地域

地域から探す

  • 日本
  • 北米
  • 中南米
  • アフリカ
  • 中東
  • アジア
  • ヨーロッパ
  • オセアニア
キーワード

キーワードから探す

平林寺の紅葉が美しい!見頃・アクセス・駐車場情報も!【埼玉・新座市】

平林寺の紅葉が美しい!見頃・アクセス・駐車場情報も!【埼玉・新座市】
投稿日: 2018年6月21日最終更新日: 2021年10月2日

埼玉県新座市にある平林寺は秋になると天然記念物に指定されている雑木林が非常に美しく紅葉し、境内には多くの参拝者が訪れます。今回はそんな平林寺の紅葉をご紹介します。見頃の時期やアクセス方法、駐車場の混雑情報も記載していますので参考にしてください。

平林寺は自然たっぷり見出し

Photo by sybarite48

一般的に寺社というと、都会の中でも緑が多い場所となっていることが多いです。とはいえ、寺の周囲が雑木林に囲まれているというのは、さすがにあまりないのではないでしょうか。そんな雑木林に囲まれた平林寺について、アクセスや御朱印情報、そして紅葉の見頃などについて紹介します。

平林寺とは見出し

平林寺(へいりんじ)というのは埼玉県にある臨済宗妙心寺派の寺院です。山号は金鳳山で、正式には「金鳳山平林禅寺」という名称です。禅宗の修行道場としての色彩が濃く、周囲を囲む雑木林もまた、その修行道場としての雰囲気を高めています。

平林寺はどこにある?見出し

Photo by inunami

平林寺はもともと、現在の埼玉県さいたま市岩槻区に創建されました。現在でも岩槻区には「平林寺」という地名が残っており、ここには1663年まで平林寺がありました。しかしその後現在の場所である埼玉県新座市野火止に移り、現在に至っています。

Photo by kanegen

周囲にある雑木林は、「雲水(修行僧)の修行には大自然が不可欠」であるという考え方から、寺域としてずっと守り続けられてきました。平林寺は妙心寺派の中で関東初であり、代表する修行道場に位置づけられており、この雑木林の中で各地から集まった僧侶が修行を続けているのです。

平林寺へのアクセス見出し

Photo by t-miki

それでは、平林寺へのアクセスについて紹介します。前述したように、平林寺は埼玉県新座市にあります。最寄り駅は複数ありますが、いずれもそこからバスを利用してアクセスすることになります。どの駅を利用するかは、その駅までのアクセスの便利さで決めてよいでしょう。

Photo by ColdSleeper

まず、JRの場合です。JRの場合の最寄駅は「新座」駅となります。新座駅は武蔵野線の駅なので、横浜もしくは千葉方面からアクセスする場合、この路線を利用する場合が多いかもしれません。新座駅からのアクセスですが、徒歩だと約3キロあり、少し遠いです。

Photo by hiyang.on.flickr

新座駅からのバスですが、西武鉄道池袋線の東久留米駅との間を走る久留23、大泉学園駅との間を走る泉30-1などが使えます。ただ、新座駅からのバスはあまり本数が多くないとのことなので、もし利用するのであれば、前もって時刻を確認することをおすすめします。

Photo by ColdSleeper

東武東上線の「志木」駅も最寄り駅の一つです。志木駅は池袋と埼玉県の寄居駅を結ぶ路線で、バスに乗り換えることを考えるとこちらの駅の方が便利かもしれません。平林寺に行くときは西武鉄道池袋線のひばりヶ丘駅に行くひばり73、ひばり75などが平林寺に行きます。これらに乗って移動します。

Photo by keyaki

もう一つ、同じく東武東上線の「朝霞台」駅も平林寺の最寄駅です。朝霞台駅は武蔵野線の北朝霞駅からの乗り換え駅でもあり、バスの時間によってはJR利用の場合も北朝霞駅で降りてバスを利用するのもおすすめです。駅からはやはりバスを利用します。バスは東久留米駅行の久留22を利用すると平林寺まで行くことができます。

