ホイアンのランタン祭り！日程や場所をご紹介！幻想的な雰囲気がすごい！

ベトナムの世界遺産である「ホイアン」では、毎月満月の夜に「ランタン祭り」が開催されています。満月になる旧暦の14日になるとホイアンの町並みからは一斉に灯りが消え、ランタンの優しい灯りだけがホイアンの町を照らします。そこで幻想的なホイアンのランタン祭りの見どころや日程、開催場所やホイアンの天気など詳しくご紹介します。

ランタン祭りが開催されているベトナムの有名な町「ホイアン」とは、一体どのような地域なのでしょうか。ホイアンとは、ベトナム中部の都市であるダナンから南に30キロ向かったところにある、トゥボン川の河口に位置する古い港町です。実はこのホイアン、「ホイアンの古い町並み」として1999年に世界文化遺産に登録された町なんです。

ホイアンの古い町並みが残されている旧市街地は、歴史保護地区として指定されています。有名な観光名所である旧市街地は、徒歩で観光して回れるほどの小さな町です。時間帯によって、自動車やバイクの乗り入れが禁止されています。徒歩以外でしたらベトナムの自転車タクシー、人力車のような「シクロ」を利用して観光するのもおすすめです。

毎月旧暦の14日、満月の夜に開催されるのが有名なホイアンの「ランタン祭り」。「ランタン祭りに観光に行くだけでもベトナムに行く価値はある」「昔の古き良き時代に戻ったかのよう気分になれる」「時間が止まったような世界観」「タイムスリップしたような世界」など、ランタン祭りを訪れた人が必ず大絶賛するほどの素晴らしいイベントです。

夜になると、ランタン祭りは始まります。開始時間は月によっても異なりますが、基本的には18時から19時の間に始まります。ホイアンの民家やお店が徐々に室内の灯りを消し、ランタンの灯りが灯り始めます。人工的な灯りは全て消さなくてはいけないという決まりがあるそうです。20時を過ぎる頃、ホイアンの町がランタンの灯りに包まれます。

実はこのホイアンのランタン祭りには、日本との歴史的繋がりがありました。17世紀、日本でいう江戸時代に、ホイアンは交易の中継地点として各国の商人が往来していた町でした。当時、徳川家康は朱印船をこのホイアンの町にも派遣していたそうです。ランタンは、当時の交易品としてホイアンの町の人々に伝わったものだといわれています。

ホイアンのランタン祭りの見どころといえば、なんといってもそのノスタルジックな町並みでしょう。ぼんやりと灯されたランタンの優しい灯りは、ホイアンのノスタルジックな町並みの趣深さを引き立てています。どこか懐かしさを感じさせるホイアンの町並みと、ランタンの美しい灯りが作り出すノスタルジックで幻想的な世界観は必見です。

ランタン祭りでは歴史保護地区を回りましょう。日本橋を拠点にし、チャンフー通り、グエンタイホック通り、バクダン通りと進みましょう。一周して日本橋に戻ったら橋を渡ってグエンティミンカイ通りを歩き、再びバクダン通りに戻るコースで一通り見て回ることができます。バクダン通りのアンホイ橋ではナイトマーケットも開かれています。

ホイアンのランタン祭りでは、昔から続いている数々の伝統を垣間見ることができます。ストリートで伝統音楽を奏でるホイアンの人々や、学んだ民謡を練習している現地の子どもたちの姿も見られます。ランタン祭りの日、ランタンの優しい灯りに包まれたホイアンの町では、昔懐かしいノスタルジックな雰囲気の中、伝統音楽が町中に響き渡ります。

ランタン祭りの見どころのひとつでもあり、醍醐味とも言えるのが、道端の屋台での食べ歩きです。ぼんやりとした優しいランタンの灯りの中、ホイアンの伝統的な屋台グルメを堪能してはいかがでしょうか。まるで昔にタイムスリップしたかのように錯覚させるその雰囲気に、異国でありながらもどこか昭和の懐かしさも感じることができます。

