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信楽焼のたぬきの意味とは?陶芸村での手作り体験や陶器祭り開催!

信楽焼のたぬきの意味とは?陶芸村での手作り体験や陶器祭り開催!
投稿日: 2017年4月29日最終更新日: 2020年10月7日

たぬきの置物が人気の信楽焼は滋賀県甲賀市信楽町の陶土豊かな丘陵地にある日本六古窯の一つですが、どうしてたぬきなんでしょう?そんな謎を探りながら陶芸村の手作り体験や陶器祭りなどのおすすめスポットと信楽焼の歴史や魅力をご紹介します。

滋賀県甲賀市信楽町【信楽焼】見出し

焼き物の町として知られる信楽を歩くと愛くるしい!たぬきをいっぱい目にします。今や信楽焼の代表的なキャラクターであり、置物や縁起物として親しまれるたぬきはどこから来たのでしょう?京都や奈良に近く茶道隆盛期を経て茶壺や徳利、明治以降には火鉢や日用陶器の一大生産地で生まれた信楽焼たぬきのルーツを訪ねましょう!

たぬきだけじゃない信楽焼の歴史見出し

日本六古窯の一つ【信楽焼】

紫香楽宮の造営に屋根瓦として供用されたのが始まりと言われる信楽焼は釉薬を使わない素朴な色合いが特徴です。藩窯の伊賀焼の陰で農民の手により受け継がれ、やがて吸水性のある土質から植木鉢や大もの制作に利点を見出し、現在では浴槽やタイル、食器など幅広い分野で重用されています。

信楽焼を支える【古琵琶湖層の土】

約400万年前に形成された古代湖が移動して現在の琵琶湖になりますが、甲賀・伊賀一帯の古琵琶湖層から良質の胎土が得られます。長石を多く含む土質は焼成温度により緑や黄色、乳白色などの自然釉が現れる独特の色合いが魅力です。耐火度の高い特性が登り窯や穴窯などに活かされています。

意外な場所に信楽焼が【万博公園・太陽の塔】

信楽焼の陶器技術は万博公園の太陽の塔にも活かされています。言わずと知れた岡本太郎の建築レリーフですが、背面の黒い顔に信楽焼が使われています。システイーナ礼拝堂のレプリカで知られる大塚美術館の天井画は、信楽の陶板が曲面にいたるまで見事な造形美として残されています。

信楽焼たぬきの誕生見出し

今や信楽焼のシンボル【信楽焼たぬき】

徳利と通帳を手にした姿が印象的な信楽焼のシンボルと言えるたぬきの置物ですが、全国的に有名になったのは、昭和になってからです。それまでにもたぬきの置物は全国の陶工が作っていましたが、それほど需要のあるものではありませんでした。昭和10年ごろ清水焼の修行を終えた藤原銕造に大きな土瓶の制作が依頼されました。

初代狸庵が選んだ陶芸村は【信楽】

大もの作りに適した信楽に移り住んだ藤原銕造は自らを狸庵と号し、大好きなたぬきの製作に取りかかります。そして昭和26年の昭和天皇の信楽行幸において、主力商品の火鉢を積み上げ、日の丸の旗を持たせたたぬきの奉迎が昭和天皇の目にとまり、歌を詠まれたことが全国に知れわたり、信楽焼たぬきは一躍人気となります。

たぬきの意味は【信楽狸八相縁起】

たぬき文化研究家の僧侶、石田豪澄が釈迦八相をヒントに考案した「信楽狸八相縁起」をしおりにして陶器店に奨めたところ、たぬきの置物が縁起物として人気を呼び、「たぬき」→「他を抜く」商売繁盛や福をもたらすシンボルとして、商家を中心に家の軒先に好んで置かれるようになりました。

たぬきや総本家【狸庵】見出し

信楽焼たぬきの【元祖】

初代狸庵から現在は三代目が信楽焼たぬきを制作しています。信楽焼たぬきの礎を築いた初代から現在にいたる作品展示があり、時代の変遷を感じる興味深い作品群に出会えます。もちろん信楽焼はたぬきばかりではありませんが、今日の信楽焼の有り様に大きな足跡を残したことは紛れもない事実です。

