モロッコのシャウエン観光は世界一美しい青い街で決まり！行き方も紹介！

世界一青い街と言われるモロッコのシャウエン。その美しい街の姿を一目見ようと世界中から多くの観光客が訪れています。そんなシャウエン観光の見どころや行き方、おすすめのお土産、周辺のおすすめ観光地などをご紹介します。

北アフリカ・モロッコ北部のリフ山脈の奥深くにあるシャウエン（シェフシャウエン）は、家の壁も道も階段も青く染められている世界一の青い街として知られています。決してアクセスがいい場所ではありませんが、山間の美しい青い街は「おとぎの国」と絶賛され、世界中の旅行者の憧れの場所でもあります。

そして実はシャウエンは猫の街としても人気です。モロッコ自体がどこにいっても猫（モロカンキャット）だらけの猫の国。イスラム教の開祖ムハンマドが猫を愛したことから、モロッコでは神聖なものとして猫が大切にされています。街中のいたるところで猫を撫でていたり、バブーシュ職人さんの脇で猫が安心してのんびりくつろいでいる光景がよく見られます。中でもシャウエンは猫が多く、猫好きにはたまらない場所です。

シャウエンはどうして青い街になったのでしょうか？その理由はいくつか説がありますが、最も有力なのが、昔スペインから追われシャウエンに住みついたユダヤ人によるものという説です。ユダヤ教にとって青が神聖な色であったことから、家や道をつくる際に青色で染めていったと言われています。

その後イスラエルが建国されるとシャウエンにいたユダヤ人のほとんどはイスラエルへと移住していきました。しかし、町を青色に染める習慣だけは残り、イスラミックブルーと呼ばれる青い街が今でも残っているということです。他にも、夏の暑さを視覚的に紛らわせるために青く塗っているという説や、虫除けのためという現実的な説もあるようです。

世界一の青い街シャウエンの見どころはメディナと呼ばれる旧市街地に集中しています。この旧市街以外は青くありません。メディナ全体が見どころの様なものなので、まずは迷路のように入り組んだメディナを、気の赴くままに歩き回るのが、シャウエン観光おすすめの楽しみ方です。

シャウエンの街中にはモロッコの伝統的な「ジュラバ」と呼ばれるねずみ男のようなシルエットの衣装を着た人々が歩いています。そしていたるところにいる猫。メディナを歩き回れば物語の世界のような景色に出会うことができます。

もしメディナの街並み全体を見渡したいのならメディナ北東にあるマルーク門がおすすめです。マルーク門周辺はこの街で一番高く見晴らしの良い所なのでメディナを一望することができます。

また、メディナの南側にはラウ川という川が流れていて、ラウ川を挟んだ向かい側の丘からはシャウエンの真っ青な街並みを正面から見渡すことができます。ラウ川を渡ったすぐのところでも、十分美しい街並みを見ることができますが、近くにある墓地を超えて丘の頂上にあるモスクまで行けば、さらに美しい景色を目にすることができます。

アフリカ大陸の北西に位置するモロッコ。 四季があり年間の寒暖差も比較的大きいため、真夏と真冬を避けたシーズンが旅行に適しています。特におすすめなのは気候のいい春（3月から5月頃）と、秋（9月から11月）です。

青い街シャウエンはモロッコ北部に位置するリフ山脈の山間に位置しています。そのため、モロッコの他の街に比べて比較的涼しい気候となっています。寒暖の差もあるので、脱ぎ着のしやすいあたたかい服を持っていくことをおすすめします。

世界一青い街シャウエン。その美しさをもっと味わうには、長時間滞在するのがおすすめです。シャウエンの街自体はそう大きくはないので日帰りでも楽しむことができますが、一泊すると、時間帯によって変わる「青」を楽しむことができるんです。朝早く道を歩くと、高原特有の雲によって、落ち着いた明るさに包まれた街を見ることができます。

シャウエンはその建物の構造から、街中では地面に日が差す時間は1日の中でも非常に限られています。お昼に近づくと人々はのんびり一日の準備を始め、色鮮やかなフルーツや土産物が並べられます。広場では遅い朝食をとったりお茶を飲んだりとゆっくりとした時間の流れを感じることもできます。