ホイアンのバクダン通りと日本橋周辺では、ホイアンの名物である「灯篭流し」を体験することができます。灯篭流しはランタン祭りの開催日に限らず毎日体験できますが、ランタン祭り開催日には川に浮かぶ灯篭の数が桁違い。幻想的な世界の中、川を流れる灯火はとても美しいです。ランタン祭りを訪れる際は灯篭流しもぜひお試しくださいね。

灯篭を長い竿の先端に引っ掛けて、ゆっくりと川に浮かべましょう。灯篭が静かに竿から離れ、トゥボン川の上をゆらゆらと流れていきます。神秘的なその姿に心癒されること間違いなし。ランタンの灯りに包まれたホイアンの町中で、色鮮やかに美しくライトアップされた日本橋をバックに灯篭流しを楽しんでみてはいかがでしょうか。

ホイアンの天気についてご紹介します。ベトナム中部地方のホイアンの天気は、1月から8月がハイシーズン。ホイアンでは、夏のこの時期が乾季にあたります。基本的に天気がいいので雨も降らず、天気の心配はしなくていいでしょう。気温も30度前後で真夏の天気が続きます。気温は高いですが、からりとした天気なので散策しやすいのです。

ホイアンでは9月から12月頃が雨季に当たります。雨に見舞われる可能性が高い時期ですが、少しの雨でしたら中止にもならないので、諦めずに行ってみてください。雨の日だからこそ見れる世界が広がっている可能性もあるからです。天気のいい日のホイアンには見られない、より一層優美で幻想的な光景を見ることができるかもしれません。

外国人観光客にとっては嬉しいことに、ホイアンのランタン祭りは毎月開催されています。今年は、2017年8月から2018年末までの日程をご紹介します。2017年の日程は以下のようになっています。8月5日(土)、9月4日(月)、10月3日(火)、11月2日(木)と11月までは月に一回ずつで、12月は1日(金)と31日(日)の二回開催される予定です。

続いては、2018年の日程になります。1月は30日(火)に開催予定ですが、2月はまだ未定のようです。3月は1日(木)と30日(金)の月二回の開催。4月29日(日)、5月28日(月)、6月27日(水)、7月26日(木)、8月24日(金)、9月23日(日)、10月22日(月)、11月20日(火)、12月20日(木)と4月から12月までは月一での開催が予定されています。

以上が、現在発表されている2017年から2018年のランタン祭りの開催予定日程となります。ですが、あくまで予定のため変更の可能性もあります。ランタン祭りを訪れる際は事前に最新の情報をもう一度ご確認くださいね。また、台風や洪水などの酷い悪天候の際は開催されないこともあるので、特に雨季に行かれる方はお気をつけください。

開催場所は「ホイアン歴史保護地区」のレロイ通り(Le Loi Street)、チャンフー通り(Tran Phu Street)、グエンティミンカイ通り(Nguyen Thi Minh Khai Street)、バクダン通り(Bach Dang Street)、グエンタイホック通り(Nguyen Thai Hoc Street)となります。目抜き通りのチャンフー通りとバクダン通りは要チェックです。

ホイアンへ行くにはまず、ベトナム中部の都市「ダナン」へ向かいましょう。ハノイやホーチミンからダナンまでは、飛行機で約1時間半。ダナンからホイアンまではタクシーで約1時間です。料金は50万ドン(約2500円)程度でしょう。現在は東京からダナン国際空港への直行便も出ているので、その便を利用すれば日本から直接向かうこともできます。

いかがでしたか?ベトナムの世界遺産である小さな港町、ホイアンのランタン祭りの見どころや日程、開催場所などをご紹介しました。ランタンの優しい灯りがホイアンの町を照らす姿は幻想的で大変美しく、一見の価値ありのイベントです。ベトナム旅行をお考えの方は、ぜひホイアンのランタン祭り観光も検討してみてくださいね。