初代狸庵の血をひく狸たち

狸庵から始まった信楽焼たぬきは、現在では20を超える窯元が手がける人気商品です。その形は客のニーズや時代を反映したユニークなものも多く、見ているだけでも楽しいものです。江戸時代は子供に酒を買いに行かせた習慣があり、徳利を持った愛くるしい表情が基本になっています。

【住所】滋賀県甲賀市信楽町江田957番地 【電話】0748-82-0214

信楽焼のおすすめスポット1見出し

【滋賀県立陶芸の森】太陽の広場

信楽の町を見下ろす高台の40ヘクタールの敷地に無数の陶芸作品が展示された公園です。標高300メートルからの展望と屋外展示の星の広場や作家市やセラミックアートマーケットが開催される太陽の広場、小川の流れる泉の広場があり、陶芸館では世界中の作品が展示されています。ショップやカフェもあり家族連れにも人気です。

人気カフェ【UP cafe】

駐車場も入場料も無料の陶芸の森にあるカフェです。周囲の緑を眺めながらゆったり過ごせるガラス張りの店内では有機コーヒーや黒蜜きなこわらび餅やワンプレートランチなどオーガニックメニューが人気です。カフェ単体で訪れる人もあり、地元ではよく知られる人気カフェです。

【住所】滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7 【電話】0748-83-0909

信楽焼のおすすめスポット2見出し

お祭りモードでお出迎え【信楽陶芸村】

明治21年に奥田仁左衛門が信楽の山里に窯を開いて六代目となる窯元です。登り窯や穴窯などのほか粘土を準備するタタラ小屋などが遺されています。愛嬌たっぷりのたぬきが出迎えてくれる陶芸村はお祭りのような雰囲気です。陶芸体験は手ひねりから電動ロクロまでの豊富なメニューと忍者装束着用のなりきり体験が楽しめます。

陶芸村で人気の【窯中カフェ】

全長22メートル11室の登り窯に作られた窯中カフェが人気です。まさに窯の中の壁面に刻まれた赤褐色の肌合いを間近にしながらいただく陶芸村オリジナルの黒炭ロールケーキやバームクーヘンとコーヒーのセットが人気です。予約が必要ですが本格近江牛の炭火バーベキューもあり、陶芸村一番の人気スポットです。

【住所】滋賀県甲賀市信楽町長野1131 【電話】0748-82-0522

信楽焼のおすすめスポット3見出し

現役登り窯が稼働中【宗陶苑】

山の斜面を利用した登り窯は長さ30メートル11室におよぶ日本最大級のものです。現在でも年に数回焼き上げる、信楽焼では唯一現役の登り窯です。効率面や技術者不足などのハンデを抱えながらも、同じ陶器が二つとない登り窯の歩みを伝承しながら、新たな試みにいどむ心引かれる窯元です。

登り窯の本物を体感する【窯出し行程】

多くの著名人が訪れる宗陶苑では登り窯による古信楽の作品群が魅力ある肌合いを見せます。運が良ければ窯焚きの各工程に遭遇することもあり、窯入れから窯出し、内壁の補修作業であるナカウチ作業も見学でき、驚くほどの重労働を実感できます。陶芸教室もあり自作の陶器が登り窯で焼き上がる楽しみもあります。

【住所】滋賀県甲賀市信楽町長野1423-13 【電話】0748-82-0316

信楽焼のおすすめスポット4見出し

定番の撮影スポット【信楽陶苑たぬき村】

本館二階の軒に届くほどの巨大なたぬき三体が出迎えてくれる信楽陶苑たぬき村です。高さ6メートルのたぬきの前が定番の撮影スポットです。売店やガラクタ市に食事処、陶芸教室に登り窯や穴窯の見学など、陶器としての魅力と愛らしい信楽焼たぬきが、お祭りのような雰囲気で過ごせるおすすめスポットです。

