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南スーダンは治安が悪化し旅行は危険度が高い!内戦が続く!

南スーダンは治安が悪化し旅行は危険度が高い!内戦が続く!
投稿日: 2017年9月11日最終更新日: 2020年10月7日

アフリカ大陸の東部、他国に囲まれた内陸に位置する南スーダン共和国では古くから内戦の絶えない地域であり国内は混乱の極みとなっています。現在内戦により多くの難民が隣国へ溢れていますが、大自然や野生動物の宝庫であることが魅力とも言えるのが南スーダンです。

内戦の続く南スーダンの情勢見出し

古くから国内における人種や宗教の違い、石油資源の関係から南スーダン国内では数々の内戦が生じ現在に至っても常に争いは絶えることがない現状にあります。内戦で崩壊した地域では治安の悪化に伴い食糧難や奇病等の病気が蔓延しています。しかし広大な自然と野生動物が多く生息する魅力もあり、そんな南スーダンを紹介していきます。

南スーダンの歴史見出し

もともとスーダンとしての一つの国家であり、当時から北部と南部では宗教の違いから対立することがあり、1955年に勃発した第一次スーダン内戦を皮切りに、いくつかの内戦を切り抜けてスーダンは南北に分裂し2011年7月9日アフリカ大陸では54番目の国として南スーダン共和国として誕生することになるのです。

南スーダンの内戦による情勢不安見出し

スーダンでは北部では多数を占めるイスラム教徒が南部に集中していたキリスト教徒を支配する構図や、スーダン国内に多数存在する部族の衝突が内戦へ導く要因となっています。第一次、第二次スーダン内戦を経て2011年には南北スーダン国境紛争が起こり独立国家へと突き進んでいきます。

南スーダンの独立と現在までの内戦の情勢と現状見出し

独立国家として歩み始めた南スーダンは首都をジュバに置き2015年に暫定政府が発足することになります。南北の紛争が終わりようやく平和が訪れたかに思えましたが、ここから民族間による権力の優劣により部族同士の対立が起こり更なる内戦に発展していくことになってしまいます。国内の情勢は食糧難等のより厳しいものになっていきます。

現在においても各地での争いは絶えず、その結果として一般市民が暮らす街にまで被害が拡大することになってしまうのです。更には紛争による情勢に伴い、街の治安も悪化が進み殺人や強奪等の凶悪な犯罪がはびこり、女性や子供達を中心に事件に巻き込まれらるケースが多発している現状です。食糧難や奇病に喘ぐ住民が後を絶ちません。

内戦や犯罪が多発する南スーダンでは、街や様々な施設を結ぶ道路などのインフラ整備が進んでいない現状があります。国家として統治上の諸問題もあり自国だけでは対応しきれていない状況となっています。その代表的なものに主要空港であるジャバ空港では大型の航空機が着陸できない等の問題が生じています。

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内戦での治安悪化に伴う難民見出し

南スーダンにとって、最も深刻な問題として住む場所を追われた難民の多さが挙げられます。内戦による国内の情勢の悪化に伴い治安は劣悪になり、住居を失った人や食糧難に喘ぐ人の数は約300万人にものぼり、更に住む場所を求めて国外へと逃れた難民の数はその内の約100万人にも達するほどの現状になっています。

難民の多くは南スーダンの近隣諸国へと逃れていくことになりますが、中でもウガンダ北部では最も多くの難民に溢れている現状となっています。難民キャンプの生活は劣悪で食糧難が深刻な問題であり、また戦争による精神疾患や奇病等のこういった環境がもたらす病気が蔓延しているのです。

諸外国の支援による内戦の状況見出し

国連をはじめとする諸外国は南スーダンへの支援を進めています。アメリカをはじめ中国、EU諸国等それぞれ各国の思惑に沿って活動を行っています。中でも南スーダン国内における内戦の停止や道路などのインフラ整備が早急の課題であり南スーダン政府への働きかけを続けていますが、内政干渉の難しさが問題となっている現状です。

南スーダンによるユニセフの活動見出し

国連のユニセフ協会では難民支援として南スーダンにおいても活動を行っています。食糧難や奇病等の病気が蔓延する難民キャンプにおいてスタッフによる援助活動を続けていますが、あまりの難民の多さに支援が追い付かない現状となっています。ホームページやメディアを通じて募金活動の取り組みが食料難や奇病への改善へと繋がるのです。