Photo by ColdSleeper

これらどの駅からバスを利用しても、約15分前後で平林寺まで来ることができます。最寄りのバス停は「平林寺」で、バス停からは徒歩0分、つまり寺の目の前にバス停があるのです。ですから、バスに乗ることができさえすればアクセスに関してはさほど心配はいらないということになります。行きやすいルートを確認してアクセスすることをおすすめします。

平林寺の駐車場は?見出し

Photo by ColdSleeper

平林寺に行こうと考えている方の中には、公共交通機関ではなく、車でのアクセスを考えている方もいるかもしれません。埼玉県新座市そのものは市内を国道254号が横断していることもあって、車でのアクセスも便利です。平林寺も国道254号から新座警察署交差点に入り、そこから新座市役所方面に1キロほどと、まずまず便利なところです。

Photo by HIRAOKA,Yasunobu

しかし平林寺はもともとが修行道場であることもあってか、一般来山者用の駐車場がありません。ですから、駐車場が必要という方は、最寄りの公共駐車場などを利用する必要があります。しかし平林寺に関しては、実は周辺にもさほど駐車場が多くあるわけではありません。

Photo by ColdSleeper

平林寺の場合、後に述べますが、紅葉の名所として、見頃の時期には多くの人々が訪れます。その場合、ふだん以上に駐車場に車があふれ、タイミングによっては駐車場に車が停められないということになる可能性もあります。特に紅葉の時期は平林寺付近で駐車場を探さなくて済むよう、公共交通機関を利用してアクセスすることをおすすめします。

平林寺の由緒見出し

Photo by Dakiny

それでは、平林寺の由緒について紹介します。前述しましたが、平林寺はもともと1375年に武蔵国埼玉郡(現埼玉県さいたま市岩槻区)に創建されました。創建したのは大田備州守春桂蘊沢居士という人物で、当時の岩槻城主太田道真と言われることもあります。この道真は江戸城を作った大田道灌の父とされますが、年代的に疑問があります。

Photo by girakku

開山は石室善玖という人物で、当時鎌倉の建長寺の住持でした。善玖はかつて元で仏道修行をしており、その修行場所が鳳台山保寧寺だったことから、山号を「金鳳山」、そして当時の寺の伽藍が平坦な土地の林に見え隠れすることから「平林寺」と名づけられたそうです。

Photo by inunami

ところがその後、豊臣秀吉による小田原征伐が行われると、平林寺の伽藍の多くもその戦火で失われました。最終的には聯芳軒という塔頭が一つだけ残るという状況だったようです。しかし関東に領地替えとなった徳川家康がやって来ると、その由緒を尋ね、復興のための手助けをしてくれるという約束をしてもらうことができました。

Photo by Kentaro Ohno

家康はさらに鉄山宗鈍を平林寺に招き、住持として再興を果たそうとします。鉄山宗鈍はかつて駿河国の臨済寺で、幼少だった徳川家康と生活を共にした人物でした。1592年、この鉄山宗鈍の尽力により、平林寺は再興を果たします。そして1663年に現在寺がある埼玉県新座市野火止に移転し、現在まで続くこととなったのです。

平林寺と「知恵伊豆」見出し

さて、平林寺を語る上で外せない人物がもう一人います。それが「知恵伊豆」です。歴史好きな方ならばこの名前でぴんと来る方も多いのではないでしょうか。知恵伊豆とは初代川越藩主で、後に老中ににまでなった松平伊豆守信綱のことです。才知に富む人間だったことから「知恵伊豆」と呼ばれたのです。

Photo by Maarten1979

徳川家康が関東に国替えになってやってきた時に、家臣としてやってきた者の中に大河内秀綱という人物がいました。秀綱は平林寺の大檀那(有力な檀家のこと)となり、戦火で焼失した山門や伽藍の再建を行いました。松平信綱はこの秀綱の孫にあたる人物で、叔父の家に養子に入り、松平姓を名乗ります。