陶器つくりを実感する【陶芸教室】

陶芸教室の一番人気は電動ロクロのコースです。初心者向けでない難しさはありますが、誰もが最初は初心者です。少しづつ慣れてくると指使いの微妙な感覚が実感できて、陶器つくりの面白さが理解できます。手ひねりや絵つけコースもあり、子連れやカップルで楽しみを共有できます。

【住所】滋賀県甲賀市信楽町牧1293-2 【電話】0748-83-0126

信楽焼のおすすめスポット5見出し

登り窯ギャラリーが人気【Ogama】

窯元散策路のろくろ坂頂上にある、信楽の日常を体感できるギャラリーカフェです。役目を終え放置された登り窯と作陶室を滋賀県立大学の協力で丁寧に再生した信楽焼窯元、明山窯の直営店です。窯元の職人さんの陶芸教室は、一回限りに終わらない陶器つくりの面白さが伝わってきます。未来を見据えたキッズプログラムも注目です。

信楽焼の器を楽しむ【カフェ】

カフェは明山窯の器の手触りを楽しめる心地良い空間です。コーヒーや抹茶カプチーノなどドリンクが主体ですが、ガトーショコラやアイスに季節のランチプレートも好評です。町全体が陶芸村のような信楽の日常を感じ取れる場所であり、年に数回の企画展には多くのリピーターが訪れる人気スポットです。

【住所】滋賀県甲賀市信楽町長野947 【電話】0748-82-8066

信楽焼のおすすめスポット6見出し

巨大たぬきが目印【狸家分福】

近江グリーンロード沿いに横たわる巨大なたぬきのお店です。顔の下に入り口があり、さすがに信楽焼ではありませんが、中が信楽焼の雑貨や生活陶器の展示販売コーナーと飲食スペースになっています。陶珍館では珍品やレトロな逸品が興味をそそり、向かいの分福うどんでは近江地鶏の丼セットや日替わりランチが人気です。

狸家分福の天然温泉【足楽の湯】

信楽観光の立ち寄りスポットとして自家製麺の狸うどんの器にもたぬきのデザインがあり、店舗内外がたぬきでいっぱいの信楽らしいお店です。奥には足湯が楽しめる天然温泉の足楽の湯があり、散策の疲れを取る休憩所として最適です。滋賀信楽観光では必ず目にする国道沿いのユニークな外観がおすすめです。

【住所】滋賀県甲賀市信楽町西459 【電話】0748-82-2828

信楽焼のおすすめスポット7見出し

ラッピング車両が人気【信楽高原鐵道】

滋賀県甲賀市水口町の貴生川駅から信楽駅までを、六つの駅で結ぶディーゼル車両の単線路線です。山間部と田園地帯の14.7キロを約25分で走ります。沿線には紫香楽京跡や玉桂寺があり、甲賀忍者や信楽たぬきのラッピング車両が人気です。クリスマスや陶器祭りなどに合わせ車内イベントも開催されます。

たぬきの陶芸村まで徒歩10分「信楽駅」

鉄道ファンにはたまらないラッピング車両がすべりこむ信楽駅のホームには、お出迎え、お見送りたぬきが行儀良く整列して、信楽焼の町はいつもお祭りモードです。駅前には巨大なマツコバージョンのコスプレたぬきが出迎えてくれます。周辺の陶芸村や信楽伝統産業会館などへは電動アシストのレンタサイクルが便利です

【住所】滋賀県甲賀市信楽町長野192 【電話】0748-82-3391

信楽焼のおすすめスポット8見出し

たぬきがお出迎え【信楽温泉・多羅尾乃湯】

タラオカントリークラブに隣接したホテルレイクヴィラの付帯温泉です。かなり山を登ったところにありますが、緑に囲まれたリゾート気分に浸れるおすすめスポットです。日帰り入浴も可能な多羅尾温泉は単純泉の美肌の湯として知られじっくり信楽を満喫したい人には宿泊もおすすめです。