南スーダンでは食料難による問題の他、医療品の不足が深刻であり先進国では改善できる症状であってもワクチン等が全員に行き渡らない状況から多くの子供達の命を脅かしています。また南スーダン特有のノディングシンドロームと呼ばれるあらゆるものに恐怖を抱くようになる奇病が問題であり現在この奇病に対する対処ができない状況です。

日本の活動と南スーダンの内戦見出し

2011年国連安保理の南スーダンへの支援に関する決議に伴う形で当時日本の民主党政権において自衛隊を派遣する構想が持ち上がりました。その後現地調査を経て南スーダンへの後方支援という名目で自衛隊の派遣が決定することになったのです。派遣については法律上の問題もあり様々な議論をされることになります。

翌2012年の自衛隊の派遣から2017年の撤退まで約5年間に及ぶ平和維持活動を行いました。当初の予定より期間延長の後、現地隊員は順次帰国の途に着くことになります。自衛隊の派遣については一定の成果を挙げることができたとの報告ですが、現地南スーダンでは今も食糧難に困窮する難民や内戦の問題は山積です。

外務省ホームページによる内戦による注意喚起見出し

南スーダンへの渡航ないし現在既に滞在している方に際して、外務省のホームページにおいて注意喚起がなされています。海外への渡航に関しては海外の各地域に対して4つの段階で警戒レベルを設定していますが、南スーダンに関しては最も高いレベル4が設定され退避勧告が発令されています。

退避勧告においては南スーダン全域が対象となっており、比較的整備の進む首都ジュバにおいてもその警戒レベルは例外ではありません。現時点で滞在されている方に関しては危険区域を避ける、1人で出歩かない等の徹底した自己防衛を講じるように呼びかけています。またマラリアの蔓延により露出の多い服装は控えましょう。

南スーダンへのアクセス見出し

現在において南スーダン国内での情勢の悪化に伴い、旅行会社でのツアーは行われていません。実際に渡航自粛の注意喚起が出ている状況ですのでやむを得ない状況です。個々のアクセス方法としては近隣のエチオピア、ケニアのナイロビ等からジュバ空港までの航路で入国可能です。

南スーダンの観光スポット①:ボーマ国立公園見出し

南スーダンと隣国エチオピアとの国境付近に広がる約22800㎢にも及ぶ国立公園になります。その敷地の大きさは南スーダンにおける最大規模となり多くの野生動物が生息しています。中でもコブと呼ばれるインパラに似た種が多く生息し、他にもバッファローやヒョウといった大型の哺乳類を見ることができます。

南スーダンの観光スポット②:バンディンギロ国立公園見出し

1992年に設立された10000㎢にも及ぶ南スーダンの南部エクストリアに広がる森林地帯になります。多くの野生動物が大移動する様子が圧巻の国立公園であり大型動物のチーターやライオンといった種の他、この地でしか見ることができないような珍しい動物も多数生息しています。

南スーダンの観光スポット③:白ナイル川見出し

世界で最も長い河川であるアフリカの北東部を流れ地中海と内陸ヴィクトリア湖を結ぶナイル川の本流で南スーダンを流れる河川になります。白く濁ったような流れからこの名前が付けられたものであり、南スーダンから下流の諸外国にとっては貴重な水源としての役割を担っています。

南スーダンの観光スポット④:ジュバスタジアム見出し

首都ジュバにおける南スーダンでは唯一ある国立競技場になります。情勢悪化に伴う国民の混乱をスポーツを通じて和らげ、また多くの部族間の衝突するエネルギーを回避する意味合いでも設立された競技場になります。過去にはケニアとのサッカー国際試合等が開催され大歓声に包まれました。

南スーダンの観光スポット⑤:聖テレサ大聖堂・ジュバ見出し

南スーダンの首都ジュバにおいて1952年以降に設立されたローマカトリックの大聖堂になります。キリスト教徒を中心とした南スーダンにおいてはいくつか教会がある内の一つになります。内戦の激化した国内においては戦火を逃れた住民たちの一時的な避難場所としても使用されました。

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「まとめ」内戦により治安が悪化する南スーダン見出し

南スーダンはいかがでしたでしょうか。世界でも注目度の高い内戦の多い国として、また治安の悪化に伴う難民の食糧難や奇病がクローズアップされる現状ではありますが、アフリカにおける野生動物が豊かに暮らす大自然の宝庫であることは魅力の一つです。渡航に関しては十分に情勢を把握することを心がけましょう。

投稿日: 2017年9月11日最終更新日: 2020年10月7日

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