Photo by noishi_d

信綱は平林寺を菩提寺として秀綱や自分の実父の大河内久綱、そして養父の松平正綱、祖母の寿参尼らを平林寺に葬り、篤く弔いました。加えて川越藩主の時代には川越街道や城下町の整備と共に野火止用水の開削を行いました。そして1663年、信綱の遺命によって平林寺は現在の埼玉県新座市野火止にうつることとなりました。

Photo by ColdSleeper

野火止には平林寺がうつり、野火止用水から平林寺堀がひかれました。この水運をもとにして人々が生活し、雑木林がつくられました。平林寺を囲む雑木林はこのようにして作られたのです。また信綱の功績により平林寺も周辺の人々も生活しやすい環境が整えられたと言えるでしょう。

平林寺は修行の場見出し

Photo by Kentaro Ohno

この平林寺に修行の場である平林僧堂が造られたのは、1903年のことです。前述したように、平林寺は臨済宗の中でも妙心寺派であり、京都の妙心寺を本山としています。そのため、関西には妙心寺派の修行道場は多くあったのですが、平林寺の修行道場は名古屋以東で初めてのものとなりました。

Photo by kanegen

後述しますが、現在の平林寺はこの修行の場としての色彩が濃く、境内の中でも修行に関わる場所には入ることかできません。また、紅葉の見頃などに美しく彩られる境内の雑木林も、平林寺の第22代住持となった白水敬山によって守られてきたものなのです。

Photo by labocho

白水敬山は前述したように、「雲水(修行僧)の修行には大自然が不可欠」であるという考えを持っており、当時失われつつあった自然の雑木林を守るべく尽力しました。現在も約13万坪以上におよぶ広い寺域を、ぐるりと雑木林が取り囲み、修行の場としての環境を整えているのです。

平林寺の雑木林は日本唯一見出し

Photo by ColdSleeper

このようにしてできあがった平林寺の雑木林は、白水敬山の尽力により、1968年、国の天然記念物となりました。実は日本国内にある雑木林の中で、国の天然記念物になっているのはここ平林寺のものだけなのです。加えて境内林の全体が埼玉県の指定鳥獣保護区となっており、貴重な自然や生き物が護られる地となっています。

Photo by harum.koh

後で詳しく述べますが、平林寺は他の寺に比べても規制が多いところです。中でも境内林の中では禁煙のほか、動植物の捕獲や採取、持ち出しが一切禁止となっています。紅葉の見頃の時期など、その紅葉を押し葉にしたいなどと感じるかもしれませんが、できませんので気をつけましょう。

平林寺の紅葉は美しい見出し

Photo by ColdSleeper

さて、平林寺は埼玉の紅葉の名所としてよく知られています。ここまで述べてきたように、寺域は天然記念物に指定された雑木林に囲まれているのですから、美しく紅葉する木も多く、特に見頃の時期には平日でも多くの人々が訪れます。

Photo by ColdSleeper

平林寺の境内には二つのコースがありますが、コナラやクヌギ、クリやアカマツなどが一帯にあり、多種多様な紅葉が見られます。短いコースは1時間以内程度で回れますが、雑木林の中をぐるっと回るコースは1時間から1時間半程度かかります。もし時間が許すならば、のんびり雑木林の散策を楽しんでみてください。

平林寺の紅葉の見頃と見どころ見出し

Photo by ColdSleeper

この平林寺ですが、紅葉する木の種類が多いこともあり、見頃の時期が比較的長いです。見頃の時期はその年の気候によっても多少違いがありますが、11月の半ばごろから12月の上旬くらいまでは十分に楽しむことができるということです。

Photo by Kuruman

この見頃の時期には、平日でも近くの駐車場がいっぱいになるほどの混雑が見込まれるとのことです。前述したように平林寺には駐車場はなく、近くの駐車場もそれほど多く駐車できるスペースはありません。ですから見頃の時期に行く場合は特に公共交通機関を利用してアクセスすることをおすすめします。

