたいところです。旧市街から徒歩10分ほどの距離にあるこちらの要塞は海に突き出た岩の上に聳え、ドゥブロヴニクの街とアドリア海を見渡すには格好の絶景スポットです。ドゥブロヴニク内の他の要塞と比べて比較的観光客が少なく落ち着いて見学できるためおすすめです。

城壁から美しいドゥブロヴニクの街をを見渡した後はいざ旧市街観光へと出かけましょう。ドゥブロヴニク旧市街のプラツァ通りは旧市街のメインストリートとなっており、数多くのレストランやカフェ、お土産ショップなどが軒を連ねています。ちなみにこちらの通りはかつては運河が通っていたところを埋め立てて造られたそうですが、現在はその面影は見られません。

プラツァ通りを歩いて行くとたどり着くドゥブロヴニクの街の中心となっているのがここルジャ広場。シーズンごとのイベントなども開かれるこちらの広場は常に多くの人で賑い活気が溢れており、魔女の宅急便の広場のシーンをも彷彿とさせます。また広場周辺は教会や噴水など多くの観光スポットが点在しており、ドゥブロヴニク観光の際には避けて通れないおすすめの場所となっています。

ルジャ広場内とルジャ広場からほど近い場所にはオノフリオの大噴水と小噴水と呼ばれる噴水が二か所設置されています。いずれも15世紀に建設されたもので12キロ離れた源泉から水を引いており、噴水の水は飲料水として飲めるようになっています。こちらで水を飲んでリフレッシュしてから次の観光名所へと進まれてみてはいかがでしょうか。

ドゥブロヴニクの旧市街中心周辺には多くの教会が点在しており、魔女の宅急便に登場した高い塔を持つ教会はどれか探してみるのもおすすめです。そんな数多く存在する教会施設の中でも、フランシスコ会修道院は街を見渡せる城壁の上などから見ると旧市街に聳える塔が魔女の宅急便の風景にそっくり。魔女の宅急便を愛する方ならぜひ訪れてほしいおすすめスポットです。

14世紀から15世紀にかけて建築されたというこちらのフランシスコ会修道院の名物はなんといっても修道院に併設されている薬局です。こちらの薬局は1317年に開業されたヨーロッパで3番目に古い薬局とされており、中世から受け継がれるという秘伝の薔薇が用いられたコスメはお土産にもおすすめです。また修道院の中には修道院にまつわる美術品などが展示された博物館も設置されています。

ドゥブロヴニクの街にはその他にも多くの教会が点在していますが、いずれも異なる雰囲気でどれを訪れても目を楽しませてくれます。ドゥブロヴニクで最も美しいとされる聖ヴラホ教会や、イタリアの名匠ティツィアーノによって描かれた「聖母被昇天」が飾られる大聖堂、バロック様式で内部のフレスコ画が美しい聖イグナチオ教会など、どの教会も見逃せません。

ルジャ広場に面したこちらの旧総督邸はゴシック様式の宮殿のような造りとなっており、ラグーサ共和国の時代には総督の邸宅として使用され、後の時代には行政の中枢としても機能していたようです。現在館内は歴史博物館として使用されており、ゴシック様式の装飾が施された荘厳な館内でドゥブロヴニクの歴史について学ぶことが出来るようになっています。

アドリア海に面したドゥブロヴニクの街には数多くのビーチが点在しています。その中でも旧市街から徒歩10分ほどで着く観光客にも人気のビーチがこちらのバニェビーチとなっています。夏場には海水浴を楽しむ観光客も多く、また浜辺にはカフェなどもありリゾート感もたっぷり。目の前には真っ青な海が広がるとともにバックには旧市街の街並みが広がる様は魔女の宅急便に登場したビーチにも似ています。

アドリア海に面したドゥブロヴニクはシーフードが美味しいとのことでも知られており、観光の際にはそんなドゥブロヴニクのレストランでシーフードを食べてみるのもおすすめです。中でも人気のレストラン「Nautika Restaurant」は世界中のセレブ御用達のレストランとして知られ、アドリア海を見下ろすテラス席で新鮮なシーフードがいただけるとのことで人気となっています。

また旧市街の美しい街並みを見上げながらドゥブロヴニクの伝統料理をいただきたいのであれば、こちらのレストラン「Proto」もおすすめです。1886年に開業されたというこちらのレストランではロブスターやオイスターなどといったシーフード料理がドゥブロヴニクならではの伝統的なアレンジによって調理されており、観光の際にはぜひ訪れたいおすすめのレストランです。

ドゥブロヴニクを訪れたら旅の記念にお土産も買って帰りたいところです。ドゥブロヴニク旧市街周辺には数多くのお土産ショップが軒を連ねていますが、その中でもおすすめは「Dubrovacka Kuca」。こちらでは愛らしい雑貨やドゥブロヴニクをモチーフとした絵画からワインやドゥブロヴニクならではの食品と、お土産として喜ばれそうな商品が一通り揃っています。

また女性用のちょっと高級なお土産として喜ばれそうなものを買うなら「Clara Stones」もおすすめです。こちらはアドリア海で採取された珊瑚を用いたアクセサリーを販売するお店となっており、お店の一角では実際にアクセサリーを制作している様子も見学できるようになっています。お店の商品は高価なものから比較的安価なブレスレットなどお土産向きのものまで幅広く揃っています。

ドゥブロヴニクは市内中心部より約15キロの距離に空港を擁しており、ドゥブロヴニク観光の際にはそちらを利用するのがおすすめです。さらに空港から市内までは飛行機の発着時間に合わせてシャトルバスも運行されており、空港から市街まで約30分で着くことが出来ます。ただ日本からドゥブロヴニクへの直行便はないため、ドゥブロヴニクを訪れる際には他の国を経由して行くこととなります。

“アドリア海の真珠”との異名を持ち、古くからヨーロッパ内でも美しい街として知られてきたドゥブロヴニク。ジブリ映画「魔女の宅急便」のモデルとなった街ともされるドゥブロヴニクは小さな街ながらも日本人観光客の間からも人気の観光地となっています。機会があればぜひそんなドゥブロヴニクの街を訪れてみてはいかがでしょうか。