トカラ列島へ旅行しよう！魅力たっぷりの秘境の見所やおすすめの穴場を紹介

ちょっと変わった名前のトカラ列島は、7つの有人島と5つの無人島から構成されています。鹿児島県の屋久島と奄美大島の中間に島々が列をなし、島ごとに個性ある風土や地形が存在します。火山活動で生み出された秘境や古来より伝承する奇祭など、非日常を味わえる見所が満載です!ここからはそんなトカラ列島の魅力やおすすめの見所を島ごとに紹介していきますね。

日本最後の秘境とも呼ばれるトカラ列島へ旅行に行かれる方への注意点を紹介します。秘境とも言われるだけあり、アクセス方法や滞在中の過ごし方に限りがあります。まずアクセス方法は、鹿児島または奄美大島から出航する「フェリーとしま」のみに限られます。運航日は週に2回、雨天の場合は欠航の場合も。そのため、島を出ようとしても取り残されてしまう可能性もあるので、余裕のあるスケジュールを組みましょう。

トカラ列島のどの島にも食堂はありません。小さな商店はありますが、必要最低限の食料と日用品が売っているのみ。ですのでフェリーとしまへ乗る前に、必要な分だけの飲食料を持参することをおすすめします。また宿泊施設は各島に数件ほどあるので、予約をして泊まりましょう。食事が3食付いてくる嬉しいサービスもあります。他の宿泊客とともに島の郷土料理を心ゆくまで楽しめますよ。

口之島はトカラ列島の一番北に位置する火山島。燃岳では今もなお噴煙を上げている活火山です。亜熱帯の自然あふれる島には、日本最古の牛である野生牛（黒毛和牛）が島民とともに共存しています。口之島観光のおすすめは海水浴場や温泉など。地元の人のみぞ知る穴場です!また民宿は5件あり、和牛料理や海鮮料理をいただけますよ。

秘湯マニアには嬉しい島民愛用の天然温泉です。泉質は硫酸塩線であり、神経痛や筋肉痛に効果があります。建物は昔ながらの景観を保ちつつ、内観と浴場は近年改築され清潔感ある日帰り入浴施設。お風呂は、男女別の内湯と緑に囲まれた露天風呂があります。お湯は蛇口でお好み調整と、何とも自由なお風呂。セランマ温泉へは、集落より車で20分です。道中、野生牛が生息エリアを通ります。

口之島を含むトカラ列島の各島々へのアクセス方法は「フェリーとしま」のみとなります。乗り場の鹿児島港から口之島への運航日は毎週月曜日と金曜日。出発時間は23時、到着時間は翌日の5時15分です。運賃は大人6180円から、子供が3090円からとなります。悪天候の場合は欠航になるので、口之島旅行の際は最新の天気予報をご確認ください。

続いては中之島を旅行する際にぜひ訪れておきたい見所スポットや穴場を紹介します。秘境群島トカラで最大面積と最大人口を誇る中之島。トカラ列島の最高峰である御岳が島の中心部に佇み、富士山のような美しい稜線が魅力の山です。人口は150人ほどですが、十島村の中心地でもあり、集落には民族資料館や天文台などの観光施設も充実。民宿は4件あり、ほかに日常品が売っている商店もあります。

中之島港より車で15分ほどのところに位置する島の穴場スポット、トカラ馬牧場。トカラ馬は、古来よりトカラ列島に生息する黒い毛並みの在来種であり、鹿児島県の天然記念物に指定されています。トカラ馬牧場には10頭あまりのトカラ馬が生息。貴重なトカラ馬が放牧された潮風の気持ち良い草原で、ゆったり過ごしてみませんか?

「フェリーとしま」を利用する場合のアクセス方法を紹介します。乗り場の鹿児島港から中之島への運航日は毎週月曜日と金曜日。出発時間は23時、到着時間は翌日の6時20分です。運賃は大人6180円から、子供が3090円からとなります。悪天候の場合は欠航になるので、中之島旅行の際は最新の天気予報をご確認ください。

3番目に紹介する島は、トカラ列島の中でも比較的小さな島・平島。人口は60人ほどで、険しい岸壁を成す秘境感あふれる島です。平島は平家の落人がトカラ列島の中で最初に流れ着いた島であり、「平家の穴」は落人伝説ゆかりの場所です。その他、樹齢1000年のガジュマルの古木も穴場としておすすめです。トカラ列島の中でも民族文化を色濃くのこす平島。集落を散策しながら昔ながらの風俗と人の温かさに触れてみてはいかが?

平島の穴場スポットは、島一番の絶景を堪能できる展望台です。北側は東の浜の真っ青な海が、南側にはゴツゴツとした大岩群の景勝地「出瀬」が一望できます。辺りに人工物が見当たらない雄大な大自然に囲まれた平島は、時の流れを忘れてしまうかのような場所です。

「フェリーとしま」を利用する場合のアクセス方法を紹介します。乗り場の鹿児島港から平島への運航日は毎週月曜日と金曜日。出発時間は23時、到着時間は翌日の8時25分です。運賃は大人7010円から、子供が3510円からとなります。悪天候の場合は欠航になるので、平島旅行の際は最新の天気予報をご確認ください。

今なお活発な噴火活動を続けている諏訪之瀬島。トカラ列島で2番目に大きな島であり、島最高峰の御岳では日常的に噴火を繰り返し周囲に火山灰を降らせる火山がある島です。そんな厳しい環境と向き合うように暮らす集落の人々に、ピンク色が可愛らしいマルバサツキの花々は、魅了されること間違いありません。また諏訪之瀬島には秘湯中の秘湯に相応しい作地温泉が湧いているので要チェックです。

諏訪之瀬島の見所と言えば噴火を繰り返す御岳です。桜島と同様、日本で最も活発な噴火活動をする火山で、噴火をするたびに集落や平島などに火山灰を撒き散らしています。集落からでも聞こえる鳴動に、地球が生きていることを実感させられます。御岳は火口より半径2kmは立ち入り禁止となっていますが、ガイドさんが同伴であれば登山が可能。登った先に見える荒涼とした大地は、まさにトカラ列島を代表するの秘境です!

