ヘブライ語と日本語が似ているミステリーを解説!
現在、イスラエルで公用語として使用されているヘブライ語。日本から9000キロメートルも離れているイスラエルと日本語が似ているなんて、にわかには信じられないですよね。ですが、調べてみるとヘブライ語と日本語には少し似ている、だけではない共通点がたくさんあったのです。今回は、そんなヘブライ語と日本語の共通点を解説していきます。
ヘブライ語の歴史
ヘブライ語には、イスラエル国で現在使われている現代ヘブライ語の他に、ユダヤ人が使用していた古代ヘブライ語があります。キリスト教とも深いつながりのある古代ヘブライ語。イエス・キリストはヘブライ語を話していたと言われ、ヘブライ語で残された旧約聖書も有名ですね。そんな古代ヘブライ語は「聖なる言葉」とも呼ばれている歴史があります。
キリスト教とも、歴史的につながりの深い古代ヘブライ語ですが、長い間生活の間では、ほとんど使用されていませんでした。そんなヘブライ語が復活したのが、20世紀に入ってから。「聖なる言葉」として、書物に残されていることが主であった古代ヘブライ語ですが近世になると、ある人物によってヘブライ語が日常の話し言葉として使用されるようになっていきます。
その、ヘブライ語の復興に尽力したのが、エリエゼル・ベン・イェフダーというロシアからエルサレムへ移住した人物です。彼は、幼少の頃ヘブライ語の物語を読んでから、ヘブライ語に魅され、歴史ある言語を日常で使える話し言葉に復活させたと言われています。
実際、彼の本名は違うのですが、ヘブライ語で「ユダの子」という意味の「ベン・イェフダ」に改名したと言います。ユダは旧約聖書でも登場する「ヤコブ」の子の名前。やはり、現代ヘブライ語も聖書で使用されていた、古代ヘブライ語の影響を強く受けていると考えられます。
日本語の歴史
私たちが普段使用している国語、日本語。島国である日本の言葉、日本語は独立していると思われがちですが、外来語の影響を多く受けているのです。日本語の歴史を見ていくと、ヨーロッパ地中海地方から中国へ続くシルクロードが大きく関連していると考えられます。シルクロードを通じて、貿易や交易を行ってきた日本。実は、文化だけでなく言語も内陸の影響を強く受けているのです。
そんな、日本語の歴史を見ていくと、ヤマト言葉にたどり着きます。そして驚きなのが、日本国古来のヤマト言葉は、シルクロードの最果て地中海に近い、イスラエルで使われていたヘブライ語に似ているところが、たくさんあるのです。
ヘブライ語と日本語は似ている?
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ヘブライ語と日本語のカタカナを比べてみると、かなり似ているのがわかります。ここで不思議なのが、日本語のカタカナと形の似ているヘブライ語は、発音も共通点があるということ。「ko」音の文字は、日本語もヘブライ語も似ているだけでなくほぼ一緒ですね。さらに、一見違って見える「hi」音は90度回転させると、似ている「ヒ」に!
日本語はヘブライ語の影響を受けている?
聖キリルはヘブライ語も堪能だったので、主にギリシャ語からなるキリル文字の中には、ヘブライ文字も入っている。 pic.twitter.com/pk9ymsczll
— 吉開裕子 yuko yoshikai (@yukoyoshikai) June 22, 2017
ヘブライ語を文章で見ると、日本語とは全然違うのに、文字として見ると形も音も似ているなんて驚きですよね。なぜ、日本の正反対の位置にあるイスラエル発祥のヘブライ語と日本語にこのような共通点があるのでしょうか。ヘブライ語と日本語の共通点を探っていくと、イスラエルの失われた10支族にたどり着きます。
かつて旧約聖書に記されていたイスラエルの民族は、12部族いました。そして10の部族の行方が未だわかっておらず、その民族のことを失われた10支族といいます。その10支族のうち一部が、シルクロードを通って日本へやってきたと言う一説があるのです。説として有力なのが、聖徳太子の時代、政治にも関与していた秦氏(はたうじ)と呼ばれる渡来人です。
似ているのはヘブライ語と日本語だけじゃない!
