ポーランドの首都・ワルシャワを観光！こだわりの街作り！治安は？

ポーランドの首都であるのが「ワルシャワ」という都市。ポーランドの、素朴でありながらも美しい村や町の風景に魅了された旅行者たちが多く集まります。世界遺産であるワルシャワ歴史地区をはじめ、数々の観光スポットを持つワルシャワ。そんなワルシャワのおすすめの見どころや治安について、ワルシャワ旅行に関する情報をまとめました。

ポーランドのこだわりの街、首都である「ワルシャワ(Warszawa)」という都市とはどんなところなのでしょう。ポーランドは7つの国に囲まれている国であり、激動の歴史を持っていることで有名です。かつて一度、世界地図の上から姿を消したことも。現在では、古い歴史をそのままに残している街並みが非常に美しい国として知られています。

そんなポーランドの首都であるワルシャワという都市は、こだわりのある、素朴でありながらも美しい街並みと自然との調和が素晴らしく、また芸術文化にも特化していることでも有名。その美しさに魅了される人々は数知れず、世界中から多くの旅行者が、このポーランドの首都に集まります。ワルシャワの見どころや治安についてご紹介します。

ポーランド・ワルシャワ旅行で一番のおすすめ観光スポットといえば、世界遺産「ワルシャワ歴史地区」です。ワルシャワ歴史地区は1980年に世界遺産に登録されました。13世紀に作られたワルシャワの旧市街地は、「北のパリ」とも呼ばれるほどの美しさを誇ります。第二次世界対戦後に一度破壊されましたが、再建され現在の姿に至ります。

レンガのひび割れに至るまで細かく忠実に再建され、再び美しさを取り戻した旧市街地は、その熱意と努力が認められて世界遺産に登録されることになりました。石畳の王宮広場やそれを取り囲むカラフルな建物たち、ワルシャワ王宮など見どころがたくさん。ポーランド・ワルシャワを訪れた際は、世界遺産の街歩きは必須コースでしょう。

かつてショパンが通っていたという「聖十字架教会」も必見です。聖十字架教会は、ワルシャワ新市街のメインストリートである新世界通り沿いに位置している教会です。二つの塔を持つファーザードが特徴的です。17世紀末に建てられたこの教会には、ショパン一家が通っていたということで有名。ショパンの命日にはこの場所で演奏会が行われます。

1849年、ショパンはパリで亡くなりました。ショパンの遺言には「心臓だけは祖国に」と残されており、ショパンの姉が彼の心臓をポーランドに持ち帰り､この聖十字架教会の本堂の柱の下に納めたといいます。その柱には墓碑銘が掲げられており、いつも花が供えられています。ショパンの魂が眠っている聖十字架教会をぜひ訪れてみてください。

豪華な装飾や多数の美術品など、たくさんの見どころが詰まっているのが「ワルシャワ王宮」です。ワルシャワ王宮は、世界遺産であるワルシャワ歴史地区の中でも特に注目のスポットといえます。1596年、ワルシャワが首都になったことを機に、国王であるジグムント三世が現在のワルシャワ王宮を居城と定め、その後、増改築が行われました。

その増改築の結果、このワルシャワ王宮は「ヨーロッパで最も美しい宮殿」の一つと称されるまでになったのです。最後の王である、スタニスワフ二世アウグストの時代には、さらに豪華な室内装飾も施されました。カナレットらの作品をはじめ、数々の美術品も展示されています。世界遺産ワルシャワ歴史地区を訪れる際は併せてチェックです。

ヴィスワ川の東岸エリアに位置しているのが、この「ワジェンキ公園」です。18世紀末、このワジェンキ公園は、ポーランドの最後の王である、スタニスワフ二世アウグストによって作られました。76万平方メートルにもおよぶ広大な敷地内には、美しい植物園やバラ園、そして劇場なども併設されています。シンボルのショパン像も必見です。