「フェリーとしま」を利用する場合のアクセス方法を紹介します。乗り場の鹿児島港から諏訪之瀬島への運航日は毎週月曜日と金曜日。出発時間は23時、到着時間は翌日の7時30分です。運賃は大人7010円から、子供が3510円からとなります。悪天候の場合は欠航になるので、諏訪之瀬島旅行の際は最新の天気予報をご確認ください。

諏訪之瀬島の南西に位置する悪石島は、黒い岩山のようにも見える険しい島。とても急勾配な斜面が多く、集落への道も一苦労します。そんな悪石島には、トカラ列島で最も有名なお祭り「ボゼ祭り」が存在します。どこかアフリカの部族のような怪しい仮面神が、子供達を追いかけ回すお祭りはまさに奇祭。またボぜ以外の見所は島に自噴する温泉です。悪石島には3つの天然温泉があり、海水が混ざった海中風呂や砂風呂も楽しめます。

奇祭「ボゼ祭り」は毎年旧暦の7月16日に催される、悪石島に伝わる来訪神行事です。長い鼻と大きな耳を持った仮面を被り、ビロウの葉っぱに身を包んだ姿を仮面神ボゼと呼びます。祭り当日は3体のボゼが現れ、ボゼマラと呼ばれる赤土の付いた棒を子供達を追いかけながら塗りつけます。赤土には悪魔払いの効果や、女性は子宝に恵まれると言われています。途中、ボゼたちが愉快な踊りを披露する場面も面白いですよ。

「フェリーとしま」を利用する場合のアクセス方法を紹介します。乗り場の鹿児島港から悪石島への運航日は毎週月曜日と金曜日。出発時間は23時、到着時間は翌日の9時30分です。運賃は大人7010円から、子供が3510円からとなります。悪天候の場合は欠航になるので、悪石島旅行の際は最新の天気予報をご確認ください。

トカラ列島南部にある小さく平な島・小宝島。サンゴ礁が隆起した島には、奇妙とも言える大小様々な岩が立っており、また至る所に亜熱帯の植物やハイビスカスも自生しています。小宝島のシンボルでもある岩山「うね神」や「赤立神」などの秘境に相応しいスポットから夕日の綺麗な穴場スポットまで盛りだくさん。島は全体的に静かで落ち着いた雰囲気であり、南国情緒ただようゆったりとした時間を満喫できるのが魅力です。

島唯一の温泉は湯泊温泉。地元の島民が通うおすすめの公衆浴場です。海辺にあるアスファルトで固められた食塩泉の湯船は開放感がたっぷりの露天風呂です。浴槽は「高温・適温・ぬるめ」の3つに分かれ、親切にシャワーも付いています。入浴料は無料。最後の秘境の地で大自然の露天風呂を堪能してみませんか?

「フェリーとしま」を利用する場合のアクセス方法を紹介します。乗り場の鹿児島港から小宝島への運航日は毎週月曜日と金曜日。出発時間は23時、到着時間は翌日の11時5分です。運賃は大人8020円から、子供が4010円からとなります。悪天候の場合は欠航になるので、小宝島旅行の際は最新の天気予報をご確認ください。

上空からみるとハート型の形をしている宝島。トカラ列島の有人島では最南端に位置するため、沖縄にしか分布しないビロウの群生地やハイビスカスが咲く小道が宝島ならではの魅力です。また海賊キャプテンキッドの財宝伝説が伝わる宝島。そのため多くのトレジャハンターが財宝目当てに訪れたロマンある島です。そして江戸時代に『異国船打払令』が出されたきっかけにもなった「イギリス坂」で、歴史を学ぶのもおすすめ。

宝島の港である前籠漁港から車で5分のところにある海水浴場。白い砂浜とコバルトブルーの海が魅力です。夏は旅行客で賑わい、南国リゾートへ遊びに来ているような気分になれますよ。海岸にはキャンプ場にトイレ、シャワーと設備も完璧。家族や恋人と楽しめる宝島のおすすめスポットです。

「フェリーとしま」を利用する場合のアクセス方法を紹介します。乗り場の鹿児島港から宝島への運航日は毎週月曜日と金曜日。出発時間は23時、到着時間は翌日の11時50分です。運賃は大人8020円から、子供が4010円からとなります。悪天候の場合は欠航になるので、宝島旅行の際は最新の天気予報をご確認ください。

いかがでしたか?トカラ列島おすすめの見所や魅力を紹介してきました。秘湯や絶景、民宿での島暮らしなどお好みの楽しみ方があります。島独特の風習や地形は今もなお残され続け、これからも人と自然が共存し合いながら受け継がれていくことでしょう。次の長期休暇は日本の最後の秘境に足を踏み入れてみてもいいですね。