緑豊かなゴルフリゾートの温泉

高原の風を感じながらゆったりできる露天風呂やジャグジー、打たせ湯のほか塩サウナがあり、緑豊かな環境が一日の疲れを癒やしてくれます。レストランでは昼食は月替わりランチや定食類が利用でき、夏期にはバーベキューガーデンもオープンしています。信楽観光で歩き疲れたらのぞいてみましょう。

【住所】滋賀県甲賀市信楽町多羅尾1 【電話】0748-85-0250

信楽焼の番外スポット【ミホミュージアム】見出し

信楽NO1人気の博物館

信楽焼のたぬきとは何の関わりもない博物館ですが、滋賀観光で日増しに脚光を浴びる人気スポットです。ルーブル美術館のガラスピラミッドで知られる建築家、イオ・ミン・ペイが設計した信楽町田代の山中に突然現れる桃源郷のような世界がカップルや美術ファンに人気です。この高速道のトンネルのような景観が有名ですが、所蔵品も豊富です。

膨大な所蔵品と建築美

広い展示エリアとパブリックスペースは、そのまま一枚の画のように切り取れる美術品とも言える空間です。エジプトをはじめ、中近東や中国、日本の和ガラスなど2000点近い所蔵品も見事です。少なくとも2時間は滞在したい博物館ですが、信楽駅から車で約20分のアクセスです。信楽に来たら訪ねたいものです。

【住所】滋賀県甲賀市信楽町田代300 【電話】0748-82-3411

信楽焼たぬきイベント情報見出し

1.信楽陶器まつり

年に一度信楽駅近くの信楽地域市民センターを主会場とする信楽焼最大の陶器祭りです。毎年10月初旬の10日前後の週末三日間に開催されます。信楽焼のすべての窯元が出店する「大陶器市」の展示即売と陶芸の森を祭り会場にする陶芸作家の出展が楽しい「セラミックアートマーケット」に全国の陶器ファンが集まります。

【住所】滋賀県甲賀市信楽町長野1203 【電話】0748-83-1755(しがらきまつり実行委員会)

2.しがらき駅前陶器市

すでに20年以上の歴史ある陶器市です。信楽駅前広場を会場に毎年、ゴールデンウイーク期間に開催される人気イベントです。たぬきだけでない生活雑器や粘土などの陶芸用品の販売や地元名産品にフードコーナー、信楽焼のオークション、忍者ショーに陶芸体験などお祭りのような賑わいで知られる人気イベントです。

【住所】滋賀県甲賀市信楽町長野・信楽駅前広場 【電話】0748-82-0194(駅前陶商振興会事務局)

3.しがらき作家市

しがらき駅前駅前陶器市に連動して5月のゴールデンウイークに陶芸の森・太陽の広場を会場に信楽焼の作家や県内外の陶芸作家の個性豊かな作品が展示販売される人気イベントです。作家との交流も楽しく作り手の思いの伝わる充実した時間の中でお気に入りを手にする満足感に浸れます。

【住所】滋賀県甲賀市信楽町勅使2188-7 【電話】090-1153-5940(しがらき作家市実行委員会)

4.信楽まちなか芸術祭

三年に一度、信楽町市街一円と陶芸の森を会場に開催される芸術祭です。自然豊かな信楽町のもう一つの名産品、朝宮茶を加え、信楽の自然や焼きもの文化、名産品の歴史を紹介し、窯元や町民が参加しながら信楽の未来を創出する芸術祭です。10月から3週間の開催は、信楽陶器祭りやミホミュージアムの企画展と連動する人気イベントです。

【住所】滋賀県甲賀市信楽町一円 【電話】0748ー83ー1755(信楽焼振興協議会)

信楽焼たぬきと観光イベント情報まとめ見出し

信楽焼たぬきのルーツと焼きもの町、信楽の歴史やおすすめスポット、陶芸体験やイベント情報をご紹介しました。町を歩けばファインダー超しに愛らしいたぬきがいっぱいの信楽は、全体がお祭り好きの陶芸村のような心躍る場所です。器の持つ可能性と魅力あふれる信楽へお出かけください。

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投稿日: 2017年4月29日最終更新日: 2020年10月7日

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