Photo by Kentaro Ohno

また、平林寺の紅葉はもちろんですが、平林寺の向かいにある「新座市睡足軒の森」では11月下旬から12月上旬の見頃の時期にライトアップも行われます。平林寺からも近いので、平林寺で閉門まで紅葉を楽しんだ後にちょっと足をのばしてみるのもおすすめです。

埼玉の紅葉スポットまとめ!ライトアップも素敵!名所・穴場を紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]のイメージ
埼玉の紅葉スポットまとめ!ライトアップも素敵!名所・穴場を紹介! | 旅行ガイドTravelNote[トラベルノート]
秋の風物詩「紅葉」を見に埼玉に行きませんか?都内からすぐに行ける埼玉、実は紅葉スポットが盛りだくさんなんです!紅葉の名所はもちろん、穴場スポットやライトアップイベントまで埼玉の紅葉を思いっきり楽しめる情報を今回はご紹介します。

平林寺は普通のお寺と少し違う見出し

Photo by ColdSleeper

このように紅葉が美しい平林寺ということで、お寺の参拝をして本堂を見て御朱印をいただいてと考える方も多いのではないでしょうか。しかし、平林寺は修行の場ということもあって、普通のお寺よりも規制が厳しいという特徴があります。

Photo by ColdSleeper

例えば一般的なお寺では御朱印をいただく前に参拝する本堂や仏殿などが、平林寺では修行エリアとなっており、参拝ができません。また食事や自動販売機などもなく、飲食もできないことになっています。修行の妨げにならないように、携帯電話の音や話し声などは控えるようにし、マナーを守って参拝や雑木林散策を楽しみましょう。

平林寺の御朱印は?見出し

Photo by Richard, enjoy my life!

さて、平林寺に参拝や紅葉見物などで訪れる方の中には、御朱印をいただくのを趣味としている方もおおいのではないでしょうか。紅葉が美しい寺院であるということもあって、紅葉をあしらった御朱印帳や、雑木林をイメージした御朱印などを授与していただきたいと考えている方も多いのではと推測されます。

Photo bySpencerWing

しかし、残念なことに、平林寺ではオリジナル御朱印帳はもちろん、御朱印の授与も行われていません。その理由ははっきりしたことはわからないのですが、平林寺が基本的には修行の場であることと関係があるかもしれません。御朱印に関する問い合わせも多いのか、入口にも「御朱印はいたしません」という貼り紙があるそうです。

平林寺の周辺観光スポット見出し

Photo by ColdSleeper

平林寺の周辺には、平林寺の自然を楽しむことができる観光スポットがあります。それが先ほど紅葉のライトアップで紹介した「新座市睡足軒の森」です。ここも平林寺の境内林の一部なのですが、近代の実業家で茶人だった松永安左衛門(耳庵)が移築した飛騨地方の田舎家が「睡足軒」なのです。「睡足軒」そのものの通常公開はありませんが、雑木林の散策を楽しめます。

Photo by Kentaro IEMOTO

もう一つ、ちょっと意外な観光スポットが「新座市役所本庁舎」です。実はここは「関東の富士見百景」に選ばれており、8階からきれいな富士山を見ることができるのです。天気がよい日なら、平林寺で紅葉を楽しんだ後にでも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

平林寺で自然の美しさを見出し

Photo by myasxfc

平林寺は修行の場としての色彩が濃く、本堂などを拝観することや御朱印をいただくことができません。しかし日本で唯一の天然記念物の雑木林は、特に紅葉の時期には自然のパワーを感じさせてくれます。修行の邪魔にならないように気をつけながら、美しい紅葉を堪能してみてはいかがでしょうか。

投稿日: 2018年6月21日最終更新日: 2021年10月2日

アイコン

RELATED

関連記事

アイコン

人気記事ランキング

アイコン

公式アカウントをフォローして最新の旅行情報をチェックしよう!


  • instagram
  • line

公式アカウントをフォローして
最新の旅行情報をチェックしよう!

旅行や観光スポット・グルメ・おでかけに関する情報発信メディア

©TravelNote