そして、街中に設置された電灯に明かりが灯るとシャウエンの街の青色はどんどんと深みを増していきます。星空の下ではまさに青い夜の街。宿泊をして、1日ゆっくりとすごせば世界一の青い街の美しさも、様々な色合いで楽しむことができるのです。

さらにシャウエンはホテルも素敵です。街中で目にする雑貨のように、ホテルの内装にも素敵な小物が多く使われているところが多くあります。個人経営であたたかな雰囲気のところも多いので、何泊かして、様々なホテルの内装や装飾、雰囲気を楽しんでみるのも楽しいですね。

世界一青い街シャウエンへを目指すにはまずモロッコの空の玄関口であるカサブランカへ向かうという行き方になります。日本からモロッコへの直航便はありませんが、トルコのイスタンブールやフランスのパリなどを経由して行くことができます。中東ドバイで乗り継ぐ行き方であれば他の経路より少し時間はかかりますが比較的リーズナブルなのでおすすめです。

カサブランカからは鉄道でフェズへ向かうか、モロッコ航空に乗り換えてタンジェへ向かいましょう。どちらの都市からも、モロッコ国営バス・CTMを利用して約3時間～4時間でシャウエンへ行くことができます。バスターミナルから徒歩またはタクシーで中心地へ行くことができます。行き方は難しくはありませんが、町は山の中にあるため足腰に不安のある方はタクシーに乗ることをおすすめします。

シャウエンのお土産を買うのも、やはりメディナ内がおすすめです。かわいい雑貨屋さんがたくさんあり、お土産選びにはもってこい。色とりどりのモロッコ柄のタイルや石鹸、絨毯やクッションカバー、そしてモロッコの伝統的なスリッパ「バブーシュ」などなど。

日本ではスリッパのイメージがありますが、モロッコの人たちは外履きとして履いています。バブーシュは、職人が一つ一つ山羊・羊・牛・ラクダなど動物の革を打ち付けて作っています。明るい色で様々なデザインがあり、市場でぶらさげられて並べられているだけで絵になります。小さなバブーシュのマグネットなどもおすすめです。シャウエンではお土産選びも一日中楽しむことができます。

そして中でもおすすめのお土産はやはり青い街にまつわるもの。青いドアがモチーフになっている雑貨もたくさんあるので、シャウエン観光の記念にお気に入りの一枚を選びたいですね。ほとんどのお店がカードは使えず現金のみなので、しっかりと現金を用意していくことをおすすめします。

また、シャウエンには「なめし革職人」という動物の皮から革製品を作る職人がたくさんいます。中にはオーダーメイドでペンケースなどを作ってくれるお店もたくさんあるので、自分だけのオリジナルのものをお土産に作っていくのもいいですね。価格もリーズナブルなので職人さんのいるお店にぜひ気軽に立ち寄ることをおすすめします。

モロッコの玄関口カサブランカからシャウエンへ向かう経由地の一つに「世界一の迷宮都市」として有名な「フェズ」があります。入り組んだ街には車は入ることができず、今でもロバが荷を引く姿が見られます。旧市街全体が世界遺産に登録されているので、シャウエン観光の際に立ち寄ることをおすすめします。

シャウエンからバスで3時間ほどのところにある「タンジェ」はモロッコ北部、地中海に面し、ヨーロッパとアフリカを結ぶ交易で栄えた港町で海の玄関口です。やはり迷路のような旧市街はスペインの植民地だったこともありエキゾチックな街並みは街歩きにぴったりです。

カサブランカから鉄道で約3時間のところに、シャウエンとは対照的なピンクの街、「マラケシュ」があります。「マラケシュ」はベルベル語で「神の国」を意味し、「南の真珠」のあだ名をも持つ美しい都市です。旧市街全体が世界遺産に登録されていて、見どころもたくさんあります。

シャウエン観光の見どころや行き方、おすすめのお土産、周辺のおすすめ観光地などをご紹介してきましたがいかがでしたか?世界一青い街シャウエン。モロッコ観光の際にはぜひ美しい街並みに猫の暮らすシャウエンにも足を運んでみてはいかがでしょうか。