また敷地内では、かつての王が夏の離宮として利用した「ワジェンキ宮殿」も見ることができます。ワジェンキ宮殿は池のほとりに建てられており、その美しい姿から「水上宮殿」との別名まで持つほど。ワジェンキ公園では春にバラの花が咲き誇り、秋には紅葉で鮮やかに染まります。四季折々に変化を見せるその表情にも注目してみてください。

「聖アンナ教会」もおすすめの一つです。聖アンナ教会は、世界遺産である旧市街地の広場に面するように位置しています。教会としてはそれなりの高さを持つ聖アンナ教会では、塔の上からワルシャワが誇る世界遺産を一望することができます。ワルシャワの旧市街地を贅沢に上から見下ろしたい方は、ぜひこの聖アンナ教会を訪れてみてください。

教会の中では比較的簡素な外観を持つ聖アンナ教会ですが、一歩教会の中に踏み込んでみてください。そこには驚きの光景が待っています。目の前に広がるのは教会にしてはあまりに煌びやかな豪華な内装。きらきらと金に輝く素晴らしい装飾の数々に、頭上には華やかなシャンデリア。格式の高い、美しい教会であることを感じることができます。

ポーランドで一番高い建物である「文化科学宮殿」もこのワルシャワの街に存在します。その高さは237メートル、42階建ての建物です。1951年に建設が始まった文化科学宮殿は、4年の歳月をかけて1955年に完成しました。この宮殿はソビエト連邦からポーランドへの贈り物であり、以前はヨシフ・スータリン文化学宮殿と呼ばれていました。

スターリン様式の典型をした、堂々と空に伸びている尖塔。街の真ん中にある文化科学宮殿は、一際目立つ存在です。ポーランドでは、「ソ連がポーランドに一方的に押し付けた」という認識がある建物であるため、地元の人々にとってはあまり印象がいいものではありません。しかし、ワルシャワの街を一望するのには絶好の展望スポットです。

ポーランド・ワルシャワ観光の際に忘れてはならない存在なのが「ワルシャワ蜂起記念碑」です。ワルシャワ蜂起記念碑は、旧市街地のとある角を曲がると突然現れる巨大なモニュメント。あまりに突然現れるので、その意外な場所に驚く人も多いんだそうです。このワルシャワ蜂起記念碑にはポーランドの歴史と人々の想いが込められているのです。

ポーランドの近代史といえば、「戦争史」といっても過言ではないほど。ポーランドの歴史はとにかく波乱に満ちていたのです。皮肉なことに、そのほとんどがとばっちりだったといいます。そんな歴史を感じさせない、美しく平和なワルシャワの街。現在のポーランドの平和や美しさが、どれだけ尊いものなのかを感じさせてくれる記念碑です。

旅行の不安点である治安についてです。旅行する際にやっぱり気になるのは治安ですよね。ポーランド・ワルシャワの治安はどうなのでしょうか。おおまかにワルシャワの治安をまとめると、西ヨーロッパよりは安全ですが、日本よりは危険です。ポーランドの首都であるワルシャワには、ストックホルムやベルリンのような平穏さはありません。

ポーランド・ワルシャワで発生する犯罪といえば、スリ、置き引き、窃盗など金銭関係の犯罪がほとんど。日本人がワルシャワに滞在する上で命の危険を感じるようなことはないでしょう。比較的治安のいいワルシャワですが、海外であることに変わりはありません。なるべく現金は持ち歩かず、特に女性の夜の一人歩きなどは控えましょう。

いかがでしたか?ポーランドの美しい首都「ワルシャワ」観光の見どころや治安など、旅行に関する情報をまとめてご紹介しました。ポーランドのこだわりの街であるワルシャワの魅力には、世界中から多くの旅行客が訪れるのも納得です。世界遺産であるワルシャワ歴史地区をはじめ、数々の観光名所を持つワルシャワをぜひ訪れてみてくださいね。