秦氏にゆかりのある神社では、イスラエルやユダヤで有名なモチーフがいたるところにあります。例えば、イスラエルの国旗にも記されている六芒星。別名ダビデの星とも呼ばれ、幸運を呼び寄せると言われている星モチーフが、日本の伊勢神宮近くの石灯籠に刻まれているのです。日本では、籠目と呼ばれているこの六芒星。やはり、魔除けの意味を持っています。
さらに、日本書紀で秦氏の先祖として記されているのが、「弓月君」。当時の日本では、イスラエル地方のことを「弓月国」と呼んでいたという共通点もあるのです。このことからも、イスラエルの民が、遠い昔日本にやってきたと考えられますよね。
ヘブライ語と日本語の共通点とは
イスラエルのエルサレムにある「アル=アクサー・モスク」の風景。
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遠いイスラエル、ユダヤの国とヤマトの国、日本にこんなにも共通点があったなんて驚きですね。ここからは、ヘブライ語と日本語を比較して、音や形だけでなく意味も似ている単語をご紹介していきます。ここまで似ていると日本語の起源はヘブライ語にあったと思わざるを得ないかも。
ヘブライ語と日本語の共通点1【神格編】
天皇の別称でもある、「帝(ミカド)」という言葉。日本では皇帝や天帝など全てを統べる人、天上の人という高貴な方を表す意味で使用されています。この高貴な方をヘブライ語で言うと、ミカドル。日本語の帝と似ている言葉ですね!
他にも、神社にいる「禰宜(ネギ)」。神職である禰宜と似た発音で、ナギットと呼ばれるヘブライ語があります。これは、長や司という意味。古代では村や人民を治めていた人が、神職者や司教だったとも考えられます。また、日本の神社でよく見かける鳥居、この「トリイ」はヘブライ語だと門という意味になります。驚愕です。
ヘブライ語と日本語の共通点2【民衆編】
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海外でも日本語で通じる「侍(サムライ)」という言葉。なんとヘブライ語では、シャムライと言う言葉があるのです!シャムライは、守る者という意味。日本語のサムライと意味も類似していますね。他に、「主(ヌシ)」という日本語。家長や団体の長という意味ですが、ヘブライ語で長の意味を表す言葉もヌシなのです。
ヘブライ語と日本語の共通点3【動詞編】
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ここまで、名詞単語の共通点を見てきました。こんなにも共通点があるなんて驚きですね。しかし、短い単語ならば偶然似ている点があっても不思議ではないと疑うことも可能です。では、文章として重要な役割を持つ動詞の共通点はないのでしょうか。見ていきましょう!
エルサレムの台所、マハネ・イェフダー市場。
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日本語の「辱める」という言葉。これと似た発音のヘブライ語でハデカシェムという言葉があります。この意味は、名を汚す、踏みにじるという意味。不思議なくらい意味も一致しています。他にも、しゃべるという意味のカジュアルな日本語「ダベる」。ヘブライ語だと、このダベルがおしゃべりという意味になるのです!
ヘブライ語で解釈できる日本語の歌
ここまで、ヘブライ語と日本語のミステリーを感じさせる共通点をあげてきましたが、ここからは、ヘブライ語が由来なのでは、と言われている日本語の歌をご紹介していきます。コレを見たら、日本人や日本語の起源がイスラエル、ヘブライ語につながっているミステリーも納得してしまうかも。
日本の国家、君が代。和歌を元に作られ、天皇を奉祝する歌と言われていますが、この君が代もヘブライ語とほぼ同じ発音で意味まで通じてしまうのです。君が代の歌詞は、「 君が代は、千代に八千代に、さざれ石の、巌となりて、苔のむすまで」ですが、由来となっていると言われるヘブライ語で解釈すると以下のようになります。
「クムガヨワ(立ち上がれ)、テヨニ ヤチヨニ(神の選民シオンの民よ)、サッサリード(喜べ人類を救う残りの民として)、イワオトナリァタ(神の予言が成就する)、コルカノムーシュマッテ(全地に宣べ伝えよ)」。日本語よりも意味がスッと理解できそうではありませんか。
イスラエルへ旅して日本語のルーツを感じよう
日本から遠く離れたイスラエルの公用語、ヘブライ語が日本語に似ているなんて驚きですね。しかし、調べれば調べるほど2国語の共通点が、たくさん見えてきます。ヘブライ語と日本語のミステリアスな共通点に魅せられた方は、現地へ歴史や共通の文化を感じる旅を堪能してみてくださいね。
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